島根・山守network

より多くの人たちが山に目を向けること、また山での作業に“安全に”関われるように、素人目線からの情報の整理、補完が出来れば幸甚

広葉樹の森を擁する川の景色(平静時&増水時)---健康な奥山は街を守る? 水害の多い時代に入って考えることなど


 先日、妻が小学生の環境教育のサポートで山に上がったので、送りながらブナの原生林のお水を汲みに行ってきた。
 その途中で川の景色を撮影する。関東の釣り師の友人たちにちょっと自慢するためにわざわざ川の様子を撮影するこの親切心。

 此方はその友人の釣り。これは神奈川の丹沢山塊で。
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 丹沢では表側の尾根のブナがみんな枯れてしまったけれど、東名高速の排気ガスとか酸性雨が原因だとされていた。

 下画像のテラリウムは、17年前に東京ビッグサイトで開催された環境展に賑やかしの一つとして出展したもの。
 題名は「丹沢、檜洞丸の憂鬱。中川川東沢本棚沢上部尾根」、という作品。頂上左側の枯れ木が立ち枯れのブナをシンボライズしたもの。
 沢登りをして尾根まで詰めると、枯れたブナが其処彼処に立っていたからね。
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 この頃は、水質浄化の仕事にも関わっていたので、庭にビオトープを作ったり、こういったテラリウムなどばかり作っていた。市内には元江ノ島水族館の学芸員だったオジさんが仲間にいて池袋サンシャインにある水族館の水質浄化の仕事もしていたので、色いろ勉強させてもらっていたころだった。

 素材にビール瓶などの廃ガラスを熱で発泡させるとμオーダーの間隙ができるので、そこの嫌気性微生物を活着させアンモニアなどを分解するシステム作りをやっていたのだった。灰色の岩に見えるのが発泡ガラス。

 この廃ガラス活用素材と、それにに特殊な鉱石を混ぜて遠赤外線を発することで微生物を活性化させるものを群馬の知り合いの会社が作っていたから。このテラリウムは水を吸い上げて上から滝にして落としている。

 嫌気性微生物と好気性微生物の両方を活性化して水を綺麗にする微生物浄化システムのつもりだった。

 水槽の中にはメダカとヌマエビとニナが居て、アオコも発生せずに水はずっと綺麗なままだった。生物と水草と菌類との循環環境システムを目指したもの。
 庭のビオトープも同じ素材を使用して作ったものだが、ずっと水が綺麗だったし、カエルや蛇?などの生き物もやがて増えて賑やかだった様相になっていた。
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 本記事では、釣り師の彼らに送るために処理した画像をちょっとおすそ分けしようと簡単に記事にするつもりだったのだが、そんな過去も思い出しつつ、ついでに以前の画像も色々引っ張り出してみた。まとめて川の景色をお楽しみください。

 と、本記事を立ち上げたけれど、またまたの熊本の水害のニュースを観て追記あり。自分自身が水流の凄さを知ったのは、小学生の夏休みに遊びに行った母親の実家のすぐ近くの鶴見川(今の横浜市青葉区)の川縁が台風による増水でごっそりと無くなっていた時のこと。以降、川の怖さについて、その光景を観たのがトラウマになっていたのかも知れない。

 思い出してみると、その小学生時代には新横浜駅のすぐ近くを流れている鶴見川の支流の鳥山川が台風で増水していたのにも拘わらず、波打つ水面ギリギリのところに二枚の板が渡してあるだけのところを同級生6名で渉った記憶がある。
 落ちたら濁流に呑み込まれてお陀仏だったことだろう。子供ってのは無茶するよね。

 あとは、1974年9月の台風による多摩川の狛江市の土手が決壊して住宅が流された映像をTVでリアルタイムで観ていたからね。

 そんなこともあり、大人になってからも住んでいる近くの河の状態はいつも気になっていた。というのも、大人になってからも河原で遊ぶことが多かったからね。なので、かつて撮影をしてあった増水時の写真が残っているので、増水した多摩川とか相模川などの写真も載せてみよう。

 それにしても昔から思うのは、街場には水際の近くまで住宅街があることの不思議。堤防ってそんなに信頼感が高いのだろうか。河川には必ず支流や用水路があって上流部から水が集まって流れて来るのだから、流域全体で大雨が降ったら短時間で増水することは想像出来るだろう。

 その流域全体がアスファルト貼りだったり、用水路が土ではなくてコンクリート造作ならば、短時間で本流に大量の雨水が流れ込む。土の地面や草木、耕作地が無くなり都市化するほどに、かつて行なったその河の水害対策は脆弱化するだろう。

 20年くらい前に、神奈川の津久井に住んでいた時に、そちらは全然雨が降っていないのに、峠を越えて20分位の東京の高尾駅方面に行った時には、局地的な雨で南口がプールの様に冠水していたことがある。
 そして昨年の台風では、北口側の国道20号線甲州街道が濁流になって水害を起こしていた。その近所には樹上伐採をやっている友人がいるので電話をしたら、辺り一帯低いところはみんな冠水していたらしい。

 これは森林の保水力の問題と共に、都市化によって雨を吸ってくれる土が覆われてしまったところに気象変動で局地的が豪雨が長時間続くというメカニズムに対して、都市化される以前の一昔前の経験値によって、安全神話を信じているだけに観える。

 過去何十年間に災害がなかったからと言っても、我々が生きてきた短い期間の間だけでは判らないことが多いと考える方が普通ではないだろうか。時代が変わったんだよ、と言いたい。

 行政関係では、よく想定外の事案などという言い方をするけれど、お仕事でやっている人たちの責任の切り分けのためのもので、人が死んでしまったら土台責任なんて取れる訳もないし、あとは補償の多寡の問題。

 その様な人たちが行なっている対策に命を預ける方がおかしいので、自分たちの命は自分たちで守る、自分の人生は自分で責任を取る、というスタンスで物事の真実を嗅ぎ分けた方が良いのではと自分的には考えている。

 何年かまえから正常性バイアスというしゃれた言い方がメディアにも載る様になったけれど、火事で煙が出ていても周りの人たちがアクションを起こさない場合には、吊られて自分自身の行動を周りに合わせてしまうというロボット的思考パターン+行動パターンのことを指す。

 地域の歴史を調べたり、年寄りたちの昔話には参考になることがたくさんある。造成された都会に住む場合には関係ないかも知れないけれど、地方農山村ならば災害が起こりやすい地域などの様子が判ったりする。
 自分の人生は自分でハンドリングした方が、上手くいっても失敗しても、後になって後悔をすることがないと思うのだが如何だろうか。


【広葉樹豊かな森がある山の川は美しい】
 広葉樹の森は景色も美しいが水も綺麗だ。そして豪雨後の濁りが収まるのも早い。それは、島根のこの川だけでなく、上画像の神奈川の川も同じだ。この丹沢の川にも台風後に様子を見に行くことが何回もあったが、濁りも少なく、そしてすぐに綺麗になる。
 健康な山があるところはみんなそうだろう。
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 この写真のところは、旧国道で今は通行がなくなってしまった道路脇。そんなところが彼方此方にあるので、我々夫婦は車で移動している時には道端に車を停めて景色や鳥を見ながらお昼を食べることも多い。
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 双眼鏡で鳥の観察をしたり川の中の魚の様子を見て楽しんでいる。そう、観て楽しんでいるだけね。
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 もう25年以上前だが、サラリーマン辞めたあとに東北六県の山の中を一ヶ月半釣り歩いていたり、御嶽山や紀州の山を同じく一ヶ月半釣り暮らしていたことがあるけれど、今は一切釣りはやらない。

 こっちに来てから一回も竿を出したことがない。歳食って心が弱くなり魚を〆るなんてことが出来なくなってしまったからだ。
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田舎暮らしの日常(?)でも活躍(3):高強度繊維ロープと倍力を使って庭木を引っこ抜く?


