島根・山守network

より多くの人たちが山に目を向けること、また山での作業に“安全に”関われるように、素人目線からの情報の整理、補完が出来れば幸甚

昨年末に記事をアップしたマキタの36V電動(バッテリー)刈り払い機のその後? 未だ改造しておりません。が、電動ブロアと共に日常で活躍中・・・


 以前このブログにアップしたマキタの電動刈り払い機(MUR368WDG2 36V 6.0Ah:36Vタイプです。18Vタイプについては判りません)ですが、春になって草が生えてきて早速活躍をしております。マキタでは充電式草刈機と言っています。

 当初、此れのパイプを伸縮タイプのものを調達してきて(出来るかどうか判りませんが)、葛切りマシーンに改造しようと考えたので2グリップタイプを選びました。その後、必要がありハスクの伸縮式4mポールソーを導入してしまったので、葛切りマシーンへの改造の件はペンディングです。
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 ところで、うちには他に共立の26ccクラスのU字ハンドルの刈り払い機が3台(ループハンドルタイプをU字ハンドルにしてあるものも)あります。これは貰ったものや中古で買ったものです。

 その他には新品で買った同じ26ccクラスの2グリップ改(2グリップにループハンドルを追加してあるもの)がありますので都合4台のエンジン刈り払い機を持っています。

 田んぼの土手くらいの斜度ならばU字ハンドルのタイプの方が腰を使って楽に作業が出来ますけれど、水路脇とか崖だと2グリップタイプでないと作業ができません。特に高いところは2グリップタイプが必要です。
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 10年前に神奈川で除伐の仕事をしていた時は、潅木も針葉樹の幼木も、どれも笹刈り刃が届くところから随時枝を落としてきて、最後に上の方から数度に分けて断幹すれば、木のボリュウムが小さくなってしまっているので、倒してから刈り払い機で処理するよりも断然楽で仕事が早かったものです。

 この様に林床を綺麗に整えながら作業をしたい時には高いところに届く2グリップタイプは必須です。

 そして、このマキタの2グリップタイプの電動刈り払い機はエンジンのものよりも全然軽いので足場の悪いところに向いているかも知れません。但し、パワーは無いので潅木やボサ刈りの伐採には無理でしょうね。
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 上の画像ではディスク径の小さいチップソーを付けています。


【充電式ブロア MUB184DRGX】
 そのマキタの電動ツール特価セールの際に一緒に注文をした電動ブロアMUB184DRGXの現場投入は、この2月の頭からでして、今ではその軽量さ故にお気に入りアイテムとなっています。
 吸い込みの機能がないシンプルなタイプのですね。

 能力はと言うと、思いの外この18Vのブロアは結構強力で、前の記事にも載せた下画像の現場の片付けに活躍しました。
 あとは作業後の服についた切粉や杉花粉の吹き飛ばしを自分一人でも現場でできるのは便利ですね。
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 その際にはハスクの電動ブロアと共立のエンジンブロアも仲間が持ってきていたのですが、エンジンを吹かせば共立のブロアには敵わないものの、ハスクと比較するならマキタのブロアも遜色ない活躍をしていましたね。風力結構強いです。
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 集積場所に材がこれだけ出たのですから伐採現場の方の片付けはそこそこ大変でした。と言うのもこの現場は市役所管理の公園ですが、それ以前に一緒に作業をした仲間が電力会社の支障木伐採を長年やってきている人なので片付けのレベルが半端なく綺麗なのです。
 僕らは彼に叱られながら作業をしていました〜。

 この電動ブロアが来てからは、草刈り後に飛散した草などを片付けるのが超楽になりました。今までは刈り払い機の紐(ナイロンコード)を長めに出して、右に傾けながら前方に飛ばして道脇に草を集める様に道の掃除をしていましたが、そのやり方をやると紐の消耗が激しいのでした。
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 このブロアがあれば家の周りの道の草刈りの片付けが楽勝です。え〜、こちらの地方の言葉ではダラズだと言われますが、わたしの大雑把でいい加減な草刈りには最適です(刈り跡は綺麗ですよ。ただ、腰が悪いので後片付けは刈り払い機の紐で端に寄せて叩いで細かくして終わりというだけの草の片付けを簡単に済ますダラズ作業)。

 そして、電動刈り払い機もそれから電動ブロアの何方も軽さが特長ですね。そして、何方もコンパクトさが魅力です。

 うちのデリカスターワゴン、、、って若い人たちは知らない車かも知れませんが、山も走れる普通車コンパクト四駆ワンボックスに道具をゴチャゴチャと積んでいる身としては大変有り難い大きさです。ハスクのブロアよりも一回り小さいです。
 荷室の天井の方にぶら下げておくことも可能です。

 そういった意味では、電動刈り払い機も同様です。飛散防止カバーを取ってしまえば、ボディはエンジンタイプと比較してスリムですから、ワンボックスの天井脇に吊るして収納することが十分可能です。

 これはハスクのポールソーも同様で、長ささえ収まれば天井脇に設置できます。デリカのスターワゴンでは助手席のヘッドレストの上に乗せてリアゲートの左上で吊れば、このポールソーも収まります。
 バッテリーならば、ガソリンエンジンと違って燃料が垂れる心配もないですから此の様積み方でも安心ですね。


【充電式草刈機 MUR368WDG2
 さて、この電動刈り払い機を使ってみた感じを書いてみましょう。まだ本格的には使っていないので、何れトピックスがあれば、この記事に追加したいと思います。

 まず、端的に言えば、良い点と使いにくい点の両方があるということです。エンジン式の刈り払い機の延長線上には無い部分もあります。
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火遊びで心も身体も健康に・・・火を焚く余裕がない山仕事や今の世の生活、社会って??? あらためて放置された里山林が獣害の温床、豪雨災害の元となってしまう可能性が高い話など


【放置されて大きくなり過ぎた里山の広葉樹について】
 農山村に暮らしている人は火に触れる機会も多いことでしょう。とは言っても山奥でもオール電化なんて家もあって、真冬に送電線が切れたらどうするんだろう?と思ったりしますが、実際に電気が止まって困っていたこともありました。

 そんな時に炭があり、掘りごたつがあれば大丈夫。今は囲炉裏で火が焚ける家は殆ど無くなってしまいましたが薪ストーブという便利なものがあります。

 あとは自分的には石炭の粉を練った豆炭のアンカと豆炭コタツですね。これは優れものです。豆炭アンカなんて豆炭一つで20時間近く熱々ですからね。
 前に住んでいた雪深い集落では掘りごたつがあったので、これで温々でした。身体の芯まで温まります。

 但し、掘りごたつは高気密住宅では危なくて使えません。昔ながらの隙間風が通るお家向けです。豆炭こたつもそうですね。でも、豆炭アンカくらいならば車中泊でも少し窓の隙間を作っておけば大丈夫。

 ところで巨木信仰があったり森林保護思想がありますけれど、実際に山に関わってきていて???という部分もあります。

 もっとも謂れのある巨木や樹齢の高い木は確かに神聖なものを感じます。マザーツリーとも言いますしね。そして木も生き物ですから個々にあるかどうかは別としても魂はあるでしょう。こだまは木霊とも書きますし。

 そして魂を宿っている様な木を伐採する際にはお祓いをしたり供養のための捧げ物を供えたりします。

 また、原生林の様な古代から連綿と生命を繋いできて植生が整っているエリアに人の手が入ると途端にバランスが崩れて崩壊に向かうためにいじってはいけないと言われています。
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 わたしたち夫婦もブナの原生林の森へ湧き水を頂きに行っていますから、その有り難みは感謝以外の何者でもありません。

 ところが里山と言われる昔から人の営みのために活用されてきた森は放置すると植生のバランスが崩れて、植物の生命活動のせめぎ合いの中で崩壊に向かってしまうようです。光の取り合いや土壌の栄養、水分の取り合いですね。
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 あくまでも植生遷移の中での植物同士の戦いの中での崩壊ですから、いずれ環境の中での優劣がついたところで落ち着くのでしょうけれど、それが原生林の様になるまでには何百年掛かるか判りません。
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 様々な理由で木が枯れますけれど、そういった木が増えれば危なくて人は森に入れなくなります。

 また、植生の遷移以外にも土砂災害や地殻変動などにより木が倒れて空間にギャップができると新しく植生が変わってきますので気候変動など様々な要素も加わって安定した植生を保つのは難しい様な気がします。

 それはさておき、今里山林は薪炭林としての必要性が無くなってから放置期間が50〜60年以上経つところが多いのではないでしょうか。
 植林した人工林の放置林も問題ですが、広葉樹の里山林の放置林は物凄く大きく育ってしまいました。
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 此処は島根県の大田市の住宅街のすぐ裏山です。真ん中の木の様に枝を横に張って大きくなった木が其処彼処にあります。

 こんな木を何とか伐採したとしても、枝を処理するのには恐ろしい目に遭いそうです。また、木に登って事前に枝降ろしをするにしても太くて長すぎますから安全に作業をするには物凄く手間の掛かる作業となってしまうでしょう。

 個人の山ですから、そんな費用は到底出せないでしょう。あとは枯れて倒れるのを待つだけ? となると、森に足を踏み入れることさえ出来なくなります。

 その様な二進も三進も行かなくなる前、木がまだ大木に成らない内に積極的に森林資源を利用した方が里山の維持管理ができますから、エコ燃料としてエネルギーの循環サイクルを保つことが可能です。

