島根・山守network

より多くの人たちが山に目を向けること、また山での作業に“安全に”関われるように、素人目線からの情報の整理、補完が出来れば幸甚

50ボルトバッテリーチェンソー:エコーBCS510T(やまびこ)カッティング速度比較動画&大型チェンソーカッティング速度比較動画---エンジン音には誤魔化されないぞ!の巻 & CS73RSインプ


【50Vバッテリーチェンソーのカッティング速度比較テスト動画】
 前回の記事は、静かなバッテリーツールの活用方法と言う事でボサボサの庭に必要以上の愛着を持っているオヤジが気がつかない内に静かに伐採してしまった話だったが、今回は其の50ボルトのバッテリーチェンソーのカッティング速度について。

 此のバッテリーチェンソーは、昔からのチェンソーメーカがリリースしている機種だから、野山でも使える道具かと。
 まあ、どこのメーカもバッテリーツールは、エンジンツールに比較して若干チャチな造りになっている感じなんだけどね。

 題材の50ボルトバッテリーチェンソー、エコーのBCS510Tのカッティング速度テスト動画を2年前の2020年に撮ってあったので編集してアップしてみた。
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 因みにだけど、このBCS510Tは樹上伐採をやっている仲間の人たちが数人使っている。下画像は1年前の冬に作業した広島の世羅町の現場のもの。

 わたしが何度か行った世羅町での講習受講者宅の電線脇支障木処理を頼まれて二日間の出張へ行った時のもの。
 其の時にお願いした相棒の堀江氏が何時の間にかBCS510Tを買って持って来ていたという。
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 この作業日は、2台のBCS510Tが活躍していた。
2023/3/7追記:動画があったので編集してみたものをアップ。動画自体はメモ的に撮影しているため、技術的な部分にフォーカスしていないので物足りないかも。
 その上、堀江氏が上手なので淡々と作業を進めていてスペクタルなことは何にもございませんね〜。

 で、動画内の最後にあります様に大変有り難い現場で感謝感謝。また、行きたいな〜!と。此処には映っていませんけれど、もう一組の年配ご夫婦が居られて、山の整備をしながら薪作りをしておられる地域(お土産もその方達もくださって山盛りに・・・)。

 と言うのは、何処のお家も薪ボイラーがあって、お家の台所もお風呂のお湯もそして床暖房にも山の恵みを頂いて運用しているので、山の整備は日常生活だからなのね。

 さて、全国的には知らないけれど、我々の周りではマキタのバッテリーチェンソーを木の上で使っている人は見たことがないね。
 まあ、自分が知らないだけで、造園屋さんのユーザは多いだろう。バッテリーの使い回しが出来るのは便利だからね。

 うちは幸い、西日本やまびこの元パイロット店だった益田市の石見エコーさんがあるのでエコーの道具は手にとって確認できる(ハスクもスチールもあるが)ため、バッテリーツールの刈り払い機、トリマー、このトップハンドルチェンソーBCS510Tとエコーブランドで揃えているので、此れらでバッテリーの使い回しが出来ている。

 さて、昨年の11月に島根の柿木村で開催された南信州、伊那の樹上伐採用品のショップ、ODSKさんの島根講習にも、此のBCS510Tを持ってきていたので、大分認知されて来たのだろう(この時の講習の動画も200GB分くらい撮影したので、何れはアップしたいと思っているんだけどね)。

 あと、BCS510Tについての他の記事に書いたことだけど、なぜ他社には無い50Vバッテリーシステムをやまびこ(エコー)でリリース出来たかと言うと、やまびこは共立(旧エコー:海外は昔からエコー)と新ダイワが合併した会社で、そもそも其の新ダイワが元々はモーターのメーカだったからだそうだ。

 其れからもう一つ。此のBCS510Tのカッティング速度テスト動画を編集した勢いで、大型チェンソーのカッティング速度を計測した動画も編集してVimeoのサイトにアップしてある。
 ハスクの395XP:95cc。同じく560XP:60cc。それから共立のCS73RS:73ccのもの。
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 此の大型チェンソーの動画も、そしてBCS510Tの動画も、何れも2020年に撮影をしたものだけど、未だ現行モデルなので、何らかのお役に立つかも知れない・・・
 いや無理かな。少し手を加えた道具が若干あるので、あくまでもご参考程度にと言うことでご了承のほどを。

 BCS510Tについてもご参考程度かな。と言うのは、チェンソー同士のカッティング速度を比較する場合には、ソーチェーン、つまり刃の条件を同じにしないとパワーパフォーマンスの比較は正確にならないのはご理解頂いていることかと。

 だから、以前記事にしてある42ccから50ccクラス、または50ccち60ccの比較は刃の種類を同じものにしている。

 場合によっては、バーの長さも同じものに。えっ?目立ては・・・って鋭いご質問。刃の研ぎが違ったら其れこそ比較にならないもんね。

 でも、同じ持ち主が研いで居るので、誤差範囲ということで・・・一応、「伐木造材とチェンソーワーク」、という林業者向けのテキストの著者である石垣氏とジットネットワークサービスの人たちが行う、落とすことが目的みたいな?(笑)減点法の厳しい審査会で93点位は貰ったので普通には研げていると思う。

 まずは50VバッテリーチェンソーのBCS510Tのカッティング速度計測の動画をどうぞ。

 この動画内にあるハスクの36Vバッテリーチェンソーの旧型T535iXPとのスペック比較については、もう3年位前にODSKさんのブログ内の「軽量トップハンドル「50Vバッテリー」チェンソー---やまびこ(エコー)BCS510Tはどうだろうか?」に記事にして載せてある。

 その後ハスクのバッテリーチェンソーは、今では新しくなってT540iXPにとっく入れ替わっているが、それでも重量などについては同じ様なものなので比較、、、いやいやBCS510Tや25ccクラスのエンジンチェンソーとは別世界の物だと理解出来るのではなかろうか、というおまけの作業動画も付けてある。T540iXPと2種持っているのが良いともコメントしておいたけどね。

 腕力がある白人用の欧州メーカのチェンソーは、こと重量に関して、そして特に小型のものは気にしていない感じね。身体がでかい人にとってみれば誤差範囲だからだろう。

 つまり、この日本のきめ細やかな自然の中?で、我々の様な体力に劣る者には、BCS510Tや25ccのエンジンチェンソーのCS252T位の小さくて軽いトップハンドルタイプのものが活躍する場面が多いと言う事。

 軽くて楽は安全に繋がるしね。昔から腕が良い山師のオッさんは、刃の目立てをしっかりやって切れる道具で楽に仕事をするのが王道。
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 画像は2011年の1月末の入った丹沢山塊での水源林保全作業の昼休み。昼飯に猪鍋にウドン食べて寝ているところ。年配の山師3人。そのお一人が鍋から具材まで担ぎ上げて作ってくれた。
 そして、年寄りたちの作業はマイペースで淡々とリズミカルにこなしていくんだよね。

 だから、チェンソーだって目立てがキッチリと出来て、そしてエンジンメンテナンスもしっかりされていれば、目立てが下手で、其の上メンテもろくにされていない作業員レベルの人(事業体で働く所謂プロもピンキリということ:そういう人に限って遠くからはエンジン噴かして仕事している様に聞こえるけど、実際は刃が切れていないだけのことが...)の大きなチェンソーよりも仕事が早いもの(当然燃費も悪いから燃油も大量に担ぎ上げなければならないので疲れる)

 以前の記事でも書いたけど、こんな斜度が30度前後ある山に何十分も掛けて登って行って行う切り捨て間伐の現場へは軽い荷物の方が良いのは当たり前。下画像のチェンソーはCS43RS。
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 此の時は、一人親方の仲間(冬以外はヴィーガンカフェを夫婦でやっている広島からの移住者)の手伝いで安田林業さんの前を通って広島の山奥の現場へ通っていたけど、彼は50ccのハスク346XPne。消費燃料は、CS43RSの1.5倍〜2倍近くだった。

 其れは、若さと腕の違いで仕事量が違うと言うものあるけれど、わたしは作業合間にエンジンストップをしているけど彼はエンジン掛けっぱなし。

 共立はスタータアシストが有って、軽くエンジンを掛けられるから再始動にストレスが無いからなんだよね。

 よって、動力刃物ってトータル性能の様々な切り口で考えないとね。特に、事業体から道具から燃料、修理費などを面倒看て貰える訳では無い自営業や、全てを自腹で調達している一般市民さんはだけど。

 まあ市民さんの場合には趣味の範囲でやるだったら、気分でのチェンソー選びでも良いと思うけどね・・・

 ただし、ホムセンものはオススメできない。と言うか、こんなブログ記事まで覗きに来る方だったらホムセングレードのものは止めておいた方が良いかも。
 資金が寂しいのだったら中古でもプロ用を手に入れることをお勧めしたい。仮に部品交換や整備が必要でも、それ自体勉強になるしね。

 こういった道具は良いものを選んでおいた方が結果コストダウンにもなる。

 其れにしても兎にも角にも先ずは、(フック過ぎず、キックバックも振動も少ない:当然、長切れする)スムーズに良く切れる刃の目立てが出来るかどうかでしょう。
 刃が切れないと、どうしてもエンジンを噴かすから危ないんだよね。

 先日も山口県へ伐採講習やりに行って来たけど、わたしのチェンソー講習を受けていないお父さんの作業の危ないことったら。何度もフォームから矯正してきた。

 と言うことで話を戻して、、、此の小型軽量のトップハンドルチェンソーは、特に庭師の人や造園屋さんには此の静かでパワフルなBCS510Tはぴったりでしょう。

 わたし的には前は現役で使っていた小型エンジンチェンソーのCS251Tもお役ご免となりデリカの荷台の隅に予備用として仕舞ったまま。

 だって、小さい癖にコイツはエンジン音がパンパンとうるさ過ぎ。きっと排気の抜けを良くしてパワーダウンを防ぐ造りにしてあるんだと思う。

 だから、エンジンチェンソーの排気音の質にももっと気を使えばいいのにと強く思う。

 話はズレるが、バイクだって昔からヤマハ発動機は、関連会社に楽器屋のYAMAHAがあったから排気音も心地よい音になるようにしていたからね(650ツインのXS1がリリースされた頃から排気音を考慮したという記事を読んだ覚えがある)。

 わたしは、ヤマハの2stオフロードバイクは色々だが4stも数台乗っていた。ツインの750TXとか500ccシングルのXT500など。

 此のXT500のエンジンは楽しかったね。単気筒ビッグシングルの排気音も良いしね。他にSerrowの初期のYSPバージョンも乗っていて朝霧高原で行われていた耐久レースにも出たりしたことがあったけど、オフ車は殆どがヤマハであとはMXレーサーはスズキだけ。
 スズキは昔から質実剛健な実直な社風。ヤマハはデザインセンスが良い会社だよね。
XT500-2 (1)tanzawa3
 あ、このバイクらは4stばかりだから関係ないけど、ヤマハの2stのエンジン音の変遷も知っている。
 サイレンサー無しのチャンバーだけの超ウルサイ排気音の時代からMX場走っていて、大人の人のDT1の野口スペシャルとか試乗させて貰っていた。

 その後は高校の後半、浪人時代、大学生とヤマハ専属の運送屋さんにアルバイトに行っていたので、YAMAHAのピアノ配送(個人宅への納入を含む)以外は、ショップへのバイク配送もやっていて、2st4気筒のロードバイク、、、名前忘れちまったけど、ヤマハのバイクのエンジン音は色々聞いているからね。