 毎度お馴染みの高強度繊維ロープと動滑車を使った作業ですが、ご参考になるかどうか田舎暮らしの日常?アプリケーションを載せてみます。

 この場合の高強度繊維ロープと言うのはホームセンターで手に入るロープ類ではありません。ホームセンターで売っているロープで強度が強い部類のものはクレモナロープでしょう。三つ撚りと編み込んだ金剛打ちの2タイプがあります。ですが、重量物の木を扱うには人力で行う作業に使う程度まででしょう。


【伸びるロープは危険!】
 このクレモナロープは、自分的には40年以上前から使っているタイプです。山仕事では掛かり木処理に使いますけれど、人力で処理が済む軽い木を引っ張る位ですね。クレモナロープに動力やチルホールなどのウィンチ類を使って引っ張って限界を超えたら簡単に切れます。特に擦れて傷んでいるロープは危ないです。

 その切れる際に怖いのが、伸びた後に切れることです。

 何故ならば、大抵は他のものに繋ぐのにUシャックルなどの金属類を使用して接続するとか、倍力を掛けるのに金属製の滑車を設置しているので、場合によっては此れらが作業者や牽引車に向かって飛んでくることがあるからですね。

 今回、塀際のニシキギを抜こうとして軽トラで引っ張る際に最初に使ったのが、ホームセンターで売っている所謂トラックロープというものです。強度が1tとか書いてあったかと思います。

 これで、ニシキギを倍力掛けて軽トラで引っ張ったらロープが伸びる伸びる!! 怖いので途中で止めました。ニシキギを舐めていたんですね。根の張りが凄かったです。

 軽トラは四駆の副変速機に入れてバックで牽引です。四輪ともスリップして車体が横に流れました。
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 勿論、手が入るところまで根の周りは掘ってありますし、そしてヨキ(斧)が届く範囲の根は切ってありました。道具類は、バチヅル(片方がツルハシで、もう片方が唐鍬の細いタイプ)と根切りヨキ、それから身長ほどの鋼のバールです。スコップなんか役に立ちません。
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 この画像は抜いた後ですが、画像右上に写っている道具類が活躍しました。大ハンマーは株の泥落とし用ですね。

 此処は塀際であることだけでなく、山水道のパイプや他の植栽などがあって、周りから掘って攻めていけないんです。なので、もう大変。

 高校生の時には植木屋さんへ散々アルバイトに行っていたので穴掘りは得意な自分ですが、今回はえらく難儀な案件でした。
 それで、力尽くで引っこ抜くことを思い立ったわけですが・・・

 で、根が横に張りまくったニシキギの根張り強度に驚きつつ、牽引する手前側を深く掘っておいてから、ロープを強度が高いリギングロープ(牽引用のロープ)に変更して再度チャレンジです。
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 上画像の左側がホームセンターで2千円くらいで売っている20mのトラックロープです。これも山の現場では、樹上にワイヤーを掛ける時に使うとか、邪魔な木の枝を引っ張っておくなどの捨てロープとして活躍しています。

 要するに擦れて傷もうが切れても構わない捨てロープ用というわけです。でも、重量物である木を牽引するなどには前述の様に危なくて使えません。

 右は同じ三つ撚りですがリギングロープという強度の強いものです。三つ撚り(スリーストランド)は、強く引っ張ると捻れが戻ろうとするのでちょっと扱いにくいですが、擦れに強いので荒っぽい扱い方には割と安心なタイプです。

 上のロープはバッグに45m入っています。製品名はサムソンのツリーマスター(12mm)です。

 ホームセンターのトラックロープとは同じ太さですが、強度が全然違います。破断強度が3t以上あります。
 ただ、三つ撚りなので若干伸びが出ますので、伸びにくい伸縮性が少ないものは下画像の中央部分に写っている青、白、緑色のポリエステル素材のリギングロープがオススメです。

 普通に売っているロープは、高負荷を掛けると大抵は伸びます。また、山登りに使うクライミング用のロープは、墜落時に伸びる事でショックを和らげる様に30%以上伸びる特性をもっています。
 この特性によってクライミングロープは、ダイナミックロープという種類にカテゴリーされますが、伸びないロープはカテゴライズするとスタティックロープとなります。

 木登りロープは伸びると登りにくいのでスタティックロープの種類になりますが、もっと伸びないロープのカテゴリーはリギングロープということです。


【ロープの材質や構造(造り)について】
 素材がポリエステルというだけでなく構造や編み方が異なり、強度が非常に強いものです。下画像には、様々なロープが写っていますので、以前書いた記事に重複しますが、少し説明しておきましょう。
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チェンソー製材板を使った板づくりに思う日本の伝統的木材利用技術にあらためて素人目線から敬服の念を


 チェンソー製材の続きの記事です。乾燥させた板を実際に使う段階に来た時の話ですね。製材板を上手く乾燥させること自体もお勉強ですし、また乾燥中に曲がったり跳ねたりした板を修正しながら使うのもお勉強。

 チェンソーで真っ直ぐにキッチリ製材した板で上手に乾燥できていれば、余り手間が掛からないのでしょうけれど、自分が扱う木は枝打ちも間伐もろくにされていない様な山の間伐材だったりするので、板が暴れるのも仕方がないかなと。
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 ホームセンターに売っている様な、真っ直ぐの板材(それでも捻りが入っている場合がありますけど)を使って何かを作るのとは違い、前段階の準備にも手間と道具とノウハウが必要です。


【生活の中の分厚い板材活用効果は見た目だけではない足裏感覚の気持ち良さから】
 20数年前にアパート暮らしだったころに、西川材で有名な埼玉の飯能市の材木屋さんから直接フローリング材を購入して自分で敷いて使っていたことがあります。

 上記リンクの中にある椹の節材です。38mm厚の節材ですが、そんなに安くはありませんけれど、まあ手頃な価格だったと思います。
宴会仕様テーブル-横300dpi椹の部屋-自宅
 鍋が載っている宴会用の低いテーブルもこの椹材を使って作ってあります。天板は知り合いの大工さんが作りましたが、足周りはわたしが自分で作りました。
 隣の部屋にはダイニングがありますけれど、ものぐさ男同士では一箇所でハンディな小型LPガスボンベを使ったアウトドア仕様の大鍋で宴会です。

 この椹の厚材で本実加工がしてある38mm厚のものを8畳分買ってきて部屋に合わせて切って使っていました。低いテーブルの左端のところに箸置きにしているのが、その椹の厚材の切れ端です。アップにすると断面の厚さと本実加工の状態が判ると思います。

 椹材は柔らかめなので寝転がっても実に気持ちが良いんです。酔っ払って倒れてしまっても気持ちよく寝られますよ。
 上画像のアパートの部屋は小沢の横なので、せせらぎの音を聞きながら酔っ払って、何時の間にかぶっ倒れている仲間がよく居ましたっけ。1/f 揺らぎの効果大です。

 当時は、企業研究所相手の仕事をやめた後だったのですが、音声・音響関係の研究者が出入りしていましたから、アナログ/ディジタルのコンバートではなくて、もろにアナログ的なこのアパートの環境に降参していました。首都圏で沢の横のアパートなんて、まずは無いんじゃないでしょうか。

 確かこの椹は含水率が10%以下まで落としてあったんじゃないかと記憶しますが、そんなしっかりと乾燥させた厚材でも差し支えは無い程度ですが、多少は反ったりしているんですよね。
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 わたしの場合は横着ものなので床に固定したりせずに、そのまま置いて敷いてあっただけですから、引越しの際にはそのまま持って行って違うところでも使っていました。上画像の奥半分が椹の板を敷いた六畳分の宴会エリアです。
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 酔っ払いが、そこに其の儘寝られるのもいいですね。この山の仲間は奥山の地面でそのまま寝る人たちですから、こんな宴会でも超楽です。

 山奥での宴会慣れをしている人たちは、男女共に料理が上手いのはもちろんのこと、片付けもキッチリしているので家人の負担になることもありません。みんなでスペシャルな美味しいお土産を持ってきてシェア。
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 この椹材は今では嫁さんの実家に敷いてあります。椹材の宴会用の低いテーブルや、上画像の1枚板の大きなテーブルも同じく相模原に置きっぱなしです。つまり、こういった木で作られた良いものは末長く使えるということです。どれも家の中で使う木の製品ですから長持ちしますしね。

 兎に角、こう言った板材は裸足で歩いても気持ちが良いし、この板の上で寝ると元気になる気がします。分厚いのが良いんじゃないかな。


【街場の生活の反動での田舎暮らし自家製材はすでに時遅し?---若い人たちには早めに取り組みのおすすめをしたいと】
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 そこで、島根に移住してきて9年以上(関東に戻る気は全然なし)。今回は、借家の北側の廊下の合板板が腐れてきているので、自分でその上に敷く板づくりです。それも、自分で伐採してチェンソー製材した材は、製材をするときから、畳の厚さに近い4cm厚で採ってあるものです。

 上画像の様に木目に対して反りが出ているので、表側にする方だけ平らにして使おうとしているところです。
 上の椹のフローリングの場合もそうですが、4cm程度の厚さがあると畳と入れ替えがそのままできるんですね。近代和風建築の場合には、敷居の高さもその位に設定されているのではないでしょうか。

 ところで、自分の話で恐縮ですが、木の文化が消えつつあった昭和後半の都市部では、大工さんが木の家を建てるのをじっくり観察したり、少しばかりの話を聞いたりする機会が得られませんでした。

 自分の場合には何方かというと子供の頃は近所のモータース(横浜の白楽駅近く)に入り浸って車やバイクの修理を覗き込んでいたり教えてもらう方に興味が行っていたからでしょう。

 中学生の頃、其処のモータースには、DUCATIの450の単気筒デスモのスクランブラーにセパハンを付けてロード仕様(ハンドルや足回りは250のMACH1風だけどタンクはスクランブラーオリジナルでシートをシングルにしたもので、ステップ周り、アルミエアファンネル、キャブトンマフラーなどあちこちを改造してあった)にした痺れる様な音のバイクが出入りしていましたしね。

