【50Vバッテリーチェンソーのカッティング速度比較テスト動画】
前回の記事は、静かなバッテリーツールの活用方法と言う事でボサボサの庭に必要以上の愛着を持っているオヤジが気がつかない内に静かに伐採してしまった話だったが、今回は其の50ボルトのバッテリーチェンソーのカッティング速度について。
此のバッテリーチェンソーは、昔からのチェンソーメーカがリリースしている機種だから、野山でも使える道具かと。
まあ、どこのメーカもバッテリーツールは、エンジンツールに比較して若干チャチな造りになっている感じなんだけどね。
題材の50ボルトバッテリーチェンソー、エコーのBCS510Tのカッティング速度テスト動画を2年前の2020年に撮ってあったので編集してアップしてみた。

因みにだけど、このBCS510Tは樹上伐採をやっている仲間の人たちが数人使っている。下画像は1年前の冬に作業した広島の世羅町の現場のもの。
わたしが何度か行った世羅町での講習受講者宅の電線脇支障木処理を頼まれて二日間の出張へ行った時のもの。
其の時にお願いした相棒の堀江氏が何時の間にかBCS510Tを買って持って来ていたという。
この作業日は、2台のBCS510Tが活躍していた。
2023/3/7追記:動画があったので編集してみたものをアップ。動画自体はメモ的に撮影しているため、技術的な部分にフォーカスしていないので物足りないかも。
その上、堀江氏が上手なので淡々と作業を進めていてスペクタルなことは何にもございませんね〜。
で、動画内の最後にあります様に大変有り難い現場で感謝感謝。また、行きたいな〜!と。此処には映っていませんけれど、もう一組の年配ご夫婦が居られて、山の整備をしながら薪作りをしておられる地域(お土産もその方達もくださって山盛りに・・・)。
と言うのは、何処のお家も薪ボイラーがあって、お家の台所もお風呂のお湯もそして床暖房にも山の恵みを頂いて運用しているので、山の整備は日常生活だからなのね。
さて、全国的には知らないけれど、我々の周りではマキタのバッテリーチェンソーを木の上で使っている人は見たことがないね。
まあ、自分が知らないだけで、造園屋さんのユーザは多いだろう。バッテリーの使い回しが出来るのは便利だからね。
うちは幸い、西日本やまびこの元パイロット店だった益田市の石見エコーさんがあるのでエコーの道具は手にとって確認できる(ハスクもスチールもあるが)ため、バッテリーツールの刈り払い機、トリマー、このトップハンドルチェンソーBCS510Tとエコーブランドで揃えているので、此れらでバッテリーの使い回しが出来ている。
さて、昨年の11月に島根の柿木村で開催された南信州、伊那の樹上伐採用品のショップ、ODSKさんの島根講習にも、此のBCS510Tを持ってきていたので、大分認知されて来たのだろう(この時の講習の動画も200GB分くらい撮影したので、何れはアップしたいと思っているんだけどね)。
あと、BCS510Tについての他の記事に書いたことだけど、なぜ他社には無い50Vバッテリーシステムをやまびこ(エコー)でリリース出来たかと言うと、やまびこは共立(旧エコー:海外は昔からエコー)と新ダイワが合併した会社で、そもそも其の新ダイワが元々はモーターのメーカだったからだそうだ。
其れからもう一つ。此のBCS510Tのカッティング速度テスト動画を編集した勢いで、大型チェンソーのカッティング速度を計測した動画も編集してVimeoのサイトにアップしてある。
ハスクの395XP:95cc。同じく560XP:60cc。それから共立のCS73RS:73ccのもの。

此の大型チェンソーの動画も、そしてBCS510Tの動画も、何れも2020年に撮影をしたものだけど、未だ現行モデルなので、何らかのお役に立つかも知れない・・・
いや無理かな。少し手を加えた道具が若干あるので、あくまでもご参考程度にと言うことでご了承のほどを。
BCS510Tについてもご参考程度かな。と言うのは、チェンソー同士のカッティング速度を比較する場合には、ソーチェーン、つまり刃の条件を同じにしないとパワーパフォーマンスの比較は正確にならないのはご理解頂いていることかと。
だから、以前記事にしてある42ccから50ccクラス、または50ccち60ccの比較は刃の種類を同じものにしている。
場合によっては、バーの長さも同じものに。えっ?目立ては・・・って鋭いご質問。刃の研ぎが違ったら其れこそ比較にならないもんね。
でも、同じ持ち主が研いで居るので、誤差範囲ということで・・・一応、「伐木造材とチェンソーワーク」、という林業者向けのテキストの著者である石垣氏とジットネットワークサービスの人たちが行う、落とすことが目的みたいな?(笑)減点法の厳しい審査会で93点位は貰ったので普通には研げていると思う。