 他の記事にも書いておりますが、日本の歴史の中で里山の林がこれだけ豊かに、そして木が大きくなりすぎてしまった特異点が現在ではないかと考えているのですが如何でしょうか。


【火遊びは人生に深みをもたらすか?】
 ところで、皆さんは火遊びをしていらっしゃるでしょうか。わたしは若い時に街場で火遊びをして大変な目に遭った?ので、年取ってからは山だけで火遊びをする様にしています。

 そんなわけで、自分自身は燃え尽きていますけれど、山には燃やすものがたくさんありますからね。はい。人生後半を償いのために生きております。
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 さて、こんなブログを覗きに来る方達には薪ストーブユーザも多いのでしょうか。何故、炎を見つめていると癒されるのでしょう。大昔の縄文時代でも同じだったのでしょうか。
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田舎暮らしの日常(?)でも活躍(2):軽量ハンドウィンチのプラロックと倍力システムの活用方法


 単品だけでも便利なハンドウィンチのプラロックをさらに強力に活用するための併用技や、プラロックの使い難いところを使い易くする方法(改造)などの記事。
 此れからチルホールやプラロックを導入しようかと検討している人や、すでにプラロックを使っている人たちにもお役に立てば幸い。

【山に入る人の作業用には勿論、雪道を走る事が多い人の車両系のレスキュー用に常備しておきたいプラロック】
 持っていると便利なのはマーベルのプラロックというハンドウィンチ。うちの協議会では7年以上前に出来杉計画さんのブログ記事を観てから導入。

 それ以降、掛かり木処理のためのロープワーク講習会の受講者さんたちにも紹介していて、導入した方たちは皆さん重宝して使っているようだ。
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 プラロックにはMPR-1000とMPR−2000という機種があるが、取り敢えず小型の方のMPR-1000があると良いと思う。
 山をやる人たちは結構以前から使っている人が多い。元は電設さんが電線を張るのに使う道具の様だ。

 標準で10mのロープが付いている(オプションで長いものもある)ので、その距離分だけ牽引できる。ホームセンターに似た様なものがあって、ワイヤーを2〜3m巻き取るタイプのものだが、これは荷締め用だろう。

 掛かり木の場合にはもっと長く引かないと外れない場合が多いので、いくら安いからと言っても2〜3m引くだけの道具では無駄な投資になると思う。と、言うか、もう30年以上前に海外製の同様のもので車のスタックレスキュー用に買ったことがあるが、一度使ってみて役に立たなかった為に結局お蔵入りさせたことがあるからだ。

 牽引力はMPR-1000の本体に引張り200kgfと書いてある。力はあまりないけれど、雪でスリップして動けなくなった車や、軽自動車程度が側溝へ落ちたくらいの脱輪車だったらそれでも十分かと。

 MPR-1000は、ロープを本体に巻いておくと、軽トラの助手席の足元のマットの下に収まってしまうコンパクトなもの。この小ささがよい。
 空荷の軽トラはリアが軽いので、農道から畑などに入ると脱出できなくなることがよくある。4WDだったらまだ良いけれど、2WDの場合には何らかの助けが必要になるので、こういったコンパクトなウィンチが必要な場合が出るかもしれない。

 そして4WDだと、これまた過信してスタックすることも無きにしも非ず。タイヤがノーマルだと泥のところにはまってしまえば4WDだって動けなくなることがあるし、雪だったら尚更だ。
 ジムニーの様にタイヤ径が大きければ、まだ良いけれど、タイヤ径が小さいと腹底に溜まった雪や、タイヤが埋まって腹底がつかえてしまい亀の子状態になるからね。

 なったことがある人はご存知だと思うが、亀の子になって片輪が浮くと車自体の機構で駆動力が掛からなくなる。接地している方のタイヤに動力が伝わらないので動きがつかないのだ。
 それが4WDであっても前後のタイヤが対角線上に浮いてしまうと動けない。これを対角線状スタックと言った様な覚えがある。
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 島根に移住した当初の出勤風景。我々が移住する前年には1.5m積もったことがあるところ。山陰の雪は湿気て重たいから難儀する。
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 上の画像は大分前だが、神奈川の藤野町というところで石窯焼きのパン屋とか無農薬栽培をやっていた奴から電話が来て、畑に猿が出たので追いかけて行ったらハマって抜け出せないとレスキュー依頼があって助けに行ったところ。
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田舎暮らしの日常(?)でも活躍(1):動滑車の定理(人力・ハンドウィンチ・エンジンウィンチ・車両・バックホウ牽引に使える手法)はレスキューや遊びの範囲を広げる


 他の記事にも何度も載せている動滑車を使った牽引方法だが、今回新型コロナウィルスの影響で、この3月1日に予定されていた島根県雲南市でのバイオマス資源市が無くなり、その余波で暇になったので、日常的な観点から改めて記事にしてみることにした。
 が、結局あれやこれやと盛りだくさんになってしまうことに・・・そしてアップロードするのが遅くなり。

 記事の内容は、人力(場合によっては一人作業)による重量物の移動、上げ下ろしについてと、田舎暮らしではたまにある田圃にはまったトラクターを引っ張りだす作業や、降雪時の脱輪車両などの車両系のレスキューをより楽に安全に行う林業系の道具の応用について書いてある(プラロックについても書いていたが長くなるので別稿にした。車両のレスキュー方法は他にも色々あるが、自分が他に持っている車両のレスキュー道具の話はこちらに書いてある)。

 また、他の記事と重複するが、倍力システムの応用についての整理と、それから重量物を降ろしたり、材の方向転換に活用するロープの制御器であるポータラップについての実用例をメインに、またまたの能書きも満載。


【トラッカーズヒッチも3倍力】
 と、言うのも動滑車の定理を実作業に使うことは、掛かり木の処理や集材などの山での作業のみに特化した話ではないからだ。

 倍力、3倍力システムは皆さん日常でも使っている。ただ、気がつかないだけだろう。例えばホームセンターなどで売っているシンプルなタイプの荷締めベルト。ベルトを折り返して締めるので、折り返す金属カムの部分で倍力になっているということに。

 そしてトラックに積んだ荷物を固定することで言えば、僕ら関東では南京結びと言っていたトラッカーズヒッチ。これは滑車は使わないが、3倍力になっている。知っていました?
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 バイクにもフック付き荷台があれば大きな荷物を積む時にも使う(場合がある?)。カブ系ならば大きな荷物が積めるからね。上は移住する時に持って来られなかったので横浜の友達に上げてしまったCT110ハンターカブ。

 この南京結びは慣れれば簡単に出来る様になるが、実は最後の留め処理が大事。緩みにくく、また外しやすいやり方がある。

 昔、浪人の頃から学生時代(と、その後もちょこっと)のバイトにヤマハ専属の運送屋さんに結構行っていた。ピアノ(軽いアップライトピアノで200kg前後〜)、バイク(当時は750ccまでしか無かったので200kg位)、家具(昔ヤマハは高級家具も作っていた)の配送(と大型での倉庫間移動)をやっていたが、その頃はラッシングベルト(ガチャガチャ)なんて無かったから、全てロープと南京結びだった。

 700kg以上あるフルコンサートの(足は取り外し)グランドピアノでさえ荷台に立てて積んでトリプル南京(お〜!摩擦抵抗は除いて21倍力かな?)で縛っていた。そもそもだが、最初の頃はトラックに油圧のパワーゲートも無かったから、全て人力で積み込みと降ろしをやっていた(力と職人技が必要)からね。そんな時代。

 また、バイクの配送も2tロングから4t車の二階建てトラックでバイクを運んでいた(その頃にはパワーゲートがあった)けれど、全てこれもロープと南京結びで留めていた。

 が、トラックの走行中にロープの留めが緩んでしまっては不味いので、この留める締め方にはノウハウがある。田舎暮らしだと、軽トラに大きなもの、トラクターとか丸太とか積むので南京結びを使っている人は多いけれど、最後のロープの留めはどうしているのだろう。
 ま、この件はこのブログ記事のお題から外れるので、余裕があったら最後に載せてみよう。
 
 
【重量物の積み込みと降ろしに使う小規模林業小道具---牽引3倍力システムとポータラップ(人力制動器)】
IMG_8443 (1) 今回のお題は、今回中止になってしまったバイオマス資源市の際に使うために100kgあるモキ製作所の竹(薪)ボイラーをうちのデリカスターワゴンに積み込む時に、ついでに写真を撮ってみたからだ。

 そして、薪ストーブも積み込んで、あとはチェンソー製材用のためのレールやフレーム、そして95ccチェンソーを積み込めば雲南市に向かう準備が出来たというところで、携帯を見たら着信のお知らせが点滅していた。

 「資源市ですが、雲南市の方針で中止になりました。・・・・」、とメッセージが入っていた!

