2015年7月21日:兵庫県丹波市の五台山へ行って来た
正確に書くと、19日の夕方に丹波市に入った。20日は丹波市の木の駅プロジェクトスタートの為のシンポジウムを覗かせて頂く予定。今回も相変わらず野宿だ。あちこち探したものの、涼しいのは標高の高い所。峠越えの途中の某所で良い所が見つかった。二日後の21日に搬出を行なう予定。
丹波市は美しいところ。集落の家の周りの草刈りも奇麗にされている。地域を愛している気持ちを持った人たちが住んでいる事が滲み出ているところだった。


正確に書くと、19日の夕方に丹波市に入った。20日は丹波市の木の駅プロジェクトスタートの為のシンポジウムを覗かせて頂く予定。今回も相変わらず野宿だ。あちこち探したものの、涼しいのは標高の高い所。峠越えの途中の某所で良い所が見つかった。二日後の21日に搬出を行なう予定。
丹波市は美しいところ。集落の家の周りの草刈りも奇麗にされている。地域を愛している気持ちを持った人たちが住んでいる事が滲み出ているところだった。


【未来の森づくりシンポジウム】
20日の午後には、『丹波市新エネルギー普及事業 未来の森づくりシンポジウム 〜薪循環で森を宝に〜』が丹波の森公苑で開催され「丹波市木の駅プロジェクト」がスタートするので参加させて貰う。
“丹波の森公苑”は、凄く素敵なところだ。大勢の方が集まっていた。手抜きと言う訳ではないが、内容は、丹波のキコリさんのページをご参照。其の方がよく解ると思う。


シンポジウムは撮影不可だったので写真は無し。終了後に久々に丹羽健司氏とお会いした。丹羽さん、結構島根も回っておられる。丹羽さんは、4年前の津和野町の林地残材活用の事業キックオフの時にも講演されているし、隣の吉賀町が木の駅を展開しているので何度も来られている。同じ地域再生機構の森さんも一緒に来ているので、島根の西部でも東部でも結構お馴染みの人たち。
シンポジウム終了後にODSKさんと合流。今回もKOA森林塾の早川先生が同行。またまたKOAの休みをとって一緒に来たとの事。ついこの間も、休みをとって島根に同行されていたのだが・・・
街のホテルに泊られるとのことで夕飯を一緒にという話しを頂いたが、(私ども夫婦は夕食はアルコール付きのため)街での野宿では暑いので、我々は山に帰る事にして、其の前に温泉をご一緒した。
【災害復興現場へ】
さて、翌朝。丹波のキコリさんたちとODSKさんが、災害復興現場に於いて搬出手法を検討するために実作業を行なうので、昨年の豪雨災害地、五台山の麓へ同行させて頂く。待ち合わせは、道の駅『丹波おばあちゃんの里』。色々美味しいものがあるので気に入ってしまった。
現場に行く道すがらの崩壊地を撮影。一つ気がついたのは(走った道から見た限りだが)、集落や家の手前で崩壊が止まっているところが少なからず見掛けた事。別ページにも書いていることだが、斜面下部の林縁には太い樹を残しておく事という、昔からの言い伝え通りにされて来ているのでは無いかと思った。
先行車に付いての走りながらの為、写真を撮り損なった所が多いが、家の真裏の数列の太い樹の手前で崩壊が止まっているところをハッキリと見てとれるところが何カ所もあった。


今は奇麗になっているが何れだけの土砂が流れ込んだ事だろう。一昨年の津和野の激甚災害では、丹波市の様な平坦なところではなく、山の奥からの谷筋のに点在する集落が被害を受けたため、土砂や木がが川に流れ込む様な形になっていた。土砂の撤去には多くのボランティアの方々の尽力があったが、丹波市はもっと広い範囲で土砂が出た様子。


案内されたのは、道の駅から20分くらいの時間が掛かっただろうか、五台山の南側の麓になるのだろう。緩やかな谷筋が下って来ている所で、元は田圃が広くあっただろう地勢。今は全部土砂を集積する場所になっている。
【災害復興支援者へのプレゼント!】え、もっと働けって・・・
現地に到着して先ずは道具類を降ろす。「あ、そうだ!」と、ODSKのK氏。「これ、使って!」、と丹波のキコリさんに手渡したのは、リギング用ロープの12mm100mのドラム。災害地で活躍するキコリさんと仲間たちへの慰労のプレゼント贈呈式。
ロープは消耗品だからね。幾ら有っても嬉しい。ん、お顔に滲み出ていますね。とっても嬉しい感謝の気持ちが・・・ いや、差し上げるKさんこそ嬉しそう。


【本日の作業目的】
さて、現場の説明を。土砂で押し流された被害木を引き出して、立木に2点掛けして土留めにするためにODSKさん扱いのPCウィンチのPCW3000が役に立たないだろうかというのがテーマ。
ウッズさんでは、上位機種のPCW5000はPC販売さんから購入して既に活用中。でも、崩壊地の山に上げるのにちょっと手間が掛かるので、3000はどうだろうということ。


