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追記---2018/10/20:共立(新ダイワ)用のオレゴン社スピードカットバーがリリース予定?ちょっと縁の処理が格好良くなった超軽量スピードカットバーの共立(新ダイワ)用モーターマウントBK041のモデル。16インチと18インチ。どうせだったら共立(新ダイワ)でスピードカットシステム付きモデルをラインナップすれば良いのにね。
 他、実際の運用インプレッションと同50ccクラスの他機種の出力比較やエンジン特性が違う理由などを記事の最後に追加。


 以前の記事「スピードカットシステム」の続き・・・と言うか、42ccチェンソーの総重量の話(&最軽量50ccチェンソーは?)」に現在発売されている50ccのチェンソーの重量比較を書いた。

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 本記事は、その話の続きの(多分、メイビ、きっと)最軽量であろう50ccチェンソーを仕上げてみた報告編。

 燃料、オイル満タンで6kgちょっと。誰に持たせても軽いと言われるCS500(現在のモデルはマイナーチェンジで100g重くなっている。要らぬお世話のマイナーチェンジ。改悪ね)と16インチスピードカットシステムの組み合わせ。

 共立(新ダイワ)? 力ないじゃん・・・とか、言われても1.3mmゲージの95TXLソーチェーンとの組み合わせならばストレスなし。そして軽いことによる恩恵の方が自分的には有難い。そんな話を書いてみた。


【違いがわかる200gの差】
 日々、山でチェンソーを使っているプロの人たちなら多少の重量差よりも優先される事項は他にあるだろうけれど、我々一般人で週末とか偶にしかチェンソーを持たない人間にとっては、200gの差は大きくて、重量感や疲労度に関係するように思えるからだ。

 倒木や岩を乗越ながら作業をしたり、片手に荷物を持っていては登れない様な斜面を登攀しながら山に上がるような場合にはチェンソーを斜面上の木の根元に押し上げるだけでもちょっとした重さが堪える。

 同じクラスのチェンソーでも、メーカや機種で200g位の差がある。その上、バーとソーチェンーを軽いものにして、さらに200g減ったとしたらトータル400g。ガソリンやオイルが減って来たら更に400g近く減る場合もある。合わせて800g近く違ったら疲れて来た時には全然違うだろう。

 いや、ひ弱な自分の自己基準が前提で恐縮だが、さらにこんなことを痛感するのは齢を重ねてきて、あちこちが痛いとかモノが見難くなったとか(関係ないか...)があるから。
 多分、共感してもらえる人も居られるのではなかろうかと、こんな記事を書いている。


【値段の違いほど軽く無い42ccクラス】
 「だったら、小さいチェンソーにすればいいんじゃねえの?」、と言われるかも知れないね。まあ、その通りではあるんだけど、そこで問題が一つ。
 50ccの下のクラスって、前の記事に書いたように42cc(40〜43cc位)のクラスがあるけれど、これが本体の重量面でいうと大して軽くないんだよね。
 下手すりゃ50ccクラスに限りなく近い本体乾燥重量のものもある。

 本体の乾燥重量はカタログ値。そこへ燃料とチェーンオイルが入るのでその容量に対する重量。そしてソーバーとソーチェーンの重量が乗って装備重量となる。

 でも、バーとチェーンで可なり重量が違ってくるよというのが、その前の記事の「オレゴン社「スピードカットシステム」ソーチェーン込みの重量比較」に載せた内容。
 ハスクのメーカ標準で付いてくる.325ピッチの18インチ〜15インチのもの、ツムラ、スギハラなどの1.5mmゲージバーと21BPチェーンと、オレゴンの1.3mmゲージのスピードカットシステムとの重量比較について。

 これは、チェンソーを買おうと思った時に、本体だけ持ち比べて200gの違い程度だったら、「ま、この位の違いだったら大差ないか・・・」、と考えがちだが、そこへ軽量バーとゲージの狭いソーチェーンを付けたなら、装備重量の時に400g程度違ってくるということ。
 そうしたらね、全然持ち重りの感じが違うのね。だって、400gと言うのは、燃料タンクが空の状態よりも更に軽いわけだから、持って違うのは想像できると思う。
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 あとは燃費(燃料消費率)というものも問題になることがある。山の(獣道の様な)経路を30分とか1時間あるいて現場に登って行く場合には、他に燃料とチェーンオイルも担ぎ上げる必要がある。

 前に事業体にいた時には、焼酎の4Lボトルに燃料を入れたり(短期消費なら良いけれど樹脂が溶けてキャブに入ると悪さするので長期には不可)、またオイルも必要分持って上がっていた。

 そんな仕事の時には燃費が悪ければ余分に燃料を持っていく必要があるし、チェーンオイルの吐出量も同様。ソーチェーンが太いタイプだったら、それだけオイルも必要になる。オイルの消費量の調整も自腹林業には大事かも。