 革の航空帽にセパレートのゴーグルをしたライダーがスロットルを煽ると、単気筒の蹴り出しが速いDUCATTIスクランブラー改は、アッと言うまに見えなくなりましたから。
 その頃出た、ホンダのCB750よりも0〜100km/hは速かったんじゃないでしょうか。

 そんな原体験?でバイクに気触れて40年近く。中坊の頃から新横浜駅近くの川べりにあったMX場を走り回り、挙句はバイクで山ばかり登っていたのが途中から進路変更です。
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IMG_6924 (1) 山は大事にしなければとか、木も生きているしなどと・・・沢登りや源流釣をやっていて改めて認識した次第です。暫くでも山の中で暮らしてみると色々なことが視えてきます。もう20年以上も前のことですが、それから世の中もどんどん様変わりしてきています。

 今更ながらですけれど、街場に育ったものは逆に自然に還ろうとしているだけなのですが、もっと早くから関わりたかったなと。

 このブログに自分自身の懐古的なことも書いていますが、それは自分の立ち位置を確認するためでもあります。

 そして、子供の頃から歪みを感じていた高度成長経済の中に育って来た挙句、途中から価値観や意識の転換があり山に積極的に関わる様になったので、同じ様に感じている人たちへの参考値として記事を書いているのを動機としつつ、何処から来て何処へ行こうとしているのか書き残しております。

 この歳になると自分自身が何のために生きて来たのとか思ったりするわけ(いや、若い時から考えていましたけど)で、この先もどうしようかな?などと悩むわけではありませんが、取り敢えず過去にやって来たことを時折振り返りつつ整理しておかないとね。

 自分の歴史も大事にしつつ、日本の古代からの歴史も地球の歴史も振り返りながら、これからどういう世界にしていくのかという転換点に入っていますから、両方とも精査しておくことは大事でしょう。

 で、原生林以外の人の手が入った里山では、人の手による植生更新をしないと植物同士のせめぎ合いでバランスが取れなくなるので、適度な利用による植生維持が必要ということで、一般市民による資源活用が必要なわけですね。

 それには色々な切り口や出口がある訳ですけど、うちの場合にはチェンソー製材が出来るので板づくりをしてきていることは、だいぶ前の記事でも書いている通りです。

 その板も下画像の様な倉庫や作業場の棚にするくらいであれば、皮を剥いて軽く電気カンナを掛ければ良いくらいなので手軽に使えます。
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 さらには、一枚板のテーブルにするにしても綺麗に磨くのに手間が掛かるくらいでしょう。

 ところが、床板にするには結構な手間がかかります。


【チェンソー製材板を床材にする手間】
 と言うのも、伐採して来た木は色々な太さのものがあるわけですが、取り敢えずは目一杯幅を広く板材にしたいじゃないですか。
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 そして、チェンソー製材時に失敗したりしているので長さもまちまちだったりします。上画像の一番左側はチェンソー製材をしただけの板ですから長さがありますが、端が曲がっているので使えない部分を含んでいます。
 他の板は長尺方向に反った部分をカットした直線部分のみを整形をしたものです。
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チェンソー製材---自分たちで行う大径木製材と地域おこし協力隊制度の活用についての巻


 今回は先日行った元口が90cm弱、長さは3m以上の杉をチェンソー製材した話です。あとはその作業に関連して地域おこし協力隊制度の活用について一言二言三言???全林協刊「New自伐型林業のすすめ」に書いた記事のその後の展開。
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 あっと言う間に5月も後半になってしまいました。大分間が空いてしまいましたが別に新型コロナにやられてしまったわけではありません。Still alive!オットどっこオイラはまだ生きているって、ことで。。。

 別の原因で体調が悪かったのは事実ですが、記事は一杯書き溜めてあります。ところが、長文すぎてまとまらないので未だリリースできないだけ。そんなリリースしていない記事が沢山あります。

 やれやれ、今回の記事も結局長くなってしまいましたね。何時も簡単に直ぐに終わるだろうと記事を書き始めるのですが、思いの外、なぜか内容は長くなるし、昔撮り置いてストアしてある画像を探し出して処理してアップするのにもものすごく時間が掛かるしで、何時まで経ってもリリースできないことになります。

 その写真や記事に書いてあるノウハウは活用していただけるならばご自由に使っていただいて結構ですが、再利用される場合には出典を明記していただければ幸いです。要するに人の褌で相撲をとらないようにと。


【今後の記事予告?】
 此方のブログでは間が空いてしまいましたが、こちらのブログには4月にちゃんと記事をアップしているんですよ。
 これは、50Vバッテリータイプの軽量のエコーのトップハンドルチェンソーBCS510Tの記事ですね。バッテリーものの道具導入に関して色々反省した後の記事です。これ良いですよ。
(※エコーは共立・新ダイワのやまびこが海外に展開する際のブランド名ですね。共立は昔エコーの名でチェンソーを国内販売していて、今ではホムセンバージョンでエコー製品展開をしていましたけど、この海外用だったバッテリーシリーズも国内ラインナップしたみたいです)
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 で、50VバッテリータイプのエコーBCS510Tトップハンドルチェンソーは、この記事を書いた後に手に入れまして、同じクラスのエンジンチェンソーの共立のCS251Tとのカッティングスピードの比較テストもやりましたが、それはまた別記事にしましょう(此方にアップしました)。

 結果をちょっとだけ書けば、非常にグッドです。共立のCS251Tとほぼ同じくらいの重さで、ハスクのバッテリーチェンソーT535iXPよりも最初の回転の立ち上がりが全然速いです。これは50Vシステムの効果でしょうね。此れならば、スロットルレバー開度にリニアに反応するので、枝払いの時のストレスがないでしょう。

 うちの共立CS251Tは、10インチ25APチェーンですが、このエコーBCS510Tに10インチA4Sチェーンを付けたもので20cmくらいのヒノキを各々3度ずつ伐ってみたら、ほぼ同じくらいのカッティングスピードでした。
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 ゲージが1.1mmの幅の狭いA4Sチェーンを設定すれば、パワフルで有名な小型のトップハンドルチェンソーのCS251T(現行機種はCS252T)と同じくらいの鋸断力があるということ。

 そして、ハスクのT535iXPよりも全然軽いですからね。オイルもフルタンクにした装備重量で両者を比較すると1kg以上違います。となれば、つまり高所作業などの条件が厳しい現場で実用的なバッテリーチェンソーというわけ。

 でも、うちの協議会では、このBCS510Tは野宿・野営用に手に入れました。講習を行いに遠方に行くときに宿に泊まる費用を節約するために野営をすることがあるからです。その辺の枝を刻んで火を燃やす時に使います。なので、ちゃんとお仕事用ということに。

 その際に音がうるさいエンジンチェンソーなんて使えませんからね。軽くて小さいバッテリーチェンソーが最適です。えっ、静かなのはノコギリだって?それはご尤もです。ノコは色々持っていますよ。
 が、作業以外でノコを使わなくてもいいじゃないですか。いまは車での野営の最先端はバッテリーチェンソーですね。簡単な小屋掛けくらい直ぐにできます。

 デリカに積みっぱなしの何処でも火遊びマシーンです。いやいや遊びではありません、木質バイオマス資源活用のための応用力を付けるためのお仕事で〜す。災害時のレスキュー用にも車に積んであると良いですね。
(お仕事で言えば、チェンソーワーク講習の際に、受け口と追い口、追いヅル伐りの説明をする際にも音の静かなバッテリーチェンソーにした方が良いですね。今度は50Vの両手ハンドルのものも導入しなくては...いや、スチールのMSA220CBも良さそうだし、今度国内でも出るであろうハスクの540iXPも良いかも知れない。その上、バッテリーものを増やすと、充電器が結構邪魔。現在家に4種類もあるし。そして、現場で使おうと思ったらポータブル電源で充電する用に車に積みっぱなしにしておく充電器も欲しいしって、またまたドツボですね。)
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 あとはもう一つの共立のCS43RSのカッティングスピードテストも改めてやってみていますが、こちらもグッドです。両方とも良いご縁のお陰で格安で手に入れられました。そうでないと、うちの様な貧乏協議会では最新機種を手にすることはできないですからね。有難いことです。

 其々の機種は、上記画像のものですが、どちらもバー&チェーンは標準ではありませんので悪しからず。
 CS43RSはオレゴンのスピードカットシステムの14インチで、マウントはやまびこに合うK216タイプのものです。K216タイプの一番短いバーは14インチです。
 オレゴン製品の冊子型のカタログには記載されております。