詳しい事はお聞きしなかったが、この施業は、また大雨が降った場合に土砂が出る可能性があるので、被害木を土留めにして活用してという住民からの声で行なっている事業らしい。
う〜、そうだよなあ・・・と、考えてしまう。振り返れば一昨年の豪雨災害があった津和野町では、被害地も見て回り地元の人に話を聞いたが、そう言った事を言った人は役場を初めとして誰も居なかった。
災害復興にお金が出るのは農地まで。崩壊した山の整備には一切出ない。そういった仕組みは無いそうだ。だから、山は崩壊したまま。住民は、もう山の手入れをする気にもなれないから、そのままにしておくとのこと。
でも、でもですよ、当たり前の話だけど、また豪雨が起こったらどうするの?と、言うこと。此方の地方に住んでみて思うのは、どこでも全てが諦めモードの雰囲気が充満していること。
良くない事でも見て見ない振りをしていたり、また色々な癒着があったりするけれど、それは地域住民に自立心が見られず自分たちで問題解決をしようという自浄能力がないからで、だからおかしな事ばかり起きる。
それじゃあ、感受性の強い若い人たちは地域を見切って出て行くわな。そういった精神土壌が、耕作放棄地や放置林を生み出す源泉かも知れないとつい考えてしまう。そうではない地域は、山奥でも若い人たちが残っていて生き生きとしてところもあるからだ。
そういった視点からみて、“丹波市は地域維持の気持ちが強い”から集落が整っていて奇麗なのかもと思わせる。一軒一軒のお宅が奇麗というだけでなく、地域全体の雰囲気が感じよい。そして、スーパーや道の駅で売っているものも美味しかった。
【ワンパックウィンチセット】
さて、下の画像は有限会社ウッズの足立青年29歳。背中の80Lザックの中には、PCウィンチのPCW3000とツリーマウント。ロープバッグに入った10mm60mのダブルブレイドロープのシリウス、ウーピースリング2本、デッドアイスリング1本、プーリー3個、片持ちのプーリー1個、スチールカラビナ4個が入って居て25kg程度の荷物。彼はお腹の前に自分の荷物も抱えている。


道路から直線距離で100m弱ほどの山の途中まで上がった。
私:「どうですか?ご感想は。」「重さは?」
足立青年:『感動です!』『重さは大丈夫ですよ。それよりも道具が一回で運べるのが嬉しいです。』
私:「だよね〜。5000だと何往復もすることになるからね。ウッドマウントレシ−バーが大きいし。」
足立青年:『此れが使えたら最高ですね。』
と、斜面を登っても全然呼吸が乱れない頼もしい若者だった。


現場はこんな所。斜面が流されて土砂と木がワヤな状態に。丹波のキコリ、中嶋彩さんがワイヤーブラシで泥を落としながら木を片付ける。気の遠くなる様な作業だ。
【現場が荒れていても荒れていなくても防護服】
其々の木の在り方が一様ではない此の荒れた現場で、流れる様にリズミカルに処理して行く姿が美しい。しばし、プロの林業女子のお姉様の撮影会。
お姉様が履いておられるチェンソープロテクションパンツはSIP社製。前日のシンポジウムでもこういった防具服を着て安全管理を行なおうと啓発されていた。ほんと皆さん防護服は付けましょうね。
SIPのズボンが何処で手に入れられるのかを確認。うちの方だと、中嶋さんが在籍されていた安田林業さんとそれから田島山業さんで手に入る教えて貰う。夏でも大丈夫だそうだ。
わたしが使っているのは、共立のチェンソーズボン。サイズが合わなくてダボダボだが、超寒い冬場にはズボンの中に更に防寒着を履くにはちょうど良い。ハスクのサスペンダーで吊るしているので腰回りから熱気が抜ける。
もう一つは、ファナーのアーボリストパンツ。腿の後ろに換気用のジッパーが付いているが、これも夏場は無理。なので、夏はオレゴンのチャップスだけど、夏用のズボンも欲しいなあ。
ファナーを最初に日本に入れた八戸森林組合さんが開発したライジンアスリーターも良さそうだ。秋田で縫製しているというのがビビッと来る。縫製について日本のものが良いことが分かっているからね。買う事が出来た暁にはレポートすることに。
ファナーは、わたしが居る時に津和野町の地域おこし協力隊用に3人分を頭の先から靴まで、インナーからアウターまで、ジャケケット類も何種類か揃えた。流石の造りだが、縫製だけは日本のものと比較すると全然違っていて、ものによっては直ぐに解れが始まった。
この辺りの事はファナーだけの話ではなく、日本製は別格なのかもしれない。その辺りは折り合いをつけて、もし解れて来たら速攻アロンアルファで留めておくつもりで。