 でも、オイルって(ガソリンもか)、注入後にキャップを閉め忘れてチェンソー持ち上げて、そのままダダ漏れとか、あとは冬場に焚き火の火付けにオイルを大量に使ってしまい、無駄な消費が多いのも事実。

 それから、勿論のことだが目立てが悪くて全然切れないソーチェーンを使っていたら、余計に燃料もオイルも喰うからね〜。

 こんな事は、重機メインの作業道脇で仕事をする事業体人たちには関係ないことかも知れないけれど、山奥に入っていく仕事の場合の全体の装備重量とか、または、個人で山仕事をする場合には、経費にもシビアに関わってくる事なので考えて然るべきことかと思うのだが如何だろうか。


【本体乾燥重量が、50ccクラス最軽量の共立CS500(新ダイワE2050D)にオレゴンのスピードカットシステムを組んだ】
 前の記事に書いたテキストをコピペしてみる。こちらに重量計算上の理論値を書いてある。
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 さて、CS500(新ダイワのE2050D)の燃料タンク容量は0.5L。
 オイルタンク容量が0.28L。ガソリンの比重をざっと0.75にして、オイルの比重もざっとだけど0.85で計算すると、、、IMG_3982(1)
ガソリン重量:375g
オイル重量:238g
 と、なる。
 これに本体の乾燥重量が、4.7kgで、前回の記事に載せたオレゴンの16インチのスピードカットシステム(バー&チェーン)の重量が762gだから、
 全部足すと、「6.075kg」という装備重量に・・・
 あと、オイルの滲みた切り粉がくっついたりしていて、ざっと6.1kg?ということになるので、共立(新ダイワ)の50ccが最軽量で、計算上ではこんな重さになる。
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 で、実際にやりました! ジャンジャジャ〜ン・・・予想どーり、計算どーり!
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 いや、素晴らしい!
 体重計で6kgちょうどくらいを指している。勿論、燃料もオイルも満タン。フル装備の状態。
 体重計の誤差を入れて、上記の理論値と殆ど同じ値が出た。

【50ccと42ccチェンソーの重量差。共立(新ダイワ)編】
 さて、共立の下位機種(新ダイワも同じ)の42ccに、同じようにオレゴンのスピードカットシステムを装着したものについて、前の記事に載せたものをコピペしてみよう。
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 おおっ!軽い。体重計の目盛りは、5.8〜5.9kg辺りを指している。
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 と書いてあった。では、調べてちゃんと計算をしてみる。

 CS42RS(新ダイワブランドでは、E1042S)の燃料タンク容量は0.435L。オイルタンク容量が0.24L。前と同じように、ガソリンの比重をざっと0.75にして、オイルの比重もざっとだけど0.85で計算すると、、、
ガソリン重量:約326g
オイル重量:204g
 と、なる。
 これに本体の乾燥重量が、4.5kgで、オレゴンの16インチのスピードカットシステム(バー&チェーン)の重量が762gだから、
計算上では、5.792kgの総重量となる。

 ということで、いい加減な体重計の測定でも、大体合っていると・・・

 すると、50ccと42ccのチェンソーの重量差は、計算値では、6.075kgー5.792kg=0.283kg
の違いしかないことに。
 本体重量の差は、200gだから、あとは燃料とオイルの重量差が83gか。CS500のタンク容量との差を計算したら、まさしく83gだったので、、、で、共立(新ダイワ)の42ccと50ccのチェンソーの装備重量差は283gと言うことに。
 元から、この程度の重量差だったわけね。


【バーの重さで変わってしまう実装重量】
 ってことは、話が元に戻ってしまうけど(2回前の関連記事に)、42ccの42RSに標準のバーで21BP用のカットシステムが着いていたら50ccのCS500のスピードカットシステムが装着されたものと同じ重量になってしまうのではないだろうか。
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 残念ながら共立の16インチの標準装備の21BP用ソーバーが手元に無いので正確なところが解らないが、CS500についてきた18インチのソーバー(ツムラのOEM?)21BPのほぼ新品のソーチェーンをつけて重量を測ってみた。

 前の記事中の表には、ツムラの18インチと21BPとの組み合わせで、1038gとなっていたが、今回計測してみたら共立標準のもので、1046gだった。

 オレゴンの16インチのスピードカットシステム(バー&チェーン)の重量が762gなので、その差は、284g。

 となると、共立(新ダイワ)の42ccのチェンソーには21BPの18インチバーのラインナップがあるが、それと今回の題材であるCS500にオレゴンの16インチスピードカットシステムを装着したものと、ほぼ同じ装備重量ということ。

 42ccのものと50ccのチェンソーの装備重量が同じになった!