 このK216タイプは販売店さんから頼めばブラントインターナショナルさんから出してもらえます。が、去年の時点聞いたら、在庫はあまりもっておられなかったですね。

 CS43RSとオレゴンのスピードカットシステムの組み合わせの詳しいことについては、樹上伐採を行う方達むけに特化した記事を此方のブログに書いてみました
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 それからBCS510Tは、CS252T用のA4Sチェーンとバーが付いています。販売店さんに頼んで付け替えて納入してもらいました。
 が、メーカとしては回転立ち上がりのトルクが強いBCS510TにはA4Sチェーンの標準装着を控えたらしいです。此れらの件につきましてはまた詳しく書きたいと思います(スミマセン、此方のブログに書きました)。
 その様なわけで記事を書くネタは沢山あるのですが・・・って、記事をアップしていない言い訳でした。


【元地域おこし協力隊の仕事ぶりが新地域おこし協力隊を呼ぶ?】
 さて、今回は久々にチェンソー製材の記事です。だいぶ前にチェンソー製材の記事を載せましたが、その後にも頼まれて何度もチェンソー製材はやっていました。
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 上画像とそれから下にある画像はお隣の柿木村の山の上で製材した枯れ松の板ですが、側で小屋を建てていた大工さんにも、これで充分とお墨付きを貰えました。

 多くの人がチェンソー製材をナメていて大したものは出来ないだろうと考えている様ですが、そんなことはございません! ポイントを押さえてやればピシッとした板や角材が出来ます。
 あとは反らせないための乾燥のやり方(プラス割れ留めと)と、反りが出たら鉋掛けで調整できる余裕をもった厚さにしておくだけで、製材所に頼むのに近いクオリティのものができます。

 ただし、チェンソーの刃の厚さだけ無駄な切粉が出ますし、排気ガスを嗅ぎながらの結構な力仕事ですから効率が良いわけではありません。
 その代わり、山の中の伐採した現場で、そのまま製材できますから、里の製材所まで材を出す費用(場所によっては膨大な)が掛かりませんし、道具立によっては分厚くて幅の広い1枚板が採れます。
 とは言っても、欲張って厚くて大きいものにすると板材にしたって簡単には動かせませんからご注意を。
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 この時の枯れ松は、幅が40cm弱で2m長程度のものを4cm厚で製材しました。写真の二人は、仲間の山師のオッさんと役場勤だけど山をやっている人です。みんなで役場なんか辞めろと、言い続けています。

 それから他にも下画像のクヌギの製材も手伝いましたが、この材を7cm厚に挽いたものだから運ぶのにも難儀しました。でも、良い板が挽けましたよ。
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 今回は、元の幅が80cm台で長さが3mを超える約10cm厚の杉材を製材したお話です(スミマセン、正確な数字を測ってきませんでした)。

 この時もやはり、お昼前にピカピカの500万円のトラクター(去年買ったとご本人に確認)で通りかかった83歳のお爺さんが、「チェンソーじゃ、いい板はできないじゃろう。」と、仰っていましたね。
 わたしは「夕方に寄ってみてください。良い板になっていると思いますよ。」と自信満々に返事。
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 今回の作業は、他の記事にも登場している元地域おこし協力隊の田口氏から、元が90cmくらいの杉があるので製材に来てもらえないかとサポート依頼があったので行って来たのですが、結果講習会をやったことになりました。

 丁度、新コロナ自粛解除になった後で、魚介類が安くて豊富な阿武町の道の駅も再開を始めた日なので、ヒラメの大きめの柵を800円くらいでゲットしましたし。阿武町は明るくていいところです。
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昨年末に記事をアップしたマキタの36V電動(バッテリー)刈り払い機のその後? 未だ改造しておりません。が、電動ブロアと共に日常で活躍中・・・


 以前このブログにアップしたマキタの電動刈り払い機(MUR368WDG2 36V 6.0Ah:18+18の36Vタイプです。18Vタイプについては判りません)ですが、春になって草が生えてきて早速活躍をしております。マキタでは充電式草刈機と言っています。

 当初、此れのパイプを伸縮タイプのものを調達してきて(出来るかどうか判りませんが)、葛切りマシーンに改造しようと考えたので2グリップタイプを選びました。その後、必要がありハスクの伸縮式4mポールソーを導入してしまったので、葛切りマシーンへの改造の件はペンディングです。
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 ところで、うちには他に共立の26ccクラスのU字ハンドルの刈り払い機が3台(ループハンドルタイプをU字ハンドルにしてあるものも)あります。これは貰ったものや中古で買ったものです。

 その他には新品で買った同じ26ccクラスの2グリップ改(2グリップにループハンドルを追加してあるもの)がありますので都合4台のエンジン刈り払い機を持っています。

 田んぼの土手くらいの斜度ならばU字ハンドルのタイプの方が腰を使って楽に作業が出来ますけれど、水路脇とか崖だと2グリップタイプでないと作業ができません。特に高いところは2グリップタイプが必要です。
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 10年前に神奈川で除伐の仕事をしていた時は、潅木も針葉樹の幼木も、どれも笹刈り刃が届くところから随時枝を落としてきて、最後に上の方から数度に分けて断幹すれば、木のボリュウムが小さくなってしまっているので、倒してから刈り払い機で処理するよりも断然楽で仕事が早かったものです。

 この様に林床を綺麗に整えながら作業をしたい時には高いところに届く2グリップタイプは必須です。

 そして、このマキタの2グリップタイプの電動刈り払い機はエンジンのものよりも全然軽いので足場の悪いところに向いているかも知れません。但し、パワーは無いので潅木やボサ刈りの伐採には無理でしょうね。
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 上の画像ではディスク径の小さいチップソーを付けています。

 このブログは一般市民さん向けに書いているものなので、刈り払い機で草刈りをされたことがない方のために少し説明を加えておきましょう。

 2グリップタイプで平らなところの草刈りをしようとすると前かがみのフォームにならざるを得ないために背中や腰に負担が掛かります。
 そして腕を使って左右に振って刈って行くわけですから腕が疲れます。場所によっては両腕で刈り払い機の重量を支えることにもなります。

 その代わり、高いところや低いところなど自由自在にコントロールし易いのです。が、あまりに自由に動かすことができる反面、肩掛けベルトをやっていてもキックバックを受けた際には腕で全衝撃を受けますから、時として支え切れずに刃が自身を切ってしまうことにつながる可能性は高いですね。

 かと言ってU字ハンドルのものがキックバックを受けた際に衝撃を支え切れるかと言うと此れもまたケースバイケースです。

 それよりもU字ハンドルで草刈りをする場合には、腰を中心に身体全体を左右に回して草刈りができるので腕への負担が少ないことと、また萱やススキなど大きく育ってしまった重たいものを払う時にはまとめて横に寝かすことができます。

 特に水路(小川)脇のボサを刈る時に水路に落としたくない場合には右から左へ刈り上げながら刈った萱などをまとめておくのにはU字ハンドルタイプで腰を使ってやる方法しか出来ないでしょう。

 これから田舎暮らしをしようとしている人たちは、まずはU字ハンドルのタイプを選ぶと良いと思います。
 ただ、前述の私の様に、2グリップタイプやループハンドルタイプのものに、U字ハンドルを取り付けることも機械を弄れる人にはできなくもないです(キャブのスロットルリンクとの繋ぎのパーツが合えば)。

 そして、刈り払い機もチェンソーもホームセンターものではなくて、高くても農機具屋さんでプロ用のものを買った方が良いですね。同じメーカでも造りが全然違うので、安いからと買うと銭失いになります。何度も修理して最後はパーにしてしまい、それだったら最初からプロ用を買った方がお得だった、と言うケースを何度も見ています。

 あとは、刈り払い機の事故はチェンソー事故よりも多くて、シリアスな場合には死亡事故に繋がっています。わたしの知り合いの知り合いも刈り払い機のチップソーで腹を切ってしまい亡くなりました。

 一般には知られていませんが、農業事故の方が林業事故よりも圧倒的に件数が多く死亡事故も多いんです。
 これは多分、林業者は然るべき研修制度が整っていますけど、農業者には同じ様な道具(車両系から刈り払い機などの手で使う道具)を使うことがあっても技術習得安全管理の講習が行われていないからでしょう。

 うちのブログでも小規模林業関係事故に対しての啓発記事を書いていますが、一般書店で売られている農業雑誌とか小規模林業に関わる記事などには良いことしか書いてありませんので要注意です。彼らには責任意識はないですからね。

 この辺のことはまた、別に記事を立てて書いておきましょう。取り敢えず、林業関係の書籍を出版している全国林業改良普及協会さん書籍のページをチェックしてください。一般書店には置いていない内容の濃い本ばかりあります。ISBN978-4-88138-254-7

 この中に、〝刈払機安全作業ガイド 基本と実践〟というものがあります。中には安全な転び方やその際の刈り払い機の保持の仕方などが載っています。

 著者の石垣さんは、他にはチェンソーワークの本も出されていて、他の記事にはリンクも張っていますが、いずれも指導者向けの内容にまで及んでいるので、自治会などで一冊持っておいた方が良いかも知れませんね。