 ガ〜ン!!! デリカに積んであった重たい林業道具を片っ端から降ろして、リアの板バネが正常に戻ったところへ、苦労して一人で竹(薪)ボイラーと薪ストーブを積み込んだところなのに・・・ガッカリ。

 で、ガッカリしただけではつまらないので、転んでもタダでは起きない根性で記事にすることにしたと言うわけ。

 この重量物の人力での積み込みと降ろす時の制御については、一人で出来る様になると自由度が高まる(いちいち人を頼まなくても良いし、また、慣れない人を頼むと逆に危ない)。

 別に軽トラに丸太を積むだけの話ではなく、エンジンの掛からなくなったトラクターを積むとかもあるし、屋外での重量物の移動や斜面での降ろしにも関わってくるノウハウだろう。

 自分的には、瓦屋根の上に設置されていた二階用のエアコンの室外機を交換した時にロープシステム他を使って一人で下げ上げできたことが良かった。

 他の記事に詳しく書いてあるけれど、ロープスリング(プルージックループ)という補助ロープで作ったフリクションノットとメインロープの組み合わせで屋根の上など高いところでの作業が色々楽に安全になる。
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 大昔から大きな構造物を作る際には同じ様な方法を使っていたはずなので、それを現代風の道具でやってみたというところかな。
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竹を活用し地域を元気にする総合施設 “竹 LABO(常設)” オープニングイベント 2020年2月29日 竹活用製品のエシカルバンブーさんの活動

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※2020年3月1日追記:29日に予定されていたオープニングイベントは、市や地域の方達のみで内覧会という形で無事終了したそうです。良かったよかった。
 そしてオープニングイベントについては、また改めて内容をさらに充実したものにして開催するとのこと。その際には、また当ブログでもご案内を致します。

※2020年2月26日追記:コロナウィルス対策のために国から自治体に通達があり、2月29日に開催予定であった本記事の竹LABOオープニングイベントは延期になったそうです。残念!

 でも、竹LABO自体は今度常設になるので、また開催の際にはご案内を致します。

 また、エシカルバンブーさんの方は引き合いが多くタオルも在庫がないものも出ている様子。第二工場も新設して対応していくみたいです。


【元モキ製作所の深澤氏がエシカルバンブーへ】
 アウトドア雑誌やログハウス雑誌にフィーチャーされることも多い薪ストーブメーカのモキmoki-mbg150製作所だが、その会社の元営業課長だった深澤氏は、全国で展開されている純国産メンマプロジェクトの仕掛け人でもあり、邪魔者とされている竹の活用がライフワークという人だ。

 2013年の3月に面白い町長が居られる鳥取の智頭町で開催された百業づくりネットワーク総会で出会って、その翌日の予定がキャンセルされて困っていたところに、島根林研の会長&副会長の助力もあって急遽奥出雲町で薪・竹活用イベント開催のコーディネートを行なってからのお付き合いだ。
 なので、もう直ぐ7年のお付き合いになるということ。

 その後、島根各地へ林研や当協議会の研修などに何回も深澤氏を招聘して竹活用薪活用のモキのイベントやセミナーを開催してきて、島根県下でモキの利用者販売者になった人たちも多く居る。

 このモキ製作所の竹(薪)ボイラーは、アウトドアイベントや災害時にも活躍する優れもの。車輪も取り付けられるので、軽トラに乗せての移動も楽だし、うちのデリカスターワゴンにも積める。

 アウトドアでのボイラーへの水の供給は、農業用の大きなタンクを軽トラに乗せて持っていけば出来るので、川遊びの後に軽トラの荷台にブルーシートを張ってお風呂を作れたりもできる。

 そもそも竹を燃料にすると、通常は薪ストーブなどで焚くと脂分が多いので窯が高温になりすぎて機材自体が傷むので燃料には出来ない。
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 ところが、その竹が燃料になるモキの薪(竹)ボイラーは貴重な製品である。

 それ以外にも有名なのは、無煙炭化器


 うちでも使っているが、乾燥した竹や剪定した枝で簡単に炭作りができる。

 炭として燃料にはならない程度のものだが土壌改良材にはなるし、伐ったものが資材に活用できるところが良い。


 また、表には出ていない数字だが、東日本大震災の時には、避難所で凍死された方が3000人余りもおられたらしい。大学の先生が調査した結果の様だ。
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 それを聞き及んだ深澤氏がモキ時代にプッシュしていたのが、上画像の羽釜、焼き芋ボックス、車輪と手押しシステム付きの多目的薪ストーブ。
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 わたしが関係している雲南市のバイオマス資源市でも活躍している。
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 うちで使っているのは、この元となった普通のMD70と言う機種に窓をつけて貰ったもの。特注品。

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 家では、組み立て式の鋳物竃を持っていて、関東に居る時から味噌作りの大豆を炊くのにも、また蕎麦打ちをやって蕎麦を茹でる(家のガスレンジでは大量に一気に茹でられないので)にも重宝していた。
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 薪や炭を燃料とした調理は上手く使えば遠赤外線の輻射熱効果で料理や食べ物がより美味しくなる。

 このモキ製作所の防災イベントストーブは、火から離れてしまった現代人や子供達にとっても優れものではないだろうか。


 また、前述の様に深澤氏が冬場の災害時に役立てて欲しいと各地に導入して貰ってきた様に、公共施設に最初から薪ストーブ設置の設備を導入すると消防法のためにコストが嵩むが、取り敢えず集会所などの壁に煙突を通すための眼鏡石設置のみ行うならば、コストも大して掛からない。

 日頃は地域イベントで子供達にも薪ストーブを使って火に慣れて貰っておき、もし有事の際に寒ければ集会所内に持ち込んで煙突を設置すれば暖と食を得るということだそうだ。

 個人では導入しにくい価格帯でもあるが、自治会や地域組織ならば様々な形で導入しやすい製品である。公民館や地域センターなどでイベント活用して、さらに防災に備えるための啓発活動に利用していくのが良いだろう。

 深澤氏がモキに在籍中には長野県の公共施設に何箇所も導入してもらった様子。日本の様にオール電化とかいう依存的な文化があるのは世界に例がないだろう。欧州は薪文化が根強く残っている地域であるし、実際に街中でも薪ストーブを使っているところが多い。

 自分が子供の時には横浜の中心にわりと近い住宅街でも普通に焚き火をしてきた。その後も山で遊ぶ時や作業をする時にも火を焚くことが多かったが、どんどん規制が厳しくなって火から離れてしまい別記事のバイオマスイベントをやっても薪ストーブに火を入れられない人ばかりが多くなっていることを実感する。

 何かがあれば直火と食は直結する要素だから、日頃から火のコントロール、扱いに慣れておいた方が良いでしょうね。街場での災害ならいざ知らず、地方で何か起こった時に簡単な小屋掛けが出来なかったり火で暖房や食事が摂れないなんてのはあり得ないでしょう。

 例えば自分の場合だが、山奥の沢を登っていてタープ一枚で寝る氷点下の夜には焚き火で大きめの石を焼いて、それをタオルで包んで抱いて寝るなど現場で思いついたことをやっていた。
 人間は道具と火を手に入れたところから進化を加速させたのかも知れないのだから、時々原点に戻ってみる必要があるだろう。

 と言うことで、このブログでは外での生活に関しての記事も書いている。で、言い訳がましいが、またまた火遊び道具を深澤さんの手配で手に入れてしまった。新品に近い中古品と新古品で格安に・・・
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 前の記事で採り上げている島根県雲南市のバイオマス資源市「第8回うんなん山と木の恵みフェスタ(3月1日開催)」にこれらも持って行って遊ぼうかなと。

 うちから持っていくのは、薪(竹)ボイラーとMD70改、それからこのMD30KC俺のカマド。現場のグリーンパワーうんなんには、MD70KC(雲南市の地域自治組織や交流センター、住民グループに貸し出し用)と俺のカマドがある。何回か前の時には俺のカマドで一合ご飯を炊いたが、結構上手に美味しく炊けた。
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 現地のヤードには薪がタップリあるので、今回もまた前の晩から火遊びをやってこようかと。

 当日は、モキの焚き火コンロや俺のカマドもあるので、火起こしをした事が大人向けに火遊びコーナーも設置する予定。マッチと杉っ葉と杉の薪で小割を作って火を点けるというものを体験して貰おうかと。そして広葉樹の薪をバンバン燃やすところまで行けるかな。


【深澤氏の次のステージ:画期的な竹製品をリリースする今注目のエシカルバンブーへ入社】
 その様な訳で、全国での竹活用竹林整備を行う人たちと広いネットワークを持つキーマンの深澤氏だが、もっと竹活用に仕事の重きを置きたいとの想いでステップアップを昨年の夏に果たした。

 それが右リンクにも張ってある山口県のエシカルバンブーさんだ。深澤氏は住まいがある長野県を拠点に関東信州からエシカルバンブーさんの営業活動を行なっているが、今回のこのイベントで山口入りしている。
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 山口県は侵入竹の処理、活用を以前から積極的に行なっているところ。エシカルバンブーさんはパワフルな女性社長のヴィジョンによって画期的な竹製品をリリースしている会社。
 先月だったかアウトドア雑誌のビーパルにも取り上げられられ、日経BPでもフィーチャーされている

 そのエシカルバンブーさんが主催するイベントが、今月の29日に山口県の宇部市で開催される。内容は当然充実したものとなっている。

 ぜひ、興味がある方でお近くの方は参加されてみることをお勧めする次第。わたしと同じくモキの竹ボイラーユーザの、竹の駅あきたかたの谷川氏は参加されるとのこと。皆、国産メンマプロジェクトを推進するメンバーだ。

 さて、下記の画像をクリックして頂くと、わたしのオフィシャルサイトにアップした原本のPDFファイルへリンクするので、大きく見ることが可能。

 ここの竹LABOは、近代的で立派な廃校を活用するために今後5年間宇部市の助成を受けて常設するものだそうだ。その間に自立するために竹活用に関しての情報発信基地の殿堂にしていくとのこと。
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IMG_20200223_173434 (1) この24日に徳山駅前で開催されていた竹イベントに来ていた深澤氏に会いに行ってきて詳しく教えてもらった。



 29日に宇部市で開催されるものはその竹LABOオープニングイベント。竹LABOは廃校になった旧小野中学校に常設されて、竹活用に関する総合的情報発信基地に育てていくとのこと。今後に期待。
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 この機に良き想いを持った人たちのご縁がさらに広がりますよう!!! わたしも行きたかったが、別記事に上げた雲南市のバイオマスイベントの準備日とオープニングイベントの日程が被ってしまったので、応援の記事だけでご無礼する。

 あ、あと3月1日の雲南市のバイオマス資源市でもエシカルバンブーさんの竹繊維のフワフワ柔らかタオルを少量だが展示販売することにした。

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便利なハスクのポールソー(4m高枝チェンソー)530iPT5を楽に使うためのツリーワーク用ランヤード:530iPT5重てえ〜!