 もっとも市販2stバイクのエンジン音で一番楽しかったのはKawasakiの500SS MACHⅢね。吸気音も含めて有名な話だよね。だから音って大事でしょ。

 なので、やまびこの2stエンジンチェンソーも排気音までコーディネートすると、エンジン音で作業気分を盛り上げる山師にも、もっとたくさん売れる様になるんじゃないかと思うんだけど如何?
 後述するけど、ハスクのキンキンと回るチェンソーよりも低速トルクが強い共立の方がカッティング速度自体が早かったりすることが多いからね。

 共立(やまびこ:新ダイワも同じ)は、性能自体や保守性も良いんだから、特にプロ用は音にも気を使ったら良いのに。売れまっせ!
 特に、今みたいにウクライナ問題の影響で海外製品の流通が良く無い時代時は国産製品が盛り返すチャンスでしょう。

 さて、記事を書いていて思い出した。1年前に、講習用の振り子伐倒の動画を裏山へ撮影しに行った時に、この静かなBCS510Tを使って伐採をやっていたのだった。

 思い出して動画を作ってみた。昨年夏から動画作りができる様になったのでストアしておいたデータが役にたつね。

 この動画は、以前にアップした振り子伐倒動画の前編ということになる。集落の裏山での作業は、こんな静かなバッテリーチェンソーが良いね。音はつまらんけど。

 BCS510Tバッテリーチェンソーも、もっと太い木ならば左右から切れば伐採できるだろうけど、やはり重たい木はバーやソーチェーンを挟む力が強く働くので抵抗が大きくてバーが挟まれがち。

 やはりスチールのMSA300が欲しいかなと。でも、前回の記事で書いたみたいに此の機種の装備重量は60ccクラス級になるので樹上伐採の人たちの普段使いには厳しいかもね。

 だって7.6kgだよ。多分、MSA300に近いパワーがある共立のCS43RSだったら、18インチバーをオレゴンの共立用スピードカットにしてもフル装備の重量が5.7kg位だからね。エンジン音がしても良い現場なら絶対こちらでしょう。

 この重量とパワーは足場が良く無いところでの作業に共立のCS43RS(新ダイワE3043SP)はオススメだと思うので、ODSKさんのブログ記事「軽くパワフルになったやまびこの43cc「共立CS43RS・新ダイワE3043SP』チェンソーと軽量なオレゴンのスピードカットシステムとの組み合わせは、まさしく樹上伐採用かも・・・」、に詳しく書いてあるから良かったら覗いてね。


【大型チェンソーのカッティング速度比較テスト】
 さて、一番小さいクラスのチェンソーのカッティングテスト動画を紹介した訳だが、3年半くらい前から、42cc〜60ccクラスのチェンソーのカッティング速度計測をやっていてブログ記事にも数値を載せている。
スクリーンショット 2020-05-23 11.49.40
 その時の動画は色々撮ってあるのだが、今回は余興で撮っておいた大型チェンソーのカッティングテスト動画を作ってみた。機種は是等。
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 撮影したのは、2020年の10月だから、もう2年以上前の古いものになってしまう。
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「女将さん!旦那が気が付かない内にバッサリとやっときましたぜ!へっへっへ笑」:放置庭整備にはバッテリーツールだねの巻--エコー50Vバッテリー刈り払い機の実力


 以前から頼まれていた近所の御宅の庭の整備。旦那さんが放置しまくってボサボサにしてしまった庭が気になって仕方がない奥さんが何とかしたいと言っていたのだが・・・

 わたしに頼んで片付けることを旦那に伝えると、『そんなの知らんわ。わしが死んでからにせい!』と言われる始末らしい。
 奥さんは、「困ったね〜。。。自分は何もやらん癖にね〜。」

 ご夫婦は街に出ていたが、子供も巣立ったので親の面倒を看るために里に戻ってきて、庭の手入れや盆栽作りをやりながらノンビリと暮らして来たんだけど、何のせいかアレのせいか?ここ数年で旦那がまるきりやる気を無くして何にもやらん様になってしまって困っているご様子。

 でもって、先日奥さんから「やっちゃって下さい!」、と。ところが、大きくなり過ぎた木を摘めるのをどうやってやろうかと奥さんと一緒に下見していたら、そこへ旦那が来て再度クレームを・・・

 いやいや、困った困った。でも奥さんが、「こちら側だけでもやって下さい。ケヤキも光ケーブルに届きそうになっているから、もう伐っちゃっていいです!」、ということに。


【バッテリーツールでミッション遂行】
 で、天気が良かった日、零下で真っ白くなった景色の中で作業開始。先ずは、重たい盆栽を退けて片付けてから。そこへ奥さんが・・・

 わたしが「〇〇さんは?」、と旦那のことを聞くと。『テレビ観ている。』とのこと。「じゃあ、今のうちにケヤキ伐っちゃおうかな。」、と伐採!

 そのケヤキは細いので、うちのバッテリーのトップハンドルチェンソーで楽勝。わたしが使っているのは、3年近く前に導入したやまびこの50ボルトバッテリーを搭載したBCS510T
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 このチェンソーについては、以前ODSKさんのブログに書いた「50VバッテリーチェンソーBCS510T---やまびこ(エコー)の実力は?」でも詳しく説明してある。
 また、一年くらい前の記事で「お年玉伐採&整備作業:お正月松の内は静かなバッテリーツールが良いねの巻---平和〜!」、という記事をアップしてあって(忘れていた)、其方にもバッテリーツールの事を書いている。

 その後、樹上伐採をやる仲間たちが数人導入して使っているし、昨年の島根講習へもODSKさんが持って来ていた。
 このBCS510Tは、デザイン優先で設計したのか、切り屑の排出性能が良くないとか幾つか気になる点もあるけれど、予備バッテリーさえ持っていればプロ仕事でも使える機種。バッテリーも30分位で充電できるしね。

 トップハンドルチェンソーが必要な作業で、もっとパワーが欲しいケースではハスクのT540iXPがあれば良いし、細めの枝ならば此のエコーのBCS510Tがあれば充分。

 下画像は島根県指定の記念物の桜を剪定するというので覗きに行った時のもの。ODSK島根講習のご常連さんである樹木医M崎氏の伐採。何時の間にかBSC510Tを使っておられた。

 その上、サムライレジェンドのローキックバーも装備。やっぱりこれだよね。
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 樹上ではスイッチのみで作動するのが楽だしね。

 私のBSC510Tには、現在共立のCS252Tのバーを付けている。1.1mmゲージのA4Sチェーンを付けたもの。
 それは、11インチのサムライバーに装着している64Eのスチールの71PM3が2本ともちびってしまったからだが、この71PM3はアサリが浅くて刃が入っていかない時があるので、他のものを使ってみようとしているところ。
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 樹木医M崎氏は、ハリマ興産(草刈屋・山仕事)サムライレジェンドのソーチェーンも使っているというので、わたしも買ってみようかと取扱店でもある益田市の石見エコーさんに問い合わせ中。
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 と言うことで、バッテリーチェンソーだと、音が静かで作業する側もストレスないし、お施主さんの旦那も伐採しているのを気が付かない様子。動画も撮ってみたので載せてみる。

【バッテリー刈り払い機は静かで良いけれど、エンジンタイプよりも特性が良いわけではない】
 さて、お次はバッテリー刈り払い機。作業の邪魔になる細いケヤキを始めとして何本か木をバッテリーチェンソーで伐ってから、藪になってしまったボサボサの庭木や笹を刈り払い機で綺麗にする。
 上の画像の位置から撮った整備後の状態。
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2023年明けまして御目出度うございます! 野うさぎは害獣?でも、それ以上に食害は多いよね。獣害対策「飛び道具アイテム」5種と藪払いのオススメの巻


 謹賀新年! 本年も宜しくお願いを致します。

 年末年始とも時間が取れずに例年の様なご挨拶が出来ませんでしたが、本日四日の昼に年賀状を投函してやっと記事を立ち上げることになりました。でも、長文の記事になったらリリースは数日後でしょうか。
 って、またまた長くなりそうな気がするし・・・

 さて、今年は癸卯年。癸は陰性の水の性。木火土金水の五つの要素に其々陰陽の性があり、水には壬と癸の陰陽があって十干と云うわけですが、今年は陰性の水を要素とする年回りという事ですね。

 この十干と干支による十二支が巡って本年と同じになった前回の癸卯年は60年前は鉄腕アトムが生まれた年だそうです。今年はどんな年になるのでしょうね。
 って、さらに混沌となりそうですけど、皆様如何お過ごしでしょうか。
2023年賀葉書
 今年の年賀状はこんなですね。

 ブログには、草刈りについての記事を時々載せていますし、また昨年夏には動画を弄れる様になったので初めての動画作品として刈り払い機の安全運用についての内容を動画サイトにリリースしてあります。

 なのに、今更年賀状に草刈り?って。あ、そうそう。書き忘れていたので追記を。草刈り、藪払い、そして山の整備についても、わたしはお祓いのつもりで作業しています。

 世の中さらに混沌としそうと前述しましたが、相似的に野山も混沌とした状態。放置里山は植物同士のせめぎ合いで乱れに乱れています。

 其処へイノシシ君が掘り返し、そして崩し場所によっては人間なんて安心して歩けないくらいに地形が変化していて、バックホーを持ち込まなければ整地できない位にやらかしてくれています。

 閉塞された空間で風も通らず邪気が溜まって気が淀み、ところによっては魔が潜んでいるようなスポットが其処彼処に・・・

 それを綺麗に整えて光が入る様にして美観電圧を高める作業が少しでもお祓いになればと心を込めてやっているつもりなわけです。まあ、時々手抜きしますけどね。

 なので、今年も皆様方にとって安全で佳き事あれと草刈り藪払いでお祓いの年賀状だったわけ・・・かな。毎年、年末か年始の思いつきでデザインを決めているので良く判らないですけど。


【昔の農山村では、野ウサギも害獣だったんだ・・・】
 今年は卯年なので、唱歌の『ふるさと』にある「兔追ひし、かの山」という歌詞を思いつつ年賀状づくりをした訳ではございませんが、昔はウサギも害獣なのでウサギ追いも農山村の風景だったみたいですよ。

 以前、猟をしてウサギさんを食べていた話も本で読んだことがあり、そして島根に越してきた当初住んでいた匹見町の集落の方にウサギご飯というウサギの肉を炊き込んだものを頂いて食べたことがありますけど、申し訳ないのですがそんなに美味しいものではありませんでしたね(頂いていた猪肉は美味しかったし、昔話として、その方の娘さんが成人して広島へ出た時に、初めて豚肉のカレーを食べたという、少し前まではお肉は猪肉メインだったという地域です)。
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 文章書きつつ、その時のウサギご飯の写真が無いかと探しましたけど、無かったですね〜。残念。今は病気で亡くなってしまったその方と獲ったイノシシの写真はありました。此の方は物凄く礼儀正しくて、都会では出会ったことがないタイプの人でした。

 この方のお陰で都会から移住した慣れない山奥暮らしが何れだけ心強かったことか。全くもって感謝の気持ちしかありません。
 格好付ける訳ではございませんが、其れもあって未だに年2回の草刈り参加と年末の年越し蕎麦の贈り物を以前お世話になっていた集落の方々にさせて頂いている次第です(水も毎月貰いに行っていますので...)。合掌

 その方には蜂の子をよく頂いていて、うちの嫁さんはご飯の上に乗せて食べていたので、何れも写真も撮っておけば良かったのですが・・・
 昔、肉が貴重な時代にはウサギさんも大事なタンパク源だったのでしょう。