 いずれにしても農業雑誌やログハウス雑誌などに書いてあることは素人に毛が生えた程度の人が書いている様なものが多いです(まあ、うちのブログもそうですが、それでも、せめてスーパー素人を目指そうと言うことでプロのスタンスも紹介しています)から、自己防衛のためにもプロのテキストにも目を通しておくことをお勧めしたいです。

 怪我したり死亡することにはアマチュアでもプロと変わりなくあることですからね。特に何が危険かも知らないで、ホームセンターで刈り払い機やチェンソーを買ってきて自己流で使っている人たちには必須のテキストでしょう。


【充電式ブロア MUB184DRGX】
 そのマキタの電動ツール特価セールの際に一緒に注文をした電動ブロアMUB184DRGXの現場投入は、この2月の頭からでして、今ではその軽量さ故にお気に入りアイテムとなっています。
 吸い込みの機能がないシンプルなタイプのですね。

 能力はと言うと、思いの外この18Vのブロアは結構強力で、前の記事にも載せた下画像の現場の片付けに活躍しました。
 あとは作業後の服についた切粉や杉花粉の吹き飛ばしを自分一人でも現場でできるのは便利ですね。
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 その際にはハスクの電動ブロアと共立のエンジンブロアも仲間が持ってきていたのですが、エンジンを吹かせば共立のブロアには敵わないものの、ハスクと比較するならマキタのブロアも遜色ない活躍をしていましたね。風力結構強いです。
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 集積場所に材がこれだけ出たのですから伐採現場の方の片付けはそこそこ大変でした。と言うのもこの現場は市役所管理の公園ですが、それ以前に一緒に作業をした仲間が電力会社の支障木伐採を長年やってきている人なので片付けのレベルが半端なく綺麗なのです。
 僕らは彼に叱られながら作業をしていました〜。

 この電動ブロアが来てからは、草刈り後に飛散した草などを片付けるのが超楽になりました。今までは刈り払い機の紐(ナイロンコード)を長めに出して、右に傾けながら前方に飛ばして道脇に草を集める様に道の掃除をしていましたが、そのやり方をやると紐の消耗が激しいのです。
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 このブロアがあれば家の周りの道の草刈りの片付けが楽勝です。え〜、こちらの地方の言葉ではダラズだと言われますが、わたしの大雑把でいい加減な草刈りには最適です(刈り跡は綺麗ですよ。ただ、腰が悪いので後片付けは刈り払い機の紐で端に寄せて叩いで細かくして終わりというだけの草の片付けを簡単に済ますダラズ作業)。

 そして、電動刈り払い機もそれから電動ブロアの何方も軽さが特長ですね。そして、何方もコンパクトさが魅力です。

 うちのデリカスターワゴン、、、って若い人たちは知らない車かも知れませんが、山も走れる普通車コンパクト四駆ワンボックスに道具をゴチャゴチャと積んでいる身としては大変有り難い大きさです。ハスクのブロアよりも一回り小さいです。
 荷室の天井の方にぶら下げておくことも可能です。

 そういった意味では、電動刈り払い機も同様です。飛散防止カバーを取ってしまえば、ボディはエンジンタイプと比較してスリムですから、ワンボックスの天井脇に吊るして収納することが十分可能です。

 これはハスクのポールソーも同様で、長ささえ収まれば天井脇に設置できます。デリカのスターワゴンでは助手席のヘッドレストの上に乗せてリアゲートの左上で吊れば、このポールソーも収まります。
 バッテリーならば、ガソリンエンジンと違って燃料が垂れる心配もないですから此の様積み方でも安心ですね。


【充電式草刈機 MUR368WDG2
 さて、この電動刈り払い機を使ってみた感じを書いてみましょう。まだ本格的には使っていないので、何れトピックスがあれば、この記事に追加したいと思います。

 まず、端的に言えば、良い点と使いにくい点の両方があるということです。エンジン式の刈り払い機の延長線上には無い部分もあります。
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火遊びで心も身体も健康に・・・火を焚く余裕がない山仕事や今の世の生活、社会って??? あらためて放置された里山林が獣害の温床、豪雨災害の元となってしまう可能性が高い話など


【放置されて大きくなり過ぎた里山の広葉樹について】
 農山村に暮らしている人は火に触れる機会も多いことでしょう。とは言っても山奥でもオール電化なんて家もあって、真冬に送電線が切れたらどうするんだろう?と思ったりしますが、実際に電気が止まって困っていたこともありました。

 そんな時に炭があり、掘りごたつがあれば大丈夫。今は囲炉裏で火が焚ける家は殆ど無くなってしまいましたが薪ストーブという便利なものがあります。

 あとは自分的には石炭の粉を練った豆炭のアンカと豆炭コタツですね。これは優れものです。豆炭アンカなんて豆炭一つで20時間近く熱々ですからね。
 前に住んでいた雪深い集落では掘りごたつがあったので、これで温々でした。身体の芯まで温まります。

 但し、掘りごたつは高気密住宅では危なくて使えません。昔ながらの隙間風が通るお家向けです。豆炭こたつもそうですね。でも、豆炭アンカくらいならば車中泊でも少し窓の隙間を作っておけば大丈夫。

 ところで巨木信仰があったり森林保護思想がありますけれど、実際に山に関わってきていて???という部分もあります。

 もっとも謂れのある巨木や樹齢の高い木は確かに神聖なものを感じます。マザーツリーとも言いますしね。そして木も生き物ですから個々にあるかどうかは別としても魂はあるでしょう。こだまは木霊とも書きますし。

 そして魂を宿っている様な木を伐採する際にはお祓いをしたり供養のための捧げ物を供えたりします。

 また、原生林の様な古代から連綿と生命を繋いできて植生が整っているエリアに人の手が入ると途端にバランスが崩れて崩壊に向かうためにいじってはいけないと言われています。
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 わたしたち夫婦もブナの原生林の森へ湧き水を頂きに行っていますから、その有り難みは感謝以外の何者でもありません。

 ところが里山と言われる昔から人の営みのために活用されてきた森は放置すると植生のバランスが崩れて、植物の生命活動のせめぎ合いの中で崩壊に向かってしまうようです。光の取り合いや土壌の栄養、水分の取り合いですね。
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 あくまでも植生遷移の中での植物同士の戦いの中での崩壊ですから、いずれ環境の中での優劣がついたところで落ち着くのでしょうけれど、それが原生林の様になるまでには何百年掛かるか判りません。
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 様々な理由で木が枯れますけれど、そういった木が増えれば危なくて人は森に入れなくなります。

 また、植生の遷移以外にも土砂災害や地殻変動などにより木が倒れて空間にギャップができると新しく植生が変わってきますので気候変動など様々な要素も加わって安定した植生を保つのは難しい様な気がします。

 それはさておき、今里山林は薪炭林としての必要性が無くなってから放置期間が50〜60年以上経つところが多いのではないでしょうか。
 植林した人工林の放置林も問題ですが、広葉樹の里山林の放置林は物凄く大きく育ってしまいました。
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 此処は島根県の大田市の住宅街のすぐ裏山です。真ん中の木の様に枝を横に張って大きくなった木が其処彼処にあります。

 こんな木を何とか伐採したとしても、枝を処理するのには恐ろしい目に遭いそうです。また、木に登って事前に枝降ろしをするにしても太くて長すぎますから安全に作業をするには物凄く手間の掛かる作業となってしまうでしょう。

 個人の山ですから、そんな費用は到底出せないでしょう。あとは枯れて倒れるのを待つだけ? となると、森に足を踏み入れることさえ出来なくなります。

 その様な二進も三進も行かなくなる前、木がまだ大木に成らない内に積極的に森林資源を利用した方が里山の維持管理ができますから、エコ燃料としてエネルギーの循環サイクルを保つことが可能です。

 他の記事にも書いておりますが、日本の歴史の中で里山の林がこれだけ豊かに、そして木が大きくなりすぎてしまった特異点が現在ではないかと考えているのですが如何でしょうか。
(※大事な事を書き忘れていましたので追記します。此方の地方は確かに広葉樹が多くて、それも大木が沢山あります。が、放置植生や気候のせいなのか虫が入っていたり腐れていたりして歩留まりは良くないと思います。西東京の仲間は屋敷林などのケヤキを伐って岐阜の広葉樹の原木市場に出すとうん百万円とか千万円とか言っていますが、此方ではそもそもそんな市場もありませんし、需要もないので原木市場でもそういった素性が良い材が動かないことが多いですね。つまり右肩上がりの経済の時代の思考方法で、優良材を右から左に動かして利益を生む様な経済的な観点だけで広葉樹の大木の扱い方を考えていては山の維持、保全にならない状況になっているということかと。大木だからといってお金になるわけではないんです。それに場所によっては山深くてコスト的に搬出できないということに。それを何とかしたいんですけどね)


