島根・山守network

より多くの人たちが山に目を向けること、また山での作業に“安全に”関われるように、素人目線からの情報の整理、補完が出来れば幸甚

城址の森の整備道具(ロープもワイヤーも使うよ)

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 仲間に頼まれて、またまた浜田市の城址の森の整備にかり出された。湿気の多い島根県(夏の湿度100%とか)では、蔦や葛が大活躍しているので一本の木を倒すのにも手間がかかる。

 ODSKさん達が島根に来てビックリするのは枝に生えた苔の抵抗でスローウェイトが降りて来ないこと。苔だらけのお肌の広葉樹だけでなく、カビて緑色した杉ヒノキなんてのもある。

 その様な訳で道具も必然的に多くなる。今回、市役所へどんな道具を使っているのかを報告するために撮影をしてみた。

 この道具類の殆どがうちのデリカ(スターワゴン)に積み込んで行っているのだけど、講習会でも同様に大荷物を運んでいるので、何時もヘッドライトが空向になって対向車の迷惑になるほど。
 そんなんで山でサイドウォールをやられないようにタイヤは気をつかって6プライのトラック対応のサイドウォールに補強が入っているもの(BFGoodrichオールテレーンT/A KO2)にしてあるけど、特にリアサスの板バネが弱ってヘタレているし、走ると下回りからゴキゴキと異音がすることの多い今日この頃。もうヤバイっす。
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【ロープ系とワイヤー系混在】
 大抵、城址なんてところは山の急斜面の上にあるものだから、そこに生えている木は斜めっていることが殆ど。皆伐ではなくて抜き伐りしなくてはいけないのでほんとメンドくさい。
 起こし木や振り子伐倒などもありで、その上、蔦や葛の処理が真っ先にある。

 なので、道具類はロープ系とワイヤー系の併用が多い。それも放置されて半端なく大きくなってから、市役所が困ったところで仕事が出るのでヤバイ木ばかりが多いのね。市役所町役場は担当者が2、3年で移動するから、問題は先送りが前提だし、自然のことも林業の事も知らない人がやるのが通常だからね〜。
 浜田城址公園、、、良い森なんだけどね。
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ちょっと野宿しながら法事へ・・・(大杉=リンギングシダーではないと...でもね〜)


【法事の里帰りでも野宿旅】
 島根暮らしは楽しすぎて夫婦共々関東に戻る気はないけれど、時々発生する事案、法事での帰還はある意味強制的。。。いや、帰還じゃないな。もう僕らは街では暮らせない身体と精神になってしまったから。IMG_3279のコピー (1)













 で、車で行くにしても、あのゴチャゴチャしたところは通りたくないし、と地図の上側のルートを抜ける作戦に出た。もっとも、前にも何度かやっているので大凡のルートは定まっているが、それでも美味しいお土産を手に入れるのには多少のルート選定が必要。今回も彼方此方に顔を出すので膨大な量のお土産が必要なのだ。

 でも、全部は持っては歩けないので、鮮度が必要なものは前もって送るところには発送しておいて、あとは手持ちで持って歩けるものを確保しながとおいうことに。
 だって、各地には、其処にしかないものがあるから、行き当たりバッタリで追加のお土産を確保。
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 さて、お題に野宿とか書いてあるが、マジの野宿は3週間の内、数日だけ。実家とODSKさんに泊まっていたのが殆ど。

 あとは車中泊ってことで、パーキングだったり神社の駐車場だったり、何もトイレ・水道がある便利なところで泊まることが多かった(デリカに水タンクもトイレ用の折り畳みスコップも積んである)。
 ま、嫁さん連れだからね。

 と、言うことで各地でお世話になった皆様方、有難うございました!2019年春お礼状-[2]




























 仕事もPC(ノートPC数台とモニターも)も抱えながらの、お土産、法事の服装、その他たくさんの荷物・道具に囲まれながらの野宿旅は大変でしたが、内容は超充実して忙しくて、なかなか整理し切れないほどのものとなりました〜。


【機能的な4WDワンボックスにご対面】
 あ、そうそう嫁さんの実家に泊まって仕事をしている合間に、相模原のモデストカーズさんにも突入。嫁さん憧れの「パズ」にご対面。Webでは散々観ていたけれど、本物を見たいなと行ってみた。GW中でも営業されていて皆さんに詳しく説明をしてもらい、Webには載っていない立派な資料まで頂いた。
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 いや〜、ホント、これ良いですね〜。スバルサンバーの外装と変えて車高をリフトアップ、そしてタイヤ径もアップ。フロントのブッシュガードは最新。しっかりとフレームに固定されていた。
 普通はこんなの要らないだろうけれど、自分的には色々便利なもの。野宿の時にものを下げたり、ロープを張って物干しにしたりするときのアンカーになるしね。

 それよりも、オーストラリアなんかでは実際にもっと丈夫なカンガルーバンパーが要るけれど、実は島根でも同様のものは欲しい。と言うのも、普通に生活道の山道を走っていてもいきなりイノシシに横切られてぶつけられたこともあるからね。
 その時はジムニーだったから良いようなものの、集落のオジさんは軽トラのバンパーが壊れて修理に5万円くらい掛かったし。

 うちの方でも、クマさんが道を横切ることがあるけれど、以前仕事で知り合った富士宮の建設業の社長は、富士山のスバルライン走っていて、対向車がパッシングするのをそのまま走って行ったらクマさんに激突、そして軽の乗用車は全損、でも、クマさんは山に走って行ったそうだ。なので、今みたいに獣害が酷くなっている農山村では実用品かも・・・

 ところで、サンバーの場合には、サスがコイルスプリングなのでリフトアップしても構造変更の手続きが要らないんだって。そもそもサンバーがリフトアップできるの知らなかったし。。。

 さて、モデストカーズさんのサイトのページにも書いてあるように、「パズ」は、ロシアの「UAZ(ワズ)」のデザインをモチーフにサンバーに落とし込んだもの。
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チェンソー製材用に、クラッシック大型チェンソーが使えるんだろうか? & 低速トルクのあるチェンソー閑話


