他に書かなければいけない記事が山ほどあるのだが、道具好きなもので・・・(^^;; ハスクバーナの5IMG_4327560XP(60cc)は、大分以前に手に入れたのだが調子が悪いのでお蔵入りになっていた。

 ところが、神様、石見エコー様の采配で調子が悪い原因はクランクケースの精度不良と判明。接合部からエアを吸っていたことに起因する不調だった様だ。


【560XP復活】
 そしてハスクバーナ・ゼノア株式会社の誠意あるご対応のお陰でクランクケースから何からムニャムニャまで新品になって、見た目は初期タイプだが中身は現行タイプと相成った(2017年に対応は終わったらしい)。

 ケースからクランク周りまでが交換対応をして貰えたので、あとは自分でマフラーとキャブをオーダー。これも現行仕様のもの。
 あとは細かいものも変えて、やっと自分のものという感じになってきた。ついでにソーバーも他のものから取って来て、ソーチェーンも新品にした。

 まだ、山で使っていないのでエンジンが灼けた時の具合は解らないが、安定して始動する様になったので、ここで復活宣言をしてしまおう。
 ただ、灼けた時の再始動に関して、石見エコーの新入社員の青木氏から、「エンジンが灼けたあとは、5分間程アイドリングしてからストップして欲しい。暖まった後の始動にはデコンプは使わない様に。」と、ハスクから指導があったと伝えられた。結局、現行仕様にアップデートされても熱間時の再始動については手続きが必要そうだ。

 雲南市の地域自治組織関係ご担当職員のT田さ〜ん、前の記事に書いた560XP、動く様になりましたよ〜! わたしの腕には有り余る機種なので、今度T田さんのインプレッションをお聞きしたいっす・・・奥さんに内緒で中古3tバックホウまで買ってしまったT田さ〜ん! 林内作業車も持って居るし、なんと!スキッディングコーンまで持っていたとは。あなたは一体何処へ行こうとして居られるのでしょうね〜。
5IMG_4311
【消耗部品交換】

 さて、取り替えた細かいパーツだが、1月の終わり頃に石見エコーさんに寄ったところ、新しいキャブレターも来て組み込みが終わっていたので引き取ってから、改めて掃除をしてみて交換しようと思い立ったのだった。

 何故なら、まずソーバーを換えて新しいチェーンを付けて回したところ、シャラシャラと回転音がやたら五月蝿かったのだ。外してみれば、ソーチェーンを駆動するスプロケット(リムタイプ)が磨り減っているではないか。

 これじゃあ、新しいソーチェーンが傷んでしまうので、速攻石見エコーさんへ電話をする。ついでに気になったものをオーダー。

 この右画像の中の左側のリムタイプスプロケットが旧い方。右は新品。ソーチェーンのドライブリンクが当たるところが抉られる様に磨り減っている。
 こんなになるまで使っていてはいけませんね。
5IMG_43045IMG_4308 
 なので、クラッチドラムを外すところから始める。先ずはピストンをロックさせるために、手持ちの硬めの紐をシリンダー内に詰め込む。
 ほんとはピストンストッパーという道具があるはずだけど買わない。

5IMG_43125IMG_4305 それからクラッチドラムを外し技を石見エコーの村上整備士から教えて貰って来たので、カンカンッとやってみる。

 マイナスのドライバーとプラスティックハンマーで、クラッチに書いてある“OFF”の方向に、ショックを与える様に打つだけ。何回かやったら、外れました〜!

 村上氏がピストンロックさせないでも石見エコーの平岡さんは外しているよ、と言っていたが、自分は何度カンカンとやっても外れなかったので、結局、順当な方法を選び紐をシリンダーに突っ込んだのだった。

 今度、締めるのは? わたしの場合は、ハンドディスクグラインダーのディスクを締めて留める時に使うディスクグラインダー用のワッシャー回し?で締めた。エンジンを掛けて回しても大丈夫だったので、取り敢えずこれで良しと。

5IMG_4319
 エアフィルターも取り寄せたので交換ついでに吸入口を覗いてみると、結構ゴミが付着している。


 ハスクのエアフィルターはちょっとシンプル過ぎ?(その後、起毛したタイプに交換)

 共立のなんか紙フィルター使っているのに。スチールも今のは紙らしい。 
 前に、ネットの記事だったか伝え聞きだったかで覚えているのは、雲仙普賢岳かどこかの噴火後の倒木処理の現場で使えたのは共立とスチールだけだったという話。

 紙フィルターのものでないと火山灰でフィルターが詰まってしまい、他のメーカのチェンソーは使えなかったそうな。

 クラッチのシャフトもグリスアップする。
5IMG_43235IMG_4324









 自分で交換したのは、リムスプロケット、デコンプ、クラッチカバーのロックボルト、エアフィルターだけ。あとはパージポンプが大分くすんで汚くなってきていたので、再度オーダーをしておいた。