まずは50VバッテリーチェンソーのBCS510Tのカッティング速度計測の動画をどうぞ。
この動画内にあるハスクの36Vバッテリーチェンソーの旧型T535iXPとのスペック比較については、もう3年位前にODSKさんのブログ内の「軽量トップハンドル「50Vバッテリー」チェンソー---やまびこ(エコー)BCS510Tはどうだろうか?」に記事にして載せてある。
その後ハスクのバッテリーチェンソーは、今では新しくなってT540iXPにとっく入れ替わっているが、それでも重量などについては同じ様なものなので比較、、、いやいやBCS510Tや25ccクラスのエンジンチェンソーとは別世界の物だと理解出来るのではなかろうか、というおまけの作業動画も付けてある。T540iXPと2種持っているのが良いともコメントしておいたけどね。
腕力がある白人用の欧州メーカのチェンソーは、こと重量に関して、そして特に小型のものは気にしていない感じね。身体がでかい人にとってみれば誤差範囲だからだろう。
つまり、この日本のきめ細やかな自然の中?で、我々の様な体力に劣る者には、BCS510Tや25ccのエンジンチェンソーのCS252T位の小さくて軽いトップハンドルタイプのものが活躍する場面が多いと言う事。
軽くて楽は安全に繋がるしね。昔から腕が良い山師のオッさんは、刃の目立てをしっかりやって切れる道具で楽に仕事をするのが王道。
画像は2011年の1月末の入った丹沢山塊での水源林保全作業の昼休み。昼飯に猪鍋にウドン食べて寝ているところ。年配の山師3人。そのお一人が鍋から具材まで担ぎ上げて作ってくれた。
そして、年寄りたちの作業はマイペースで淡々とリズミカルにこなしていくんだよね。
だから、チェンソーだって目立てがキッチリと出来て、そしてエンジンメンテナンスもしっかりされていれば、目立てが下手で、其の上メンテもろくにされていない作業員レベルの人(事業体で働く所謂プロもピンキリということ:そういう人に限って遠くからはエンジン噴かして仕事している様に聞こえるけど、実際は刃が切れていないだけのことが...)の大きなチェンソーよりも仕事が早いもの(当然燃費も悪いから燃油も大量に担ぎ上げなければならないので疲れる)。
以前の記事でも書いたけど、こんな斜度が30度前後ある山に何十分も掛けて登って行って行う切り捨て間伐の現場へは軽い荷物の方が良いのは当たり前。下画像のチェンソーはCS43RS。
此の時は、一人親方の仲間(冬以外はヴィーガンカフェを夫婦でやっている広島からの移住者)の手伝いで安田林業さんの前を通って広島の山奥の現場へ通っていたけど、彼は50ccのハスク346XPne。消費燃料は、CS43RSの1.5倍〜2倍近くだった。
其れは、若さと腕の違いで仕事量が違うと言うものあるけれど、わたしは作業合間にエンジンストップをしているけど彼はエンジン掛けっぱなし。
共立はスタータアシストが有って、軽くエンジンを掛けられるから再始動にストレスが無いからなんだよね。
よって、動力刃物ってトータル性能の様々な切り口で考えないとね。特に、事業体から道具から燃料、修理費などを面倒看て貰える訳では無い自営業や、全てを自腹で調達している一般市民さんはだけど。
まあ市民さんの場合には趣味の範囲でやるだったら、気分でのチェンソー選びでも良いと思うけどね・・・
ただし、ホムセンものはオススメできない。と言うか、こんなブログ記事まで覗きに来る方だったらホムセングレードのものは止めておいた方が良いかも。
資金が寂しいのだったら中古でもプロ用を手に入れることをお勧めしたい。仮に部品交換や整備が必要でも、それ自体勉強になるしね。
こういった道具は良いものを選んでおいた方が結果コストダウンにもなる。
其れにしても兎にも角にも先ずは、(フック過ぎず、キックバックも振動も少ない:当然、長切れする)スムーズに良く切れる刃の目立てが出来るかどうかでしょう。
刃が切れないと、どうしてもエンジンを噴かすから危ないんだよね。
先日も山口県へ伐採講習やりに行って来たけど、わたしのチェンソー講習を受けていないお父さんの作業の危ないことったら。何度もフォームから矯正してきた。
と言うことで話を戻して、、、此の小型軽量のトップハンドルチェンソーは、特に庭師の人や造園屋さんには此の静かでパワフルなBCS510Tはぴったりでしょう。
わたし的には前は現役で使っていた小型エンジンチェンソーのCS251Tもお役ご免となりデリカの荷台の隅に予備用として仕舞ったまま。