 4月半ばから5月半ばまでの怒涛の日々が過ぎて、やっとブログ記事なんぞに向かい合える時間ができた。IMG_2293のコピー

 記事のネタは相変わらず色々あるけれど、今回は久々の記事書きなので軽くジャブで済ませてみよう。

 チェンソー製材についての記事は、可なり以前にアップしたままだが、その後も結構やっている。







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 個人的にもイベント的にもやったり、また仲間の手伝いで製材作業に行っていたりしている。







 一昨日も知り合いの山のオッさんに頼まれて、松食い虫で倒れていた松の製材に行って来た。
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田んぼを走る林内作業車---集落のボサ刈り整備のその後


 林内作業車は、狭い山道だけでなく広いところでも活躍の巻?(+ 自分たちでもできる林内作業車=走行集材機の安全教育・特別教育の企画開催のこと。自伐型に取り組む皆さんも同様に開催をお勧め)

 うちの集落は割と綺麗な方だ。草刈りも丁寧にしているしね。集落が位置する標高は高くはなく、穏やかな起伏がある田園風景であり、また、周りを山で囲われている。うちの集落2 (1)

 南側には、高津川という清流日本一に何度か選ばれ、でも、そんなに綺麗でもないと住民自身が認識しているダムの無い川が流れている(都市部の川に比べれば超綺麗だが、津和野の激甚災害の補修工事で土砂やセメントなどが大量に流れ込んで鮎の遡上が更に少なくなってしまったし、もとより生活排水、合成洗剤ダダ漏れ状態。流域には、森林から変える・・をテーマに活動する有名人を抱えた団体も存在するが、助成金を使った啓発イベントの様なものを役場とタイアップでやるだけで、現場部隊も居ないから模範的な山造りをやっている訳でもなく、そして、前時代的ローテクノロジーのバイオマス発電景気のための業者の乱伐皆伐で山が壊れていくのを傍観している様な気がするんだけど何か良いことになっているんだろうか)

 川の近くの高台なので縄文時代の遺物が出たりする場所であるし、また、地形的にも稲作に向いているから古代から連綿と人々が営んで来たところなのだろう。そして、今の稲作の水源は山から流れ出る水を貯水して使っている。

 よって東西二本の谷に堤がつくられていて、その水を使っての稲作りが行われてきたので、御多分に洩れず、昔は水争いがあったそうだ。
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 でも、今は平和な水管理のために集落全体に水路が巡らされていて人が歩ける経路ができている。そしてその内側に獣害対策用の柵が張り巡らされているのだが・・・

 イヤイヤ、困ったもんだ。今回ボサ刈りをしてみれば、彼方此方の柵に綻びが見られ、小動物が出入りしている跡が沢山あった。


【入ったは良いけれど、出られないイノシシ】
 が、その小動物が問題で、農閑期の田についた足跡をみればウリ坊クラスのイノシシのものがある。

 柵と言っても右上画像の様なものを針金で結束して繋げているだけだから、地面に大して突き刺さっていないところもあって、そこの下を掘ったり、または水道ができて隙間が出来ていたりするので、小さい動物は結構出入り出来てしまう。

 でもって、実際に年末にボサ刈りをやっていた時期に、田んぼに蹲る(うずくまる)小さい影が幾つもあった。
 気が付いたのは助手席に乗っていた嫁さん。車を停めて暫し観察。最初は犬かと思ったが、広い田んぼのど真ん中に何頭も放し飼いにしている人居ないし、、、と。
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 観ていると、起きたり伏せたりしていたが、やがて全部で駆け出した! 小さいのが四つ。なんだ、昼間から兄弟で遊んで居たのか〜。

 それからも時々、帰宅途中に車で夜あぜ道を通っているとヘッドライトに照らされる4兄弟を見かけていた。当然、集落でも話題になっているが、それから一ヶ月以上経ってもあちこちで作物を荒らしながら大きく育っているのが現状。

 昔は猟をやっていた人たちが大勢居たけれど、今はやる人が居なくなってしまったのでそんなことに。でも、昨日軽トラに檻を積んで来ていたので聞いたところ、やっと許可を貰って罠を掛けることにしたとのこと。
 イノシシ君たちは、あれから大分大きくなってしまった様だけど、集落のみんなに食べられてしまうのだろうか。果たして運命や如何に?
(うちの近くには猪肉を扱って関西圏にも出荷している元猪肉レストランもあるけれど、関東にいた頃に食べていた猪肉とは比較にならないくらいに柔らかくて旨い。脂も最高。スーパーで売っている豚肉を買う気になれないね。前に住んでいた集落のお世話になった方の娘さん、もう大きいお子さんが居る人だが、その娘さんはそんな猪肉カレーを食べて育って、大人になってから初めて豚肉を食べたとか.....)

※右上の画像は、うちから1時間ほどの芸北・八幡原の田んぼの中で電柵から出られなくなって困っているイノシシ君。そう言えば、今年の干支は己亥か〜。己は陰性の土性の意。亥年は昔から災害が多いらしいね。今年の干支のイノシシ君は、益々元気にあちこちの集落で活躍しているらしいし、今年はいろいろな意味で気をつけないとね。

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2019年 明けまして御目出度うございます!