 以前書いた記事「電動刈り払い機を注文してしまった(葛切りマシーンに改造しようかと)」の中で紹介したハスクのポールソーだが、その後、結局手に入れてしまった。

 ハスクのサイトの内容では、全体像が掴めなかった530iPT5だが、検索したりハスクの代理店でもある益田市の石見エコーさんからハスクの営業担当の方に問い合わせをしてようやく使い勝手が分かった次第。

 ポールが伸縮可能なのが530iPT5という機種。4mまで伸びる。伸びないのは530iP4という機種で全長が2.5m。530iPT5が仕舞長が2.6m(バー抜き)なので、うちのスターワゴンでは、助手席の頭の上までバーが飛び出るが、取り敢えず室内には積める。

 ハスクのバッテリーアイテムはどれも全天候対応なので、屋根の上に括り付けての持ち運びも出来るのかも知れないので、軽バンでも大丈夫かも。

 さて、530iPT5の重量はバッテリーを除いて5kg。バッテリーも重たいんだよね。で、今回の記事は、その重くて長い530iPT5を使いこなすためのアイデアのご披露。
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(画像はハスクのサイトから借用)


【道具と智慧があってこその安全作業だから(いや、ホント。チルホール位しか持っていないのに、昔ながらのサーカスの様な危険木伐採をやっている人たちが結構居るんですよ)】
 そもそも、マキタのバッテリー刈り払い機を葛切りマシーンに改造しようとキャンペーン価格で注文してあったのに、さらに530iPT5まで注文してしまったのは、広島で支障木、危険木処理の依頼が昨年末の12月に入ってきたから。

 だいぶ前に当協議会の搬出講習を受講され、その後も林研さんのためのロープワークと搬出講習をやらせていただいたお付き合いがあった森林組合の課長から、自分たちでは手に負えないので私たちの仲間でやって貰えないかと打診があったのだった。

 で、最初は当ブログに何度も登場するスーパークライマーの堀江氏とちまちまやろうと思っていたのだが、広島での広葉樹伐採の講習後に現場下見に行ってみたところ、とても二人でこなせる規模ではなかったという。

 そして思いついたのが、一人で仕事をしている前の記事にも載せた美郷町の神内氏。電話をしたら速攻下見に来ることになった。現場を課長の先導で一回りしたところ、大凡の作業内容が視えたが、休日のみ来ることができる堀江氏を含めて三人だけでこなせる量でもない。

 で、神内氏が思いついたのが、もう一人アウトドアショップKの島根ツリーワーク講習の常連でもある鳥取の名越氏。前回も神内氏と堀江氏が鳥取まで行って一緒に仕事をしているという。
 そして連絡をしてみたら奇跡的に長期作業の日程が組むことができた(今年の冬は暖かくて除雪の作業が殆どなさそうということで)という訳。ま、この現場の内容については、また別の記事を起こす事にする。

 前置きが長いが、この三人はクライマー。わたしも基本的な木登り道具を持っているけれど、高いところに興味ない地面師。
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 年取ってそんな怖いことやる必要ないし、高いところに登る必要がある作業ならば仲間が一杯居る。
 それに当協議会の講習は、如何に木に登らずに難しい木の伐採や掛り木処理を行うかを一般市民さんに教えているので、登らないで処理できる方に智慧と道具を投入する、ということに。

 その様な訳で、今回の仕事の作業上の必要もありハスクのポールソーを現場投入することにした(何時も後払いで受けてくれる石見エコーさんのお陰でどんどん道具が増えていく〜)。現場には、特伐でないと処理できない大物が二箇所あるけれど、あとは高所作業車と道具が色々あるわたしが一人で処理できそうな案件が幾つもあったからだ。
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 伐倒すると他の木の枝や植栽を傷めるので、少しでも枝を落としてから行えば大丈夫な木もある。委託側からすると木登りを前提にピックアップしたものだけど、他への影響を少なくできれば登らないでサッサと倒した方が早そうなものが幾つかあったのである。

 枯れた枝ならばロープを掛けてへし折るし、530iPT5が届くところならば切り落とせば良いと考えたのだった。でも、シルキーの高枝ノコ4.9mがあることを忘れていた。
 と言うよりも道具欲しさに530iPT5のことばかり頭にあったのだと思う・・・ 何も、一人でどうやって作業しようかと思いを巡らすゲームみたいな仕事。

 堀江氏は休日しか来られないので日頃は三人作業だから、場合によっては一人余るわけ。其の時に使おうという目論見だった。

 それにしても納品されてみれば、身体が大きくて力がある外人用スペックとしか思えない530iPT5!!!
 また、カタログスペックだけで買ってしまう間違いをおかしたか!! と、一瞬反省してみたが、そこは出来ないことを出来る様にするマインドがムクムクと湧き上がった。さて、その辺が今回の記事の眼目。

 実際現場で色々使ってみたが自分が作業している画像を撮っている暇がないので、後半作業が落ち着いて来た時に動画で撮影してみたものを切り抜いて載せてみる。

 さてさて、この日は午後から山の上から降ろしてあった10m材を10輪の大型で搬出する日だったので、その午前中に枯損木の除去作業を一人で行うことができた。
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 ところで、この大杉の10m材は山の上から下ろしたのだが、この作業も結構大変だった。10m+余尺が絶対条件で、鵜飼のための船大工さんが地元材で船を作るためのものを市が提供するからなのだ。
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 これらは、山から下ろす時には、15m、14m材のまま降ろした。また、伐採するにも周りの木を傷めてはいけないので、樹冠をトップカットをしてからだが、その断幹も長くしておかないと山裾への搬出が大変なので手間が少ない様に長くした。枝も然り。全て10mmの軽架線とポータラップでコントロールして山の上から出した。
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 兎に角、この公園は紅葉や桜の名所なので他の木を傷めてしまわない様に処理することが条件なので、可なり難しい作業内容が多い。

 と言うか一般の林業者には無理な内容ばかり。で、アウトドアショップK関連の我々に依頼があったと言うわけ。
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 上の画像では、この松の左側は枯れて居るので緑のロープから左側を伐り落とすために上から枝や幹をスピードラインで下の広場に下ろす準備作業をしている。
 松の枝ぶりの下には紅葉や植栽があってフリーでは落とせない場合が殆どという作業もあった。

 で、電力会社の支障木伐採をやってきている堀江氏と名越氏(本業農家)が居て、地域に根付いて支障木の伐採を行なっている神内氏がいて、皆一人作業で全てを完結できるメンバーが揃っている上に、内容に厳しい電力会社の仕事を請けているので、現場の仕上げが綺麗と来ている。

 今月はそんな作業をしてきて、あと1日で作業が終わる事になった本日は雪で休みにしたのため、こんな記事を書いている。
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2020年3月1日(日)島根県雲南市:木質バイオマス資源市開催!! 大人から子供まで楽しめる「うんなん山と木の恵みフェスタ」---合同会社グリーンパワーうんなん主催


※2020年3月27日18:00追記:連絡があり、雲南市の方針でイベントを中止にすることにしたそうだ。うちの協議会もそうだが、他の皆さん可なり準備を進めたり、仕入れをしていた様子。雲南市、判断が遅すぎ。オープンエアのアウトドアイベントみたいなものだから大丈夫かと思っていたのに。楽しみにしていた方、また次回に宜しくお願いを致します。この後の記事、竹を活用し地域を元気にする総合施設 “竹 LABO(常設)” オープニングイベント 2020年2月29日 竹活用製品のエシカルバンブーさんの活動の後半にバイオマス資源市の様子を載せてありますので、どんなものかご覧になってやってください。

2020グリーンパワーチラシ 今回で第8回になる島根県雲南市に於ける木質バイオマス資源市が開催されます。主催は右のリンクにもある合同会社グリーンパワーうんなんです。
(案内チラシは、雲南市役所のこちらのページのリンクからダウンロードされると大きなPDFファイルでご覧になれます)

 4年前に当時の林業担当の職員さんと私とで、何か市民の人たちを巻き込んで何か出来ないかと考えた結果のバイオマス資源市が、今のグリーンパワーうんなんの担当者錦織氏の努力でますます充実したものになっています。