 此方では、野ウサギは、山道を車で走っていても良く見かけますが、地域のお爺ちゃんお婆ちゃんたちに聞けば、子供の時分にウサギなんて見たことが無かったと・・・

 その頃には、イノシシも集落に出て来ることもなく、よっぽど山奥にまで行かないと見るものでは無かったそうです。
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 まあ、雪が深いところなので、イノシシは冬を越せないケースが多かったのかも知れませんから一世代前の頃は個体数が少なかったのでしょう。
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 其処は私たちが住んでいた3年間には、多くても積雪60cm位でしたけど、その前の年は1.5m。引っ越してしまった翌年には1m位は積もったところですから、越冬するにはイノシシにとって厳しい土地だったでしょう。

 もっとも、東京農大の太田教授が仰るには、今の日本は400年ぶりの豊かな森に満ちている、という事ですから江戸時代から昭和の戦前、戦後に至るまで山は生活に必要な茅や草を得るための草地と、それから資材、燃料のための林地の利用率が高かったため、日本中の里山は禿山が連なる景色だった様です。

 その様な事から、戦後に育った今のお年寄りたちは、熊さんなんて昔は見た事は無かったと言う訳です。

 ですが、我々が住んでいた頃には熊さん、普通に出ていましたね。道路歩いていたし、裏山でバキバキやっていました。
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 要するに近年は放置された山林や里山の藪や草むらが獣たちの住処になって繁殖し、そして獣害が深刻になっているからですね。
 森林ジャーナリストの田中淳夫氏の「獣害列島」という本も大分前に出版されていますしね。

 つまり、植物の再生力も凄いし、獣たちの繁殖力も凄いと言うことではないでしょうか。
 日本列島の位置からくる現代の気候や植生が非常に恵まれているからだと思います。

 その為に、都会に人が流れてしまった日本各地の過疎の田舎に住んでいる人たちには手にあまり、逆に悩ましい問題となっているわけです。本来、有難いことなんですけどね。

 獣害対策のためにイノシシ柵や鹿柵、電柵など獣害対策に相当な税金も投入されていますし、うちの集落もグルっとイノシシ柵が張り巡らされています。広島の安芸高田市では鹿柵の中に人が暮らしている様な場所もあります。

 9年くらい前に行った鳥取の智頭町では、日中も街中に野生の鹿がいましたし、自分が住んでいた神奈川の津久井町は十数年前には日中に大きな角がある雄鹿が国道を横切っていたことがありました。
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 そして、自分自身も仕事で丹沢山塊の標高1000mを超えるところにまで、2m以上の高さの鹿柵を設置しに山奥へ入ったこともあります。
 丹沢は以前から鹿によるヒルの生息域拡大が酷かったですが、最近ますます酷くなったと横浜の仲間が言っていました。

 昔は沢登りとか行っても下山の時にヒルにやられる様なことはなかったんですけどね。此方に越してくる前の十数年前にはキノコ採りで山を歩くと長靴がヒルだらけになりましたし、そういった事を知らない街場の女性が、ハイヒールでハイキング道をちょっと歩いただけで血祭りにされたとかで、笑い事じゃない位です。

 獣害は農作物への食害だけでなく更に色々な問題を引き起こしています。6、7年前のことですが、北陸で起こった熊さんによる凄惨な(メディアに載らなかった)事故もありましたが、新年の記事なので内容は割愛しますけど、その要因は鹿の増殖にも関わっていることだそうです。

 また、私ら夫婦も庭と裏の畑でマダニに食い込まれた話とマダニウィルス対策の話をアップしてありますけど、コロちゃんなんかよりも致死率の高いSFTSウィルスは、獣たちに因って農山村まで持ち込まれているんです。

 知り合い二人はSFTSウィルスに罹患してのたうち回り、隣の浜田市では死亡者も出ています。
 SFTSウィルスは、免疫力が落ちた五十歳以上には危険で若くて体力がある人たちには命に関わる様なものではないと言われていましたが、今はワクチンで免疫力が落ちている人たちが増えましたから若いからといって油断できないのではないかと考えてしまいます。
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 上画像は、再び去年の6月にマダニに気がつかない内に喰い込まれていた時のものです。この時は、何時何処でやられたのか分かりませんでした。山に入っていませんでしたから、家の周りでしょうか。
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 もっとも、集落中の家から離れたところにある草むらや藪がイノシシの巣窟になっているので、マダニの生息域も広がっていることと思います。

 と言う事で、マダニにやられた時に、速攻自分で出来るウィルス対策の方法を前出の記事に書いてありますので、興味がある方はチェックしておいて下さいね。

 マダニウィルスに関しては、喰いつかれてから処理までの時間の長さが勝負だと思いますよ。自分でやれることをやっておかないと間に合わないかも。
 マダニが媒介するSFTSウィルスは医療では対応できませんから。お医者さんは、ただマダニを取り除くことだけですね。

 なので、基礎免疫力が大事です。発酵食品や海藻類、昔からの日本の食事を摂っている人たちは強いでしょう。但し、発酵食品とは言っても、スーパーで売っているお味噌や漬物は熱を入れて発酵と止めているのでどれだけ身体に良いかはわかりませんね。
 お味噌のパックが封をしてあれば発酵を止めているということです。やはり手作りのものが一番・・・

 ん〜、今の時代は、田舎でもサバイバル能力を高めておかないと厳しいかもしれません。仕事づくりや対人能力なども含め色々な側面でもね。

 此方でも田舎暮らしの厳しさ?に耐えきれずに都会に逃げ帰った若い人たちは大勢居ますしね。
 本人は自分の方が見限ったと思っているかも知れませんが、人柄を見抜かれて相手にされなかっただけかもしれません。地元の人たちにそう聞きます。

 自己承認欲求ばかり強くて自立精神やシェアする精神が無いクレクレ人間たちには土台田舎暮らしは無理でしょ。
 お金軸でしか動けない人も無理。そういう人たちは都会でお金を稼いで、時々田舎へ遊びにいくのが平和かも。

 もっとも、田舎の人の中には社会経験が成熟されてない方も少なからずおられますから、筋が通らないことや理不尽なこともあるので、移住者の人たちも大変な思いをすることがありますけど、そういった事を乗り越えられるだけの地力を自分の中に積み重ねておかないとね。

 そういうのに負けてしまうのだったら、負けてしまうだけのものしか持っていないということかも。理屈だけで物事が良くなるんだったら、今の世の中はもっと成熟した佳き世界になっているでしょう。

 出来ることは、今の自分が出来る事を精一杯こなしておくだけ。その上で合わなければ違う機が動きます。機って判ります?シンクロして起きる出来事からの信号ね。

 さてさて、卯年早々に野ウサギさんを獣害認定してしまいましたが、今はイノシシやお猿さん、鹿の被害の方が甚大なので野ウサギさん如きの被害は、他にアライグマや穴熊などの被害に紛れて、誰がやったんだ!状態でしょうね。


IMG_0605のコピー【獣害対策用「飛び道具?」5種】
 大分以前から、当家でもアライグマが屋根に登ってきていて夜中にゴトゴト暴れるので、この間は、山仕事で使っている強力グリーンレーザーポインターでロックオンしてオモチャのエアライフル(生分解性BB弾で)で少しだけ懲らしめておきましたよ。

 いやいや、愛の鞭です。基本的に僕は虫や動物に優しいですから〜。でも、あまり集落で暴れすぎたら、そのうちに排除の動きになってしまいますからね。
 野生の獣たちには、人間をナメすぎない様、適度な距離感を持ってもらう方が良いでしょ。

 それに、最初から人間をナメて掛かっている動物もいますものね。お猿さんです。車で近くまで寄っても、ノロノロと動いて適当に往(い)なされます。

 以前、TV番組のプロデュースで海外の秘境ばかり行っていた仲間が言っていました。森の中で猿を怒らせると、猿は3Dで襲ってくるので怖いよ、と。

 要するに木から木へ空を飛び回って上から襲いかかってくるということです。海外の猿は、石を投げたり飛び道具も使うらしいし。
 でもって、穏便に済まそうと、爆竹とか花火などを猿にやっても、学習すれば効果なし。

 そうそう、9年前に島根県職の鳥獣害対策の人に教わったこと。

・花火、爆竹などは獣の上空で鳴らした方が効果がある。獣は自分の上の方の音を嫌がるからだそうだ。
・また、爆発音が大きいタイプ(許可制)を動物の側で鳴らすと鼓膜が破れてしまう。耳が聞こえなくなった獣は危険。

 その時にプレゼンしてくれた中の抜粋を掲載しておきますね。
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 アライグマは、此の特定外来生物ですね。そしてイヌ科なんですけど、わたしが聞いたのは6年位前でしたが、生息動物数をカウントする行政の仕事を請けて事業をしていらっしゃる兵庫にある会社の社長さんの話で、大阪の淀川の土手か何処かで女性が愛玩犬を散歩させていた時の話です。

 犬が草むらに向かって吠えていたら隠れていたアライグマに襲われたと。そして女性は愛玩犬を守るために抱え上げたところ、自分自身がアライグマに咬まれてしまったそうです。

 問題はそこから。アライグマはイヌ科なので狂犬病が感染るそうなのですが、そのアライグマが狂犬病に罹っていた為に女性が狂犬病になってしまったそうです。日本では狂犬病が撲滅されたと云われていますけど、そうではなさそうですね。

 わたしが狂犬病に罹った犬に遭遇したのは昭和の終わり頃に西丹沢の河原で野営をしていた冬です。よだれを垂らした大型犬だったのですが、きっと捨てられたワンちゃんだったのでしょう。

 当時、那須別荘地の野犬は酷かったですが、丹沢にも少なからず野犬がいましたからね。野犬は群れるし結構危険です。人間慣れしているのでわざわざ寄ってきます。獣よりも危険と何かで読みました。
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高強度繊維ロープシステムで、バックホーを使って谷から木を引き上げる時の道具立て---脱輪車両レスキューにも応用可:ソフトシャックルを自作してみた。道具の自給精神を育てようの巻


 またまた寒い冬がやってきました。日本中で豪雪により難儀されている地域もありますね。お見舞い申し上げます。

【自衛は自立的精神醸成から】
 以前の幾つかの記事にも書いていることですが、うちの場合は、炭、豆炭、タドン、薪、灯油のデポがあり、其れらを活用する器具もあることと日頃から使って慣れていること。

 そして、美味しい山水もタンクに幾つも用意してある生活なので、ライフラインが止まっても暫くは自分たちで生き延びられる様な生活システムになっています。

 以前住んでいた過疎という言葉が最初に使われた匹見町では、三八豪雪(昭和38年の豪雪)で一ヶ月半雪に閉ざされて生き延びた人たちのリアルな話が聞けます。

 屋根まで積もった雪の中を、大凡の目安をつけて保存用の大根を埋めておいた畑まで横穴を掘って辿り着いたとか・・・
 火は薪や炭があったから大丈夫だし、米や味噌なども納屋に有ったからと。

 もっとも、其の三八豪雪を機に山を降りた家が多かったので過疎になったんですけどね。でも、そんな出来事にもめげずに生活してきた人たちは身体だけでなく精神的にもタフです。

 また、自分的には、仕事で大雪の中を出掛けることもあるので、仕事車のデリカ(スターワゴン)には、万が一山奥から帰って来られなくなった際に必要な食料や飲みもの、クッカーなどは常備してあります。あ、ウィスキーもですね。