 新年明けましておめでとうございます! 毎年年末は忙しくて年賀状作りを正月に行うのが恒例になってしまっています。
 怠け者の節句働みたいなものでしょう。皆さん、年賀状を早く下さるのに、此方がお出しするのが遅くて恐縮しております。お正月が終わってから届いた方々ごめんなさい。
 と言うことで、ブログに載せるのが一番早かったりして・・・
2019年賀葉書-[案]
































 さて、世の中いつどんなことが起きてもおかしくない感じになってきました。自分たちのことは自分たちで守る。これしかないでしょう。

 昔から自給は自衛と唱えつつ様々な体制作りをして参りましたし、自治体にもそういったお話をして、先ずは地域ごとの森林の整備と資源活用を行う小さな林業で山を守ろうと島根に来た最初の年の7年前から協議会を立ち上げて活動をしてきています。
 森林バイオマス資源の活用のためのサプライチェーンが整い、バイオマス資源を燃料とする施設が稼働していればライフラインがストップしても直ぐには困らないですからね。

 今では業務用の薪ボイラーも日本中で安定して動いていますし、小規模のコー・ジェネレーションの熱電併給のバイオマス発電プラントも実績が増えてきています。太陽光発電は償却期間が終わったソーラーパネルの処分に猛毒が発生するそうなので今後どうなのかは解りませんが、それよりも自宅でのガス発電はすでに実用化されています。個人宅で、ガス発電と太陽光発電で日常の電気とお湯を賄うことができるシステムが既に普及中なんですよね。
 大手電力会社のロスが多い送電基盤がなくてもスタンドアロンで生活ができるものが既に使われている地域もあります。

 自治体だって、災害時に住民が自分たちで生き延びて自治をしていてくれれば負担は少なくなります。(一昔前の?)日本人は連携しての共同作業、助け合いが得意でしたからね。災害時の混乱の少なさは日本の良さでしょう。

 ところが、逆の見方をすれば自立意識に乏しく、他から主導されないと動けないという日本人の特性が国全体に根強く染み付いていますから、日本人の集合無意識の部分での解決しなければいけないテーマがあるのでしょう。外からの圧力や、何かことが起きないと動こうとしないんですよね。島根は特にお上意識が強くて、自分たちから良い事をしようとか仲間で連携して改革的なことをしようと意識はほんとに希薄です。

 さてさて、農は一年単位で結果が出ますし、自分たちが食べることくらいのことは難しいことではありません(自然て有り難いですね)。でも山の事となると、道具は要るし、それなりの難しい技術は必要だし、さらに経験値はもっと必要で、場合によっては生死を分けます。

 昔の農山村暮らしの人たちは、山も農もやりつつ暮らしていたわけです。我々も倣って何でも出来るようになれば選択肢が広がります。
 ましてや、いまは色々な優れたポータブルな道具類や高強度の繊維ロープなどの機材が揃っています。しっかりとした安全教育を受ければ、女の子でも太い木を切って里まで搬出が可能になっています。

 そして、いまでは様々の道具の技術講習が一般市民向けに各地で開催されています。センスのある人たちならば一対一で山や木に相対して、保全や整備、資源活用が可能です。
 また、グループでの取り組みも増えていますし、助成金を上手くつかって小規模の山仕事のための機材を導入しているところもどんどん多くなっています。
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 わたしは、山仕事の「スーパー素人」、が大勢育つことで、本当の意味での森林保全や資源活用に繋がると考えています。20年前に、今の木の駅プロジェクトのベースの考え方にもなっているはずの本(そして森林塾の内容)、「山造り承ります」に島崎先生が書かれている様に、素人山主が増えたことを原因として事業体に山のことを丸投げしてきたことの反動が今出ているのだろうと思われます。
 山主が山のことを知らず、また知ろうともせずに人任せにしたから利益優先の事業者(や行政)の都合が良い様にされてしまい、本来の意味での森林や、また森林が持つ機能を維持できていないのではないでしょうか。
 そういった事を防ぐには山主とともに一般市民が知恵深くならないとなりません。また、知恵深くなるだけではなく、自分たちでも現場をやってみなければ、実際のところは解りません。
 国、自治体、企業、団体、なんでもそうですけど、構成する底辺の人たちが賢くなければ、その組織の中身はたかが知れています。先ずは自分自身が賢くなることです。

 また、災害時及び社会変動時に於いても身の回りの大事を小事に抑えることにも繋がると考えています。重たいものを安全に的確に動かすためには、道具だけでなく技術も必要ですが、経験や応用力も大事です。

 そういった混乱時には、重機頼りでは現場の処理が間に合わないかも知れません。重機自体が現場に辿り着けないかも知れません。我々が行っている自伐的(木の駅的?)な小さい山仕事は、ポータブルな機材を活用して重たいものを動かす経験と智慧の蓄積です。
 ですから、わたしが作っている講習テキストの表紙にはこのスーパー素人を育てるため、というセンテンスが入っています。

 当協議会では、特殊伐採の道具類や高強度繊維ロープなどを使用する最先端のノウハウを取り入れた様々な手法の掛かり木処理から、木に登らないでアンカーを樹上に設置する方法などを駆使した集材・搬出方法の講習を行っています。

 高強度の繊維ロープとワイヤーロープを併用した手法であれば、体力のない人たちでも取り組みが可能になりますし、ひいては安全度も高まります。

 林業は危ない!それは確かです。でも、経験したり調べてみれば、其処には???がつく内容が沢山あります。
 道具もろくに用意せず、いざという時のバックアップの手立ても採らずに、期待だけで力づくの作業をするから破綻します。
 事業体の場合には作業内容と機器、道具類の保守点検について自分のコントロール外の場合もありますからなんとも言えませんが、個人や仲間たち少人数で行う作業では、いかに自分たちのコントロール下において作業するかがキーでしょう。それが、小さな林業、山仕事の利点ですね。

 世の中には、危ない遊び、スポーツを好む人が沢山います。エキストリーム的な遊びは特にアメリカ人とかは好きですよね。色々な遊び(そして道具)を開発します。
 ただ、彼らはロジカルです。唯の蛮勇ではなくて積み重ねてステップアップしていくしバックアップも考えています。日本人より・・・というのは、日本人はロジカルに考えられずに感情論で突っ走って玉砕してしまう特性が強くありますから。

 で、こういったエキストリーム的な事にチャレンジしてきた人たちにとって、智慧深い道具類を駆使しての林業(特に特殊伐採など)は、それまでやって来たことの延長線上のものに見えます。
 スピードが速く、展開が予測しにくいエキストリームスポーツをやった人ならば、地上での伐採や集材作業の時間軸はスローに見えることでしょう。危険な事象に対しての見切りや身体反応に余裕があります。あとは、経験値を増やすだけですね。