【重機がない搬出に必要な木登り】
さてさて、ODSKさん達は、中嶋さん達がやりたい作業のヒアリングをして搬出の段取りをする。
ここはプーリーを高めに付ける。ラダー梯子に登っている早川氏は、信州伊那ではブリ縄で木登りを教えている方だが、当然梯子があれば使う。ちょっと手が届かない位の高さに設置するので梯子は一段だけ。2m以下だから安全帯無し。
これから搬出をやりたいと考えている方の為に書けば、引っ張る材は、材の頭を上げるのが基本。そうでないと地表の障害物や地面に引っかかり易いから。また、摩擦も軽減出来るから。
障害物避けには下の写真にあるSkidding coneという優れものがあるので、これを材の頭に被せるだけで楽々搬出が出来る様になる。これは、一人で搬出する時には特に必要。

PCウィンチは林の奥の方に設置。途中、プーリーを設置したアンカー二カ所で方向転換。被害木を林の中に曳き込む。


3000は5000に比べて牽引速度が三分の二の速度、8m/分までしかないが、此の程度の距離ならばストレスは無い。曳いているのは元の直径が25cm程度の6m材。乾燥していて軽いので、曳くのにも力は要らない程度。
下の写真では残った短い材を持って運んでいるが軽かった。そうそう、人力で材を動かす場合に緩斜面の下げ荷だったらこの黄色いキャップ、Skidding coneを材に被せただけで4m材の太いものも楽に降ろせる。
此の方法はオフィシャルサイトにも、New自伐林業のすすめという本にも書いたが、愛知の足助きこり塾(昔のWebサイト)のキコリンのおじさんに教わった方法だ。
あとで分かった事だが、キコリンのおじさんやニワケンさん達って、早川先生が事務局&講師を務める島崎先生のKOA森林塾で習った方達だったのだ。つまり、順番に智慧をシェアして貰っているということ。


お昼は車のところまで降りて食事。昼休みにはスマートウィンチの観察会?アーボリストのT氏が、欲しいなあと見ている。
【小規模搬出のためのノウハウ】
午後は、ODSKさんのものと、わたしが持って行ったものとで併せて3000が2台あるので、1台で崩壊斜面から引き出して、もう1台で横に曳いて、林の中まで移動するというやり方にする。


よい写真がないので説明し難いのだが、斜面での搬出の際にありがちな状況での対応の仕方を書いてみる。
左下の様に材が斜面を横切って曳いている場合に自重で材の後ろが斜面下に落ちて行く。それを回避するには材の後ろを斜面上方に引っ張ってやれば良いのだが、今回は2台の3000が有ったので、1台でそれをやった。行なった事を整理してみる。
1)3000(1):崩壊地に臨む林縁の立木に設置。斜面下の材を引き上げる


2)アンカーを崩壊斜面の向こう側に設置してリダイレクト。プーリーでロープを方向転換する(右上写真)
3)3000(2):林の奥から、引き上げた材のもう一方の端にSkiddingconeを付けて牽引(左下写真)
4)3000(1):林縁に設置した3000(1)はエンジンを止めておき、キャプスタンドラムをポータラップの代わりにして制動しつつロープを送り出す(右下写真)。この制動により材のお尻が斜面下に落ちて行かずに牽引が出来る。生きている立木に擦らずに林内へ引き込みが出来る。