 あとは暖を採るための道具類。カセットヒーターとか、炭や豆炭も積んであったりしますし、勿論コンパクトな羽毛シュラフやマット類などもです。
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 他には何を積んでいたかなあ。モバイルバッテリー、充電式単四単三電池多数や車用の予備バッテリー、インバーターやバッテリー充電器の類も載せているし、オフロード用のタイヤチェーンからレスキュー用のハイリフトジャッキなど、山仕事の道具(エンジンウィンチやロープ類、ワイヤー類、ブロック、チェンソー、刃物類)以外にも刃渡り65cmの折りたたみノコ、根切りヨキ、大鎌、バチヅル(ツルハシと唐鍬)、大ハンマー、1.5mバール、ソロストーブなど電気・石油燃料が無くても小屋建てて生活できるくらいの道具を色々積んでいますね〜。
 アホかって?はい!其の通りです・・・

 なので、他所の車のレスキューも結構していますけど、自車のレスキューにも役に立っているという自立的な道具立てです。つまり、アホだから必要な道具かもね。

 また、前述のカセットヒーターに関しての活用方法としては、休み時間に車中を速攻温めるのに最適ですね。
 車中で短時間だけ温めて食事をしたり休んだりする使用方法には最適かもしれません。でも、長時間使用はカセットボンベが沢山必要です。
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 他にガスを使う暖房方法には、下画像の様なコンロの上に乗せて対流熱を輻射熱に変換するアイテムもありますけど、テント内の様な狭いところならば多少は良いのかもしれませんが、冷えた車じゃ殆ど温まらないです。
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 勿論のこと、此れら燃焼器具に換気は必要なので気をつけつつ運用しましょう。
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 そしてオススメは豆炭アンカです。前に記事にしましたね。
 一個10数円(昨年までは10円以下)の豆炭アンカに入れると丸1日(豆炭の質と最初の火付けに具合による)ポカポカと暖かい、、、というよりも熱い時もあるくらいです。

 わたしは車中泊の時も使っていますが、窓を少し開けて換気しているので、取り敢えず駄文が書けるくらいに脳機能は保てています。

 この豆炭アンカは大雪による立ち往生対策にも良いかも知れません。が、其の場合、豆炭だけでなく火起こしとガストーチも一緒に持っておく必要がありますけど・・・

 でも、立ち往生の雪の中でエンジンを掛けたままでいて排気ガスが室内まで回り込んで一酸化中毒で死んでしまうことを考えたら、手間でも何処か屋根があるところで豆炭アンカの火を入れておいたら丸一日程度も身体を温めてくれるのですから事前に火を入れておけば良いだけ。
 有難い道具だと思います。

 うちは豆炭アンカを日常活用しています。夜の寝具の中だけでなく、日中の事務仕事の時にも足元に入れていますし、要らなければ豆炭(&電気併用)コタツの中に入れておいてます。

 もっとも、雪の立ち往生でも今のハイブリッド車ならば電気の暖房器具を活用出来るんですね。
 この間、過疎と言う言葉が一番最初に使われた匹見町の山奥で懇親会があった後に車中泊をした仲間が数人居ましたけど、その内の一人は三菱の新型アウトランダーPHEVで来ていました。
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 なんでも、ガソリンが満タンになっていれば一般的な家電ミニマムを使って12日間くらい電気が使えるとか。確認取っていませんが、その位の間電気が使えると良いですよね。
 その点、EV(電気自動車)はキャパが少ないのと、電気を使いきったらウンもスンも言わなくなるのでサバイバルには向かないでしょう。
追記:クリスマスにアメリカを襲った大寒波で電気自動車は軒並みダウンしたそうですね。マイナス数十度になるとバッテリーの能力が落ちて充電も出来なくなるとか。其の点、従来の燃焼型である内燃機関エンジンは熱を発生するので冬季も安心。
 それでも極度の零下になれば内燃機関用のバッテリー類も保温や空間の加温が必要な場合があり、また以前の記事にも書いた様にオイルパンがあるエンジンでは、下でヒーターを焚くとエンジンが掛かりやすくなること6IMG_2914もあるので、エンジン下部から温める必要もあるかもしれません。
 但し、カセットボンベやOD缶なども寒冷地用でないと放射冷却で圧が足らなくなり点火出来ない事態にも。極寒冷地ではガソリンバーナーが最強。わたしは、以前の記事ソロストーブの中で書いたボルドーバーナーをデリカに積みっぱなしにしてあります。
 ところで、縄文時代の6000〜7000年前には縄文海進と言われた時代があって、今よりも平均気温が1〜2度高かった時代があった事が分かっています。現代よりも海が内陸まで相当入り込んで居た時代ですが、その時代とは少しずれていても、八ヶ岳の標高千mくらいの原村に大規模な阿久遺跡があったり、また寒い青森に三内丸山遺跡が見つかる位だから、現代よりも其の頃はよほど暖かかったわけ。そして、縄文後期には冷涼化した気候のために縄文人が南下した訳だから、昔の人は気候の変動に併せて移住して生活環境を確保していたんだよね。
 そして地球全体から観ると、今は氷河期へ向かう小氷河期に於ける変動期のサイクルに入っていると云われ、その時代には温暖化と冷涼化を繰り返す変動的気候の時期とのこと。大きなサイクルの氷河期はたしか10万年位のサイクルで地球に訪れるもの。氷河期はまだ先のことだけれど、小氷河期には既に入っているかもしれない。地域によって極寒であったり温暖化していたり、また洪水や旱魃が発生したりするのは、海流の流れが変化していることや、地軸が振れていること、太陽からの磁気嵐が変動していることなど、色々な要素が絡んでいる可能性がある。もっとも、ジオエンジニアリングという気象兵器合戦かもしれないので真実のところは我々には判らないかも。
 だから、皆さん善人面して環境詐欺に加担しない様にね。山仕事もそうだけど自分の頭で考えられない人は人生でも危険な目に遭う確率が高くなると思いますよ。自分の頭を使い、直感などの感覚を大事にしないで、お金軸だけで物事を捉えていると、真実の動きが視えなくなるのは当たり前。他者依存、体制依存的精神は恐怖心に包まれていて、自分で考えること、そして自分の人生に責任を負うことを止めている証拠。国や社会や他人のせいにする消費奴隷根性から抜け出さないとね。民度が低ければ国ごと潰されるよね。だから、気付いている人たちは生活システムを根本的に変えようとしているわけ。
 其の様な時代に入っている現在、欧州連合が自動車のEV化を進めているのはTOYOTA潰しのためとも言われていますけど(TOYOTAは、地域によっては内燃機関エンジンの自動車が必要なので全てをEV化することは無いと表明)、ウク詐欺と同じくブーメラン現象で自分たちの首を絞める発端の解れ現象がアメリカの大寒波かもしれない。
 ところで、日本で発生するCO2は偏西風で太平洋に流され海に溶けて海中の植物や植物プランクトンに吸収され、ひいては海洋生物が豊かになることにつながると物理学者の井口博士のブログ記事にあるけれど皆さんは如何考えますか。追記終了...

 まあ、わたし的には電気毛布とかカーペット類の強烈な電磁波には耐えられない身体なので、昔からの伝統的アナログ暖房器具の方が好みですが・・・

 何れにしても道具は使いよう。其れには日頃から使い慣れておくことと、何が起こるか判らない今の時代において身を守るための運用システムの構築が大事かも。


【高強度繊維ロープを使用する手仕舞いの良いバックホー集材システムの構築】
 さて、前置きが相変わらず長いですね。本題に行ってみましょう。前回の記事の一番最後の部分、バックホーとロープを使っての谷底から集材する方法について書いたことに繋がる内容です。

 前回は簡単に書いただけなのですが、今回はアイテムの一つであるソフトシャックルを自分で作ってみたので、トータルシステムとして改めて紹介してみます。

 あ、シャックルってご存知ですよね。古いジムニーの板バネを車体のフレームにホールドしているのもシャックルですが、山仕事的にはUシャックルのことを言います。
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 ワイヤーロープとかベルトスリングを接続する器具です。左のUシャックルは鍛造ものですね。右はネットで鍛造とか謳っていたので買ってみましたが、鍛造じゃなさそうです。
 ホムセンにも同じ様なものは売っていますけど、強度的にちょっと???でしょう。
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 このUシャックルは重機や動力を使いワイヤーを活用する時に使うものです。ハードな使用を前提としたアイテムですね。

 そして、今回のお題のソフトシャックルはこちらです。IMG_4228
 シンプルな道具です。輪っかの部分が広がるので、其処に団子になった部分を入れて締め込むだけでリングが作れます。それがソフトシャックル。
 このソフトシャックルの素材は伸びが非常に少なく鋼の様に強い繊維であるダイニーマ(日本の素材だとシンセティックとも言う)。

 上画像のものは、10mmの太さで長さが20cm。破断強度が7tです。計ったら重さは92gでした。軽い!

 金属製のUシャックルに比較したら同様の強度のものからするととても軽いですし、仕舞い易いですね。それにピンを無くす心配もない、というシンプルな道具です。

 えっ?輪っかから団子が抜けないかって。。。抜けないですね〜。ちゃんと締め込んで、その上で緩む様な変な設置の仕方さえしなければ。
 そもそも輪を締め込んだ上で左右に引っ張っていれば輪が緩む理由が無いですからね。

 近年では四駆遊びの人たちも此れを使っていますが、我々だとリギングという樹上伐採の際など動的なショックが発生するケースで、金属同士を繋ぎたくない場合に使用します。こんな場合です。
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 金属同士の接続はどうしても点同士の接触になるので、変形や破断に繋がるからですね。
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里山整備に活躍する道具:ログトング・リフティングトング。小規模作業のエコ道具。バックホー・クレーンで重たい材の移動に便利。頭と道具は使いようかも・・・



2022/12/20追記:先日、集落での整備作業の際に手トビとログトングを使った作業を行なったので動画を撮っておき手トビの動画に追加改訂。それから、ログトングを使って谷から元を引き上げる作業風景と、その前段階の斜めに偏心している木の伐採風景を動画にしたもの記事に追加しました。

2022/12/12追記:前回の記事で広島県主催のグッドアワードコンテストへの投票のお願いしましたが、推していた竹チップを活用したオーガニック堆肥づくりづくり事業を行なっている株式会社リビングファーム広島さんが見事に1位に選ばれました。皆様方のご協力の賜物です。各地で同様の取り組みが広がる事をお祈りしております。有難うございました!高濱拝

 さて、なかなかログトングを使っている写真を撮る機会がなかったが、最近自分でも動画づくりができる事を発見したので、静止画ではなくて動画を撮っておいた。

 バックホーから降りなくても、丸太を挟み、そして上手くやれば外すこともできる。ま、技は要るけどね。
 でも、タマコ(荷掛けワイヤー)を使うよりも便利。ローコストな一人作業向きのツールのお話、と言う事で、もしかするとお役に立つ人が居るかもしれないと記事にしてみる。
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 ログトングと言っても、此の右上の人力で使う小さいトングの事じゃない。今回は、この左側のデカイ方のスウェーデン製のログトングについてのお話。重さは4.6kg、開口サイズ55cm、荷上げ重量1.5t、トラック、重機用。