 今年は、他の部署に移ってしまっている其の当時の林業担当者のサポートもあり地域振興、地域経済循環の側面からもメニューが増えています。

 この合同会社グリーンパワーうんなんは、市民病院や市役所、温泉など市の施設で使っているチップボイラーへの原木供給の仕事が主たるもので、雲南市民さんと林業事業体からの原木調達を行なっている会社です。

 が、チップにしてしまうのは勿体ない木も多くありますので、付加価値を付けて一般の方々に喜んで頂くためのイベントを継続しています。
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 また、わたし自身は、5年前から雲南市で行われてきた市民さん向けの掛り木処理や搬出のための講師を行なってきていますが、このバイオマス資源市にも当初より関わって来ています。
 そして、合同会社グリーンパワーうんなんが、当ブログでも度々紹介している特殊伐採用品のお店である南信州のアウトドアショップKや、薪ストーブ、薪ボイラーの製作販売会社であるモキ製作所の販売者となって貰うアレンジもしてありますので、雲南市民の方々が山から木を出して土場に持ち込んで貰う里山券(地域通貨券)を使って(足して?)、これらの用品を買える様になっています。凄いでしょ。

 なので、市民グループさんの幾つかはアウトドアショップKで扱う道具類で掛かり木処理を安全に行なったり、ポータブルウィンチで木を山から搬出しています。

 また、市からの助成が無くなった今は、(自立した?)合同会社グリーンパワーうんなんが、“伐木造材のチェンソーワーク”を出しているNPO法人ジット・ネットワークサービス島根支部のチェンソーワーク講習と、“New自伐型林業のすすめ”に載っているわたしの匹見・縄文之森協議会のロープワーク、集材搬出講習を雲南市民さん向けに開催しています。

 民間企業としては、結構充実した事業内容だと思いませんか?(ホントはマンパワーが足りなくて困っているので、市役所にも相当以前から地域おこし協力隊を配置してサポートすればと言っているのですが...)
 と言うことで、大人の方から子供達まで楽しめるイベントになっておりますので、中国地方の方で興味がある方のご来場をお待ち申し上げております。
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 今月は、珍しく支障木危険木伐採のための広島の現場に入りっぱなしなので記事更新が手付かずです。でも、もう少しで終わりそうなので、また再開しましょう。以上

安全帯とクライミングハーネスとのコスト的中間のセット例:樹上で安心して作業が出来る様にするための低価格アイテムは、薪材収集からツリーハウスづくりまで活躍!!


【安全帯からハーネスへ:楽な姿勢と安全確保のための機構と機能の違いと注意点】
 さて、前回の記事の続きです。以前に林業用のU字吊り安全帯を使った作業でヒノキの樹上6mから落ち掛けた話を前回書きました。
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 もっとも、ロッキーラダー2のハシゴが有って、3段のうち2段目までは紐で木に括り付けてあり、そしてこの安全帯があったので地上まで落ちる可能性は無かったと言えるでしょう。

 でも、樹上伐採のサポートもやっている人間としては、そんな事態にさえ陥らない様にもっと便利で安全なものを知っているわけですから、横着しないでちゃんと使わないといけません。

 が、それらの道具類は樹上伐採のトッププロが使うものなので安全追求と使いやすさのために高額になっています。一般の市民が行う個人的作業においては、とても手が出せるものでないのは確かです。

 それで、安全帯と胴綱の組み合わせではなくて、低価格の高所作業用の安全帯と(U字吊り用)胴綱よりも自由度が高いツリーワーク用のランヤードを複数組み合わせることでコストパフォーマンスの高い組み合わせが出来るかどうかということを前回の記事で書き始めました。

 ひろしま森づくり安全技術・技能推進協議会さんから、広島で山の整備を行なっている市民グループさんたちが購入しやすい価格帯のハシゴ登り&木の上作業のためのお薦めセットを組むにはどうしたら良いかと相談されたからです。

 で、色々検索してみましたが、林業用の安全帯にハーネスが付いたものでランヤードを2本つけると相当な額になることが分かったのです。

 そこで、アウトドアショップK(以下ODSK)のワーキング館のスタッフの中原氏に今回の要求を投げたら安いハーネスがあるそうなのです。うちにはツリーワーク用のハーネスが二つあるので、わざわざ調べていなかったので知りませんでした。

 それが、両サイドのD環2つと真ん中にもD環が付いている下画像の高所作業用のハーネスですね。
 ツリーワーク用の上位機種と何が違うかというと、“中央の吊り部分は、上位機種は左右に動くので身体を捻る体勢にも対応できるが、下位機種の高所作業用のハーネスは身体を捻る作業はやり難い”、と言うことと、“ウェストベルトとレッグループにバックルが無いので、上から履く必要がある”、と言った点です。

 と言うところですから、樹上で際どいポジションを採って作業をすることを1日やる訳ではない今回の様な使い方には全然問題なしです。

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 此れに2本の長いランヤード(1本が10〜15mのショートロープ)を付けて、墜落せずに樹上を自由に動き廻ろうというわけです。

 今回の記事は、この10mとか長いランヤード(ショートロープ)を自分で作るために、取り付けるアタッチメントについて詳しく書いてみることも目的の一つです。
 出来合いを買うとどうしても高くなるので、敷居を低くするための記事です。これもODSKの中原氏に教わりましたのでシェアしましょう。

 なので、欲しい人はワーキング館の中原氏へご指名で連絡してアドバイスを貰って下さい(2020年3月4月は現場に出ているのが多くて不在がちらしいです)。ひろしま森づくり安全技術・技能推進協議会さんも直接中原氏に教えて貰いながら色々揃えている様です。
 また、この記事の後半に、参考セットの内容をピックアップして載せてみますので、ご興味がある方はそちらを参考に中原氏に教えて貰うと良いと思います。

 さて、この様な記事を書こうと思ったのも、今までは市民(山主さんも含めて)の樹上の作業と言うと枝打ちくらいでしたが、広葉樹の多い中国地方の山の整備では、針葉樹だけでなく広葉樹にも登る必要があります。
 それも、放置されて大きくなり過ぎた怖い広葉樹が多いのです。それもツル絡みも多数ありですから。

 それから、自分もやろうかと思うと作れるところが彼方此方にあるツリーハウスづくりを行う場合には、この組み合わせは必要な安全装備になるでしょう。

 ところで、ロッククライミング用のハーネスとツリーワーク&高所作業用のハーネスの違いは、どの様なところでしょうか。見た目が似たり寄ったりですから、今まで興味が無かった方々には見分けがつかないかも知れません。
 相当古いものですが、自分の手持ちのもので比較してみましょう。

 まず、林業用の安全帯は、上の画像の様にベルト式のものに胴綱を取り付けて、木の幹に回したり枝に回すU字吊りという方法で安全を確保するものです。
 これが怖いのは、幹に回した場合には、自分と幹の間には空間があるために足が滑ったら滑落することです。

 一方、ロッククライミング用のハーネスは、上方の支点から下がるロープにぶら下がることで墜落を防いだり、墜落した時にハーネス全体に応力を分散させるためのものです。まず機能が違いますね。

 ですから、ロッククライミング用のハーネスはお臍の辺りで吊り下げる形になります。下画像に写っている真ん中のカラビナが通っているO型のベルトで確保します。そしてレッグループ(腿を通すループ)で応力を分散します。

 そして、長いランヤードは使い方によって、またアタッチメントを追加することによって、樹上からの墜落を防ぐことができます。
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 さて、此処で大事なことを書いておきましょう。ロープの特性の違いです。
 樹上作業用のロープでは絶対に墜落してはいけません!! 当たり前の様なことと思うかも知れませんが、ロッククライミングやフリークライミングをやっている人たちが勘違いすることなので書いておきます。

 下の画像は当協議会のテキストの一つです。絵は枝に掛かる応力の話ですが、中の別問に書いてあることが樹上での作業には大事なことです。
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 ここに書いてあることは、50kgの物体が1m落下して瞬間的に止まるとどの位の瞬間荷重が掛かるということです。100kgの物体が1mの高さからコンクリートの上に落ちますと1トンの力がかかります。
 300kgの丸太がトラックの荷台から1m下に落下すると3トンの荷重がかかるということに。丸太を積んでグラングランと走っている大型トラックから、もし丸太が他の車の上に落下したら!! ヒエ〜ッ、考えただけでも恐ろしいです。

 つまり、体重が軽い人で50kgの人が1mの高さを墜落してロープで急に止められると、なんと500kg!の瞬間荷重がハーネス(腰)に掛かるわけです。

 ロッククライミング用など山岳登山用のロープは規格で30%以上伸びて墜落のショックを吸収してくれることになっていますが、ツリークライミング用のロープ(もしくはリギングロープ)は伸びません。数%程度だけです。
 ですから墜落のショックを吸収してくれないということです。

 伸びるロープをダイナミックロープと言い、伸びないロープをスタティックロープと言います。ツリークライミングの際に伸びるロープを使うと登るのが大変だからですね。また重量材を牽引する時も当然伸びるロープでは仕事になりませんし、もし破断した際には反動がすごくなります。
 スタティックロープでさえウィンチングしていて切れて腕を複雑骨折した人がいる位ですから、伸びるダイナミックロープに金属デバイスが付いていたら恐ろしい事態になってしまいます。