 元気な時には、重量差は大して気にならないし42ccというだけで軽くなった様な気もしていたが、50ccで装備重量が6kgちょっと、42ccのチェンソーの装備重量と被った重さ、と言うのは自分的には可なり嬉しい。

 でも、言いたいのは、何度も他の記事に書いている様に、42ccクラスはもっと軽くしてほしいと言うこと。日本の山はこのクラスでも充分に間に合う木が多いので、利用者数が見込めるこのクラスをブラッシュアップした日本独自の良い道具を作ってほしいということ。

 また、森林ボランティアから発展した自伐型の林業や木の駅プロジェクトで裾野のチェンソー人口が広がりつつあり、さらに薪ストーブのユーザも増えて薪採りの人も拡大しつつあるんだから、ホームセンターバージョンの直ぐに壊れる様なチェンソーでなくて、使いやすい軽くて力があって質の高いタフな42ccクラスを作ってくれれば、相当売れると思うんだけどね。
 問題は、ヴィジョンの持ち方と、情報発信力だけでしょう。


【中型機以下、各クラスの装備重量のおさらい】
 他に書いた記事に重複するので簡単に書くと、プロでも使う小排気量の35ccクラスだと本体乾燥重量が3.9kg。スチールのMS201とか共立のCS357がその重さ。このクラスの共立はスチールに比べてバーが弱いけれど、エンジンはよく回る。
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 で、35ccクラスの装備重量はちょうど5kgくらい。この程度だと軽くて非常に楽だし、初心者や女性にもオススメ。

 ただし、スチールのPS3のチゼルタイプのソーチェーンは、丸ヤスリ4.8mmで普通に目立てをするとフックになりがちで初心者には危ない。振動も多く、キックバックが起きやすい刃になってしまうので、初心者が買う時にはPM3のセミチゼルタイプをオススメしたい。

 さて、50ccの他の機種についての総重量の件。

 因みに、CS500の標準の18インチバー、21BP付きだとこんな重さ。IMG_4006(1)6.359kgが、バーチェーンの実測値とタンク容量からの計算値と本体乾燥重量の公表値を合わせた数値。

















 体重計では、6.5kgに近いところを指していた。

 各メーカの同排気量の機種のタンクの大きさはほぼ同じだから、本体の乾燥重量の差が、そのままスライドして、各機種の装備重量に近い数字が出るだろう。

 以前の記事に書かれている重さから計算(ハンドルヒータ無しのタイプ)してみると、ハスクの346XPのNEが6.66kg。
 550XPが6.56kgでスチールのMS261C-Mも6.56kgという数字になったが、18インチの標準のソーバーであれば、実測値もこれに近い数字になるのではないだろうか。

 つまり、標準的な18インチバーをつけた50ccクラスであれば、6.5〜6.6kg位ということになる。

 手強い木ばかりの作業でなければ、16インチの少し薄いソーバーでも済むのでCS500の6kgちょっとの装備重量は魅力的。500gくらい違ってくると作業性も可なり良くなるのではないかと思う。そして前にも書いた様に、疲労の蓄積が少なければ安全性の確保にもつながるしね。この辺の実作業の話については、実際に使ってみてからまた書き足してみたい。

 そして前項に書いた様に35ccクラスの装備重量が5kgくらい。そこに42ccクラスの装備重量が6kg前後となっているわけだから、なんとか装備重量を5.5kgくらいの42cc機種を実現してくれれば素晴らしい(共立の42RSに16インチスピードカットバーを付けて燃料を入れると5.792kgの総重量になるので、新型はあと300g削って本体乾燥重量目標が、4.2kg!で紙フィルター付きを。でも昔のE1039Sが4.3kgだったから、その重さでもいいや、という希望があるのはご理解頂けるだろう。50ccのCS500で6kgくらいに収めることもできるんだからね〜。


【デザイン?アーキテクチャ?】
 下の画像は、もう2年前のものだが、左からハスクの346XPne、共立のCS500、スチールのMS261、ハスクの550XP。
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 画像ではわかり難いが、横幅が狭いものから、550XP>346XPne>MS261>CS500となる。
 が、MS261とCS500の差は僅か。前ハンドルはハスクは幅が狭いが、MS261とCS500は広めで同じくらい。MS261の方がほんの少し広いかもしれない。

 あと、違うのは前ハンドルとリアハンドルの距離だね。これは写真からも分かる。スチールが一番長くて、共立のCS500が一番短い。
 長い方がキックバックが起きた際には抑えやすそうだが、身体が小さい日本人だと取り回しはし難いかもしれないし、慣れで大丈夫かもしれない。

 これは上の、35ccのチェンソーでもスチールと共立ではハッキリと距離が違う。もっとも、これはMS201がシリンダーが寝ているタイプだから特に長いわけ。
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 でも、共立がエコーと言う名前を冠していた頃は、同じ様にこの寝たシリンダーのタイプをリリースしていた。

 右は前に持っていた20年以上前の機種。地域のお婆ちゃんに頂いたものだが、整備したら絶好調で仕事をしていた(結局、知り合いのオッさんにプレゼントしてしまったが)。

 シリンダーが寝かせてあると振動の方向が違うから何かメリットがあっただろうか。
 ネットで、このエコーの水平対向二気筒のモデルを見た事がある。振動が大分打ち消せたのかもしれない。昔のエコーは随分チャレンジングなことしていたんだね。