 ところで、林業は向き不向きが厳然とあります。特に戦後の左脳偏重教育によって、右脳が活性化しておらずイメイジ力が貧困で、空間把握能力や時間軸上の因果関係を直感的に閃かない人、またエゴが強くて自分の頭で理解したことしかやらない人にとっては、不確定要素が多い山での現場仕事は難しく、また他人との連携も採れないので他の人の迷惑にもなります。

 でも、自伐型や木の駅プロジェクト、そして趣味の薪材収集などでは、生活が掛かる様なノルマや時間制限はないですし、自分だけでも現場をできますから自分のペースややり方で作業を行うことも可能です。

 何が危ないかを知ること。疑問が頭に浮かんだら一旦作業をストップすること。結果でなくプロセス(作業方法や問題解決方法の構築)を大事にして、力づくで作業をしない様にしましょう。
 今まで事故や怪我なくやって来た人でも、山では魔がさすことがあります。エネルギーフィールドが乱れているエリアもあります。

 ましてや、ストレス発散のために木を伐る(殺す)なんてことは自分のためにもやめた方が良いです。大義をもって手を合わせながら感謝とともに山と相対しましょうね。
 不満や文句を抱え込んだ人(または生活のために嫌々山仕事をしている人)とは、一緒に作業をしないようにしましょう。

 自伐型や木の駅の人たちは、山を守るという大義の元で皆で楽しく作業をするから事故が少ないのだと思います。でも、それでも事故は起こっています。そしてその事故は、日本中のそういった活動全体に水を挿しますから、自分だけの問題ではないことを肝に命じましょう。

 近代の風潮に対して指摘された言葉に「今だけ・金だけ・自分だけ」、と言うものがあります。なるほど、と私は得心するものがありますが、年寄りから若い人まで、そういった種類の人たちが沢山居られます。

 でも、これからの様な文明のリセット期間に入る様な世の中では、そういった人たちはますます生き難くなるのではないでしょうか。
 そのリセット期間には、通貨も電気もエネルギーも長期間ストップすることも充分に考えられます。

 もしかすると、未来は明るいかも知れませんが、今までの後始末をつけなければいけない時期にとっくに突入しています。
 その時に、人との繋がり、地域との繋がり、自然との繋がりをどれだけ持てているかどうかが前向きに生きられるかどうかの端境ではないかと思います。

 自然を前に感謝ができるマインドレベルの高い人たち、何かを差し出せる(シェアできる)手立てを身につけた人たち、全体のことを感じ考えられる人たち、何もないところから生み出し、創り出せる人たち。
 その様な人たちのネットワークが有機的に繋がっていくことで社会や国が良い形で再構築されていくと良いな、と願います。

 自伐型とか木の駅などの取り組みは、農の元となる山(水の浄化システム、自然栄養素や菌の宝庫、大気循環システム、精霊が住む処?)を守ること目的に、一般市民や山主さんたちの意識向上と問題取り組みへの素晴らしい道筋だと思います。

 そして、右脳と左脳をバランス良く高度に働かせるとともに、身体意識の活性化、肉体の活性化にも繋がる全人的な能力開発にも適していると思っています。

 また、どこかで記事を立ち上げたいですが、自伐的に山に取り組んで来た先達たち(橋本さん達や島根の人たちにも居られる)に話を伺っても、山で怪我をしたことがない人たちが少なからず居られます。
 そして、その何の方と接しても、人格者であり自然体であり、他の生命に対して優しくあり、山や自然に対しても感謝の気持ちを持って居られることを感じられるのです。

 どんな分野でもそうでしょうけれど、人間性を錬成することになる取り組み姿勢は大事ですが、こと森林の保全や整備は自分だけに留まらず、また狭い地域だけでなく、その影響は広範囲であり、さらに言えば地球霊とも相対することにも繋がるのではないでしょうか(わたくしめ因みに宗教はやっていませんが、お日様や山は拝んでいます)。

 そのために、山に取り組み、そして突き抜けた方々には素晴らしい人格的なものを感じるのです。目標にしたいですね。

 皆様の作業のご安全をお祈りしております。本年もよろしくお願いを致します。

年越し蕎麦! & 自給的山村暮らし小話


 今年もお世話になりました!無事に年を越せそうです(22万kmを走った車の修理もあって年末に懐がスッカラカンになりましたが)。
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 今は大晦日の夜の8時半を過ぎましたが、まだまだ夕食は食べられそうもありません。さっき、年越し蕎麦を配達して帰って来たところなのです。

 当家では、年末の29日から31日までは朝から夕方まで蕎麦打ちをやって、お世話になった人たちに配ったり、また関東の親や仲間、お世話になっている方々(沢山居られるので超限定で)に発送したりで時間に追われて過ごすのが恒例になってしまっています。

 移住する前から年末は蕎麦打ちでしたけど、7年半前に島根に来てからは、その量が一気に増えて大変なことになっています。
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獣害対策のボサ整備作業の風景1---手強い笹薮もみんなでやれば早いの巻


 書き掛けの長編記事が溜まりに溜まってリリース出来ないのは歳食って根気が無くなったから? それとも、長編記事書いたって大抵は読む人もいない自己満足の世界だから? などと愚痴る様なことを書くのも歳食った証拠。
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 でもって、そんな奴には集落の共同作業のボサ刈りがちょうど良い。適度な汗をかく作業で気分をリセットね。

 でも、あまりハードな作業は腰が痛くってやれんっ! と言いつつ、ボサ刈りやったら腰が痛くなってしまい養生中。

 と、申しますのも、なんと言っても百姓のおっさんたちは身体が強いもんで、延々と働き続けていることを苦にしない人たちだから、一緒に作業していても大変なのね。
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 あと、百姓のおっさんたちは共同作業が得意。皆で協力しながらの連携作業も阿吽の呼吸でやってのける。