 あとは、ソーチェーンのストッパが、チェーンが何度も絡まったらしくギザギザになっていたので、ヤスリとディスクグラインダーで整形した。他のところも削れていたので、相当何回もチェーンが外れたか、切れているのだろう。

 なんで、そんなことになるのかよく解らない。ソーチェーンが外れ易いのは枝の処理をしているときにバーの先の方を使うからだし、またはトラックの荷台に積み上げた枝を刻む時に、同じ様にバーの先を使うとチェーンが外れ易かったりする。
 
 よく見掛けるのは、チェーンのドライブリンクが見える位に弛んだまま使っている人がいること。それもスプロケットノーズバーで。ハードノーズバーでだったら多少弛ませないと、と思うが、スプロケットノーズタイプだったら、テンション張り気味で十分だろうと思う。

 それに、ソーチェーンの張りがズルズルに緩かったら、折角目立てした上刃切削角が変わってしまうだろうし・・・ そして、各摺動面へのショックも大きくなる様に思えるのだが如何か?
 ということで、またまた能書き炸裂。

4IMG_4341 さて、こんな程度での整備でも大分自分の道具という感じになってきた。リムスプロケットも換えて、バーもチェーンも換えたら回転音も静粛に。

 え〜、大抵は懐が何時も寂しいので、基本的スタンスはちょっと旧いけれど質の良いものを安く手に入れてリペアして使うのが大好き。道具は良いものを使わなくちゃね。

 え、費用? まだ請求書貰っていないので解らないが、最初の時点でも細かい部品も交換しているので、クレーム対応以外の工賃少々入れて4万円ちょっと(マフラー、キャブ新品)の納品書を貰っている。
 それから今回の交換部品と、あとはパージポンプ代がさらに乗って来る。だから全部で5万円強かなあ。ちょっと今回は費用が掛かった。でも、560の復活のためだから良しとしよう。

 その後、オイルポンプが大分やれて居ることに気がついて弄ってみたが、ええ〜い、どうせだから全部良くしてしまえモードに突入。後はオートチューンのくせして低速が被り気味だし、また診て貰わなくては・・・

2018年3月追記:2016年の2月に本記事を書いた後に、オイルポンプ周りも一式オーダーして自分で交換をした。それから、さらにはフライホイールとイグニッションモジュールまで・・・
 さて、今回のこの560XPの件でわかったこと。
 これは550XPについても同じらしいが、この時期には此れらの機種の不具合対応のために営業マンさんも把握しにくいくらいにバージョンアップがされた様子で、その場合には、そのバージョンに合わせてセットで不具合部分を交換しないと調子が悪いままという現象が出たらしい。
 もうこの件については2年前の記事なので、あまり記憶が定かでないが、うちの場合には、羽が欠けていたフライホールまでリプレイスしてしまおうなんて思って、交換してみたものの不調もまま。イグニッションモジュールとの隙間を調整してもラチが開かずに、結局、このフライホイールのバージョンに対応するバージョンのイグニッションモジュールに入れ替えてやっと落ち着いた。その後は絶好調。
 結果、何から何まで交換したので(しなくても良いものもあったが)、たしかトータルで9万円くらいは掛けた記憶がある。
 でも、この560XP、実はタダで頂いたものだったので、9万円と手間で中身がまるきり新品のものが手に入ったということに。故に全然損した気にはならない。それよりも最近のチェンソーの中身のお勉強ができたし、また拙い体験を(お役に立っているかどうかは?ですけど)こうしてシェアできたから、ま、良いことにしようかと・・・
 その後、560も550も相当中身(と側が)が変わって良くなっている様子。どんな具合になったのだろうか。それにしても山陰に移住して感じるのは湿気の多さ。夏が湿度100%なんて当たり前で、山で風が吹かないところでは、汗はそのまま作業着から滲み出る様な状態だし、冬の家の中でも70%くらいあることも日常。
 自分は中学生の頃から2stエンジンを弄っていて、オフロードバイクばかり乗っていたので、ハスクやスチールの様なエンジンは好きだけど、自伐型(副業型)の林業とかをやる人の道具として、最初は安定した国産のチェンソーを勧めたい気もする。
 ゼノアは使ったことがないのでコメントできないけれど、共立(新ダイワも)の安定感は安心して使える。CS42RSとかCS500などは所有欲はそそられないけど良い道具だよね。CS500は50ccの中で一番軽いから、持って楽だしね。ならば、CS42RSはあと200gくらい削ってほしいと、林機展のたびに共立の開発の人に言っているんですけどね。そうすれば、近年の山仕事(利益事業だけでなく)に参入する人が多くなっている状況に対応できて、ユーザが増えると思うのですが如何か。ホームセンターで売っているコストダウンして、山では壊れ易いチェンソーを使って、修理費が掛かるよりも、最初からプロ機を使わせて上げたほうが意識の底上げができて、より安全に確実に山仕事に取り組めるでしょ! 追記終了