ということで、書くと分かり難いかも知れないが、やっていることは、材の後ろが流れない様に制御しながらロープを送り出していること。
つまり、3000(1)で引き出しては、3000(2)で林の中に材を曳き込み、その際に3000(1)のエンジンを止めてポータラップ代わりに材の後ろ側の制御をしているということ。
此の様な流れで作業をしたい時、普通ウィンチは一台なので、其の場合にはロープとアンカーを2セット用意しておいて、引っ張り出しと移動を其々のセットを1台のウィンチで交互に掛け替えながらやれば大丈夫。今回は、ちょっと豪華仕様でやってみただけ。
それでも材を大量に効率良く出したい場合には、2台使う此の手法もありだろう。ウッズさんはPCW5000のセットが一台あるので3000を導入すれば可能だ。
また、此の考え方は、重機や林内作業車を持っている人でも同じ。出し難い所にある材をPCウィンチで引っ張り出して、あとは重機や、林内作業車を使うルーチンの作業で土場までドンドン送り出すということ。
自伐林家レベルの搬出の際にPCウィンチの効果的使い方についての考え方を書いてみよう。
・バックホー、ユニックなどの重機も、ウィンチ付きの林内作業車(1〜1.5t積み)も持っていない場合-----力があり巻き上げ速度が早い5000があれば大抵の事が出来る。100mでも、もっと奥の200mでもロープを長くすれば斜面下からでも引き出せる。トラックへの積込みも土場の脇の立木があれば材を吊り上げて荷台へ降ろせる。
・バックホー、ユニックなどの重機だけを持っている場合-----林内の奥から引き出すのに5000があれば、太い材を全木出せるので、平地の脇まで引っ張り出してあとは重機で。積込みは重機で。
・ウィンチ付きの林内作業車(1〜1.5t積み)も持っている場合-----3000があればウィンチのワイヤーが届かない更に林内の奥の材が引き出せる。勿論、5000でも良いが、運べるけど重たいし何度も運ばないとシステムが出来ない。3000であれば、今回紹介した様にザックに大凡入るので、あとは手にスキッディングコーンを持って山奥に入って行けばよい。
また、林内作業車を動力とした土佐の森軽架線を使う場合に、主索から離れた材を横取り出来るが、其の材が重たい場合には、先柱と横柱に横への応力が掛かり危険。勿論、其々に控え索を採るところまで養生していれば良いが、大抵はやっていないので、其の時には3000を持って山の中に入り横の材を集めれば、効率とともに安全性が高まる。
・あとは、知っている人はやっている土佐の森軽架線キットとPCウィンチの組み合わせ。林内作業車のウィンチではなくて、PCウィンチを動力とする方法。林内作業車は120万円程度から200万円強。PCウィンチの5000で山仕事が出来るセットにしても半額程度。土佐の森軽架線キットは20万円と消費税。バックホーを持っているならば、林内作業車を購入しなくても良いかも知れない。
林内作業車のウィンチはハイとローの二段階付いている場合が多いが、PCウィンチの5000の牽引速度は12m/分が最大。でもオプションのドラムに付け替えれば18m/分まで上がる。但し、牽引力は600kg程度。
また土佐の森軽架線キットの主索は9mmワイヤーが100m。わたしのところの協議会も持っているが、土佐の森の屈強なオジさん達には何でもないみたいだが、わたしら柔な人間にはヨタヨタしてしまい重たいワイヤーを持って急斜面を降りるのも辛いので、其の場合には専用のリギング用の伸びないスタティックロープで架線を張る。
架線を張る距離が短い場合には特に楽。右画像は擁壁越えの為に30m強の距離を張った。
但し、ロープ側の滑車はロープ用のものを使用。それからロープの場合にはワイヤーの様に張りっぱなしは止めた方が良い。なので、機動的に現場をさっさと片付けていく時にはロープ架線も有りということ。現場が広く、場所も固定されているならば土佐の森方式の架線の方がガンガン出せる。
また、土佐の森軽架線のキャレッジは鉄の重たい板で作られているため、自重で斜面の下まで流れて行くのでロープ架線の場合でも此れは必要。タンデムのスナッチブロックなどを使うと、自分で斜面下まで曳いて行くことに。
土佐の森軽架線システムは、人数が居て地形が適合すれば我々の様な素人レベルでも長尺材を沢山搬出出来るので、それぞれ現場に合った道具を使い分けられると良い。
以上、PCウィンチ活用の為に整理してみたが長文になってしまったので、近いうちにこの部分のみ別ページに移行する事にしよう。
右下画像の黒いシャツの方は、NPO法人丹波グリーンパートナーの能口理事長。何の位の搬出量が見込めるのかを確認をしに来た。


ポータラップ自体は、左上写真のオレンジ色のシャツを着たアーボリスト氏の上の立木に設置してあって、切った材が斜面下に落ちて行かない様に使っていた。此れには10mmのシリウスロープを使用。
シリウスは、Wブレイドの両方ともポリエステル作られているので熱に強いのだろう。ページにはロープウィンチにも適していると書かれている。今回はODSKさんが居るので資機材は豊富にあるのだ。
時には人力も使いつつ、被害木を造材して林の中の土留め用に送り込んで行く。


【掛り木処理】
右側の写真はアンカーを設置してリダイレクトしているところだが、何をしようとしているのかというと、左下の写真にある様に斜面下に向かって被害木が掛り木になっているので、動滑車にしておき元を引き上げるため。


一回目はウィンチで引きながら元を切り離したが、下段の地面に突き刺さって×。二度目は早川先生ご指導により、落とす場所に短い丸太を敷いてから、PCウィンチで引きながら短い折り伐りで倒したので、上手く元が敷いた丸太の上に載った。あとはウィンチで引けばOK。

と、以上使ってみて此の様な現場なら3000で充分行けそうだとの事。ODSKさん、久々にキコリさんに会いたいし、どんな活動をしているのかと、ボランティアで兵庫まで来た甲斐が有った様子。わたしも勉強させて頂きました。