【火遊びは人生に深みをもたらすか?】
 ところで、皆さんは火遊びをしていらっしゃるでしょうか。わたしは若い時に街場で火遊びをして大変な目に遭った?ので、年取ってからは山だけで火遊びをする様にしています。

 そんなわけで、自分自身は燃え尽きていますけれど、山には燃やすものがたくさんありますからね。はい。人生後半を償いのために生きております。
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 さて、こんなブログを覗きに来る方達には薪ストーブユーザも多いのでしょうか。何故、炎を見つめていると癒されるのでしょう。大昔の縄文時代でも同じだったのでしょうか。
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田舎暮らしの日常(?)でも活躍(2):軽量ハンドウィンチのプラロックと倍力システムの活用方法


 単品だけでも便利なハンドウィンチのプラロックをさらに強力に活用するための併用技や、プラロックの使い難いところを使い易くする方法(改造)などの記事。
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 此れからチルホールやプラロックを導入しようかと検討している人や、すでにプラロックを使っている人たちにもお役に立てば幸い。

【山に入る人の作業用には勿論、雪道を走る事が多い人の車両系のレスキュー用に常備しておきたいプラロック】
 持っていると便利なのはマーベルのプラロックというハンドウィンチ。うちの協議会では7年以上前に出来杉計画さんのブログ記事を観てから導入。

 それ以降、掛かり木処理のためのロープワーク講習会の受講者さんたちにも紹介していて、導入した方たちは皆さん重宝して使っているようだ。
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 プラロックにはMPR-1000とMPR−2000という機種があるが、取り敢えず小型の方のMPR-1000があると良いと思う。
 山をやる人たちは結構以前から使っている人が多い。元は電設さんが電線を張るのに使う道具の様だ。

 標準で10mのロープが付いている(オプションで長いものもある)ので、その距離分だけ牽引できる。ホームセンターに似た様なものがあって、ワイヤーを2〜3m巻き取るタイプのものだが、これは荷締め用だろう。

 掛かり木の場合にはもっと長く引かないと外れない場合が多いので、いくら安いからと言っても2〜3m引くだけの道具では無駄な投資になると思う。と、言うか、もう30年以上前に海外製の同様のもので車のスタックレスキュー用に買ったことがあるが、一度使ってみて役に立たなかった為に結局お蔵入りさせたことがあるからだ。

 牽引力はMPR-1000の本体に引張り200kgfと書いてある。力はあまりないけれど、雪でスリップして動けなくなった車や、軽自動車程度が側溝へ落ちたくらいの脱輪車だったらそれでも十分かと。

 MPR-1000は、ロープを本体に巻いておくと、軽トラの助手席の足元のマットの下に収まってしまうコンパクトなもの。この小ささがよい。
 空荷の軽トラはリアが軽いので、農道から畑などに入ると脱出できなくなることがよくある。4WDだったらまだ良いけれど、2WDの場合には何らかの助けが必要になるので、こういったコンパクトなウィンチが必要な場合が出るかもしれない。

 そして4WDだと、これまた過信してスタックすることも無きにしも非ず。タイヤがノーマルだと泥のところにはまってしまえば4WDだって動けなくなることがあるし、雪だったら尚更だ。
 ジムニーの様にタイヤ径が大きければ、まだ良いけれど、タイヤ径が小さいと腹底に溜まった雪や、タイヤが埋まって腹底がつかえてしまい亀の子状態になるからね。

 なったことがある人はご存知だと思うが、亀の子になって片輪が浮くと車自体の機構で駆動力が掛からなくなる。接地している方のタイヤに動力が伝わらないので動きがつかないのだ。
 それが4WDであっても前後のタイヤが対角線上に浮いてしまうと動けない。これを対角線状スタックと言った様な覚えがある。
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 島根に移住した当初の出勤風景。我々が移住する前年には1.5m積もったことがあるところ。山陰の雪は湿気て重たいから難儀する。
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 上の画像は大分前だが、神奈川の藤野町というところで石窯焼きのパン屋とか無農薬栽培をやっていた奴から電話が来て、畑に猿が出たので追いかけて行ったらハマって抜け出せないとレスキュー依頼があって助けに行ったところ。
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田舎暮らしの日常(?)でも活躍(1):動滑車の定理(人力・ハンドウィンチ・エンジンウィンチ・車両・バックホウ牽引に使える手法)はレスキューや遊びの範囲を広げる


 他の記事にも何度も載せている動滑車を使った牽引方法だが、今回新型コロナウィルスの影響で、この3月1日に予定されていた島根県雲南市でのバイオマス資源市が無くなり、その余波で暇になったので、日常的な観点から改めて記事にしてみることにした。
 が、結局あれやこれやと盛りだくさんになってしまうことに・・・そしてアップロードするのが遅くなり。

 記事の内容は、人力(場合によっては一人作業)による重量物の移動、上げ下ろしについてと、田舎暮らしではたまにある田圃にはまったトラクターを引っ張りだす作業や、降雪時の脱輪車両などの車両系のレスキューをより楽に安全に行う林業系の道具の応用について書いてある(プラロックについても書いていたが長くなるので別稿にした。車両のレスキュー方法は他にも色々あるが、自分が他に持っている車両のレスキュー道具の話はこちらに書いてある)。

 また、他の記事と重複するが、倍力システムの応用についての整理と、それから重量物を降ろしたり、材の方向転換に活用するロープの制御器であるポータラップについての実用例をメインに、またまたの能書きも満載。


【トラッカーズヒッチも3倍力】
 と、言うのも動滑車の定理を実作業に使うことは、掛かり木の処理や集材などの山での作業のみに特化した話ではないからだ。

 倍力、3倍力システムは皆さん日常でも使っている。ただ、気がつかないだけだろう。例えばホームセンターなどで売っているシンプルなタイプの荷締めベルト。ベルトを折り返して締めるので、折り返す金属カムの部分で倍力になっているということに。

 そしてトラックに積んだ荷物を固定することで言えば、僕ら関東では南京結びと言っていたトラッカーズヒッチ。これは滑車は使わないが、3倍力になっている。知っていました?
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 バイクにもフック付き荷台があれば大きな荷物を積む時にも使う(場合がある?)。カブ系ならば大きな荷物が積めるからね。上は移住する時に持って来られなかったので横浜の友達に上げてしまったCT110ハンターカブ。

 この南京結びは慣れれば簡単に出来る様になるが、実は最後の留め処理が大事。緩みにくく、また外しやすいやり方がある。

 昔、浪人の頃から学生時代(と、その後もちょこっと)のバイトにヤマハ専属の運送屋さんに結構行っていた。ピアノ(軽いアップライトピアノで200kg前後〜)、バイク(当時は750ccまでしか無かったので200kg位)、家具(昔ヤマハは高級家具も作っていた)の配送(と大型での倉庫間移動)をやっていたが、その頃はラッシングベルト(ガチャガチャ)なんて無かったから、全てロープと南京結びだった。

 700kg以上あるフルコンサートの(足は取り外し)グランドピアノでさえ荷台に立てて積んでトリプル南京(お〜!摩擦抵抗は除いて21倍力かな?)で縛っていた。そもそもだが、最初の頃はトラックに油圧のパワーゲートも無かったから、全て人力で積み込みと降ろしをやっていた(力と職人技が必要)からね。そんな時代。

 また、バイクの配送も2tロングから4t車の二階建てトラックでバイクを運んでいた(その頃にはパワーゲートがあった)けれど、全てこれもロープと南京結びで留めていた。

 が、トラックの走行中にロープの留めが緩んでしまっては不味いので、この留める締め方にはノウハウがある。田舎暮らしだと、軽トラに大きなもの、トラクターとか丸太とか積むので南京結びを使っている人は多いけれど、最後のロープの留めはどうしているのだろう。
 ま、この件はこのブログ記事のお題から外れるので、余裕があったら最後に載せてみよう。
 
 
【重量物の積み込みと降ろしに使う小規模林業小道具---牽引3倍力システムとポータラップ(人力制動器)】
IMG_8443 (1) 今回のお題は、今回中止になってしまったバイオマス資源市の際に使うために100kgあるモキ製作所の竹(薪)ボイラーをうちのデリカスターワゴンに積み込む時に、ついでに写真を撮ってみたからだ。

 そして、薪ストーブも積み込んで、あとはチェンソー製材用のためのレールやフレーム、そして95ccチェンソーを積み込めば雲南市に向かう準備が出来たというところで、携帯を見たら着信のお知らせが点滅していた。

 「資源市ですが、雲南市の方針で中止になりました。・・・・」、とメッセージが入っていた!