5IMG_4330
【世代の違い】
 天気が良かったのでついでに写真も撮って於く。

 奥のハスクは346XPで、46ccの旧い方のタイプ。この世代はディジタルコントロールを行うコンピュータチューンのものではない。
 346XPが50ccとなってから、後継機の560と同じアーキテクチャの550XPが出た。
 が、不具合が続いて信頼度が低く346XPの50ccのものが未だ平行販売されている。でも、最近の550は改善されたという話。

 さて、世代が違うどちらのハスクも奇麗でしょ。わたしは素人なのでしょっちゅう木を伐らないからね。
 どちらかと言うと磨いて愉しむタイプ? それじゃあ、単なるマニアじゃん。

 でも、使いこんでいる鉈とかも結構奇麗にしているしなあ。それは仕上げ砥まで使って産毛が剃れる位。そうかあ、単なる刃物好きだったみたいだ。

 346XP、560XPの両方ともバーは15インチ。346に付いているソーバーは、ソーチェーンのヤスリでお世話になっているスイスのバローベ社製。なんでバローベかと言うと、オレンジで格好いいから... 素人は格好から入るのだ。

 「素人は格好から。」此れは業界にとっても大事なこと。どんな世界でもプロばかりじゃ困る。

 なんでかと言うと、素人がプロの真似をしたくて同じ様な道具と格好を買うから道具類が大量生産されて安くなるからだ。プロより素人の方が数が多いのは当たり前。素人がプロが使う道具が安くなる下支えをしているのだよ。そういう訳なので、素人を大事にしてやってね。(^-^)

 とは言ってもチェンソーは危ないからね。素人こそ防護服は上から下まで良いものを着用しましょう。
5IMG_5862 高い?でも、バイク用のプロテクションが入ったブーツから皮ツナギなどのウェアを上から下まで揃えれば直ぐに2、30万円は飛ぶし、ゴルフだって鮎釣りだって道具に可成りお金掛かるでしょう。

 危険要素が多いチェンソーワークをやりたければ、お金を掛けるのは当然かと思うのですが如何でしょう。

 もっとも、日本の夏は地下足袋じゃないと暑くて厳しいけれど安全には換えられません(チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドラインが変更されて地下足袋もダメらしい)。

 八戸森林組合さんではチェンソーブーツを開発している様子。涼しいタイプも作ってくれると良いのですが。


 全身ハスクの人とか、全身ファナーの人とかプロから揶揄されたとしても、素人は労災も無いし保険も良いものがないので怪我は御法度。

 素人こそ安全管理を徹底すること。誰も責任とってくれませんからね。そして家族や周りに迷惑をかける事にもなってしまう事もそうだけど、自分自身の一生を棒に振る可能性があるということを肝に命じておくことですよね。

 期待や希望、推測だけの依存的精神で作業をするのではなく、確信が持てる様に一つ一つ確認しつつ(そして失敗をしながらも)、物事の展開の因果関係を見抜く力を付けて行く事が地力を付けることに繋がるでしょう。

 そして、素人こそ道具は良いものを使う事。使い捨ての道具ではなくて愛着が湧く様な質の高い作り手側の想いや哲学が籠ったものを使いましょうね。
 そう、本物に触れることが大事でしょ。本物を見る目を付ける事が質の高い仕事が出来る様になる大事な要素だと思うのです。偽物に囲まれて人生を送っていたら、其れなりの流れにしかならないのは道理だと思いませんか。

 こちらに来て驚いた事があるんだけど、スローラインとスローバッグのことを教えたら、釣り糸とゴルフボールで同じ様なものを作ったとか、ポータラップを自作したとか、他にもパクリで自分で作るなどなど。

 確かに此の様に自分で工夫して道具を作るのは良い心がけじゃあありますが、質が低いものじゃあ結局は結果を出し難かったり、破断してしまったりして、そのままのレベルから抜け出る事が出来ないじゃないですか。

 大体、パクリが多過ぎ。それも上っ面だけ真似て自分の頭を使わず何の工夫も無いレベルのパクリ。あとは自分たちの頭や労力や金を使わないで人の道具を当てにする浅ましい奴。