【小さいログトングよりも汎用性が高い日本伝統の手トビ】
 あ、小さい方もスウェーデン製だった。でも、此れって現場作業的には大して便利じゃないんだよね。

 とは言っても、薪づくりの人たちには使っている人も結構居るみたいだけど、其れは太さが揃った薪材を平らなところで運ぶのには良いかもしれない。軽トラに積むとかね。

 でも、細くて軽めの丸太だと爪が外れて直ぐに落としたりするもんね。ある程度の重量があってこそ役に立つのが、このハンドトング。何方かと言うと運搬用かな。えっ、当たり前と・・・
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 でも、現場作業用としては使い難い。自分みたいな腰痛持ちの年寄りにはもっと便利なものがある。

 なので、此の小さいログトングを現場の片付けでは殆ど使ったことがない。その便利なのは此れ。手トビね。
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 トビは長い柄がついた両手で使うものだけど、手トビは主に片手で使えるもの。もちろん、両手で引っ張る時にも使える。

 下画像の現場には小さいログトングも持って行って久々に使ったけれど、やっぱり使いにくくて出番がなかった。
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 軽い枝でも、重たい幹でも、手トビで刺して持ち上げた方が全然楽で早い。
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 この手トビ、、、上の画像ではちょっと分かりにくいので、頼まれてやった集落内での整備作業の動画があるので載せてみる(2022/12/20に内容更新したものをアップ)。

 この動画では細くて軽めの材を移動していただけなのだが、もっと太くて大きい丸太も動かせる。

 また、天鋼も付いているので、クサビの打ち込みにも使える(ちょっと軽いが)ので、伐採もOK。この手トビは西山商会で買える。もしくは近くの森林組合とか林業道具を扱っているお店で取り寄せられる。
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 わたしのは、山梨の都留市にある杉本商店で買ったもの。発掘した12年くらい前の写真。杉本商店の看板ネコ。お母さんも元気だろうか。
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 下画像にある12年前に丹沢山塊の水源林整備で切り捨て間伐をやっていた時には、伐った木を斜面横に2点掛けして揃えるのには此の手トビだけでやっていた。
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 此の現場は、その時の事業体の現場だけど、私が担当したものではない。こんな細いのではなくて、もっと太い木を手トビで動かしていた。
 現場は神奈川県から発注の水源林保全の山。伐った玉は、すべて2点掛け以上にして整えていた作業だった。
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 因みに手トビもトビも先端がカギの様に曲がっている。此れが無いと刺した材からスッポ抜けて、作業者が転倒したり崖から転げ落ちたりするからだ。


【グラップルはフルタイム要らないけれど、バックホーで集材、積み込みをたまにやる個人向けにはローコストで役にたつツール】
 さて、本題の大きなログトングの話。毎度書くけど、このブログは一般市民さんが里山整備とか森林資源活用をする際とか田舎暮らしに役に立つ話などを書いているつもり。
 正しい日本の美しい田舎の風景が残って欲しいからね。

 で、グラップル付きのバックホーがあれば便利なのは当たり前。だけど、3tクラスでも新車で750万円位は軽く行く。リースでは幾らくらいで借りられるだろうか。でも、その場合には運送賃の負担が大変だからね。
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 それでも、専門の事業者ならば元が取れる以上に価値があるだろうね。
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里山保全とオーガニック堆肥づくりづくり事業を行なっている山仕事のエキスパートたち。その紹介とコンテストへの投票のお願いです。株式会社リビングファーム広島の竹チップ発酵堆肥


2022/12/12追記:広島県主催のグッドアワードコンテストの結果が出ました!皆様のおかげで見事に1位に選ばれました各地で同様の取り組みが広がる事をお祈りしております。有難うございました!高濱拝
2022年12月2日追記:結果発表は、12月10日だそうです。その結果は、またアップしますね。
2022年11月26日追記:皆さんご協力を有難うございます。グッドアワードの期限1週間前になると投票数が表示されないらしいです。
 良かったら、下記のテキストの様な感じで、SNS発信をしてやって頂けると嬉しいです。
「肥料高騰のおり、オーガニック竹チップ発酵堆肥で里山整備事業を推進。広島のエココンテストに投票のお願い30日迄」
https://good-award.jp/activitycat/2022year/

2022年11月22日追記:皆さん有難うございます!また一段と投票数が伸びていますね。感謝!
 東京でシステム開発を行うソフトウェア会社2社の社長たち(以前の仕事仲間)も投票してくれたとメイルをもらいました。
 『化学肥料から、オーガニック肥料への転換、海外など外部の影響を受けにくい地産地消の循環、その起点が「竹林整備と再生」にある。主旨に賛同します。』
 と、コメントも貰っております。

 それから、お隣の三次市で、本業の傍らで漆の栽培、普及を行なっている三次産漆生産組合の武田先生からもお電話をいただき投票して頂ける旨を教えていただきました。
 そのほか、本記事をご覧いただき投票して頂いた方々に心より御礼申し上げます。有難うございます!

  さて、追記しておきます----------------------竹資源活用の注意点--------
 それから、基本的なことの確認を書いておくのを忘れていましたので改めて記載します。
 竹林整備のための竹のチップ化を行なっている人たちは多いですが、木材のチップと同じ様にそのまま野山や敷地に撒いている方達もおられるかもしれません。
 ところが、「竹はでんぷん質が多いので、チップをそのまま撒くと土が悪くなる」そうです(わたしは木のチップを敷いたところしか知りませんが)。
 此のことは、国土防災技術株式会社という国レベルの治山事業や復興工事を行なっている会社の環境事業部長、取締役の田中賢治氏(島根林業士会会長)に教えて貰っています。
 国土防災技術株式会社では、樹木、植物、土壌について科学的調査や実験を行なっていますので、島根県の林業研究グループでの勉強会で田中氏に質の高い講義や現地調査研修を行ってもらっており、そのことについて時々シェアする様にしています。
 竹チップはあくまでも発酵させて堆肥化することで出口が作れます」基本的なことですが、もしご存知ない方が居られたらと思い、改めて書いてみました。
 それ以外の大量処理方法はモキの無煙炭化器を使って乾燥竹から土壌改良用の低温焼成の竹炭を作るのが順当かと思います。
あわいの森竹炭づくりmokis
 モキには、竹が燃料になる電気を使わない150Lのボイラーもあります。勿論、薪でもOK。当家にもありますが、災害時以外でもイベントで活躍。軽トラの荷台をお風呂にするとかできますからね。竹が燃料になるボイラーは他にはないでしょう。

 モキの無煙炭化器ほか、竹林資源活用については、元モキ製作所の営業課長で、今は独立して竹林整備事業に邁進している深澤氏(エンデント)の資料ページをご覧ください。無縁炭化器などモキ製品を購入する時には深澤氏からどうぞ!
----------------------追記終了

 さて、今回の記事は、山仕事の仲間たちが里山再生を目的とする広島のエココンテストにチャレンジしているので、もしイイなと思った方は投票して上げて欲しいと考えて立ち上げました。
 此のコンテストでは、広島県の人たちだけでなく全国の誰方でも投票できますので宜しくお願いを致します。投票期限は今月末、11月30日(水)までです。

 此処で紹介する幾つかの取り組み事例は、田舎暮らしや山の整備をやっている方達の参考にもなる取り組みだと思いますので、相変わらずの長文記事をご笑覧戴ければ幸いです。
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 その広島県のエココンテストは、ひろしま里山グッドアワード(広島県 地域政策局 中山間地域振興課 里山人材力強化グループ主催)」、と言います。

 取り組み内容は、日本全国の田舎に存在する里山資源を、地域で盛り上げて利活用しながら整備しつつ、日本の正しい田舎を維持しようというものです(勝手に意訳?)。

 ですから、田舎暮らしをしている人、またしようとしている方達にとっては、一つのサンプルになる取り組みだと思うので、より多くの方に知ってもらいたいと言う個人的な意図もあります。

 と、言うのもですね。そのコンテストにエントリーした山仕事の仲間たちはと言うと、元から「農に基本軸を置いて活動」をしているのですが、農と言っても自分たち家族のための無農薬栽培の田んぼとか、お母さんの梅干し作り(うちも毎年買わせて貰っている)のための梅林整備等なので、なかなか本業の山仕事では食べるのがやっとだったはずなんですね。

 彼らは此の6年くらいは、山仕事を島根と広島の両県にわたって兄弟でやっているのですが、弟さん曰く、「仁(兄貴)は山で野垂れ死するところだったから(この事業に関わるまで)」、と。

 二人とも伐採やチェンソーワークも上手ですし、大手の造園屋さんの下請けとしても支障木伐採から竹林整備、草刈り、除伐などの作業を様々に生業としてやってきています。
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 上画像は、3年半くらい前に手伝いにいった彼らのクレーン伐採の現場ですが、兄貴の方は伐採のチェンソーワークも、とにかく丁寧で正確ですね。後に書きますが、今では国家資格の林業架線講習の助手もやっている位なので、山歴も長いです。
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 そして弟さんはと言うと、大木の広葉樹を伐採した後の枝バラしも上手で、チェンソーのバーを挟まれたのを見たことがありません。
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 弟さんは元大工さん。千葉・東京で大工をやっていて311に遭い、それから広島へ戻ってきて此の六年間山仕事をやっている人。流石、職人仕事の修行をした人は、こういう作業を危なげなくこなしますね。


【国内最大規模の竹チップを使った発酵堆肥づくりの現場風景】
 さて、彼らのことは又詳しく後述することとして、今回、彼らがこのアワードにエントリーしている広島で携わっている事業は、「安芸高田発 国内最大規模の竹チップ堆肥センターで里山資源活用」、株式会社リビングファーム広島です。
 40年の歴史ある安芸高田市の委託事業を前任の事業者から引き継ぎ2020年から活動をしています。

 案内には、「私たちは2020年より前任の事業者より引き継ぎ、有機の土づくりにチャレンジする“土“(ど)ベンチャー企業です。注力しているのが、里山が荒れる大きな理由である、放置竹林の整備で、竹チップ堆肥を製造することです。」、と書かれています。

 詳しくは、此方のエントリーページをご覧いただければ幸いです。このページからも投票ページに入れます。

 投票には、エントリーしている事業者を二箇所選ぶ仕組みになっていますので、一つは此の株式会社リビングファーム広島にチェックを入れていただければと思います。よろしくお願いを致します。

 さてさて、そんな事もありまして、先週末に今月末に開催される危険木伐採の講習を行う現場下見に安芸高田市へ行った際に、彼らのヤードに寄ってきました。
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 そうしたら、国内最大規模と言うだけあって、いやいや広い事。この上画像の棟はホンの一部です。

 そして、作っているのは此れ。
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 竹チップを使った発酵堆肥。
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 私たち夫婦が分けて貰ったのは40L袋のものを3袋。配合を変えた、より質の高い20L袋もあるそうですが、行った時に在庫がなかったので、それは又今度。

 此の40L袋のものは、殆どが安芸高田市の酪農家のところへ供給していたそうですが、今年度の助成で袋にパッキングする機械が導入できたため、小売も開始したとのことで、まずは道の駅で販売しています。
 広島では、

 島根では、
 です。

 此の40L袋は770円で売っています。本来、1500円でも売れるところを、今は事業スタート後のサービス価格で出しているみたいです。
 さらに調合して質を高めた20L袋も770円と言っていました。

 今後は、発酵熟成程度や成分を変えた一般家庭菜園向けのものもリリースしていく予定とか。
 そしてもう一つ、後に写真を載せますが、完全にクローズドした室内で、光や温度湿度、液肥点滴などを完全にコンピュータコントロールした栽培システムにもトライしています。