 話を戻して、下の画像は大分古いペツルのロッククライミング用クライミングハーネスです。ベルトの後ろ側から垂れている輪は、他に必要なカラビナやスリングやアッセンダー(登るためのデバイス)、ディッセンダー(下降するためのデバイス)、あとはナッツやハーケン、ハンマーなどをぶら下げるギアラックですね。

 同じ様にクライミング用のハーネスといっても、ツリーワーク用のものとロッククライミング用を比べてみると、ロッククライミング用は非常にシンプルです。
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 シンプルと言えば、もっと簡単でシンプルなベルトタイプがありまして、これはスワミベルトと言っていました。
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 真ん中上がベルトです。右上はオートロックカラビナ、右真ん中はカラビナとタイブロックの組み合わせでアッセンダーの役目をするもの。そして右下はエイト環の小。真ん中下はループスリングです。
 これと8mmのクライミングロープが30mくらいを合わせて、難しくないところの沢登り、というか、イワナの源流釣りの時の安全確保用にしていたミニマムセットです。

 同じく、下画像の真ん中のベルトがそうです。カラビナとディッセンダーのエイト環をセットしてあります。独りで沢登り(源流釣り)に行くときは、極度に危ないところには行かないため、通常は下降のみが出来れば良いですから、余計な機能は付いていなくても充分です。

 そして、もうちょっとマシなものは、下画像の一番下のシンプルな濡れにも強い沢登り用のハーネスです。調整式のレッグループが付いた昔のDMM社製のものです。
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 此れらと比較して、画像一番上のハーネスはツリーワーク用のペツルのセコイアというハーネスですが、真ん中のループに赤い色のスイベルが付いています(後付け)。ループの部分にロープでぶら下がる様になっています。

 さらに両サイドのD環にランヤードを取り付けられます。それも、一本だけでなく二本取り付けてWにすることができます。場合によっては、さらに数を増やせます。他にもサイドや後ろにギアループが一杯ついています。

 つまり樹上の枝からロープにぶら下がった場合に、さらに2本のランヤードを使うと、木と木の間の空間を上下左右3D的に自由に移動できると言うことになります。

 このセコイアは、東京や横浜で樹上伐採をやっている仲間がくれたお下がりです。現場を紹介して上げたお礼として頂きました。
 が、私みたいな素人には猫に小判ですね。どちらかと言うと前の記事に載せたシンギングロックのティンバー3D Timber 3D アーボリストハーネスというハーネスの方が私には向いています。

 この同じ型のセコイアは島根の仲間が使っています。もう5年くらい前の講習時の画像ですが載せてみましょう。
 この様に座りやすい形になっているのがツリーワーク用のハーネスの特徴ですね。
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 今のセコイアの最新モデルはこちらです。
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木登りが楽しくなる?「自伐林業的、または薪材収集木登りにも必要なWランヤード(樹上伐採用長尺の2本の胴綱活用)」での安全確保について


 今回のお話は樹上伐採とかツリークライミングのことではありません??? でも木登りの話です。
 樹上伐採にプロほどではありませんが、ハシゴを使って樹上にアクセスする際にも、また素手でよじ登った後でも、2本のランヤード(一本は長いものを用意すると可なり自由に動けます)を使えば、樹上での体勢やポジションを安定化させて楽に両手が使える様になります。この記事では、そのための技と道具について紹介してみましょう。

 下画像のオレンジ色のランヤード(ショートロープ)は15mの長さがあるので、ハシゴが無くても、このまま地上まで楽にゆっくりと下りられます。また、隣の枝に移ることもできます。ね、安全でしょう・・・
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 此方の画像は、昨年暮れに広島のひろしま森づくり安全技術・技能推進協議会さんに頼まれて行った広葉樹伐採講習シリーズの中の一齣です。
 広葉樹の伐採については針葉樹と比較しても想定するケースが多様にありますので、一回二回の講習では伝え切れないためにシリーズ化しています。

 この日は、樹上に牽引点やアンカーを設置するのに、ハシゴを使って安全に木に登ってからの展開を、さらにWランヤードとアルミステップを運用しての体勢と安全確保をテーマに行いました。

 登っている方は、薪ストーブ用の木が欲しくて伐採を習い始めた人で今回初めて木に登りました。
 この時が1本ハシゴ登り自体も初見でしたが実に楽しそうに登っていましたね。センスがとても良かったです。本業は写真家の方なので木に安全に登れるとバリエーションが増えるので樹上写真家を標榜しようかなと・・・

 この様にランヤードを2本使うと体勢が非常に安定します。これは、樹上伐採を行う人たちには当たり前の話ですが、自伐林業とか薪材収集で木に登る必要がある人たちには、精々電工さん用の藤井電工の安全帯とかツヨロンのワイヤー入り胴綱くらいしか普及していません。

 この安全帯を使っていれば未だ良い方でしょう。でも、あの安全帯&胴綱だけだと滑落する可能性が高いんですよね。


【森林整備、資源活用に必要な木登り】
 ところで、なんで木に登ることが必要か?と言うと、木を伐採する時や集材する時には高いところにワイヤーロープやロープを掛けたり、または滑車を設置したいからですね。
 人工林の育林には枝打ちという針葉樹に登る作業がありますが、この件は一般的なことなので今回は触れません。

 さて、伐採時には伐採方向に木を引っ張ったり、また掛かり木になった時に牽引して倒したいわけです。
 伐採時の事故は、伐採木がコントロール外になった状況の中で起こることが殆どでしょう。特に広葉樹の伐採は危険なことは前の記事にも書いた通りです。

 広葉樹は斜めに生えていることが多いですから、その重量を支えている重心と反対側に安易に刃を入れると木が真っ二つに裂け上がる場合もあります。
 斜めになっている木を倒しやすいからと安易に後ろから刃を入れるのは厳禁ですね。足場が悪くて作業者が直ぐに退避できない様な場所では、重心方向以外に倒すか、受けの上に裂け留めを回すか、また追いヅル伐りを使うなど裂けを回避する必要があります。

 斜めになっている木を伐る際には、自分の顔を木の重量を支えている背側に持ってきて、追いを伐る時に、ノンビリとツルの厚さを確認するなんてことをしてはいけません。
 ツルの厚さは手元のバンパースパイクを起点にバーの方向から探りましょう。ツルの厚さを感覚的にコントロール出来ないのだったら広葉樹伐採はやらない方が無難です。

 針葉樹の伐採とは段違いに難しく不確定要素が格段に多いのが広葉樹伐採ですから、道具とスキルを整えてから取り組むことをオススメします。

 ですから、少しでも自分のコントロール範囲を多くするには、より高いところに牽引点を設置したり、コントロールを阻害する枝を先に降ろしてしまえば、不確定要素を減らすことができるわけですね。ですから樹上伐採の需要が増えているわけです。

 薪炭林として活用されて来た広葉樹の里山が放置されて大きくなり過ぎていますから、今までの技術が役に立たない場合が多いのが現在です。そして、里の敷地の庭木も大きくなり過ぎていますから、その処理に際しては、木に安全に登って事前の手当てができないと二進も三進も立ち行きません。

 また、倒した重たい木を動かすにはヘッドアップというのか、引っ張る方側を上に持ち上げると摩擦や障害物の抵抗が少なくなるので牽引が楽になるからです。
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 急斜面の下の方から引き上げる場合や大径木を集材する場合は、特に必要な措置ですね。上の画像は、熊本県林研さんの総会&スキルアップ研修にお呼ばれした時に行なった美里町の急峻な山での搬出風景です。5年くらい前でしょうか。

 下の画像は6年くらい前の島根県の雲南市での市民向け搬出講習の風景です。元径が40cm位の10m以上の長尺材をPCW5000のポータブルウィンチで引き上げています。
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 斜度が急ならばより高いところにアンカーを採る必要があります。こちらは先の熊本の美里町の林道上ですね。
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 太い木を牽引伐倒する時も同様に高いところに滑車を設置する必要があります。此れらの作業には、一般的に一本ハシゴ(ラダー)に登って木の幹にベルトスリングを介して滑車をつけたりします。
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 当協議会では木に登らないで、樹上高くに牽引点や滑車を設置する方法を6種くらい教えていますけれど、場合によっては、この様に木に登る必要があったり、または登った方が作業が早かったりすることもあるので、一般の人向けの安全な木登りも講習メニューにあります。

 ですが、木に登れるようになったからと言って、見よう見まねで樹上で広葉樹の枝を切るのはお勧めできません。切った木の枝の動きとか木の癖を知らずに刃を入れると思わぬリアクションが発生します。
 想定外、と言うのは想像力や経験値が足りなくて起こる事態です。または自分の力を過信して物事をナメてしまった場合でしょう。

 特にチェンソーや重機など動力を使った作業において想定外の事案が発生すると、その反動は人間の制御能力を超えていますからシリアスな事故につながってしまいます。

 木は重たいです。ちょっとした枝が身体に当たっただけでも大怪我をしかねません。運が悪ければ一生引きずる事になります。

 登っている高さが大して高くないからと、そこで枝を伐ると落ちた枝先が地面に当たって撓んだ(たわんだ)反動で、切った枝の元が自分に向かってきたり、または梯子を払ってしまい転落する様な事故もあります。
 植木屋さんの死亡事故も2、3mとか低いところの方が多いらしいです。低いところだと、それこそナメてしまい安全確保も疎かになりがちです。