 技は先ず真似るところから始まるけれど、その技とか智慧に対してのリスペクトが無かったら、到底身に付くわけがないでしょ。此方の人って、他人が汗水かいて自腹を切り、そうやって人生を掛けて得たものでさえも平気で只で貰おうとする。
 もっと低レベルな話では、他人が何年も取り組んだ結果報告用のプレゼン資料のパワーポイントデータを、当然の権利の様にくれとか言っちゃうしね。それも、自分の仕事に使うの為に・・・それも“◯◯長”とか人の上に立つ人がね。

 何かナアナアで仕事を(自分たちの世界だけで楽しくやっている)人たちは多いですけど、ある程度の質の高い仕事ができるレベルを超えた人がどうにも少ないなあ。都市部と違って切磋琢磨の機会が少ないみたいで、そこそこのレベルでも仕事になってしまうし、モノマネだけで済んでいるからかも知れない。資源豊かだし優れた素材は沢山あるんだけど活かし切れていないね。

 職人レベルまでなろうとするならば、投資して実際に良い道具を手に入れて使ってみて、更に改良して・・・って位じゃないとね。大体、本読んで勉強したり、自腹で金出して本気で技術を習おうって人が殆ど居ないしね。金が無きゃ丁稚の様に只で良いからと手伝いに行って教えて貰う事だって出来るんだし。。。僕らはそうやって仕事を覚えたものなんだけどね。

 そして教わるのは上っ面の技術じゃなくて、段取りとかモノの見方とか考え方とか取り組む姿勢などの精神的な部分が大事。それを上っ面の部分だけみてパクリしてもレベル低いよね。だから事故が多いんじゃないかと思えてしまう。
 こういった体質を変えたいんだけどどうしたらいいですかね。年寄りが考えや価値観を変えるのは無理だからやっぱり若い人たちに期待するよね。

 いまはネットでも様々な情報が出ているけれど、林業関係の技術本や先輩達の体験や智慧が籠った本が全林協さんなどから沢山出ていますよね。これで、その辺のオッサンに教えて貰うよりも、最先端の内容を知る事が出来るのにね。
 チェンソーを使った伐倒についても非常に詳しく、そしてあらゆるノウハウが詰まったものが出版されているので、安全にそして少しでも楽に作業を行いたい人、自分自身を押し上げたい人は手に入れましょう。

 其れ等を知った上で、ネットでシェアされている情報とか現場での先輩達の話を聞くだけでも、スタート地点が異なりますよね。オフィシャルサイトにも書いていますが、我々が目指すのはスーパー素人。

 そして縁があれば事業体で仕事をすれば良いし、自伐的にやってもいいし、生活の中での山仕事でも良いし、もっと高いレベルの統合的な山仕事が出来たら良いなあ、と夢見ているわけ。
 出来ない理由を並べ立てる人たちは沢山居るけど、無視・・・(^-^; 金を基軸に物事を考えれば悲観的になることは多いけれど、山と共に生きる、地球に恩返しをするという根幹に関わる生き方から、此れからの時代をどうやって創って行くかということだと思うんだけどね。

 その為には、林業事業体に雇われている人たちじゃあ身動きがつかないから、山に暮らす素人(山仕事がメインの生業ではない人たち)、つまり昔の様に山里に暮らす人たちが何でも出来た様に、此れからの若い人たちが新しい道具を使って智慧深く安全にレベルの高い山仕事が出来る様になっていけばよいでしょ。
5IMG_4332




 上から見ると346の方がちょっとだけグラマーなんだよね。









5IMG_4335

 前ハンドルのRもちょっと違うかなあ。


 重さは、、、家の体重計は可成りいい加減だし、動きが渋いので正確ではないが・・・

 どちらもガソリン、オイルともフルタンクにして。

 346は、前にも計った事あるけど、バローベのバーで、6.8kg位。

 560は、スギハラの15インチバーが付いていて、7.3kg位かなあ。
 体重計の目盛りを適当に見た感じだけど。

 僕ら素人のひ弱な人間には、500g違うと結構効いて来るよね(チェンソーの装備重量についての記事へ)。その上、パワフルな560だったら疲れた時の枝払いとかヤバいし。

 因みに、14インチのソーバーを付けたスチールの201Cはフルタンク状態で5kgだった。本体乾燥重量3.9kgという奴ね。この位だと可成り扱いは楽なんだよね。

 それが本体乾燥重量5.7kg。15インチバーのフルタンクで7.3kg(大凡)の重量でパワフルマシン。
 素人には過ぎたるオモチャが復活してしまった。気をつけようっと!(ブログの更新は不定期なので、暫く記事更新も無くて変わらないからって、山でおっ死んだかもなんて思わないで下さいね)


此の後の、【日本人向けのチェンソーワークとチェンソー、そして安全に対する意識醸成について】につづく
 

以上