 それでもって仲が良いので、刈り払い機を持った近接作業も(集落の定期行事の道刈りでも)多々あること。直ぐ横まで近寄ってくるからね。朝の始まりに上下作業と近接作業は止めようよと、あれだけ言ったのにねぇ・・・

 さて、うちの集落は全体を柵で覆っている。そしてその周りには水路が通っているので管理用の経路も通っている。
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 今後数年度に亘って、その水路の維持管理用の作業道を大橋式の山に優しい壊れない作業路を開設することになったのだ。

 でも、それ以前に柵の内側のボサ刈りをしないと何処からか侵入してきているイノシシ連中の隠れ家になってしまっているので、今回ボサを刈ることになった。

 で、他の記事に書いたかも知れないが、小さいイノシシも何処かしらから入り込んでいるのと同じく、熊さんも柵の内側に入り込んでいる。

 やっぱり、周りを整理して明るくしていないと柵だけじゃ効果ないんだよね。右上画像は、2年前に頼まれて枝下ろしをした時の木の根元の熊の糞。柵の内側の家のすぐ裏にあったもの。
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共立CS500(新ダイワE2050D)チェンソーにオレゴン社スピードカットシステムを装着した最軽量50ccチェンソー

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追記---2018/10/20:共立(新ダイワ)用のオレゴン社スピードカットバーがリリース予定?ちょっと縁の処理が格好良くなった超軽量スピードカットバーの共立(新ダイワ)用モーターマウントBK041のモデル。16インチと18インチ。どうせだったら共立(新ダイワ)でスピードカットシステム付きモデルをラインナップすれば良いのにね。
 他、実際の運用インプレッションと同50ccクラスの他機種の出力比較やエンジン特性が違う理由などを記事の最後に追加。


 以前の記事「スピードカットシステム」の続き・・・と言うか、42ccチェンソーの総重量の話(&最軽量50ccチェンソーは?)」に現在発売されている50ccのチェンソーの重量比較を書いた。

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 本記事は、その話の続きの(多分、メイビ、きっと)最軽量であろう50ccチェンソーを仕上げてみた報告編。

 燃料、オイル満タンで6kgちょっと。誰に持たせても軽いと言われるCS500(現在のモデルはマイナーチェンジで100g重くなっている。要らぬお世話のマイナーチェンジ。改悪ね)と16インチスピードカットシステムの組み合わせ。

 共立(新ダイワ)? 力ないじゃん・・・とか、言われても1.3mmゲージの95TXLソーチェーンとの組み合わせならばストレスなし。そして軽いことによる恩恵の方が自分的には有難い。そんな話を書いてみた。


【違いがわかる200gの差】
 日々、山でチェンソーを使っているプロの人たちなら多少の重量差よりも優先される事項は他にあるだろうけれど、我々一般人で週末とか偶にしかチェンソーを持たない人間にとっては、200gの差は大きくて、重量感や疲労度に関係するように思えるからだ。

 倒木や岩を乗越ながら作業をしたり、片手に荷物を持っていては登れない様な斜面を登攀しながら山に上がるような場合にはチェンソーを斜面上の木の根元に押し上げるだけでもちょっとした重さが堪える。

 同じクラスのチェンソーでも、メーカや機種で200g位の差がある。その上、バーとソーチェンーを軽いものにして、さらに200g減ったとしたらトータル400g。ガソリンやオイルが減って来たら更に400g近く減る場合もある。合わせて800g近く違ったら疲れて来た時には全然違うだろう。

 いや、ひ弱な自分の自己基準が前提で恐縮だが、さらにこんなことを痛感するのは齢を重ねてきて、あちこちが痛いとかモノが見難くなったとか(関係ないか...)があるから。
 多分、共感してもらえる人も居られるのではなかろうかと、こんな記事を書いている。


【値段の違いほど軽く無い42ccクラス】
 「だったら、小さいチェンソーにすればいいんじゃねえの?」、と言われるかも知れないね。まあ、その通りではあるんだけど、そこで問題が一つ。
 50ccの下のクラスって、前の記事に書いたように42cc(40〜43cc位)のクラスがあるけれど、これが本体の重量面でいうと大して軽くないんだよね。
 下手すりゃ50ccクラスに限りなく近い本体乾燥重量のものもある。

 本体の乾燥重量はカタログ値。そこへ燃料とチェーンオイルが入るのでその容量に対する重量。そしてソーバーとソーチェーンの重量が乗って装備重量となる。

 でも、バーとチェーンで可なり重量が違ってくるよというのが、その前の記事の「オレゴン社「スピードカットシステム」ソーチェーン込みの重量比較」に載せた内容。
 ハスクのメーカ標準で付いてくる.325ピッチの18インチ〜15インチのもの、ツムラ、スギハラなどの1.5mmゲージバーと21BPチェーンと、オレゴンの1.3mmゲージのスピードカットシステムとの重量比較について。

 これは、チェンソーを買おうと思った時に、本体だけ持ち比べて200gの違い程度だったら、「ま、この位の違いだったら大差ないか・・・」、と考えがちだが、そこへ軽量バーとゲージの狭いソーチェーンを付けたなら、装備重量の時に400g程度違ってくるということ。
 そうしたらね、全然持ち重りの感じが違うのね。だって、400gと言うのは、燃料タンクが空の状態よりも更に軽いわけだから、持って違うのは想像できると思う。
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 あとは燃費(燃料消費率)というものも問題になることがある。山の(獣道の様な)経路を30分とか1時間あるいて現場に登って行く場合には、他に燃料とチェーンオイルも担ぎ上げる必要がある。

 前に事業体にいた時には、焼酎の4Lボトルに燃料を入れたり(短期消費なら良いけれど樹脂が溶けてキャブに入ると悪さするので長期には不可)、またオイルも必要分持って上がっていた。

 そんな仕事の時には燃費が悪ければ余分に燃料を持っていく必要があるし、チェーンオイルの吐出量も同様。ソーチェーンが太いタイプだったら、それだけオイルも必要になる。オイルの消費量の調整も自腹林業には大事かも。