 益田市の石見エコーさん(名前から分かる様に共立系でずっとやまびこ西日本の直営店だったが先年独立した。以前からハスクもスチールも扱っている親切な農機具屋さん)によれば、この寝かしてあるタイプのチェンソーは回転があまり上がらないという。

 多分、空冷の問題で回転を上げすぎると熱処理が大変だから、エンジンが高回転タイプにならない様に抑えているのかもしれない。

 さて、話を戻して、あとは前ハンドルの角度も違ったりする。下のハスク二台に挟まった共立の画像でも分かるかと思う。
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 共立のはどうもずんぐりむっくりの格好になってしまっていることは否めない。とは言っても、昔のハスクもボディが大きかったんだね。
 自分は、550XPは持っておらず前の45ccの346XPとの比較になるが、下画像の左は、前に記事にした27年前(シリアルナンバーから)の名機ハスクの242XP42ccとの比較。結構ボディでかいじゃん。

 右下画像は、346とCS500の比較。だいぶずんぐりしている。が、幅が242XPと同じくらいか。いずれも写角で346のフライホイール側が写っていないので幅が狭く見えていることもあって、正確なイメイジではないことをお断りしておこう
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 上から撮影するとこんな感じだになる。
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 上、346で下が500。やっぱり前ハンドルの角度と、それから前ハンドルと後ろハンドの距離が違うね。





 他に違うのは中も設計思想というか造りが違う。

 うちの協議会は、ハスクの560XP(60cc)もあるので5IMG_4332最新ではないもののハスクの近年の造りが垣間見れるものも持っているので、その違いを感じる。


 以前の記事に使った画像があったので載せてみよう。
 上が46ccの346XPで、下が60ccの560XP。
 ね、小さいでしょ。
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 この様に560や550は近年のハスクのとにかくタイトに小さくしよう設計のために日本の暑くて湿気た気候に合わずに熱間再始動性だったっけ?暑い時期にエンジンが焼けてしまうと、どうやってもエンジンがかからないという症状が出てトラブル続きIMG_4049だったことは、ご存知の方(体験した方)も多いはず。

 でも、初期の550でもそんなことは無いと言う近所の山師のおっさんも居るし、同様の症状が出て困ると言う若い人もいた。

 近くの某事業体では、初期の550を一斉に導入したものの、その症状に困って、この共立のCS500に全部入れ替え直したという話もあるから実際に不具合は出ていた様子。
 ごく最近では550のクランクケースの接合を5本のボルトから6本に変更にするとかしたとかいう話も聞いた。
 また、型番がによるみたいだが、うちの560XPと同じ様にクレーム処理でケースごと変更する処理をしているみたいだ。

 ところで、うちの復活した242XPも熱間再始動が悪くて、この夏には往生した。エンジンが焼けてしまったら再始動が出来ないことに。その時の伐採の続きは仲CIMG3241間の346XPを借りて済ませた。

 と言うことで、うちの346XPの場合でも、時々かかり難いくらいで、噂に聞く550の症状の様にはならない。でも、最近はハスクの新しい機種もだいぶ良くなったらしいけど、其の為にボディとかも少し仕掛けをして変わったよね。

 兎に角、共立をはじめ国産のチェンソーはどんな時でもエンジンが掛かるというのが一般の評判。
 ネット上にもある程度はそういった話が散見されるけれど、ハスクとかスチールなどみたいにマニアックな人たちが特定機種について採り上げて詳しい記事を載せるなんてことは、国産機に対しては殆どみられないものね。
 このCS500にフォーカスして採り上げている記事ってどれだけあるのだろうか。

 でも、ハスクの様にデザインや音が良いとか、スチールの様にタフだとか、質実剛健の造りだとかは無いけれど、作業全般可もなく不可もなく、平穏無事がこれ一番みたいな機種の代表が共立(新ダイワ)と言うことに。※ゼノアは使ったことがなく、また周りにもコアな使用者が居ないので分からないためノーコメントご無礼を。
 ま、古女房ってとこですかね。たまに浮気してみるけど、また戻ってくるという感じで頼もしくて良いかも。
 日本の農山村のディファクトスタンダードな足腰のしっかりしたお母さん達って頼り甲斐があるじゃないですか。朝も早よから寝起きが良くて、いつの間にかやること済ませているみたいな。
 他所に連れていって見栄えのする様な欧州風の格好よさは無いけれど、初めて会った人たちとも打ち解けて直ぐに友達が出来てしまうみたいな親しみやすさがあるキャラとかの方が現場向きでしょう。
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 これは、ひ弱なわたしには良いキャラかもしれない。
 だって、夏場にエンジンが掛からなくて再始動を延々とやるほど疲れることは無いでしょ?

