旧年中は誠にお世話になりました。本年もどうぞ宜しくお願いを致します。
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 写真は、本年元旦の高津川でのご来光です。山稜が雲で覆われて分かり難いですが、お陽様のすぐ左側辺りが高津川の源流域に水を注ぐブナの天然林がある安蔵寺山(1263m)だと思います。

 島根県西部を流れる此の高津川はダムの無い河で、清流日本一に6回(だったかな)に選ばれたことがあります。とは申しましても、日本の各地にはもっと素晴らしく美しい川が沢山ありますし、自然豊かな奥山を擁して景色もそれぞれに美しく味わいがあるものです。そして素敵な方々が此の国の各地に大勢住んでおられます。
 しかし、自然破壊はどんどん進行していますし、天候異変や自然災害(人間の営利行為が災害を大きくしている)も益々増えています。

 その上、今年は世界情勢も経済もそして自然災害も更に厳しくなる事が予想されます。其の様な状況の中で、気付いた人達から生き方を変え意識を転換して此の国が残れる様に地力をつけて行く事が求められているでしょう。

 先ずは農と林。自らの手で育て、そして自分たちで活用出来ることが第一ではないでしょうか。経済的な数字には上らないところで良いですから、自分たちの循環サイクルに取り込んで活用出来る様になることが地に足がついているということでしょう。

 農は一年サイクルで結果が出ますが、林は十年単位のサイクルでないとその結果が見えてきません。しかも、豪雨災害などが起これば一気に山が崩壊したりします。下流域の集落や街の生活にも影響が出ます。

 経済活動の中の林業だけでは、山の保全が行き届かない事は多くの方々が理解されている事でしょう。
 然し乍ら、今は少し頑張れば一般の方々にも手を出せる道具類が揃いつつあります。そして安全作業のデータベースも整いつつあり各地で指導者が育って来ています。

 危険作業が多い山仕事は、ロジカルな思考方法とともに右脳的な空間把握能力や時間軸上の因果関係を瞬時に見抜く能力が必要です。勿論、俊敏な神経反応もそれに対応する体技も必要です。
 考える事も身体が無意識に反応する事も必要な山仕事。けっして簡単な仕事ではありません。むしろ普通以上の能力と感覚が必要でしょう。

 その上で、自然に対する畏怖や感謝の気持ちがあってこその人格形成が成される事を、先人・先達・先輩方々を拝見していて思う次第です。

 山に携わっている人達がみな教養深い訳ではないですが、飛び抜けて精神性の高い方が居られるのも事実。いい先達に出会えれば能力開発人格形成において、地に足がついた本当の人間力がつくのではと期待します。

 さて、南方熊楠氏が粘菌研究を通して神社林と森林の保護を強く訴えておられた訳ですが、此れはご存知の方も多いと思いますけれど、我々生物も大地(山も田畑、川も海も)も微生物が居てこそ生命サイクルが機能しているからでして、微生物の意志に依ってそれぞれの生命機能維持が出来ていると言っても過言ではないそうです。

 山に宿る精霊は木なのか微生物なのか、それは解りませんが、自然界に嫌われない様な人間であって欲しいもの(そうならなければ)と願う次第です。

 我が強く、そして自分を利する事ばかりが肚にある者は、山から、そして地球母さんにもオミットされかねません。と言うよりも、自分のことを自分自身(内在する神性や仏性)が赦せないと言った方が正確でしょうか。他の存在(他人でも)と繋がる事ができないので、守ってくれるための信号やメッセージが拾えないのでしょう。

 頭を垂れ敬意と畏怖をもって山仕事に臨みたいものです。山に慣れた人達でさえ事故や怪我がありますから、道の無い山を歩く事さえままならない素人がちょっと教わったからといって、そういった心構えも無く重機や動力をぶん回していると、自分で自分自身を危険に晒しかねません。

 ところで、微弱電流計で地面の電気を計測していると穴を掘ったり地形を変える事をすると地電流の乱れが起きる事が解ります。また、地磁気測定器で計測しますと、地磁気が乱れた場所というものがあるものです。

 我々の脳はもちろん神経も細胞膜内も微弱な電気で作動しています。光合成でさえも電荷を帯びたイオンのやり取りでなりたっていますし、木を全体でみても同様に微弱電気で生命機能維持しています。

 また針葉樹や竹などの葉の先が尖ったものは、そこから自由電子(エレクトロン:e-)を放射している様子。その為に、マイナス(エア:酸素)イオンが多い事を喜ぶ稲作は田圃の風上に竹林があると稲の出来も良いとか。
 そして、これらの電気的な場は、土中での微生物や、われわれ生物の体内常在菌の働きにも影響している様です。

 もしかすると土木や林業で事故が多いのは、地形を変え大地の電気場を乱す仕事をしてるにもかかわらず、そういった電気場の乱れの影響を受け易い粗い神経回路を持った人達が多いからかも知れません。つまり脳波が常にベータ波で乱れている人達ですね(粗い周波数に同調し易いということ)。

 逆に感謝の気持ちは、脳波を落ち着かせ、そして体内微生物も活性化させる様です(ひいては血も奇麗になるでしょう)。平かな心持ちは、閃きを生み易く、そして他の存在からのメッセージも受け取り易い状態になります。

 日本人を含めて世界各地のネイティブたち(その土地を先祖代々守ってきたひとたち)は事情によって母なる大地を傷つける様な工事を行うに際しては、然るべき儀式と想いをもって取り組んでいたはず。神様デザインとしか考えられない様なあらゆる存在や事象。大地や海、大気、微妙なバランスによってなりたっている自然界の中で、その恩恵を受けて暮らして来ることが出来た我々と、その我々に命を繋いでくれた祖先達も皆人間以外の存在によって生かされて来た訳です。

 其の様な人間以外の存在に対しての礼儀と思いやりがなくなってしまった今の文明社会は崩壊に向かっていることが明白でしょう。
 方向転換しないとならない時期を過ぎてしまったことに気付いた人達が少しずつ増え、新たな世界への一条の光は見えている様にも思えますけれど、その流れを大きなものにするには余程肚を括って臨む事、そして同じ方向を見ている仲間を増やす事が大事かと思います。

 この、心かき乱される様な大変革の時代には、まず感謝の気持ちをもとに生きていかないと様々な場面での選択を誤りかねないでしょう。それは、常に危険作業を伴う山仕事の作業場面でも同様です。

 守る者は守られるもの。自然や他者を守ろうとする気持ちが、ひいては自分自身を守る事に繋がります。差し出すものが還って来るもの。宇宙の法則は平等かつ冷徹です。自分自身を内観し、そして俯瞰できる眼を育てる事が大事ですね。

 本年の皆さま方の御安全を祈念させて頂きます。能書きご無礼を致しました。本年もどうぞ宜しくお願いを致します。