 でも、オイルって(ガソリンもか)、注入後にキャップを閉め忘れてチェンソー持ち上げて、そのままダダ漏れとか、あとは冬場に焚き火の火付けにオイルを大量に使ってしまい、無駄な消費が多いのも事実。

 それから、勿論のことだが目立てが悪くて全然切れないソーチェーンを使っていたら、余計に燃料もオイルも喰うからね〜。

 こんな事は、重機メインの作業道脇で仕事をする事業体人たちには関係ないことかも知れないけれど、山奥に入っていく仕事の場合の全体の装備重量とか、または、個人で山仕事をする場合には、経費にもシビアに関わってくる事なので考えて然るべきことかと思うのだが如何だろうか。


【本体乾燥重量が、50ccクラス最軽量の共立CS500(新ダイワE2050D)にオレゴンのスピードカットシステムを組んだ】
 前の記事に書いたテキストをコピペしてみる。こちらに重量計算上の理論値を書いてある。
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 さて、CS500(新ダイワのE2050D)の燃料タンク容量は0.5L。
 オイルタンク容量が0.28L。ガソリンの比重をざっと0.75にして、オイルの比重もざっとだけど0.85で計算すると、、、IMG_3982(1)
ガソリン重量:375g
オイル重量:238g
 と、なる。
 これに本体の乾燥重量が、4.7kgで、前回の記事に載せたオレゴンの16インチのスピードカットシステム(バー&チェーン)の重量が762gだから、
 全部足すと、「6.075kg」という装備重量に・・・
 あと、オイルの滲みた切り粉がくっついたりしていて、ざっと6.1kg?ということになるので、共立(新ダイワ)の50ccが最軽量で、計算上ではこんな重さになる。
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 で、実際にやりました! ジャンジャジャ〜ン・・・予想どーり、計算どーり!
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 いや、素晴らしい!
 体重計で6kgちょうどくらいを指している。勿論、燃料もオイルも満タン。フル装備の状態。
 体重計の誤差を入れて、上記の理論値と殆ど同じ値が出た。
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第7回 ODSK島根講習:自伐や薪材収集の安全性を高められるWランヤード。ツリーワークに於けるポジショニングとクライミング講習・リギング体験会のお知らせ


【特殊伐採やレスキュー用品の専門店による講習開催】
IMG_6157(1) 2015年の6月に島根県西部の吉賀町柿木村で行なった長野県伊那市の特殊伐採の道具や用品の専門店アウトドアショップKさん(以下ODSKさんに略:写真は登山用品部門の駒ヶ根店・クライミングウォールがある)が行うツリーワーク講習は、島根県東部(宍道町)と西部(柿木村)で行なっており、今回で7回目となりますが、実は他にも島根でやっています。

 今回第7回目の講習では、樹上伐採のプロだけではなく、自伐型や薪材の収集を行う人たちが安全に作業を行うためにも役に立つW(二本)のランヤードを使ったポジショニングの講習をやってもらえそうです。

 このWランヤードの技術は、針葉樹の樹上でアンカーを採るなどの作業をする場合もそうですが、低木の広葉樹の枝を落としたい時、また急斜面で足場がない木の根元で受け口を作りたいときなどにも体制を保持するのに役に立ちます。今回行う予定のメニューを確認しましたので列記してみます。
・法規は、高所作業は、庭師さんなど造園屋さん達が使ってきた脚立や梯子などが認められなくなるので、高所ロープ作業について。これは枝打ちなども関連してくるのでその解釈などについて。他には数年後にハーネスはフルボディタイプを要求されるので、今後の方向について。
・ポジショニングは、Wランヤード、ランヤードとショートロープ、メインロープを使うもの。アンカーについては、「安全なアンカーとは?」から始まって、応力の考え方など基礎的なことから机上と実習で行う。また、先日マーク・ブリッジ氏のポジショニング講習の際に非常に分かり易い説明を受けたので、その内容をお伝えする。
・クライミングの基礎、スパークライミング、SRTクライミングの内容は受講者の要求に合わせて対応可。
・リギング講習は、カッティングについて、エレファントウィンチの実習、M字リグなど。
・他には道具の販売も行うとのこと。
 大凡、以上の内容を考えているとのことでした。内容については、直接、木下氏に“電話で”確認された方が良いと思います。また、他に希望するものがあれば、問い合わせをしてみて頂ければと思います。

 その様な内容に関連して今までの経緯を含めつつ、初めて耳にしたという方々のために基礎的な話を書いてみましょう。
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 ODSKさんには、島根県林業研究グループ連絡協議会の総会でもクライミング体験をやって貰いましたし、島根県林研所属の当協議会運営で、島根県林研の会員(市民)向けの搬出講習も2回ほど。
 また造園協会の島根支部さんのご要望で数回開催しています。

 ツリーワークの需要は、林業関係の人たちばかりではなくて造園関係の人も多いですね。

 また、前回ビックリしたのは、趣味の薪材採集の方が3名も参加されたこと。裾野が広がっているんだな〜、と実感します。

 さて、恒例ながら次の講習の予告がてら、前回春の講習内容もレポートさせていただきます。(^-^; いつも遅くてスミマセン。参加検討中の方はご参考にしてください。

 前回は、現場の関係もあり初心者の方にクライミングをして貰えませんでしたが、今回のメニューには予定されておりますので、ご希望の方は是非参加されると良いと思います。

 それでは、本記事でODSKさんの「第7回島根県ロープクライミング・リギング体験会 開催のお知らせ」のページの補完的な内容をお伝えしましょう。

 開催日は、2018年3月の3〜6日までですね。書いておきましょう。3、4日がクライミング講習(木に登ったことが無い人もOKなのか確認された方が良いですね)です。IMG_0816(1)