 手間も体力も要る気分屋の娘って大変だからね。

 うちはハスクやスチールが何台もあるけれど、整備したり部品換えたり改造したりしているけれど、そんなのが多いんだよね。

 そこへ行くとこの古女房みたいなCS500は、整備後は非常に安定動作。あとは、オイルと燃料のキャップ形状がタンク内にゴミが入りにくい構造も共立(新ダイワ)の美点だから、純日本田舎仕様のきめ細やかなところもあるということ。

 っちゅうか、ちょっと違うかも。

 それは、古女房じゃなくて、実は女房に逃げられて〜、其処へ近所の後家さんが押しかけてきて、そこで作ってくれた料理がかつての母親の味だもんで、食べたら沁み渡るぅ〜みたいな、感じかな。何か馴染む感じがあるって、そんな例えはダメ?

 なんで後家さんが出てくるかと言うと、今の集落も前に住んで居た集落も後家さん多いのよ。みんなお婆ちゃんなんだけどね。皆さん独りになっても生き生きとしてらっしゃる。逞しいしね。料理も上手だったりして。
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 で、集落の泥落としのバス旅行なんて、朝のバスの中から呑み始めるもんね。ビールだけじゃなくて日本酒も。うちの夫婦はその後家さんたちに親切にして頂いております〜。

 その後家さん的な共立のCS500の中身はこんな感じ。これは、大分人生の垢がたまってますな〜。

 でも、開けてみて、あちこち弄ると生まれの違いを実感する。それぞれの考え方や意図するところで造りが違うんだろうね。

 ただ、CS500を開けてみて感じたのは、軽量化のためだろうけどネジのサイズが異なるものを色々使っているので工具の種類が余計に必要なことや、フレキシブルタイプのシャフトを持ったヘキサを使えないと、スタータ側のカバーを外す為には前ハンドルを外さないといけないこと。めんどい。

 そもそもの話だが、共立(新ダイワ)は、ユーザに掃除&整備をさせたくないみたいだ。何故ならば、一般の人が持っていない孔が星型の細いネジ(ヘキサではない)を肝心なところに使っている場合があるからだ。

 例えば、CS251Tのブレーキのロック機構が詰まっているプレートのネジなどがそう。此処だって油が染み込んだ切り粉が中まで入り込んで固まってしまうところ。そんなところまで農機具屋さんが掃除してくれるのは故障した時だけでしょう。掃除じゃお金を取れないし、壊れてからじゃユーザの負担になるだけだし、現場から乖離した考え方であることは多くの人が感じることではないだろうか。

 整備を出来ない素人ユーザが元に戻せなかったならば、そこで初めてお金を取って販売店さんが整備したり部品交換をすれば良いだけで、ユーザが簡単に開けられない様にするのは如何なものかと思われるのだが・・・
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 手に入れたら、取り敢えず簡単なところのお掃除をする。そうすると使っていた人がどんな想いで運用していたかが視えてくる。

 このCS500を使っていた人は丁寧で腕のいい人だったかもしれない。まずソーチェーンは大分チビっていて刃が小さかったけれど、目立てが基本通りに全ての刃が揃っていた。

 消耗していたのは、他にリムスプロケットが可なりやれていたくらい。汚れは裏の方まで満遍なくこびり付いて居たけれど全て平均的だったので、開けて掃除はしていた様子。
 但し、チェーンブレーキ機構が入っているカバーの中はビッチリと油切り粉が詰まっていたので、そこ以外は開けて平均的な掃除をしていたという感じかな。

IMG_3938(1) ボディの下も然程傷ついておらず、デカール類も擦れて印刷が薄くなっているレベル。傷が大きいのは後ろハンドルの内側にスパイクで踏まれた跡とマフラーの凹みだけ。
 チェンソーを放ったり適当に転がしておいて着く傷はなかった。

 ただ、石見エコーの若い人が、シリンダーに傷が入っていたので磨いておきましたと言っていたので、もののついでに開けてみた。
 この程度は使用上大したことはないね。

 あ、書くのを忘れていた。このCS500は、石見エコーさんの修理機棚に乗っていたのね。

 で、聞いたら前の持ち主さんが、コレを置いて行って代わりに若いピチピチのを新しく買って行っちゃったんだとか。後家さんじゃなくて、まだ現役なのに捨てられていたってわけ。可哀想でしょう〜。そう思いますよね?

 だもんで、社長にお幾ら位でお譲り頂けますか?と確認したら、日頃のお付き合いのお陰か、うちの協議会でも即決できる金額を提示されたもんで、速攻ツバを付けておいたのね。
 そんな経緯があって、数日後に当協議会のチェンソーリハビリセンターへ入所されたということ。ウククク、ク〜。(^-^)
 で、庭で掃除と整備していたら私の妻が来たけれど、何時もオレンジ色のチェンソーばかり弄っているので、新顔さんとは気がつかなかったみたい。

 さて、開けたついでに、吸排気ポートだけ研磨しておいた。だって、吸気ポートの内側が、シリンダー表面と同じ梨地のザラザラだったから。
 排気ポートもカーボンスラッジを取って磨きを入れておく。ルーターでヤスリを掛けてから簡単なバフがけで済ませたので適当。
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 時間がなかったので掃気ポートはスラッジも取らずじまい。兎に角、シリンダーの外側にこびり付いた茶色の汚れを取るのに手間が掛かってしまったから。