 また、広葉樹の樹上で枝を切るのは、地上で沢山の倒した広葉樹の枝払いや玉切りを経験して、応力の掛かり方やその処理の仕方を経験し、木の重さと重量バランスなどの見積もりが出来る様になってからのことでしょう。
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 伐採した広葉樹の枝を処理していても、枝掛かっている応力とか重量バランスを見切って作業をしないと上の画像の様に木に襲われてしまいます。

 10年以上前神奈川県の北西部、樹上での伐採のなんたるやも何も知らないころに、この木に襲われているおじさんの別の現場、高所伐採の手伝いをしたことがありますが、今から考えるととんでもない事をやらされていました。
 民家裏のケヤキの枝降ろし作業ですが、上の枝にワイヤーを掛けて降ろす枝を吊るしておいて、そのワイヤーを地上の仲間三人で引っ張っていろ、と言うのです。

 はい。枝が落ちた途端にワイヤーを引いていた男三人が空を飛びました! そして、このおじさんの持っていたトップハンドルチェンソーは伐採時に枝に挟まれて持って行かれ、落下して壊れていましたね。いやはや・・・

 ということで、樹上でのチェンソーによるカッティングにも様々な知恵と経験が必要ですね(切り落とした枝や幹を自由落下させるのではなくてリギングによってコントロールする方法もですが)。
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 最近は林業業界でも、そしてそれ以外の世界からアプローチする人など、樹上伐を行いたい人たちが増えていますけれど、針葉樹しか伐採したことがない人たちがイキナリ広葉樹の樹上で枝を切るのは非常に危険だと思います。
 長年やっているプロだって枝の動きを読み切れずにチェンソーを撥ねられて左手を切削してしまった人もいますから。

 ちゃんと然るべき講習を受けつつスキルアップした方が良いでしょう。色々な団体で樹上伐採の講習を開催していますし、また、長野県のアウトドアショップK(以下ODSK)や株式会社マルイチでも行っていますので、ご自分に合いそうなところで、何段階もの講習を受けた方が長い目でみてお得ではないかと思います。
 アウトドアショップKでは多くの樹上伐採の人口増大の需要に対応するために東京営業所をこの春から開設するくらいの状況になっているそうです。

 さてさて、今回の記事は、取り敢えず一般の人が行うハシゴクライミングの後に、ランヤードを2本使って体勢の確保を行うと安全性が飛躍的に高まるということがテーマです。
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 この体勢もランヤードが2本あってこそ、安定したポジショニングを採れています。この時は、アウトドアショップKの島根ツリーワーク講習の時のものですが、お借りした現場でこの桜を伐って欲しいとのことだったので、木の大きさを3倍想定にしてリギングの講習を行った時のものです。

 なので、木が細いです。登っているのは講師のホセ・カルロス・飛で氏ですね。ブログは此方ですが更新が止まっています。ブログの更新が止まると、事故ったんじゃないかとか、生きているのかとみんなが心配するのがこの業界ですが、元気に活躍しています。(^-^;;
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2020年 島根から明けましてお目出度うございます(鍛治の話など、自立の話など)!


 2020年になりました。今年はどんな年になるのでしょうか? 今年もまた世界中で色々ありそうですが、本年もよろしくお願いを致します。

 さて、能書きが多いこんなブログを覗いている方々はどの様な方々なのでしょう。必要な情報だけ拾っていく人たちも多いでしょう。それに、都会に住んでいる人たちと地方の農山村に住んでいる人たちとでは、観ている世界も違うでしょうし価値観も違うと思います。

 また、都会であろうが地方であろうが精神的に自立して生きている人たちと依存的に生きている人たちとでは、全く生活感・人生観が違うことでしょう。

 島根の田舎では補助金ありきの様な社会構造になっていますから自立心って何?という人たちが少なからずおられますし、組織自体が体内体外から吸い取ることでなりたっている様なものも沢山あります。

 その様な地域社会であっても自分たちは何とか自立的に生きていかれる様にして行きたいと願って活動しております。農的な自立はそんなに難しいことではありませんが、その周りの基礎的な自立的生活ベースづくりは山ありきから始まるのではないでしょうか。

 利益のため“のみ”の山の活用ではなくて、自分たちの生活基盤整備のため、地域の資源や山の多面的機能循環のための山の整備と保全について、一般市民の山主さんたちとその周りの人たちが、より安全に楽に取り組める様な全体のベースアップができれば良いですよね。

 拙い自分の人生の反省も含めつつ、山や森に対して同じ方向を向いている人たちに対して自分の経験値が細やかながらもお役に立てればとシェアしているのが此のブログなので、長い能書きゴメンなさいです。


【環境を守るための森林整備はもはや究極のアウトドアスポーツ?】
 ここで一つ宣言してしまいましょうか。“市民による山造り・森づくりのための森林資源活用による森林整備は、究極のアウトドアスポーツだ!”

 其処まで言うのは乱暴でしょうか。でも、自分の経験と共に同じ様に考えている方も少なからず居られるからです。
 自分の場合、1967年頃には今のMTBに近いものを自分で考えて作って野山を駆け巡りつつ、中二の頃からは内緒で手に入れたバイクで新横浜駅近くの河原と田んぼの中のモトクロス場へ裏道から練習に行っていた子供時分ですが、その後もオフロードばかりやっていて、バイクや四駆での山岳アタックや河の遡上で遊んでしました。
 あとは普通に登山、縦走からツーリングや野宿などなど一通りのアウトドア遊びもやったりしてですが。

 で、大分大人になって自分の遊びが環境に負荷を掛けていることを反省してからは、沢登りから源流釣り、奥山での生活などもやって来ましたけど、面白いのは今島根でやっている様な自給自立的な生活基盤を創り上げていくことかと。

 そこで、自給自立的な生活と言っても色々な切り口はありますが、関東で無農薬栽培も色々やってきていて、その次にやりたかった事は、森林資源活用だとなったわけです。津久井に住んでいた20年くらい前かな。

 で、10年くらい前に神奈川のちょっと名の知られた事業体に縁あって入りましたけど、其の後の震災をきっかけに島根に移住することになりました。
 そして8年前に協議会を立ち上げて今があるわけですが、事業体にいた頃と比べ、この8年間で(妻に迷惑を掛けながら?)ギリギリの生活で揃えた道具の豊富さ自体が違いますし、其のお陰で経験もスキルも、そして取り組み方もまるきり違って来ています。

 その一つのキッカケとなったのは、樹上伐採のための道具を扱う信州、伊那のアウトドアショップKさん(ODSK)と5年くらい前からお付き合いが始まったことですね。
 道具のサポートも受けつつ、その樹上伐採の道具を、地面からの掛かり木の処理や牽引伐倒、集材・搬出に応用することで、相当のレベルアップを行うことができました。

 ODSKさんは、樹上伐採の道具類(講習会も)を扱うワーキング館と、登山やカヌーなどのアウトドアスポーツの用品を扱う(講習会も)スポーツ館がありますが、社長の木下氏は長野県の山岳レスキューの隊員でもあり、若い時から渓流釣りからシーカヤック、カヌーなども行い、樹上伐採も行ってきています。

 その木下社長と話をしていて、ODSK主催の島根ツリーワーク講習に趣味の薪材収集の人たちが複数人参加する様になったことに対して、木下氏は「薪ストーブを設置して、木を伐って薪づくりを行うのは、もうライフスタイルだよね。」、と言っていました。

 なので、スポーツ館の方にも、搬出のための道具を展示するスペースを作って、“自伐・木の駅・薪材収集のためのコーナー”を設置しましょうよ、と1年前から提案しているんですが・・・
 アウトドアショップKこそ、こういったスタンスで背負っていけるところだと思うのですけれど如何でしょう。

 と言うのも、此方中国地方でもわたしが関わる掛かり木処理、集材のためのロープワーク講習でも、薪採りのための受講者も結構増えています。
 そもそも、中国山地は広葉樹が多いですから、これを自分たちで使わない手はないでしょう。薪ストーブ・(家庭用)薪ボイラーユーザも増えていますよ。

 山を持っていない人たちも参加していますが、山主のおじさん達も多く居られるので、皆さんに、「山仕事って、究極の遊びですよね?」、と確認すると皆さんも『贅沢な遊びだと思うよ。』、と言われます。

 また、本気で山をやろうとすると道具代や装備代もそこそこ費用が掛かりますけれど、『それにしたって、ゴルフをやることや旅行に行くことを考えたら、それと比べてそんなにメチャクチャお金が掛かるわけでもないし・・・』、と言われます。

 此の様な農山村に住んでいる山持ちのお父さん達だけでなく、街場に住んでいる人たちでもアウトドアスポーツやレジャーなどを一通りやってきてブームを通り越してきた人たちには、小屋づくりをやりたいとか山の整備に関わりたいという人たちが増えています。

 要するに価値観の問題でしょう。一時の愉しみと浪費でお金を使うのか、地球に対して地域の自然に対して循環的な維持のために地域環境のためにお金と労力を使い智慧を働かせて達成感を得るのか、つまり貰う側なのか与える側なのかの違いがある様に思えますが如何でしょう。

 登山にしたってキャンプにしたって、それを行うことで環境や他人に対して何かを与えることにはなりませんよね。ましてや、登山道に生える木の根っこを硬い靴底で平気で踏んづけて木と植生を傷めたり、人工的なキャンプ場で都会と同じ生活ゴミを増やしていたりするわけですから、自然の中に居ても自然環境を維持することには繋がっていません。