【無事終了】
山で道具を片付けて降ろし、車に積込む。わたしは川の水で身体を拭いて汗を奇麗にした。ODSKさんたちは、明日は仕事とのことで今日の内に戻るとの事。
わたしたちは、何処を回って帰ろうかと悩むまでもなく、暇なので日本海側に抜けて景色を観ながら帰る事に。4月には、逆コースで野宿しながら豊岡から丹後半島、若狭、越前、そして白山石徹白を抜けて信州から関東に帰ったのだが、今回はこのブログの最初の記事にあるように尾鷲まで行って伊勢から丹波に入っていた。翌日で一週間になるが、ホテルに泊ったのは一回だけ。あとは車中泊だったのだ(天気が良ければ私は外に寝ていたことも有ったが)。
それもPCウィンチからチェンソーなどなど全部積んである状態で。。。それは、5000でなくてザック一つにまとまる3000のセットだったから?
ということで丹波市内に戻って食料を買い、そして温泉に入ってから教えて貰ったルートで9号線まで。雨が強かったので、野宿ではなく道の駅の屋根があるところを探して宿とした。
以上
20日の午後には、『丹波市新エネルギー普及事業 未来の森づくりシンポジウム 〜薪循環で森を宝に〜』が丹波の森公苑で開催され「丹波市木の駅プロジェクト」がスタートするので参加させて貰う。
“丹波の森公苑”は、凄く素敵なところだ。大勢の方が集まっていた。手抜きと言う訳ではないが、内容は、丹波のキコリさんのページをご参照。其の方がよく解ると思う。


シンポジウムは撮影不可だったので写真は無し。終了後に久々に丹羽健司氏とお会いした。丹羽さん、結構島根も回っておられる。丹羽さんは、4年前の津和野町の林地残材活用の事業キックオフの時にも講演されているし、隣の吉賀町が木の駅を展開しているので何度も来られている。同じ地域再生機構の森さんも一緒に来ているので、島根の西部でも東部でも結構お馴染みの人たち。
シンポジウム終了後にODSKさんと合流。今回もKOA森林塾の早川先生が同行。またまたKOAの休みをとって一緒に来たとの事。ついこの間も、休みをとって島根に同行されていたのだが・・・
街のホテルに泊られるとのことで夕飯を一緒にという話しを頂いたが、(私ども夫婦は夕食はアルコール付きのため)街での野宿では暑いので、我々は山に帰る事にして、其の前に温泉をご一緒した。
【災害復興現場へ】
さて、翌朝。丹波のキコリさんたちとODSKさんが、災害復興現場に於いて搬出手法を検討するために実作業を行なうので、昨年の豪雨災害地、五台山の麓へ同行させて頂く。待ち合わせは、道の駅『丹波おばあちゃんの里』。色々美味しいものがあるので気に入ってしまった。
現場に行く道すがらの崩壊地を撮影。一つ気がついたのは(走った道から見た限りだが)、集落や家の手前で崩壊が止まっているところが少なからず見掛けた事。別ページにも書いていることだが、斜面下部の林縁には太い樹を残しておく事という、昔からの言い伝え通りにされて来ているのでは無いかと思った。
先行車に付いての走りながらの為、写真を撮り損なった所が多いが、家の真裏の数列の太い樹の手前で崩壊が止まっているところをハッキリと見てとれるところが何カ所もあった。


今は奇麗になっているが何れだけの土砂が流れ込んだ事だろう。一昨年の津和野の激甚災害では、丹波市の様な平坦なところではなく、山の奥からの谷筋のに点在する集落が被害を受けたため、土砂や木がが川に流れ込む様な形になっていた。土砂の撤去には多くのボランティアの方々の尽力があったが、丹波市はもっと広い範囲で土砂が出た様子。


案内されたのは、道の駅から20分くらいの時間が掛かっただろうか、五台山の南側の麓になるのだろう。緩やかな谷筋が下って来ている所で、元は田圃が広くあっただろう地勢。今は全部土砂を集積する場所になっている。
【災害復興支援者へのプレゼント!】え、もっと働けって・・・
現地に到着して先ずは道具類を降ろす。「あ、そうだ!」と、ODSKのK氏。「これ、使って!」、と丹波のキコリさんに手渡したのは、リギング用ロープの12mm100mのドラム。災害地で活躍するキコリさんと仲間たちへの慰労のプレゼント贈呈式。
ロープは消耗品だからね。幾ら有っても嬉しい。ん、お顔に滲み出ていますね。とっても嬉しい感謝の気持ちが・・・ いや、差し上げるKさんこそ嬉しそう。


【本日の作業目的】
さて、現場の説明を。土砂で押し流された被害木を引き出して、立木に2点掛けして土留めにするためにODSKさん扱いのPCウィンチのPCW3000が役に立たないだろうかというのがテーマ。
ウッズさんでは、上位機種のPCW5000はPC販売さんから購入して既に活用中。でも、崩壊地の山に上げるのにちょっと手間が掛かるので、3000はどうだろうということ。