 これは、空冷の妨げになるからね。兎に角、チェンソーの中は綺麗にしておかないと熱が籠ってろくなことがない。無駄な出費を節約したい人は、はシリアスな状態になる前に手当をすることが必須ということね。

 そんな感じで程度の良いものをまたまた手に入れてしまったという顛末。農機具屋さんをリスペクトしてちゃんとお付き合いをさせて頂くことが大事なのはこころから実感する。


【共立にオレゴンのスピードカットバーをつけるには?】
 さてさて、スピードカットバーは共立用のものは未だ出ていないはず。オレゴンのネットのカタログって使おうと思っている人たちにとって内容が全然分からないんだけども、販売店においてある紙ベースの資料には、ラインナップに対する対応機種が書かれている。
 これはネット販売に対する何かの措置なんだろうか。IMG_3987(1)














 一応書いてみると、ハスクのスモールマウントに合うものは、「BK095」という型番が付くもの。ゼノアの欄には、G4211、G4501が載っている。

 スチールはマウントが、「GD025」という型番が付いているタイプ。MS271、280、291,260,261がリストアップされ書かれている。

 今回取り上げているスピードカットバーは、ピッチが.325でゲージが.050のもの。ソーチェーンが新しいタイプのゲージが.050の95TXLが使えるものということ。
 他にゲージが.058や.063のコントロールカット、バーサカットというモデルもある。
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 さて、ソーチェーンの95TXLの名前が出たところで注意点を一つ。

 目立ての時にヤスリで擦るわけだけど、ヤスリの刃が乗らないくらいに焼きが入りすぎているところが可なりあること。

 これは決してヤスリの刃が傷んでいるわけではなく新品ヤスリであってもだから、ソーチェーンの製造過程の焼き入れの段階で不良が出ていると言えるだろう。

 最初、刃の部分でも可なりのコマでヤスリが乗らなかったが大分磨り減ったら大丈夫になった。ところが、ガレットの部分、つまり下の方だけど、ここが何時まで経ってもヤスリが乗らずに上滑りしてしまう現象が数カ所あった。
 それも、擦っている内になんとかヤスリの刃が乗る様になったけれど、大分すり減った現在でも、一枚だけヤスリの刃が立たずに研げないコマがある。上刃は大丈夫で、横刃の上に近い部分の直下が削れないために刃付けができないのだ。今度ダイヤモンドヤスリを手に入れないと・・・

 但し、他の95TXLソーチェーンによっては、まるきり此の現象が出ないものもある。困ったもんだオレゴンさん。---結局、ダイヤモンドヤスリを手にいれる事になったが、丸棒のタイプではなくて、ルーターの先に装着するタイプしかなかった。
 4.8mmのダイヤモンドヤスリを石見エコーさんで買って来てルーターにつけてやってみたら、、、削れた。その後は、硬いところが取れたので、普通の丸棒ヤスリで擦っても刃付けが無事できる様になった。
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 でも、ルーターはドリルに比べて回転速度が高いためにどうしても削り過ぎてしまう。大分、刃がチビってしまった。本当はスライダックという電圧制御装置が欲しいのだが、ずっと放ったらかしでまだ手に入れていない。

 もっとも、刃付けに電動工具を使う気はサラサラ無くて、以前チェンソー販売店で電動工具を使って刃を付け直して貰ったというソーチェーンを見た事があるけど、すべて刃先が青っぽくなっていたからだ。
 これは鋼の炭素分に熱が入ってしまった証で、そのまま空冷して放っておけば焼き鈍しになるし、急激に冷えたら焼きが入り過ぎて、場合によっては刃が欠けやすくなったり、ヤスリが乗りにくくなったりする刃物にはやってはいけない処理なんだけどね。

 米だって玄ソバだって高速で精米・製粉をしたら酸化(熱の変質だけでなくて静電気も影響して酸化...つまり電子が抜けてイオン化)してしまい美味しくなくなる。なので、低速、低温、人力系が何事にも宜しいかと。

 でもって、うちはオレゴンさんのソーチェーンを使う機種が少ないので、オレゴン製と言われているけどハスクバーナブランドのH25とあとはスチール純正のソーチェーンが殆どなので、あまりそういった体験はないが、オレゴン製はバラツキがあるとか言うもんね。
(この記事を書いている最中に、共立のネットカタログが更新されたみたいで、CS500がマイナーチェンジされていたが、CS42RSの内容をみたら1.3mmゲージのソーチェーンが95VPXから95TXLに表記が変わっていた。こちらが標準装備となった様子。となれば、きっと95TXLの生産管理について歩留まりが良くなっていることを期待したい

 さてと、それはさておきCS500にスピードカットバーを実装するための加工作業について書いてみる。IMG_3977(1)