 此処の施設はメチャクチャ広かったのですが、うっかり全体を引いて撮影するのを忘れてしまいました。
 今回、突然お邪魔した時に居られたのは3名。真ん中のセンター長の吉山さんと、左右の二人は山仕事の仲間の矢木三兄弟の真ん中の方と末の弟さんでした。
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 今年度、新しく導入したと言うショベルの前で撮らせて貰いました。
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ODSK島根講習に際しての宿泊及び周辺の生活環境についてのお知らせ---受講者の方々へ & PCウィンチなどは特別教育を必要とする危険業務(ハーケンウィンチのドリル使用も)にカテゴライズ


2022/10/23 追記:お知らせとお詫びです。ODSK島根講習現場の宿泊所である松乃湯さんの温泉が使える様になったとお知らせしたのですが、昨日現場整備へ行った際に再確認しましたところ、排水管の工事が終わっていないことが判明いたしました。

 わたしの確認不足でした。申し訳ございません。m(_ _)m  よって、宿泊費を3000円に値下げして頂きました。温泉は車で5分程度の所に「はとのゆ」があります。また、3日水曜日は休業なので、六日市の温泉ゆららをご利用ください。

 明日24日以降、ODSKの担当者から連絡が入りますが、ブログにて取り急ぎお知らせする次第です。引き続き宜しくお願いを致します。有難うございました! 高濱拝

 この度、ODSKの島根講習(イベント頁内記載)を申し込まれた方々への、宿泊とお食事環境、また11月2日〜6日までの長期受講される方々のための生活環境についてのお知らせの記事を立ち上げました。現地受け入れ側からの情報提供ということですね。お役に立てば幸いです。

 今回も九州や岡山からも来られるとのこと。皆さま遠くからお疲れ様です。お会いできるのを楽しみにしております。

 本ブログは、田舎暮らしをする一般市民さん向けの内容を記事にしておりますので、今後のためにツリーワークをご存じない方も理解が進む様に説明を加えながら書いてみます。

 受講者の方は必要な情報の項まで飛んでから、ご覧になってください。
 講習現場の木の画像なども最後の方に載せておきましょう。
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 さて、ODSKの島根講習は、ちょうど4年ぶりになります。前回は2018年の11月の半ばに、クライミング二日間、リギング二日間を行いました。京都からも来られていましたね。

 その時は、HONDAで車体の応力計算の仕事をしていた若者が、樹上伐採の仕事に転職して楽しくて仕方がないと言っておられたことが印象的でした。
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 その講習では、幸い天候に恵まれた四日間を過ごしましたが、今回も天候が安定していることをお祈りしましょうね。

 で、今回この記事を書く必要が出てしまったのは、この4年の間に、宿泊&食事のお世話になっていた松乃湯さんが、コロナの間に開けたり閉めたりしていた変則休業中でしたが、今年になってから一切の営業を止めてしまったからです。

 それで、この島根講習のために、温泉の排水不良(不使用期間が長かったので、鉄分系の湯の花が空気に晒されて詰まってしまった様子)を業者さんを頼んで直して貰い、宿泊のみできる様にして貰いました。

 また、お昼と夜ご飯は、有機農法40年以上になる地元柿木村(今は村の記載は無くなりましたが)の素材を主に使い化学調味料は使わないお食事処の柿の里さんにお弁当配達のお願いをしてありますが、それ以外の選択肢や、長期滞在の受講者の方の洗濯などについての情報も記載する様にします。

 さてさて、もう4年も間が空いてしまったのは、ODSKの社長、木下さんが飽きちゃったからと思っていましたが、また新たなミッションを背負っての再開の様子です。そのミッションとは・・・


【まずは今回の島根講習について:安全管理の再見直しのために。そしてポータブルエンジンロープウィンチは、労基的には巻き上げ機に該当するという判断。エレファントウィンチやスマートウィンチをドリル駆動する場合も...】
 この度の講習では、エンジンを動力としたポータブル(キャプスタンドラム)ウィンチを使用する業務に携わる方たちのための、巻き上げ機、集材機械、簡易架線集材の安全衛生教育特別教育も開催されます。

 そして、本来は人力ウィンチであるエレファントウィンチやスマートウィンチなどのハーケンウィンチを装備した機種を、動力に36Vドリルを使ってウィンチング作業をされている方にも適合します。

 それから、今回のクライミング講習は、ロープクライミングのLEVEL2と言うことで経験者向けのものですね。今回受講したいと言っていた地元のツリークライミング初心者の方々には申し訳ありません。

 でも、来春にLEVEL1の開催を考えていると、ODSKのK氏(木下社長)が言っていましたので、ツリーワークの初心者の方達は、また来年を検討して下さいね。

 ところで、此のLEVEL1とかLEVEL2というのは以前の講習にはなかった設定ですが、近年動画だけ観て樹上伐採をやる人とか、ツリーワークの受講はしてはいるけれど、安全管理が身に付いていなかったり、習っているレベルが低かったりするのか、各地で樹上での事故が増えているために、安全作業のガイドラインを再設定して、技術習得をし易いシステムに組み直したということだそうです。

 その中で、聞き慣れない言葉が出てきますけど、MRS(ムーヴィングロープシステム)は、以前からDdRTと言っているダブルドロープテクニックです。ロープが樹上へ行って来いするので二分の一の力で登れる初心者向けのものですけど、アンカーを採った枝よりも上には登れないという手法です。
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 もう一つは、SRS。いわゆるSRT、シングルロープテクニックのことですね。慣れればMRSよりも2倍早く登れますし、アンカーを架け替え、バックアップシステムを構築しながら樹上を自由に、そして安全に移動が可能となり、枝の剪定、伐採などのワークができます。

 その場合の道具ですが、木登りのレジャークライミングで使用されるハーネスと、木の上で剪定や伐採などの作業を行うツリーワークに使われるハーネスは、最初から機能が違うことも申し添えておきましょう。
 腰が撚れることと、そういった作業時にバランスが採れて身体に負担が掛からない様な造りになっているなどの違いが大きいことでしょう。

 と言うことで、今回のLEVEL2の講習は、DdRTやSRTの基本を押さえている経験者向けの講習ということです。

 まず、ツリーワーク、樹上伐採の裾野が広がるにつれ、経験値が少ない人たちも手がける様になってきて、事故が増えてきたと言うことでしょう。

 其れは、動画とか観ただけで、木登り講習の基礎的なものだけ受講しただけで、自分も道具を揃えれば伐採ができると考える様なスカポンチンが増えたのではないでしょうか(自分的には、広葉樹の伐採を沢山こなして、そして枝を払えば伐倒木の重心がどんどん変わる枝処理を散々経験してから樹上での伐採をするのでなければ、重心や応力などを見抜けずにチェンソー挟まれたり、持って行かれたりして危なくて仕方がないと思うんだけどね。一昨年の吉見大先生の島根講習の時にも同様の事を確認したら、そうだと仰っていたし...)

 日本人で、ヘルメット被らずに樹上伐採やっている動画も観たことありますよ〜。枯れ枝が頭に当たれば死亡事故になるこ場合があることさえ知らないんでしょうね。

 5kgのものが1m自由落下したら50kg以上の動的な衝撃を受けますから、もっと高いところから落ちた枝の木口が当たったらヤバイでしょ。

 実際に高いところから落ちてきた枯れ枝で亡くなっている人が居ますからね。で、伐採では枯れ枝が落ちてくることがよくあります。

 木や枝が揺れれば、枝に引っかかっていた枯れ木が落ちますし、普通に森を歩いていても枯れ枝が落ちてくることさえありますものね。

 時には木の皮が落ちてくることが・・・
IMG_3619のコピー (1)
 此れは杉の木の皮です。凄いでしょ。白山、石徹白にある白山中居神社の裏山、神社林に生えている浄安杉の皮。
IMG_3028浄安杉
 神々しい杉の木です。

 で、現場での話に戻して。出雲の神社でリギング作業をやっていた時に、伐採木が刎ねた枯れ枝がグラウンドの人に当たりそうになったことがあります。
 実際には、もう一人居たんですが、逃げ足が速くて画面右のほうに既に退避済み。
スクリーンショット 2022-10-18 18.39.40
 この枯れ枝はマジで危なかったんですよ。仲間の2m位横に飛んできたから良かった様なものの、もし当たっていたら大怪我になっていた様な音で地面に当たりました。

 動画を撮ってあったので、みんなで反省会しましたけど・・・そんな失敗動画なのでアップしませんが、今度の講習の受講者の方の希望があればお見せしましょうか。

 下画像は、登山やロッククライミングをやる人たちには有名だった本の中のもの。1997年に初版発行で今は出版されていないので中古でしか手に入らない(山と渓谷社刊 定価は2600円)ものです。「生と死の分岐点」山の遭難に学ぶ安全と危険 ピット・シューベルト著 黒沢孝夫訳。

 この本にヘルメットの項がありまして、其処には人間の頭蓋骨は4〜7mm程度の厚さしかないので、強い衝撃には耐えられないことなどについて事例を下に言及されています。
IMG_0602のコピーIMG_0594のコピー
 話は少し変わりますが、もう半世紀も前の頃は、バイクに乗るにもヘルメットの着用義務って無かったんですね。

 当時は、被るも被らないも自由だった訳ですが、でも、事故を起こして受け身が取れずに頭が時速30kmの速度で直接コンクリート塀に激突すると、器に入れた豆腐を壁に叩きつけたのと同様に、頭蓋骨という器の中で脳が損傷するために、衝撃吸収ライナーが入っている規格品のヘルメットを被る義務化が始まりました。

 追記しておきます。ツイッターにこんな脳みそと頭蓋骨との関係が解る動画がありましたよ。
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田舎暮らし、山仕事に便利なエンジンロープウィンチ:業務で使う場合には巻上げ機の特別教育要受講(講習会のお知らせ)---新しい道具が「全ての点で」良いわけではないシリーズ


 田舎暮らしでも便利なエンジンロープウィンチ。山で草に隠れていた溝に軽トラを落とした時のレスキューにも活躍って、、、そんな事をやらかすのは私だけ?
スクリーンショット 2022-09-27 10.33.10 (1)
 いやいや、わたしだけでなくて、他の方の車両のレスキューにも使っていますよ。雪で畑に落ちた乗用車を引っ張ったり、稲刈り後の田んぼに入ってはまってスタックした軽トラのレスキューとかね。
 この道具は、重機とか呼ばなくても一人でレスキューできる手軽さが良いでしょ。

 昔、昭和の終わりに手に入れたジムニーと社用車のサンバー4WDで、真冬の富士山の林道登山とか、台風後の多摩川増水調査活動をやっていてスタックは日常茶飯事だったのね。
ジムニースタックモンキージムニー1000スタック
ジムニー1300斜めsubaru_32
 なので、スタック慣れしているというか、ナメていてぞんざいな走りからするもんだから、落ち癖がついていたりして・・・いけないね。

 そんな時にこれさえあれば楽勝だったのに、という想いがあるから、尚更のこと今では気楽にギリギリまで攻めてしまうという・・・
 まあ、その分、地域の人が落ちた時の役に立っているから善しということで。

 また、伐採の際の牽引伐倒、掛かり木処理、そして集材などの重量物を扱う山仕事では、この道具が一番機動的であり、かつ出来る作業内容からしても一番ローコストな道具だろうと思うんだけど如何? 重機が入れないエリアでの牽引は、此れ無しでは考えられないくらい。