詳しい事はお聞きしなかったが、この施業は、また大雨が降った場合に土砂が出る可能性があるので、被害木を土留めにして活用してという住民からの声で行なっている事業らしい。
う〜、そうだよなあ・・・と、考えてしまう。振り返れば一昨年の豪雨災害があった津和野町では、被害地も見て回り地元の人に話を聞いたが、そう言った事を言った人は役場を初めとして誰も居なかった。
災害復興にお金が出るのは農地まで。崩壊した山の整備には一切出ない。そういった仕組みは無いそうだ。だから、山は崩壊したまま。住民は、もう山の手入れをする気にもなれないから、そのままにしておくとのこと。
でも、でもですよ、当たり前の話だけど、また豪雨が起こったらどうするの?と、言うこと。此方の地方に住んでみて思うのは、どこでも全てが諦めモードの雰囲気が充満していること。
良くない事でも見て見ない振りをしていたり、また色々な癒着があったりするけれど、それは地域住民に自立心が見られず自分たちで問題解決をしようという自浄能力がないからで、だからおかしな事ばかり起きる。
それじゃあ、感受性の強い若い人たちは地域を見切って出て行くわな。そういった精神土壌が、耕作放棄地や放置林を生み出す源泉かも知れないとつい考えてしまう。そうではない地域は、山奥でも若い人たちが残っていて生き生きとしてところもあるからだ。
そういった視点からみて、“丹波市は地域維持の気持ちが強い”から集落が整っていて奇麗なのかもと思わせる。一軒一軒のお宅が奇麗というだけでなく、地域全体の雰囲気が感じよい。そして、スーパーや道の駅で売っているものも美味しかった。
【ワンパックウィンチセット】
さて、下の画像は有限会社ウッズの足立青年29歳。背中の80Lザックの中には、PCウィンチのPCW3000とツリーマウント。ロープバッグに入った10mm60mのダブルブレイドロープのシリウス、ウーピースリング2本、デッドアイスリング1本、プーリー3個、片持ちのプーリー1個、スチールカラビナ4個が入って居て25kg程度の荷物。彼はお腹の前に自分の荷物も抱えている。


道路から直線距離で100m弱ほどの山の途中まで上がった。
私:「どうですか?ご感想は。」「重さは?」
足立青年:『感動です!』『重さは大丈夫ですよ。それよりも道具が一回で運べるのが嬉しいです。』
私:「だよね〜。5000だと何往復もすることになるからね。ウッドマウントレシ−バーが大きいし。」
足立青年:『此れが使えたら最高ですね。』
と、斜面を登っても全然呼吸が乱れない頼もしい若者だった。


現場はこんな所。斜面が流されて土砂と木がワヤな状態に。丹波のキコリ、中嶋彩さんがワイヤーブラシで泥を落としながら木を片付ける。気の遠くなる様な作業だ。
【現場が荒れていても荒れていなくても防護服】
其々の木の在り方が一様ではない此の荒れた現場で、流れる様にリズミカルに処理して行く姿が美しい。しばし、プロの林業女子のお姉様の撮影会。
お姉様が履いておられるチェンソープロテクションパンツはSIP社製。前日のシンポジウムでもこういった防具服を着て安全管理を行なおうと啓発されていた。ほんと皆さん防護服は付けましょうね。
SIPのズボンが何処で手に入れられるのかを確認。うちの方だと、中嶋さんが在籍されていた安田林業さんとそれから田島山業さんで手に入る教えて貰う。夏でも大丈夫だそうだ。
わたしが使っているのは、共立のチェンソーズボン。サイズが合わなくてダボダボだが、超寒い冬場にはズボンの中に更に防寒着を履くにはちょうど良い。ハスクのサスペンダーで吊るしているので腰回りから熱気が抜ける。
もう一つは、ファナーのアーボリストパンツ。腿の後ろに換気用のジッパーが付いているが、これも夏場は無理。なので、夏はオレゴンのチャップスだけど、夏用のズボンも欲しいなあ。
ファナーを最初に日本に入れた八戸森林組合さんが開発したライジンアスリーターも良さそうだ。秋田で縫製しているというのがビビッと来る。縫製について日本のものが良いことが分かっているからね。買う事が出来た暁にはレポートすることに。
ファナーは、わたしが居る時に津和野町の地域おこし協力隊用に3人分を頭の先から靴まで、インナーからアウターまで、ジャケケット類も何種類か揃えた。流石の造りだが、縫製だけは日本のものと比較すると全然違っていて、ものによっては直ぐに解れが始まった。
この辺りの事はファナーだけの話ではなく、日本製は別格なのかもしれない。その辺りは折り合いをつけて、もし解れて来たら速攻アロンアルファで留めておくつもりで。