 まず、「BK095」タイプのマウントはハスクのスモールマウントに対応するために、チェーンの張りを調整するシャフトが入る孔の位置が違うのでその孔を加工することが必要。

 右画像だとちょっと判りにくいかもしれないけど、数ミリほど孔が内側寄りのために、シャフトが挿さらない状態。

 これに対応するには孔を外側に向かって広げればよいだけ。
 ソーチェーンの足、ドライブリンクが走る溝の底までは、削ってもまだ余裕があるから必要分を削れば大丈夫。
 削るに当たって、下記の方法をやってみた。人力と動力。
IMG_3972(1)IMG_3969(1)













 人力では、刈り払い機の笹刃用の目立てヤスリの7mmで。8mmでも良いけれど、手抜きで細い方にした。
 もう一方はルータに粗い砥石を付けて削る方法。ところが、このバーはアルミがコアに入っているものなので、削りカスが砥石についてしまいワイヤーブラシで擦ってもなかなか取りきれないために断念。

 でも、人力でやっても然程労力が掛からずに孔を広げることができた。
IMG_3980(1)IMG_3978(1)














 バーを重ねてみたところ。左はオレゴンが上、右は共立が上になっている。

 と言うことで、無事装着完了。エンジンも組み上げてからまだ始動をしていなかったので、可なり手間取ることに。
 やっと、アイドリングをしてエンジンを暖めつつブ〜ン、ブ〜ンとオイルの出はどんなかなと回す。ちょっと少ないのでネジを全開に調整。

 マフラーの方もちょっとイタズラをしておいたので、排気の抜けがどんなかと確かめつつ転がっているヒノキの丸太を試し切り。
 林業機会展でも試し切りをさせて貰ったけど、まあ同じだね。やっぱり音はハスクのものが良い。

 で、目立てをするためにクラッチ側のカバーを外して掃除をする。

 あ、やややや〜!!! オイルがダラダラね〜。やけに中が油だらけになっている。おっとっと〜! やっちまったぁ。そうだ、オイル孔を確認していなかったんだ。

 と、バーを本体に合わせて隙間から孔の位置を確認した。バー側の孔を内側に移動しないとバーのレールにオイルが流れないことが判明。
 だから、少ししかオイルが飛ばなかったんだ、と今頃合点する次第。

 それでは、加工しましょ。
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 と言うことで、今度こそルーターを使ってダイヤモンドヤスリで孔を下の方まで広げる作業。

 これは道具さえあれば簡単だと思う。

 ところがもう一つ問題がある。

 専用のバーでないとチェーンの張り調整用の孔の位置が、ボディ側のオイル吐出孔と重なってしまい、レールへオイルを供給する孔以外にも、此処の調整用の孔からオイルが漏れ出してしまうことになってしまう。

 それで、カバーを開けたら内側がオイルだだ漏れ状態だったわけね。これは、ハスクの560XPにスギハラのバーを付けた時に経験済み。
 其の時は、スギハラのバーを買った奈良の藤原商店、円陣さんから一緒に対策部品を購入していた。
 こんなやつね。左下の画像。560XPの記事のところに載せてあったらしく画像リストにあった。
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 でも、これはハスク用のマウントに対応するものなので、2本のボルトが突き出ているその間の距離が共立には合わない。なので、今回は薪ストーブの煙突用のアルミテープを貼って済ますことにした。

 取り敢えず、これで無事に使えるところまで出来上がって一件落着。あとは使い勝手が良いかどうかだね。この続きは、また更新しましょう。
以上

追記1---2018/10/20:このスピードカットバーは共立(新ダイワ)のマウントに対応するものが企画されているんだね。今日、共立のパイロット店的石見エコーさんへ行った際に見せて貰った。
 16インチと18インチのバーがあった。共立用マウントの場合、チェーンの張り調整用の孔とオイル孔は同じで良いんだね。CS500のマウントにあてがって見せてくれた。

 なんーだ! わたしがやった様な改造をしなくても近々共立用のバーがリリースされる可能性が高いのだ。まだ何時になるか判らないけれどお楽しみに。
 お〜、バーの縁の処理が格好良くなっている!私も一本頼みましょう。
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追記1の追記IMG_4164---2018/10/24:共立(新ダイワ)のマウント対応のスピードカットバーはまだ販売されていないことは書いたが、石見エコーさんにモニターさせて貰えるとになった。感謝。
 その後、何度か使っていて、他の人にも使って貰ったけど、トータル重量が軽いことと良く切れることは誰もが言っていた感想。

 それで、オレゴン社「スピードカットシステム」ソーチェーン込みの重量比較の記事の際に計測したのと同じ様にこの16インチのバー&チェーンを両方込みの重さを測ってみた。
 「758g」ありゃりゃ?ハスク用のBK095マウントの時に計測した16インチバー & 95TXLの64コマを合わせた数字は「762g」だった。ま、電子秤のは2g単位なので誤差範囲ということで。
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 チェーンの張り調整用の孔=オイル孔も当然のごとくピッタリで、オイルの回りも確認。
 当然でしょうけれど、全てピッタリと収まった。
 