 ガ〜ン!!! デリカに積んであった重たい林業道具を片っ端から降ろして、リアの板バネが正常に戻ったところへ、苦労して一人で竹(薪)ボイラーと薪ストーブを積み込んだところなのに・・・ガッカリ。

 で、ガッカリしただけではつまらないので、転んでもタダでは起きない根性で記事にすることにしたと言うわけ。

 この重量物の人力での積み込みと降ろす時の制御については、一人で出来る様になると自由度が高まる(いちいち人を頼まなくても良いし、また、慣れない人を頼むと逆に危ない)。

 別に軽トラに丸太を積むだけの話ではなく、エンジンの掛からなくなったトラクターを積むとかもあるし、屋外での重量物の移動や斜面での降ろしにも関わってくるノウハウだろう。

 自分的には、瓦屋根の上に設置されていた二階用のエアコンの室外機を交換した時にロープシステム他を使って一人で下げ上げできたことが良かった。

 他の記事に詳しく書いてあるけれど、ロープスリング(プルージックループ)という補助ロープで作ったフリクションノットとメインロープの組み合わせで屋根の上など高いところでの作業が色々楽に安全になる。
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 大昔から大きな構造物を作る際には同じ様な方法を使っていたはずなので、それを現代風の道具でやってみたというところかな。
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竹を活用し地域を元気にする総合施設 “竹 LABO(常設)” オープニングイベント 2020年2月29日 竹活用製品のエシカルバンブーさんの活動

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※2020年3月1日追記:29日に予定されていたオープニングイベントは、市や地域の方達のみで内覧会という形で無事終了したそうです。良かったよかった。
 そしてオープニングイベントについては、また改めて内容をさらに充実したものにして開催するとのこと。その際には、また当ブログでもご案内を致します。

※2020年2月26日追記:コロナウィルス対策のために国から自治体に通達があり、2月29日に開催予定であった本記事の竹LABOオープニングイベントは延期になったそうです。残念!

 でも、竹LABO自体は今度常設になるので、また開催の際にはご案内を致します。

 また、エシカルバンブーさんの方は引き合いが多くタオルも在庫がないものも出ている様子。第二工場も新設して対応していくみたいです。


【元モキ製作所の深澤氏がエシカルバンブーへ】
 アウトドア雑誌やログハウス雑誌にフィーチャーされることも多い薪ストーブメーカのモキmoki-mbg150製作所だが、その会社の元営業課長だった深澤氏は、全国で展開されている純国産メンマプロジェクトの仕掛け人でもあり、邪魔者とされている竹の活用がライフワークという人だ。

 2013年の3月に面白い町長が居られる鳥取の智頭町で開催された百業づくりネットワーク総会で出会って、その翌日の予定がキャンセルされて困っていたところに、島根林研の会長&副会長の助力もあって急遽奥出雲町で薪・竹活用イベント開催のコーディネートを行なってからのお付き合いだ。
 なので、もう直ぐ7年のお付き合いになるということ。

 その後、島根各地へ林研や当協議会の研修などに何回も深澤氏を招聘して竹活用薪活用のモキのイベントやセミナーを開催してきて、島根県下でモキの利用者販売者になった人たちも多く居る。

 このモキ製作所の竹(薪)ボイラーは、アウトドアイベントや災害時にも活躍する優れもの。車輪も取り付けられるので、軽トラに乗せての移動も楽だし、うちのデリカスターワゴンにも積める。

 アウトドアでのボイラーへの水の供給は、農業用の大きなタンクを軽トラに乗せて持っていけば出来るので、川遊びの後に軽トラの荷台にブルーシートを張ってお風呂を作れたりもできる。

 そもそも竹を燃料にすると、通常は薪ストーブなどで焚くと脂分が多いので窯が高温になりすぎて機材自体が傷むので燃料には出来ない。
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 ところが、その竹が燃料になるモキの薪(竹)ボイラーは貴重な製品である。

 それ以外にも有名なのは、無煙炭化器


 うちでも使っているが、乾燥した竹や剪定した枝で簡単に炭作りができる。

 炭として燃料にはならない程度のものだが土壌改良材にはなるし、伐ったものが資材に活用できるところが良い。


 また、表には出ていない数字だが、東日本大震災の時には、避難所で凍死された方が3000人余りもおられたらしい。大学の先生が調査した結果の様だ。
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 それを聞き及んだ深澤氏がモキ時代にプッシュしていたのが、上画像の羽釜、焼き芋ボックス、車輪と手押しシステム付きの多目的薪ストーブ。
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 わたしが関係している雲南市のバイオマス資源市でも活躍している。
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 うちで使っているのは、この元となった普通のMD70と言う機種に窓をつけて貰ったもの。特注品。

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 家では、組み立て式の鋳物竃を持っていて、関東に居る時から味噌作りの大豆を炊くのにも、また蕎麦打ちをやって蕎麦を茹でる(家のガスレンジでは大量に一気に茹でられないので)にも重宝していた。
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 薪や炭を燃料とした調理は上手く使えば遠赤外線の輻射熱効果で料理や食べ物がより美味しくなる。

 このモキ製作所の防災イベントストーブは、火から離れてしまった現代人や子供達にとっても優れものではないだろうか。


 また、前述の様に深澤氏が冬場の災害時に役立てて欲しいと各地に導入して貰ってきた様に、公共施設に最初から薪ストーブ設置の設備を導入すると消防法のためにコストが嵩むが、取り敢えず集会所などの壁に煙突を通すための眼鏡石設置のみ行うならば、コストも大して掛からない。

 日頃は地域イベントで子供達にも薪ストーブを使って火に慣れて貰っておき、もし有事の際に寒ければ集会所内に持ち込んで煙突を設置すれば暖と食を得るということだそうだ。

 個人では導入しにくい価格帯でもあるが、自治会や地域組織ならば様々な形で導入しやすい製品である。公民館や地域センターなどでイベント活用して、さらに防災に備えるための啓発活動に利用していくのが良いだろう。

 深澤氏がモキに在籍中には長野県の公共施設に何箇所も導入してもらった様子。日本の様にオール電化とかいう依存的な文化があるのは世界に例がないだろう。欧州は薪文化が根強く残っている地域であるし、実際に街中でも薪ストーブを使っているところが多い。

 自分が子供の時には横浜の中心にわりと近い住宅街でも普通に焚き火をしてきた。その後も山で遊ぶ時や作業をする時にも火を焚くことが多かったが、どんどん規制が厳しくなって火から離れてしまい別記事のバイオマスイベントをやっても薪ストーブに火を入れられない人ばかりが多くなっていることを実感する。

 何かがあれば直火と食は直結する要素だから、日頃から火のコントロール、扱いに慣れておいた方が良いでしょうね。街場での災害ならいざ知らず、地方で何か起こった時に簡単な小屋掛けが出来なかったり火で暖房や食事が摂れないなんてのはあり得ないでしょう。

 例えば自分の場合だが、山奥の沢を登っていてタープ一枚で寝る氷点下の夜には焚き火で大きめの石を焼いて、それをタオルで包んで抱いて寝るなど現場で思いついたことをやっていた。
 人間は道具と火を手に入れたところから進化を加速させたのかも知れないのだから、時々原点に戻ってみる必要があるだろう。

 と言うことで、このブログでは外での生活に関しての記事も書いている。で、言い訳がましいが、またまた火遊び道具を深澤さんの手配で手に入れてしまった。新品に近い中古品と新古品で格安に・・・
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 前の記事で採り上げている島根県雲南市のバイオマス資源市「第8回うんなん山と木の恵みフェスタ(3月1日開催)」にこれらも持って行って遊ぼうかなと。

 うちから持っていくのは、薪(竹)ボイラーとMD70改、それからこのMD30KC俺のカマド。現場のグリーンパワーうんなんには、MD70KC(雲南市の地域自治組織や交流センター、住民グループに貸し出し用)と俺のカマドがある。何回か前の時には俺のカマドで一合ご飯を炊いたが、結構上手に美味しく炊けた。
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 現地のヤードには薪がタップリあるので、今回もまた前の晩から火遊びをやってこようかと。

 当日は、モキの焚き火コンロや俺のカマドもあるので、火起こしをした事が大人向けに火遊びコーナーも設置する予定。マッチと杉っ葉と杉の薪で小割を作って火を点けるというものを体験して貰おうかと。そして広葉樹の薪をバンバン燃やすところまで行けるかな。


【深澤氏の次のステージ:画期的な竹製品をリリースする今注目のエシカルバンブーへ入社】
 その様な訳で、全国での竹活用竹林整備を行う人たちと広いネットワークを持つキーマンの深澤氏だが、もっと竹活用に仕事の重きを置きたいとの想いでステップアップを昨年の夏に果たした。

 それが右リンクにも張ってある山口県のエシカルバンブーさんだ。深澤氏は住まいがある長野県を拠点に関東信州からエシカルバンブーさんの営業活動を行なっているが、今回のこのイベントで山口入りしている。
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 山口県は侵入竹の処理、活用を以前から積極的に行なっているところ。エシカルバンブーさんはパワフルな女性社長のヴィジョンによって画期的な竹製品をリリースしている会社。
 先月だったかアウトドア雑誌のビーパルにも取り上げられられ、日経BPでもフィーチャーされている