 で、今回の記事では、
・この便利な道具を知らなかった方達にその機能の説明を

・既に使っているけれど、基本的な安全運用知識についてご存知ない方への作業方法などについての注意喚起を

・今後の導入に際しての機種選びに関して、どんな道具にも言えることだが、後発の道具が全ての点で優れている訳ではないということ、カタログスペックや宣伝動画だけで判る訳ないじゃん!という当たり前の話。じゃあどうしたら良いかと
IMG_7943のコピー (1)
・後は労災が関わる作業をされている方達が必要な特別教育講習会のお知らせについて

 等についてざっと書いてみようと思う。

 エンジンロープウィンチについての詳しいことは動画を作っていて、ブログの文章と画像だけでは説明しきれない部分をカバーできる様にしてるので、マジで興味がある方は其方を観てもらえばと。
 まだ前半だけど超長くなってしまいエンジンロープウィンチを使って出来る基本的なところで終わってしまっている。でも、どんな事ができるのか、ご存知ない方には役に立つ内容になっているかも。

 後半で、様々な問題点や解決方法を詳しく説明する予定だが、なかなか時間がなくてね。結局、長文書きから脱皮しようと動画編集に手を染めたけど、性根は変わらないみたい。

 あ、別に私は販売者ではありませんからね。一応、中立の立場で記事と動画を作っているつもり。
 なぜ、こんな情報をシェアするかと言うと、運用者が増えるにつれて事故も増えているから。

 その運用者というのは、一般市民にも多く居られる上に、自分がかつて本に書いた記事で積極的に紹介したことがあったので、多少の責任を感じているから。

9784881383247-2 2014年に原稿を書いた全林協さんから出ている自伐林業の本には、一人で伐採・集材・搬出するための道具として、カナダのエンジンロープウィンチであるPCW5000を紹介した。

 当時自伐協は設立されて居なかったけれど、自伐は大橋先生の山に優しい壊れない高密度路網と2tダンプ、小型林内作業車と土佐の森軽架線で伐出作業を行うのが基本的考え方だけど、本を読む方達には他の方法もあるよと言いたかった。
P1060007
(上画像は、2011年10月の自伐講習。土佐の森軽架線とPCW5000の組み合わせ)

 其れら自伐協のシステムだけでは手が届かない、もしくは引き出し難いところから取り易い処まで寄せることが出来る道具があることを一般の市民さんたちにも知っておいて欲しかったのね。

 何故かと言うと、2011年の10月にうちの町で自伐の取り組みを始めた当初の講習会後の懇親会で、土佐の森の中嶋健造氏とPCW5000の輸入会社の社長とがやりあった事があって、自伐の人達には、こういったエンジンロープウィンチというものがあることが広まりそうもなかったからだ。

 いやいや、別にわたしは中嶋氏と仲が悪い訳ではない。特に仲が良いわけではないけど、年賀状位は出し合っている。以前、うちに何泊かしていったしね・・・
 自伐協の橋本先生には仲良くして貰っているけど、こういったエンジンロープウィンチは良いね、と言って貰っているし。
169991537
 それから、同じ全林協さんから林業者向けに出ている林業現場人:道具と技の13号にもローエンド機種のPCW3000をペンネームで紹介している。

 何でペンネームかと言うと、本名出すとメンドくさい人が居たから。小型のPCW3000が欲しくて、輸入元に売ってくれと言ったら、「これは、北海道のエゾ鹿猟のために仕入れたもので、林業では使える様な性能じゃないから売らない!」、と言って頑なに断られたわけ。

 其れ以前にPCW5000のセットや超小型の消防ポンプセットなど150万円位買っているのにね。うちの協議会の受講者でもある島根県の二箇所の自治体にも紹介して、小型のPCW3000設備したいと申し込みたいと言ったのに何処も断られた訳。
 此れって各地でも有名な話みたいね。広島の人も言っていた。他にもあちこちで問題起こしていて、ある中間業者さんにも泣き付かれたこともある。

 だから、長野の特殊伐採のショップであるアウトドアショップK(以下ODSK)さんから手に入れられる様に手配をしたら、もう大変な事が・・・169991537_o5
 そういった理由があってペンネームで書いたということ。

 で、その後を見てご覧と。。。記事を書いたお陰かどうかはわからんけど、PCW3000はヒットしたでしょ。林業現場人の中で紹介されている様に、高性能林業機械や架線の横取りで届かないところの局地的な使い方には、最適の機種だったという事。
 結局、林業者だけでなく、自伐や薪材収集を行う一般市民さん達も小型のこの機種を買う人が増えたという結果。

 そして、林業者だけの狭い世界だけでなく、一般の人たちが手にすることになった自伐本の記事で、此のPCW5000を紹介したことで裾野が広がったはず。
 輸入元には感謝されてもおかしくないくらいだと思うんだけどね。PCW4000の1台位くれてもバチは当たらないと思うよ(ただ、現仕様の4000は使い難いので改良が必要:その辺の話は後半で書きましょ)。

 さて、林業事業体ならば、お金を出して講習会を受講したり、事業体の内部での研修もあったりするが、一般市民は販売者からの基本的な情報しか得られないから、実際の現場での安全運用が出来てくるのか不安になる。

 ネットの動画で流れている作業を観ていると、良いところばかりの内容で、軽い材を引っ張ったり、木の低いところに牽引点を作って引っ張っているだけの様な素人の域を出ない宣伝が多いからだ。

 問題は、牽引力が1tあって、それをWラインで引いたら2tまでの牽引力がある訳だから、実際の現場では物凄い高負荷で使う事が多いはずなんだよね。

 その時にロープのテンションが張り詰めたまま(ロープが伸びた状態で)逆戻りする力がかかってストップした場合の解除方法が超危険ということを認識していない様子であること。

 そんな訳で、わたしもエンジンロープウィンチの記事に書いた時には、良い事だけだったので、その責任も感じつつ、危ない部分や使い難いところ、そしてその対処方法をシェアしておかなければ不味いな思い、動画を作り始めたのが動機。

 ところが、動画を作ってもついつい長くなってしまい誰も観てくれないので、要点だけブログの記事にもしておこうかな、というのが今回の記事。
 

【エンジンロープウィンチて何?】
 ここで、ちょっとお断わり。エンジンロープウィンチと書いているのは、エンジンを動力としてキャプスタンドラムに高強度の繊維ロープを巻き付けて牽引するウィンチのことを勝手に総称したもの。
IMG_0291
 ただし、ロープをドラムに巻き取るのではなくて、下の画像の様に作業者がロープを引くことによりキャプスタンドラムに巻いたロープに摩擦が発生して、ロープを送り出してくれるわけ。
IMG_1503
 よって、ロープの長さ分だけ牽引できる。

 さて、エンジンを動力としてロープを牽引するキャプスタンドラムウィンチの商品名は色々あるけれど、以前からポータブルウィンチと言ったりPCウィンチと呼んだりしていたが、エンジンを使わないポータブルウィンチもあったりするし、PC(ポータブルキャプスタン)ウィンチという呼び方は、カナダのPORTABLE WINCH CO.が2003年にデザインして作ったPCW5000と言う機種によるものだから、此処ではエンジンロープウィンチと呼んでみる。

 この道具があるだけで、今まで危険だった作業を安全に行うことができる様になる。と言うことで、どの様な作業に使えるのかを簡単な動画にしてみたのでご参考に(音量注意です)。

 どうでしょうか? こういった道具があるのをご存知なかった方もおられるかも。道の無い山奥で此れだけの仕事をする道具は他にないと思うのだが如何でしょう。

 まず、重機が入らないところでの重量物牽引は、人力ウィンチのチルホールをコキコキとレバーを漕ぐのが仕事と昔から相場が決まっていた。
 レバーの一漕ぎでワイヤーを6〜7cm位を引っ張るのだから速度は作業者の体力次第と言うこと。大変な作業だよね。
DSC00301
 人力でウィンチングするチルホールは、チルホールならではの使い方があるので、此れは此れで必要な道具だけど、牽引作業にスピードが必要で、また人の力も少しで済むとあれば、今やエンジンロープウィンチがチルホールに取って代わる場面も多いでしょ。
IMG_5441
 其の上、小型の機種ならば、エンジンロープウィンチ+9mm60mロープのセットで、小型チルホールの750kg引き+ワイヤー20m=16kg位のセットと比較しても重量的に同じくらい(1.6t引きのものでは32kg位になった)。

 チルホールも信頼できるメーカのものだったらそこそこの金額はしますしね。
IMG_9293
 クレーンや高所作業車などが入らないところでの災害処理や、特殊伐採をする人たちは大抵エンジンロープウィンチも使っているのではないだろうか。


【繊維ロープ使用の注意点】
 そして、ロープの仕様についてのご注意(以前の記事にも書いたけど)。このロープはリギングロープと言われる種類のもので、熱に強いポリエステルのダブルブレードタイプのシース(被覆)とコア(芯)がある二重構造のものを使う。IMG_1414
 そうでないと、高負荷が掛かった際のドラムとロープのスリップによって発生する熱で溶断してしまうから。

 その意味で注意しなければならないのが、近年では林業機材として、軽くて強いダイニーマ(シンセティック)ロープがドラム巻きで売っていたりするけれど、此のキャプスタンドラムを使ったウィンチには使用不可。
IMG_9771
 このダイニーマロープは、ウィンチドラムに巻き取って使うもの。さらに、ノットを作ってはいけない。マニュアルには、必ずロープ末端はスプライスをして(編んで)アイ(輪っか)を作る様に書いてあるからね。

 下の画像の一番下のものがダイニーマロープ。サムソン社製のアムスティールブルー。9mmで破断強度8.9t。これもシンブルを入れてアイが作ってある。
IMG_4109
 ノット(結び目)というのは、高負荷が掛かると動いて締まるからね。その時の摩擦が熱を発生させるのかも。

 もう、6年位前に、前出の樹上伐採用品のお店、ODSKさんが商品テストでダイニーマのロープの破断強度3tの仕様のものにノットを作って高負荷を掛ける実験を試験場でやって貰ったところ、たしか1.3t位の負荷で切れたと言っていた。
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初めての動画作品・・・:田舎暮らしの草刈り・藪払いはエクストリームスポーツかも。山仕事もね・・・の巻


 講習会用の動画編集をやってみようと動画編集ソフトを導入したのですが、構い始めたら面白くなってしまい公開用の動画を作ってみました。

 相変わらず文字情報が多くて読むのに忙しないものになってしまいましたが、内容自体はなかなか良い出来になった様な気がするんですが如何でしょうか?