【重機がない搬出に必要な木登り】
さてさて、ODSKさん達は、中嶋さん達がやりたい作業のヒアリングをして搬出の段取りをする。
ここはプーリーを高めに付ける。ラダー梯子に登っている早川氏は、信州伊那ではブリ縄で木登りを教えている方だが、当然梯子があれば使う。ちょっと手が届かない位の高さに設置するので梯子は一段だけ。2m以下だから安全帯無し。
これから搬出をやりたいと考えている方の為に書けば、引っ張る材は、材の頭を上げるのが基本。そうでないと地表の障害物や地面に引っかかり易いから。また、摩擦も軽減出来るから。
障害物避けには下の写真にあるSkidding coneという優れものがあるので、これを材の頭に被せるだけで楽々搬出が出来る様になる。これは、一人で搬出する時には特に必要。

PCウィンチは林の奥の方に設置。途中、プーリーを設置したアンカー二カ所で方向転換。被害木を林の中に曳き込む。


3000は5000に比べて牽引速度が三分の二の速度、8m/分までしかないが、此の程度の距離ならばストレスは無い。曳いているのは元の直径が25cm程度の6m材。乾燥していて軽いので、曳くのにも力は要らない程度。
下の写真では残った短い材を持って運んでいるが軽かった。そうそう、人力で材を動かす場合に緩斜面の下げ荷だったらこの黄色いキャップ、Skidding coneを材に被せただけで4m材の太いものも楽に降ろせる。
此の方法はオフィシャルサイトにも、New自伐林業のすすめという本にも書いたが、愛知の足助きこり塾(昔のWebサイト)のキコリンのおじさんに教わった方法だ。
あとで分かった事だが、キコリンのおじさんやニワケンさん達って、早川先生が事務局&講師を務める島崎先生のKOA森林塾で習った方達だったのだ。つまり、順番に智慧をシェアして貰っているということ。


お昼は車のところまで降りて食事。昼休みにはスマートウィンチの観察会?アーボリストのT氏が、欲しいなあと見ている。
【小規模搬出のためのノウハウ】
午後は、ODSKさんのものと、わたしが持って行ったものとで併せて3000が2台あるので、1台で崩壊斜面から引き出して、もう1台で横に曳いて、林の中まで移動するというやり方にする。


よい写真がないので説明し難いのだが、斜面での搬出の際にありがちな状況での対応の仕方を書いてみる。
左下の様に材が斜面を横切って曳いている場合に自重で材の後ろが斜面下に落ちて行く。それを回避するには材の後ろを斜面上方に引っ張ってやれば良いのだが、今回は2台の3000が有ったので、1台でそれをやった。行なった事を整理してみる。
1)3000(1):崩壊地に臨む林縁の立木に設置。斜面下の材を引き上げる


2)アンカーを崩壊斜面の向こう側に設置してリダイレクト。プーリーでロープを方向転換する(右上写真)
3)3000(2):林の奥から、引き上げた材のもう一方の端にSkiddingconeを付けて牽引(左下写真)
4)3000(1):林縁に設置した3000(1)はエンジンを止めておき、キャプスタンドラムをポータラップの代わりにして制動しつつロープを送り出す(右下写真)。この制動により材のお尻が斜面下に落ちて行かずに牽引が出来る。生きている立木に擦らずに林内へ引き込みが出来る。


ということで、書くと分かり難いかも知れないが、やっていることは、材の後ろが流れない様に制御しながらロープを送り出していること。
つまり、3000(1)で引き出しては、3000(2)で林の中に材を曳き込み、その際に3000(1)のエンジンを止めてポータラップ代わりに材の後ろ側の制御をしているということ。
此の様な流れで作業をしたい時、普通ウィンチは一台なので、其の場合にはロープとアンカーを2セット用意しておいて、引っ張り出しと移動を其々のセットを1台のウィンチで交互に掛け替えながらやれば大丈夫。今回は、ちょっと豪華仕様でやってみただけ。
それでも材を大量に効率良く出したい場合には、2台使う此の手法もありだろう。ウッズさんはPCW5000のセットが一台あるので3000を導入すれば可能だ。
また、此の考え方は、重機や林内作業車を持っている人でも同じ。出し難い所にある材をPCウィンチで引っ張り出して、あとは重機や、林内作業車を使うルーチンの作業で土場までドンドン送り出すということ。
自伐林家レベルの搬出の際にPCウィンチの効果的使い方についての考え方を書いてみよう。
・バックホー、ユニックなどの重機も、ウィンチ付きの林内作業車(1〜1.5t積み)も持っていない場合-----力があり巻き上げ速度が早い5000があれば大抵の事が出来る。100mでも、もっと奥の200mでもロープを長くすれば斜面下からでも引き出せる。トラックへの積込みも土場の脇の立木があれば材を吊り上げて荷台へ降ろせる。
・バックホー、ユニックなどの重機だけを持っている場合-----林内の奥から引き出すのに5000があれば、太い材を全木出せるので、平地の脇まで引っ張り出してあとは重機で。積込みは重機で。
・ウィンチ付きの林内作業車(1〜1.5t積み)も持っている場合-----3000があればウィンチのワイヤーが届かない更に林内の奥の材が引き出せる。勿論、5000でも良いが、運べるけど重たいし何度も運ばないとシステムが出来ない。3000であれば、今回紹介した様にザックに大凡入るので、あとは手にスキッディングコーンを持って山奥に入って行けばよい。
また、林内作業車を動力とした土佐の森軽架線を使う場合に、主索から離れた材を横取り出来るが、其の材が重たい場合には、先柱と横柱に横への応力が掛かり危険。勿論、其々に控え索を採るところまで養生していれば良いが、大抵はやっていないので、其の時には3000を持って山の中に入り横の材を集めれば、効率とともに安全性が高まる。
・あとは、知っている人はやっている土佐の森軽架線キットとPCウィンチの組み合わせ。林内作業車のウィンチではなくて、PCウィンチを動力とする方法。林内作業車は120万円程度から200万円強。PCウィンチの5000で山仕事が出来るセットにしても半額程度。土佐の森軽架線キットは20万円と消費税。バックホーを持っているならば、林内作業車を購入しなくても良いかも知れない。
林内作業車のウィンチはハイとローの二段階付いている場合が多いが、PCウィンチの5000の牽引速度は12m/分が最大。でもオプションのドラムに付け替えれば18m/分まで上がる。但し、牽引力は600kg程度。