 翻って山仕事は、林分の環境維持のために支障になるものを間引いたり植えたりします。適度に利用することが里山の植生維持に繋がっています。また、広葉樹の多くは伐採後の切り株から萌芽更新をして再生しますし、鳥達が介在する母樹から落ちる実による下種更新が行われます。

 原生林については、すでにバランスが採れているので人による負荷が掛かると植生が崩れていくと言われていますが、里山の様な過去から人の手が入っていた森では放置すると植物同士の鬩ぎ合い(生き延びるための戦い)で淘汰の中間状態になり安定した状態から不安定な状態になります。

 大昔から薪炭林として使われてきた里山の広葉樹がこの60年くらい前から放置されて大きくなりすぎ、現在の様に山中にギッシリと繁茂しているのは、今までの時代にはなかった様な特異点になっているのではないでしょうか。

 その大きくなった広葉樹を伐採するのは、事業体が行う様な大規模皆伐でない限り、山の整備保全のための作業となるとプロでも難しい様な技術と道具類が必要です。
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 上画像の林は、10年前に撮った神奈川の相模原にある津久井湖近くの里山です。横浜市の水源林保全のための間伐作業に5名位で入ったところですが、ここに入るにあたっては精々チルホールくらいしか持って行って作業をする程度なので、みんな難しい木は避けて伐採していましたね。事業体の仕事ってそんなものでしょうか。

 その中でプロパーのオジさんが伐採した木の元が自分に向かってきて木と木に足の脛が挟まれて複雑骨折をしてしまい、三人で抱えて山を下ろすのが大変でした。そして搬送先が見つからず救急車の中で1時間待機。でもシリアスなところまでにならなかったのは幸運としか言えないでしょう。

 当時で、ここは60年生近くだったので、それからまた10年経っていますから、もう植生の再生なんてできない状態ではないでしょうか。太い木を間伐するなんてのも木に登って樹上の部分から枝を降ろして行かなかったら掛かり木ばかりの作業でしょう。

 例えそこまでやらなくても、薪にちょうど良い太さの広葉樹を伐るのにも技術と道具と知恵がないと安全にできない場合もあります。

 この様な条件を整えて伐採に臨まないとロシアンルーレットの様な博打になると言えるのではないでしょうか。だから事故が多いのではと思います。基本、自分自身はビビリだし高いところが苦手だし、と言うことで無茶はしません(が、いい加減な人間なので失敗も多いですけど)。
 山の人たちは、少しビビリくらいの方が長生きをすると言います。勇ましい人が勢いだけでやっていると調子が良いときは凄いのですが、何かの拍子にリズムが狂った時の差が人一倍増幅する様です。

 何にしても伐採作業はイメイジ力がないと結果が安定しません。それを身体を通して表現できるかどうか。道具と理屈だけでは不確定要素が多い伐採作業は結果がついて来ないのではないでしょうか。

 もはや、薪材収集の伐採はエキストリームスポーツの範疇かもしれません。(^-^; 
 そして森を安定した状態にする作業は、豪雨の際の土砂災害防止にも繋がりますので地域環境を維持することや、水や空気の浄化システムとしての地球環境維持にも繋がるのではないでしょうか。
 つまり、自分たちが森の中で行う行為が、貰う側ではなくて与える側であるということです。
 また、経験とスキルが伴っていけば、災害時の支障木の片付けもできるかも知れませんし(電線脇以外)、簡易な構造物を作って避難場所やトイレなども作れるでしょう。また、枯れ木などを安全に折り倒して速攻薪の調達ができる様になるかもしれません(樹上へ、スローライン→高強度繊維ロープ→ウィンチング、または、スローライン→トラックロープ→ワイヤーロープ→ウィンチング:車両であれチルホールであれ、ポータブルウィンチであれ、倍力を掛けて引っ張ることで結構な太い木を折り倒したり、または揺さぶって枯れ枝を落としてから元を伐る牽引伐倒などが可能)。

 大きな災害時に於いて復興が長引く際には自分たちで生活の方法を創って行かなければならないでしょうし、社会システムが変わる時などにおいても大事を小事に抑えていくには、何れにしても今後一般市民が自分たちで森林資源を活用しながらそういった時期を凌いでいく必要が出てくる可能性があります。

 そういった事が必要になった場合には、見様見真似で伐採が出来るかというと、出来る場合もありますけれど、エキストリームスポーツの範疇に入るかも知れない(笑...)ケースが少なからずありますし、頭で考えて出来るというレベルの作業ではありませんので、今のうちから携われるスキルレベルの高い一般の人たちが増えていくことは大事なことでしょう。
 自然と共に生きていくと言うことは里山の適度な整備を行いつつ資源活用をさせて貰うことが必要ですから。また、時代が進んで世の中のテクノロジーと共に人間が精神的にも進化して人々が労働から解放されたとしても生活環境の植生の面倒を看ていく必要はあると思います。

 また流通の側面から観ると、木の駅プロジェクトで行なっている様な地域の森林資源を地域通貨券として流通させることは、地域社会(コミュニティ)に於いて地域通貨や物々交換、対価交換方式で地域内で自ら行う自立的流通制度のコントロールの練習にもなっていると思います。
 この20年で色々な面に於いて市民による森への取り組みも、地道に進化してきていると言えるでしょう。

 それは、我々市民が森林の状態に目を向け始めた1900年代の終わりには国が森林ボランティアヴィジョンを打ち出して、共鳴した一般市民が山に入り始めたところからがスタートでしょうか。

 他の記事に書きました様にKOA森林塾の様なレベルの高い山仕事を教えるところが出来て、そこの卒業生たちが木の駅プロジェクトを立ち上げたり、また森林ボランティアが盛んだった高知ではNPO法人土佐の森救援隊の活動が行われて居たことで化学変化を起こして、市民達による山への取り組みが2000年以降につながって行ったのですよね。

 国や自治体、林業事業体による利益を目的とした大規模集約型林業とは切り口が違うスタンスによる、山への山主たちとその仲間達の取り組みの話です。時代はどんどん変化しています。小規模山仕事の道具も技術も進化しています。

 そして、地方の田舎に住みたい若者が増えている現在、田舎暮らしをより自由に楽しく暮らすためには山仕事の素養は必要条件かもしれません。山奥に行かなくたって近くに整備しなければならない森が沢山あるのに、わざわざ遠くまで行って山登りをしたりキャンプをしている場合ではないのが田舎暮らしです。

 で、ODSKに代わって改めて書いておきましょう、“市民による森林整備活用は、究極のアウトドアスポーツだ!”

 うちの協議会の講習用テキストに書いてあるテーマは、“目指せスーパー素人”、と言うことで絶対に事故を起こさない安全作業をしつつ、さらに高度なレベルの山仕事ができる人を目指すことです。

 そのスーパー素人は、生活や事業のための利益中心の山仕事ではなく(勿論、利益が上がれば副業、多業化していくのが望ましいですが、それ以前に安全作業自体を身に付けることが肝要かと)、我々を生かしてくれている環境の整備や保全のために大義をもって山に取り組む高いスキルと応用性、そして安全確保の精神性を備えた人たちの人生を豊かにする活動です。

 どちらかと言うとみんなでワイワイやる森林ボランティア的な共同作業ではなくて、一人でも難しい作業を自己完結できる自立的な作業スキルを醸成した上で、優れた道具を使いこなせる人のことです。

 何故ならば、みんなでお祭り的に山仕事という危険作業をやると、誰かが失敗した時や、また無責任な人が入り込んだ時に事故になりがちだからです。
 それよりも、一人で完結できる自立したスキルの高い者同士が連携した時の方がリレーションが密になりますし、相手の安全を思い計りながらも、難しい作業を安全に進められる様になります。

 自分たちが使いたい森林資源を山から出してくることは、ある意味リアルな危険を伴った遊びなのですが、それを遊びと言うと評論的批判者たちがうるさいことを言いそうなので、此の際スポーツと言ってしまおうという訳です。

 もしかするとエキストリームスポーツの部類かもしれません。そうすれば、事故や怪我が起きてもうるさいこと言わないでしょう。
 どうですかね? 自立精神の乏しい金太郎飴づくりが大好きな日本人、他の人が自己責任でチャレンジすることに対して横から口出しして足を引っ張ることが好きな一般的日本人には無理かな〜。
 と言うことで、山仕事今年も楽しく安全にやりましょう。
※周りの先輩たち大勢を見渡しても、10年20年30年、山をやっていても怪我をしない人は本当に一度も怪我をしていなかったりしますね。山の作業は、危ないのは当然としても、それを事故や怪我に繋げるかどうかは別の要素があると思います。林業よりも危ないスポーツは幾らでもありますからね。ただ、怪我や事故を起こしやすい人たちもいるのは事実です。もし仲間内に入れる必要がある場合には徹底して精神改革をして貰う様に周りからサポートする必要もあることは認識しておきましょう。


【自給自立的な資源環境が揃っている島根県---たたら製鉄と鍛治】
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 『島根は日本人ですらどこにあるのか分からない最後の楽園』

 これって「島根自虐カレンダー2020」というものです。島根自虐シリーズ?でカレンダーも出しているんですね。自虐シリーズはメチャ面白いので好きです。
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