 また、今回の内容は、ポジショニングと安全なアンカーの採り方ということになっていますが、このポジショニングの内容の一つに、Wランヤードというランヤードを二本(一本は長いもの)だけを使い、クライミングロープを使わないで樹上で作業する方法があります。

 このWランヤードの手法が使えると、樹上伐採の人たちだけでなく、造園業や自伐型の林業、薪材収集の人たちにも役に立つものなので、本記事ではその点を詳しく書いてみたいと思います。
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 5、6日のリギング講習の方は、春に行った神社での枝下ろしなどの作業が、新しいODSKさんオリジナルのエレファントウィンチの正式リリースを兼ねて行われるはずです。この機材についても最後の方に書いてみましょう。


 そして、リギング講習では、松乃湯さんの裏山の檜のトップカットを行い、M字リグで長いまま移動させるという内容もやると木下氏が言っていたはず。

 以上の他にも現場によって違うことも出来るので当日対応もあり得ます。

 おっと、今回リギング講習は平日なので、毎回サポートに来てくれている広島の安田林業の安田社長は来られないかなあ・・・仕事は若い人に任せてのお出でをお待ち申し上げております。(^-^)


【Wランヤードを使った樹上でのポジショニングテクニックの需要は多い---造園業以外にも自伐型林業、薪材の収集でも】
IMG_0808(1) 画像は、数年前に島根県東部、松江市宍道町で行なった造園協会さんの講習風景。

 目的の木にハシゴを掛けて樹上に登って作業をするというのは一般にもよくあるシチュエーションです。

 が、一般のH型の二本ハシゴって山では安定悪いんですよね。林業では殆ど使いませんね。
 使うのは、地面に二本のツメを突き刺して安定させ、木の幹に細いロープを縛り付けて動かない様にして使うロッキーラダーなどの一本ハシゴ。

 ロッキーラダーは、一本が2mなので、継ぎ足していけば高いところまで上がれます。針葉樹の様な真っ直ぐの木ならば3段に繋いで6m。

 そうすれば、先端のステップに立って手を伸ばせば8m位のところまで手が届きますけど、曲がった広葉樹では幹に縛り付けられないし、体重で曲がるしで怖くて使えません。

 でも、良くあるのは、右上画像の様に一番下の枝まで一本ハシゴを掛けて登ってから、あとは枝伝いに樹上に上がって作業を行う様なシチュエーション。
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 ツリークライミングと言うと、大抵は、大きな木の樹上にスローライン(&ウェイト)を投げて枝に掛け、メインロープを引き上げて枝に回して、そのロープを登るという方法が主ですが、そうでない方法もあるわけです。









 造園業では、この様なハシゴを補助に使う方法の方が需要が高いでしょう(此処では高所作業車が入れない場所の話が前提ですね)。

 あと、自伐型の林業の様な小さな林業では、広大な人工林を相手にするよりも、放置林や里山の混交林などが相手のことも多いでしょうから、広葉樹も相手にしないといけない時が多いと思います。

 また、薪ストーブ用の薪材を採集している人たちこそそうでしょう。広葉樹がターゲットですからね。
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DSCN1965(1) 画像は、斜面に斜めっている二股の樫の木を、(下にある榊の木を潰したくないので)伐倒方向制御のためのロープを掛けて伐採するのですが、足場が無いので一本ハシゴに登って体を確保しつつ受け口を二本ともまとめて作ったところです。
 一応、裂け止めのロープも巻いてあります。こんな作業をする際にもランヤードが二本あると身体が安定するでしょう。

 それにしても、広葉樹伐倒は難しいですよね。その上、今は放置されて大きくなってしまった広葉樹が沢山あります。
 それを、針葉樹ばかり相手にしてきた人が、広葉樹伐採をジックリと経験せずにいきなり樹上伐採は超危険でしょう。

 地面の上でしっかりと広葉樹伐採ができて、かつ複雑な要素がある枝払いに慣れてからと自分的には考えます。樹種による繊維の違いとか、長い枝の重心、重量とか伐った後のモーションとか諸々が見極められないと危ないでしょー。ツル絡みとかもありますからね。

 下の画像は、重心が掛かっている枝を何も考えずに切って、木に襲われたところ。こういう性格の人は樹上伐採には向きません(と言いますか、実際に民家の枝下ろしもやばいことを沢山やっていましたね。チェンソーを枝に持って行かれて壊していたり、私たち補助三人も危ない目に遭わされたり。いやあ、今思い返しても技術も安全管理もレベル低すぎだったな〜。<--- 神奈川の割と有名な事業体:そのお陰で今はレベルアップに勤しんでおりま〜す)。
 それにしても、そんなところをよく撮っていますよね。私ってイヤな性格かも・・・
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 さらに、チェンソーの刃付けも自在に出来ること。キックバックを起こしにくい刃でないと樹上でのカッティングは余計にやばいんじゃないですか。P1130662 (1)
 キックバックを起こしにくい刃で突っ込み伐りをする様な手法は、急斜面の足場がない場所で斜めに生えている木を追いヅル伐りを使って伐る様に様々なシチュエーションで安全作業の後押しをしてくれます。
 
 放置林などには広葉樹がすでに大きくなっていて、倒すにしても周りを全部伐り倒して整備してからで無いと伐採もできない状況が多々あります。

 でも、枝を落とせるだけで、伐倒方向に自由度が高まります。大きな広葉樹が他の広葉樹の枝の間にガッツリとハマってしまったらどうしようもないですから。
 広葉樹の枝が落とせるだけで、他の作業が楽になり、また安全性も高まります。
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 そうでなくとも、植生のための母樹として残しておきたかったり、マザーツリーの様なその地域の出来事を何百年来も記録してきた守り樹であったりして、枝の剪定だけで済ませたい場合もありますものね。