架線を張る距離が短い場合には特に楽。右画像は擁壁越えの為に30m強の距離を張った。
但し、ロープ側の滑車はロープ用のものを使用。それからロープの場合にはワイヤーの様に張りっぱなしは止めた方が良い。なので、機動的に現場をさっさと片付けていく時にはロープ架線も有りということ。現場が広く、場所も固定されているならば土佐の森方式の架線の方がガンガン出せる。
また、土佐の森軽架線のキャレッジは鉄の重たい板で作られているため、自重で斜面の下まで流れて行くのでロープ架線の場合でも此れは必要。タンデムのスナッチブロックなどを使うと、自分で斜面下まで曳いて行くことに。
土佐の森軽架線システムは、人数が居て地形が適合すれば我々の様な素人レベルでも長尺材を沢山搬出出来るので、それぞれ現場に合った道具を使い分けられると良い。
以上、PCウィンチ活用の為に整理してみたが長文になってしまったので、近いうちにこの部分のみ別ページに移行する事にしよう。
右下画像の黒いシャツの方は、NPO法人丹波グリーンパートナーの能口理事長。何の位の搬出量が見込めるのかを確認をしに来た。


ポータラップ自体は、左上写真のオレンジ色のシャツを着たアーボリスト氏の上の立木に設置してあって、切った材が斜面下に落ちて行かない様に使っていた。此れには10mmのシリウスロープを使用。
シリウスは、Wブレイドの両方ともポリエステル作られているので熱に強いのだろう。ページにはロープウィンチにも適していると書かれている。今回はODSKさんが居るので資機材は豊富にあるのだ。
時には人力も使いつつ、被害木を造材して林の中の土留め用に送り込んで行く。


【掛り木処理】
右側の写真はアンカーを設置してリダイレクトしているところだが、何をしようとしているのかというと、左下の写真にある様に斜面下に向かって被害木が掛り木になっているので、動滑車にしておき元を引き上げるため。


一回目はウィンチで引きながら元を切り離したが、下段の地面に突き刺さって×。二度目は早川先生ご指導により、落とす場所に短い丸太を敷いてから、PCウィンチで引きながら短い折り伐りで倒したので、上手く元が敷いた丸太の上に載った。あとはウィンチで引けばOK。

と、以上使ってみて此の様な現場なら3000で充分行けそうだとの事。ODSKさん、久々にキコリさんに会いたいし、どんな活動をしているのかと、ボランティアで兵庫まで来た甲斐が有った様子。わたしも勉強させて頂きました。

【無事終了】
山で道具を片付けて降ろし、車に積込む。わたしは川の水で身体を拭いて汗を奇麗にした。ODSKさんたちは、明日は仕事とのことで今日の内に戻るとの事。
わたしたちは、何処を回って帰ろうかと悩むまでもなく、暇なので日本海側に抜けて景色を観ながら帰る事に。4月には、逆コースで野宿しながら豊岡から丹後半島、若狭、越前、そして白山石徹白を抜けて信州から関東に帰ったのだが、今回はこのブログの最初の記事にあるように尾鷲まで行って伊勢から丹波に入っていた。翌日で一週間になるが、ホテルに泊ったのは一回だけ。あとは車中泊だったのだ(天気が良ければ私は外に寝ていたことも有ったが)。
それもPCウィンチからチェンソーなどなど全部積んである状態で。。。それは、5000でなくてザック一つにまとまる3000のセットだったから?
ということで丹波市内に戻って食料を買い、そして温泉に入ってから教えて貰ったルートで9号線まで。雨が強かったので、野宿ではなく道の駅の屋根があるところを探して宿とした。
以上