 動画は、Vimeoにアップロードしました。えっ、なんでyoutubeじゃないんだ?って・・・はい。へそ曲がりだからです。
 で、やっぱり長編になってしまいました。長文、長編。困ったもんです。
  

 ブログサイトには、youtubeとニコニコ動画用を載せる機能しか付いていないので、html構文への埋め込みでやってみました。此方で観られるかな。

 内容は、刈り払い機をもっと安全に上手に活用して日本の綺麗な里山・里地保全を推進しましょうという内容です。

※2022/8/10追記:動画の中ではアナウンスしておりますが、全編よく観ないと作った意図が判らないと思いますので予め注意点を。

・鑑賞、娯楽のための内容&造りにはなっておりません

・草刈りも状況によっては人の命に関わる危険作業になります。普通の草刈りでも飛散物による怪我、車両の窓などの破損事故が発生します。当ブログ全般で採り上げている伐採や木材の重量物に関わる作業は当然危険作業に当たります。よって、核心に関わる技術的なところは垂れ流しするつもりはありません。

・ただし、実際に作業をする人たち、自分の頭で考える人たちにはヒントになること、またはアクションを起こすキッカケになることを盛り込んでいます。

・無償で流している情報なので、その中から欲しいものがあれば自分の頭で掴み取ってください。

・当ブログも含めて、オフィシャルサイトもこの動画もアクセス数を稼ぐつもりはありません。また、内容中で紹介している道具類を皆さんが手に入れることで私が儲かることもありませんし、今まで島根に移住してモノを販売して稼いだことはありません。

・島根に移住した最初の3年間は行政の嘱託職員(集落支援員)として、月に10万円ちょっとの手取りでなんとか暮らしました。そのあとの1年間は、某町の委託で都会から若い者を集って自伐林業に取り組む人たちの育成を行いましたが、月に20万円弱でした。その後はハローワークに助けられて半年暮らしました。その間に、このブログを立ち上げたんですね。そしてその後には、長野の樹上伐採のODSKさんにわたしの活動のサポートを5年弱受けていました。だから、記事が沢山書けましたし、樹上伐採の道具と知恵を使った手法を地上での作業に使う応用技術をシェア出来るようになりました。それで、ODSKさんの宣伝をしています。ですが、道具が売れてお金をもらったことはありません。そして、その後は講習費と現場作業の労賃で暮らしています。この11年、お金があれば林業道具を手に入れることに使っていたので、生活できるかできないかのギリギリで生きてきています。

・何が言いたいのかというと、そういった犠牲を払った上での情報発信なので、必要な人たちに届けば良いと思って続けています。それが例えお一人でもです。

・よって、今回の動画も振り返ってみたら一ヶ月掛かっていましたが、生活を全て犠牲にしています。そして、発信するにあたって費用も掛かっています。ですから、刈り払い機の活用、安全運用について、本気で欲しい方に観て欲しいと思って作りました。

・文字が多くて忙しないですが、情報が必要な方はストップモーションで読んでください。Macならばスペースキーを押せば止まります。そして左右矢印キーでコマを戻したり進めたりで目的のコマに辿りつけます(表示がずれる時もありますが)。

・繰り返しになりますが、経験者には、よく観て貰えればヒントになることがあると思います。例えば、グリップの握り方でも場所によって違いますし、トリガーを操作する指も通常とは違う場合があります(見えないかも)。

・私よりも上手な方は観る必要はありませんし、もっと違う草刈りの方法もありますが、対象者は動画中にあるように実作業が未だの人たちと、あまり使いこなしていない方達向けに動画編集しているため、基本から大きくずれない手法のもののみを載せています。
また、カッティングシステムが、チップソーとナイロンコードのみなのは、他にもっと強力な刈り刃もありますけど、機械内部を痛めやすい、飛散物が危ない、刃そのものも千切れて飛んでくるなどネガティブな要素もあるため、標準的な道具立てで、どのくらいのことが出来るのか、何処までの作業が出来るのかを知ってもらう内容となっています。

・樹上伐採などもそうですが、凄いだろう!的なことを動画で流していても、基本的な安全管理や道具の扱い方が出来ていなければ、短期間の花火でしかなく、長続きしないことが多いのが現場的視点です。
ネット情報も同じですが、現場作業においても同様に「継続出来ているかどうかが、内容の信頼度を測る一つの観点」、かと思っています。動画内にも載せましたが、危ないと言われる林業でも怪我をしない人たちを何人も知っています。その精神性に関わることも載せました。

・現場的視点といえば、自分はずっと現場の人間です。管理者側には人間の器が小さいのでとても成れません。ですから、発信していることは現場目線からになります。よって、里山維持とか森林資源活用とかバイオマスなんちゃらとか言っても、行政が税金を投入して仕事をしているふりをしている様な事業や、大会社のCSR活動では実際の成果には繋がりにくいことを感じています。
自分たちで実作業や現場づくりを最初から最後までをやったことがない人たちはどうしてもピント外れなのは仕方がないでしょう。結果、動画内にある様に(今まで山仕事を知らなかった)住民の人たちが、重量物相手の作業の何が危険かをも知らずに山の中で危ない作業をしているという現在です。

・ですから、田舎や山村に住む生活現場の人たち、また市井の人たちが賢くなって、自分たちが力を付けていくしかないと思うのですが如何でしょう(ちょっと端折っていますね。まあ、住民側も補助金目当てにいい加減な事業をやっている人たちも居ますから)。
田舎暮らしの草刈りについては、日本中ほんと切羽詰まっているところが多いと思います。今のところ、年寄りが何とか草刈りをやって地域維持されていますが、どうやって次世代に引き継いでいくかですね。特に農業者には大きな負担でしょう。そこには安全作業ということが大事ですから、何が危ないのか、それを防ぐにはということを動画の最後まで観てもらえれば解る様にしました。が、長くて途中で飽きるんでしたら、それはそういうご縁だったということです(トータルの時間が長くなるため、コマが短めになってしまっているのでご容赦を)。

・後は、下に書いた様に、今の時代、いつ何時なにが起きてもおかしくない時代なので、地に足がついたスキルを身につけておかないと生き延びられないことも発生する可能性があるでしょう。そのベースとなるスキルなどについても動画の中で少し触れています。
というか、私の発信しているものは全て楽しみながら難局を生き延びていくための(賢い、真の)スキルを身につけようというメッセイジです。今更ですが。

・今後、動画は実作業をやっている方達に役に立つものや、何かトライするキッカケになるものをアップロードするかも知れませんが、最初に書きました様に、---核心に関わる技術的なところは垂れ流しするつもりはありません--ということでご了承ください。一見、見たところ危なそうなものもアップする事があるかも知れませんが、最終的には安全作業手法となるものと考えるものです。(^^; いや、こういうのって携わる人に依るんだよね。危ない人は何やっても危ないし、危なくない人は全然危なくないからね。

・時々、ブログの記事に書いていますが、うちの協議会の講習で配布する各種テキストの表紙には、「目指せスーパー素人」、というお題目が書いてある事が多いです。動画の中で流しましたが、わたしはいわゆるプロではありません。が、プロと一緒に仕事をさせて貰うことも多々あります。
今の林業は魅力ないですから余り勧められませんけれど、若い方達で山仕事に興味がある人は一度林業事業体に入ってみるのも良いと思います。また、一般市民さんたちが山の整備に関われることが多くなってきた現在では基本的な安全作業を学ぶ機会も得られます。
一昔前は、農業者が農閑期に林業もやったり、林業を生業にしていたけれど年取って他の仕事をやったり農業をやったりして、その境が曖昧でしたよね。
ですから、此れからもそういった形態ができればいいなと思います。あとは事故の際の補償のシステムが整えばフレキシブルな雇用形態もありでしょう。その時に、プロとも仕事ができるスキルと経験のレベルが高いスーパー素人が育って居たら良いなと思い啓発活動をしているわけです。
日本の原風景の自然豊かな美しい田舎。林業事業体の仕事の仕方では保てません。地域に根ざしたスーパー素人が大勢育ってこそ、美しい田舎の景観が保てるのではないでしょうか。

追記、以上。
IMG_3183
 他の意図としては、大きな災害などが発生して長期の電源喪失が起きた場合には、この今のような酷暑では田舎でないと生き延びるのも難しい場合がありますから、もっと自然と共に暮らす生き方を検討して欲しいなということもあります。

 そして、此の動画の内容で足らない、もしくはよく解らないという方達向けに、刈り払い機のZOOM講習ができるかなと思っているのですが如何でしょうか。
・此れから刈り払い機を手にしようとする方向け
・刈り払い機を使っているけれど、疑問点がたくさんの方達向け & 労働安全衛生教育を受けたけれど、会社でちゃんと教えて貰えない人向け
・刈り払い機を使っていて、さらにスキルアップしたい人向け
とかね。

 ホントは、広葉樹伐採とか掛かり木処理の講習を、もっと他の地方まで出張してやりたいのですが、このご時世だとなかなか出来ないですものね。
 でも、木の伐採に関わるのはZOOM講習では難しいでしょうからやるつもりなし。

 あ、そうそう。数年ぶりにODSKさんの島根講習があります。クライミング、リギング、簡易架線&巻き上げ装置の特別教育など。
 もうちょっと詳しくヒアリングしたら、このブログに詳細を載せますね。

 取り急ぎ報告まで。以上

暑中お見舞いを申し上げます!---休み時間のバッテリーブロアの活用方法。それから、ご参考にモバイルWifiルータの有害電磁波対策一例


 お暑うございます。暑中お見舞いを申し上げます。m(_ _)m
IMG_9163のコピー (1)
 いやいや、ろくに雨が降っていない内に梅雨明け宣言をくらい、今度は台風で少しは雨が降るかと期待していたら雨マークがどんどん雲マークに変わって行っている島根(と言うか、雨雲レーダーを見ているとうちの地域だけ雨雲が消えて行くんです)の今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 山で作業をしていても、風が涼しい朝の内は未だ良いですがお日様が射し込み始めるともう大変です。

 そんな時には此れですねん。
IMG_9105のコピー (1)
 皆さんもやっておられるのではないかと思います。最近、バッテリーツールが普及して便利になりましたよね。

 ボタン一つで風が出るなんてのはホント助かります。これは、マキタの前タイプの18Vバッテリー(今は40Vもあるけど、18Vでも可なり強力なので、公園などの伐採現場の掃除にも充分)ブロアの吹き出し口です。以前にもちょっとだけ記事にしたことがあります

 他のメーカもそうだと思いますが、固定式トリガーも併設されているので、風量を微調整してから手を離しても稼働しています。
 これが気持ち良いんです。

 此の時は、国産の杣ブランドのサマーパンツを履いていたので、前からエアを吹込むと後ろ側の四つの通気口から空気が抜けやすいので更に効果的でした。
 膝裏だけでなく、表側の腿から脛まで乾きましたね。
スクリーンショット 2022-07-04 13.47.41
 杣のサマーパンツは、おしりの処にも後二つのポケット&通気口がありますけど、其方までブロアの効果はあまりありません。

 それにしても、ブロアを作っているメーカもこんなアプリケーションがあるなんて気がつかなかったかもしれませんね。

 うち的にはお仕事でやる焚き火や屋外での薪ストーブを使う時の火起こしや火遊びにもブロアは便利していますが、バッテリーブロアは四輪のF1レースの際には超高温になるカーボンディスクブレーキをピットイン時に冷やすためにブレーキダクトに突っ込んでエアを送って冷やすのにも使われている優れものです。

 あ、他には道具の整備をする際に、ブロアを木陰の涼しめなところへ設置して自分の方に向けて風を送るのも良いですね。他にもブロアの活用の方法がありそうです。
 マキタのブロアに取付けられるアタッチメントも色々あります。
スクリーンショット 2022-07-04 13.49.51 (1)
 山作業で上半身は、同じくバッテリーのファンジャケットでクーリングしていますけど、下半身は休息時に此のブロアでクールダウンが良いでしょう。
 結構、疲れが取れます。

 ま、それも山の木陰の冷い空気だからですが・・・低地の灼熱の空気だとそんなに良い話にはなりませんね。

 そう言えば、このファンジャケットを着たままスーパーなど冷房が効いたところに入ると一気に効いて冷えるんですね。街場の人たちはベストタイプのものを活用しているんでしょうか。

 おっと、そんな文面では暑中見舞いにもなりません。

 さて、山仕事には此れでしょう。
IMG_9166のコピー (1)
 冷たい清冽な谿の水。これで手を洗って顔と頭を洗うと一発で生き返ります。

 この谿は、まだ水量がある方。彼方此方の谿の水は少なくなっていて、このところ何処の沢もカラカラです。うちの集落も堤の水がそろそろやばいんじゃなかろうか。
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