 樹上伐採の様な、そこまで大袈裟な作業でなくても、ちょっと登って安全に作業したい場合はいくらでもあります。庭木の片付けでもそうですね。

 と言うわけで、このWランヤードを活用したポジショニングは、樹上伐採のプロのみならず、山づくりや森林資源活用をしている方達には、結構大事な手法かと思われます(ただし、低木の枝を何も考えずに落とすと枝のたわみで、元が作業者に向かって飛んできたりする場合もあるのでしっかりとした対策の上の作業が必要です)。
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 画像は、ODSKの木下氏が登っているものですが、この木はハシゴなしでも登れる低い木です。

 登ってからのワークポジションをどうやって採るかという説明をしているのが上画像ですが、手法はWランヤードというもので、メインロープ無しで、ランヤードを2本使ったもの。
IMG_1277(1)w-lanyard3(1)
 ただし、一方のランヤードは長いものを使っています。

 わたし?わたしはミーハーで、直ぐに飛びつく素直なタイプなので、速攻で長いランヤードを作る材料を仕入れ済み。クライミングロープのタキオン11.1mmを10mの長さと他に必要な機材を買ってあって、長いランヤードが作れる様に準備してあります。(^^;;
 えっ、道具を持っていれば安心するタイプ? まあ、そうなんですけど、アイスプライスが自在に出来るほどに上達していないので、なかなか時間がとれなくて・・・

 ということで、この様な道具と技術を使えば、ランヤードだけである程度の下降は出来るために低木だったらメインロープを使わないで作業する方法があるんですね。
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マダニ対策総括---自分でできるマダニ感染症SFTSウィルス対策事前処置


 マダニ対策用のアイテムが揃いました。自分的にはこれだけあれば、速攻医者に行かなくても大丈夫ではないかと・・・
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 前回の記事「毒吸い出し用ASPIVENINエクストラクターほか、山(田舎暮らし?)でのマダニほか毒虫対策&処置体験談」で、様々な毒虫対策と被害にあったときの処置方法などを(ダラダラと)書いたが、それぞれに実効的な話もあるはずなのでご参考にしていただければと。

 マムシやハチなどだけでなく、ブトなどの痒い虫に刺されたときの処置、そしてマダニの感染症の事前処置にもエクストラクターが非常に有効なことを確認。なんと言っても、私ども夫婦は、裏の畑と庭でマダニに食い付かれて、自分で切開処置までやった時の内容が前回の記事。

 そんな記事を書いたお陰で内容が進化して、マダニの感染症対策において各個人でやれることを統合できた。ここに新たに記事を立てて報告と提案。IMG_8586(1)

 マダニは皮膚下に血のプールを作って約10日間もかけて吸血する(3〜5年ほどの寿命の間に3回吸血)。

 だから、食い付いているマダニを見つけたら、マダニを除去(方法とコツは記事内に)した後、エクストラクター(ポイズンリムーバー)で、その溜まっている血と体液を吸い出すのは早い方が良いだろう(SFTSウィルスに感染する前に)。

 そして、SFTSウィルスは、アルコールで失活するそうなので、IMG_3024(1)速攻アルコール消毒を。医者に行く前に其処までやってあれば・・・あとは、運と免疫力しだいかな〜。

 知人二人、マダニ感染症に罹ってかなり大変だった。治るまでの時間が掛かるのと症状も辛いらしい。
 今年の5月末に罹ったオジさんは、物凄い量の輸血をしたが、未だ手のひらが真っ白で血の気がなく、身体が痛いと言っている。

 そして、50歳以上は死亡率高いから、ここに書いた様な処置方法で取り敢えず自分でやっておいた方が良いんじゃないかと・・・

 以上について、細かく説明をしてみる。

 このエクストラクターの有効な活用方法や使用上の注意点などについては前回の記事に他の毒虫の例とともに書いたので、そちらをご参考に。


【マダニ対策総括】
 ここで取り上げている優れモノのASPIVENINのエクストラクターのことでアウトドアショップKさんに問い合わせていたところ、事務担当の社長木下氏の妹さんから、マダニ体験をシェアしてもらうことに。IMG_1732

 なんと!家の中でマダニにやられたと。。。

 それで、その後に再度検索していて出てきたのが下記のページ。やっぱり、家の中でマダニにやられることがある様子。
 こちらは、4歳のお子さんの頭にマダニが食いついていた話。原因は、ワンちゃん経由。

 そして、こちらは旦那さん経由(此方のワンちゃんは愛玩犬なので野山に入っていないだろうから)のお話。

 “以下メイルからの引用(カット編集あり)”

> こんにちは!
> 昨日のマダニの続きですが、夜中の2時頃起きて手に違和感があり見たらかたい黒いものが!!
 
> うちは犬も飼ってるし、旦那が林業なので、マダニとはすぐ想像がつました。
> むやみに抜いてはいけない、感染症があるとの知識はありましたが、何しろこんなものが体にくっついていることが気持ち悪くて何とか取り除く手はないかと検索しまくりましたが、やはりむやみなことなせず、皮膚科にかかることにしました。
 
> マダニとともに起きて、マダニとともに朝食を作り、弁当を作り、掃除洗濯をし、皮膚科に行きました。
> 皮膚科でもかなり待たされ暇なので、写真撮って友達に送りまくり共に過ごしました。
 
> 検索しまくって見た動画と同じ用具で簡単にマダニが取れました。


IMG_6064のコピー (1)> マダニを取った道具はくぎ抜きを小さくした挟む形のです。くるくる回すと簡単に取れました。
> 実は小坂さんがチェス用に持っていました

 仕事でのトラブルとマダニは家庭には持ち込んではいけません。
 お名前が登場する小坂さんは、アウトドアショップKのスタッフでヨーロッパから樹上伐採の講師の方が来られた時に通訳もやっている声の渋いオジさん。他の記事(2017年に長野市で開催された国際ウッドフェアに行った時のもの)にも登場している。チェスは隣の黒白のワンコ。

 さて、その皮膚科でかかった費用はと尋ねると初診料と合わせて2000円位だったそうだ。でも、感染症に掛かっていたらそんなものじゃ済まないだろう。

 で、その道具とは釘抜きみたいなものとか。ネットで検索をして幾つか買ってみた。
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