だって、小さい癖にコイツはエンジン音がパンパンとうるさ過ぎ。きっと排気の抜けを良くしてパワーダウンを防ぐ造りにしてあるんだと思う。
だから、エンジンチェンソーの排気音の質にももっと気を使えばいいのにと強く思う。
話はズレるが、バイクだって昔からヤマハ発動機は、関連会社に楽器屋のYAMAHAがあったから排気音も心地よい音になるようにしていたからね(650ツインのXS1がリリースされた頃から排気音を考慮したという記事を読んだ覚えがある)。
わたしは、ヤマハの2stオフロードバイクは色々だが4stも数台乗っていた。ツインの750TXとか500ccシングルのXT500など。
此のXT500のエンジンは楽しかったね。単気筒ビッグシングルの排気音も良いしね。他にSerrowの初期のYSPバージョンも乗っていて朝霧高原で行われていた耐久レースにも出たりしたことがあったけど、オフ車は殆どがヤマハであとはMXレーサーはスズキだけ。
スズキは昔から質実剛健な実直な社風。ヤマハはデザインセンスが良い会社だよね。
あ、このバイクらは4stばかりだから関係ないけど、ヤマハの2stのエンジン音の変遷も知っている。
サイレンサー無しのチャンバーだけの超ウルサイ排気音の時代からMX場走っていて、大人の人のDT1の野口スペシャルとか試乗させて貰っていた。
その後は高校の後半、浪人時代、大学生とヤマハ専属の運送屋さんにアルバイトに行っていたので、YAMAHAのピアノ配送(個人宅への納入を含む)以外は、ショップへのバイク配送もやっていて、2st4気筒のロードバイク、、、名前忘れちまったけど、ヤマハのバイクのエンジン音は色々聞いているからね。
もっとも市販2stバイクのエンジン音で一番楽しかったのはKawasakiの500SS MACHⅢね。吸気音も含めて有名な話だよね。だから音って大事でしょ。
なので、やまびこの2stエンジンチェンソーも排気音までコーディネートすると、エンジン音で作業気分を盛り上げる山師にも、もっとたくさん売れる様になるんじゃないかと思うんだけど如何?
後述するけど、ハスクのキンキンと回るチェンソーよりも低速トルクが強い共立の方がカッティング速度自体が早かったりすることが多いからね。
共立(やまびこ:新ダイワも同じ)は、性能自体や保守性も良いんだから、特にプロ用は音にも気を使ったら良いのに。売れまっせ!
特に、今みたいにウクライナ問題の影響で海外製品の流通が良く無い時代時は国産製品が盛り返すチャンスでしょう。
さて、記事を書いていて思い出した。1年前に、講習用の振り子伐倒の動画を裏山へ撮影しに行った時に、この静かなBCS510Tを使って伐採をやっていたのだった。
思い出して動画を作ってみた。昨年夏から動画作りができる様になったのでストアしておいたデータが役にたつね。
この動画は、以前にアップした振り子伐倒動画の前編ということになる。集落の裏山での作業は、こんな静かなバッテリーチェンソーが良いね。音はつまらんけど。
BCS510Tバッテリーチェンソーも、もっと太い木ならば左右から切れば伐採できるだろうけど、やはり重たい木はバーやソーチェーンを挟む力が強く働くので抵抗が大きくてバーが挟まれがち。
やはりスチールのMSA300が欲しいかなと。でも、前回の記事で書いたみたいに此の機種の装備重量は60ccクラス級になるので樹上伐採の人たちの普段使いには厳しいかもね。
だって7.6kgだよ。多分、MSA300に近いパワーがある共立のCS43RSだったら、18インチバーをオレゴンの共立用スピードカットにしてもフル装備の重量が5.7kg位だからね。エンジン音がしても良い現場なら絶対こちらでしょう。
この重量とパワーは足場が良く無いところでの作業に共立のCS43RS(新ダイワE3043SP)はオススメだと思うので、ODSKさんのブログ記事「軽くパワフルになったやまびこの43cc「共立CS43RS・新ダイワE3043SP』チェンソーと軽量なオレゴンのスピードカットシステムとの組み合わせは、まさしく樹上伐採用かも・・・」、に詳しく書いてあるから良かったら覗いてね。
【大型チェンソーのカッティング速度比較テスト】
さて、一番小さいクラスのチェンソーのカッティングテスト動画を紹介した訳だが、3年半くらい前から、42cc〜60ccクラスのチェンソーのカッティング速度計測をやっていてブログ記事にも数値を載せている。

その時の動画は色々撮ってあるのだが、今回は余興で撮っておいた大型チェンソーのカッティングテスト動画を作ってみた。機種は是等。
撮影したのは、2020年の10月だから、もう2年以上前の古いものになってしまう。
続きを読む