 そのエシカルバンブーさんが主催するイベントが、今月の29日に山口県の宇部市で開催される。内容は当然充実したものとなっている。

 ぜひ、興味がある方でお近くの方は参加されてみることをお勧めする次第。わたしと同じくモキの竹ボイラーユーザの、竹の駅あきたかたの谷川氏は参加されるとのこと。皆、国産メンマプロジェクトを推進するメンバーだ。

 さて、下記の画像をクリックして頂くと、わたしのオフィシャルサイトにアップした原本のPDFファイルへリンクするので、大きく見ることが可能。

 ここの竹LABOは、近代的で立派な廃校を活用するために今後5年間宇部市の助成を受けて常設するものだそうだ。その間に自立するために竹活用に関しての情報発信基地の殿堂にしていくとのこと。
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IMG_20200223_173434 (1) この24日に徳山駅前で開催されていた竹イベントに来ていた深澤氏に会いに行ってきて詳しく教えてもらった。



 29日に宇部市で開催されるものはその竹LABOオープニングイベント。竹LABOは廃校になった旧小野中学校に常設されて、竹活用に関する総合的情報発信基地に育てていくとのこと。今後に期待。
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 この機に良き想いを持った人たちのご縁がさらに広がりますよう!!! わたしも行きたかったが、別記事に上げた雲南市のバイオマスイベントの準備日とオープニングイベントの日程が被ってしまったので、応援の記事だけでご無礼する。

 あ、あと3月1日の雲南市のバイオマス資源市でもエシカルバンブーさんの竹繊維のフワフワ柔らかタオルを少量だが展示販売することにした。

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便利なハスクのポールソー(4m高枝チェンソー)530iPT5を楽に使うためのツリーワーク用ランヤード:530iPT5重てえ〜!


 以前書いた記事「電動刈り払い機を注文してしまった(葛切りマシーンに改造しようかと)」の中で紹介したハスクのポールソーだが、その後、結局手に入れてしまった。

 ハスクのサイトの内容では、全体像が掴めなかった530iPT5だが、検索したりハスクの代理店でもある益田市の石見エコーさんからハスクの営業担当の方に問い合わせをしてようやく使い勝手が分かった次第。

 ポールが伸縮可能なのが530iPT5という機種。4mまで伸びる。伸びないのは530iP4という機種で全長が2.5m。530iPT5が仕舞長が2.6m(バー抜き)なので、うちのスターワゴンでは、助手席の頭の上までバーが飛び出るが、取り敢えず室内には積める。

 ハスクのバッテリーアイテムはどれも全天候対応なので、屋根の上に括り付けての持ち運びも出来るのかも知れないので、軽バンでも大丈夫かも。

 さて、530iPT5の重量はバッテリーを除いて5kg。バッテリーも重たいんだよね。で、今回の記事は、その重くて長い530iPT5を使いこなすためのアイデアのご披露。
H210-0572b
(画像はハスクのサイトから借用)


【道具と智慧があってこその安全作業だから(いや、ホント。チルホール位しか持っていないのに、昔ながらのサーカスの様な危険木伐採をやっている人たちが結構居るんですよ)】
 そもそも、マキタのバッテリー刈り払い機を葛切りマシーンに改造しようとキャンペーン価格で注文してあったのに、さらに530iPT5まで注文してしまったのは、広島で支障木、危険木処理の依頼が昨年末の12月に入ってきたから。

 だいぶ前に当協議会の搬出講習を受講され、その後も林研さんのためのロープワークと搬出講習をやらせていただいたお付き合いがあった森林組合の課長から、自分たちでは手に負えないので私たちの仲間でやって貰えないかと打診があったのだった。

 で、最初は当ブログに何度も登場するスーパークライマーの堀江氏とちまちまやろうと思っていたのだが、広島での広葉樹伐採の講習後に現場下見に行ってみたところ、とても二人でこなせる規模ではなかったという。

 そして思いついたのが、一人で仕事をしている前の記事にも載せた美郷町の神内氏。電話をしたら速攻下見に来ることになった。現場を課長の先導で一回りしたところ、大凡の作業内容が視えたが、休日のみ来ることができる堀江氏を含めて三人だけでこなせる量でもない。

 で、神内氏が思いついたのが、もう一人アウトドアショップKの島根ツリーワーク講習の常連でもある鳥取の名越氏。前回も神内氏と堀江氏が鳥取まで行って一緒に仕事をしているという。
 そして連絡をしてみたら奇跡的に長期作業の日程が組むことができた(今年の冬は暖かくて除雪の作業が殆どなさそうということで)という訳。ま、この現場の内容については、また別の記事を起こす事にする。

 前置きが長いが、この三人はクライマー。わたしも基本的な木登り道具を持っているけれど、高いところに興味ない地面師。
IMG_7701のコピー (1)

 年取ってそんな怖いことやる必要ないし、高いところに登る必要がある作業ならば仲間が一杯居る。
 それに当協議会の講習は、如何に木に登らずに難しい木の伐採や掛り木処理を行うかを一般市民さんに教えているので、登らないで処理できる方に智慧と道具を投入する、ということに。

 その様な訳で、今回の仕事の作業上の必要もありハスクのポールソーを現場投入することにした(何時も後払いで受けてくれる石見エコーさんのお陰でどんどん道具が増えていく〜)。現場には、特伐でないと処理できない大物が二箇所あるけれど、あとは高所作業車と道具が色々あるわたしが一人で処理できそうな案件が幾つもあったからだ。
IMG_7655のコピー (1)
 伐倒すると他の木の枝や植栽を傷めるので、少しでも枝を落としてから行えば大丈夫な木もある。委託側からすると木登りを前提にピックアップしたものだけど、他への影響を少なくできれば登らないでサッサと倒した方が早そうなものが幾つかあったのである。

 枯れた枝ならばロープを掛けてへし折るし、530iPT5が届くところならば切り落とせば良いと考えたのだった。でも、シルキーの高枝ノコ4.9mがあることを忘れていた。
 と言うよりも道具欲しさに530iPT5のことばかり頭にあったのだと思う・・・ 何も、一人でどうやって作業しようかと思いを巡らすゲームみたいな仕事。

 堀江氏は休日しか来られないので日頃は三人作業だから、場合によっては一人余るわけ。其の時に使おうという目論見だった。

 それにしても納品されてみれば、身体が大きくて力がある外人用スペックとしか思えない530iPT5!!!
 また、カタログスペックだけで買ってしまう間違いをおかしたか!! と、一瞬反省してみたが、そこは出来ないことを出来る様にするマインドがムクムクと湧き上がった。さて、その辺が今回の記事の眼目。

 実際現場で色々使ってみたが自分が作業している画像を撮っている暇がないので、後半作業が落ち着いて来た時に動画で撮影してみたものを切り抜いて載せてみる。

 さてさて、この日は午後から山の上から降ろしてあった10m材を10輪の大型で搬出する日だったので、その午前中に枯損木の除去作業を一人で行うことができた。
IMG_8128のコピー (1)
 ところで、この大杉の10m材は山の上から下ろしたのだが、この作業も結構大変だった。10m+余尺が絶対条件で、鵜飼のための船大工さんが地元材で船を作るためのものを市が提供するからなのだ。
IMG_8045のコピー (1)

 これらは、山から下ろす時には、15m、14m材のまま降ろした。また、伐採するにも周りの木を傷めてはいけないので、樹冠をトップカットをしてからだが、その断幹も長くしておかないと山裾への搬出が大変なので手間が少ない様に長くした。枝も然り。全て10mmの軽架線とポータラップでコントロールして山の上から出した。
IMG_8029のコピー (1)

 兎に角、この公園は紅葉や桜の名所なので他の木を傷めてしまわない様に処理することが条件なので、可なり難しい作業内容が多い。

 と言うか一般の林業者には無理な内容ばかり。で、アウトドアショップK関連の我々に依頼があったと言うわけ。
IMG_7670のコピー (1)
 上の画像では、この松の左側は枯れて居るので緑のロープから左側を伐り落とすために上から枝や幹をスピードラインで下の広場に下ろす準備作業をしている。
 松の枝ぶりの下には紅葉や植栽があってフリーでは落とせない場合が殆どという作業もあった。

 で、電力会社の支障木伐採をやってきている堀江氏と名越氏(本業農家)が居て、地域に根付いて支障木の伐採を行なっている神内氏がいて、皆一人作業で全てを完結できるメンバーが揃っている上に、内容に厳しい電力会社の仕事を請けているので、現場の仕上げが綺麗と来ている。

 今月はそんな作業をしてきて、あと1日で作業が終わる事になった本日は雪で休みにしたのため、こんな記事を書いている。
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