 あと、この中古のCS500は燃料タンクのエアベント用のゴムパイプの差し込みのところから燃料が少しずつ滲んでいたが、これも交換したので気になるところは全て手を入れてスッキリ。
 あとは心置き無く使うだけと相成った。他にハスクが何台もあるけれど、結構気に入っている此のスピードカットシステム付きのCS500。絶対良いと思うんだけどなあ・・・・・

追記2---2018/10/20:先日、広島の安芸高田市で木の駅を立ち上げた方々の搬出の講習に行った際に少しだけ使用したのでインプレッションなど。

【余分なマイナーチェンジ】
 などと、やっている間に共立のネットカタログでは何時の間にマイナーチェンジが行われてiスタートなどという余計なものが付き本体乾燥重量が100g重くなっていた。デコンプがあるんだから、こんなものは要らないと思うのだが如何だろう。

 大体、デコンプも掛かり難いエンジンの際には役に立つ場合もあるけれど、CS500の場合は圧縮も低く、またエンジンが掛かりやすいために、デコンプ無しでも充分なくらいなのに、さらにiスタートという余計なサービスを付けて重くなってしまっては、折角の美点をスポイルしてしまうことになるので勿体無いよね。

 さて、使ったと言っても搬出講習の際なので、枝払いをしたヒノキの枝をまとめて積み上げて細かく刻む作業、これは腐って地面に還り易い様にするため。それから簡単な伐倒と、枯れ赤松の元が50cm位のものの伐倒程度。

 やっぱり軽いしエンジンは掛かり易いしで運用は楽。夏もこの調子でいって欲しいと期待するばかり。多分平気だけどね。


【出力(パワー)について、スパークプラグの熱価について、メーカの姿勢について】
 それで、CS500のエンジンはどんな感じかと言うと、自分が持っている前の45ccのハスクの346XPに近いかな〜。ピックアップの感じ(スロットルレスポンス)は346XPの方が良いけれどピークパワーは同じ位かもしれん。

 でも、うちのCS500は、吸排気ポート研磨、マフラーの中と出口を改造、他の記事にも書いた摺動面(シリンダー、ピストン、ピストンリングなどの)を鏡面加工するナノワークスという添加剤投入で軽くチューンしてある。
 あ、あとは346XPには18インチのスピードカットシステムが付いていて、CS500の方は16インチのスピードカットシステムだからね。
 だから、同条件の比較にはなっていないのでゴメンなさい。ただ、この95TXLの刃がついた16インチバーのCS500は、ハスクの346XPと比較してもそこそこお仕事をするということ。
 そして美点が二つ。下のクラスに近い装備重量6kgちょっとの軽さ。どんな時でも始動性が良いこと。
 おいおい使ってみて、またその後の結果を書くかもしれん。

 ところで、ハスクのマニュアルを見ると(全てヒートハンドルが付いていないもの)、
・346XP  :2.5kW/9600rpm  (45cc)  (重量:4.8kg)
・346XPne:2.7kW/9600rpm  (50.1cc)(重量:5.0kg)
・550XP  :2.8kW/10200rpm(50.1cc)(重量:4.9kg)
・545    :2.5kW/9600rpm  (50.1cc)(重量:4.9kg)
 因みに、
560XP  :3.5kW/9600rpm  (59.8cc(重量:5.9kg)
・242XP  :2.4kW/9900rpm  (42cc)  (重量:4.7kg)
 と、なっている。

 550は高回転型ということ。でも、かつての242XPはもっと高回転型で、マキシマムの回転数が15500rpmまで上がる(今の機種は排ガス規制もあるからノーマルではとても無理だし、また材質自体がが落ちているらしい。242XPのシリンダーとピストンの材質は可なりスペシャルであることを販売店の方が書かれている)。
 チェンソーに限らずだが、日本以外海外の製品(車両など)では、ネットでパーツリストやマニュアルが手に入れられる。うちの242XPは27年前の機種なので、多分該当品についてでは無いもののネット上にマニュアルがあるので素性が分かる。

 さて、スチールのマニュアルでは、
・MS261  :3.0kW/9500rpm  (50.2cc)(重量:4.9kg)
 マイナーチェンジされた新しいMS261は良い道具になった様子。欲しいけど、そんなに何台も50ccクラスは要らないからなあ。。。

 共立のCS500のマニュアル(カタログ共々あちこち探しても...)には、出力と回転数については記載なし。ガッカリね〜。

 これは、アメリカのサイト(ECHO USA:海外は昔の名前のまま出ている)のCS500のページを観ても書いていないのは同じ。ちょっとセコくないですかね。

 また、ECHO 扱いのものだと海外ではパーツリストも出ている(先のカタログページにリンクがある)。これを観ると、大体の中身の様子がわかる。国内向けと違ったのは、マフラーの出口のスパークアレスターかな。山火事対策のために排気口から火花が飛ばない様にするための機能について海外では特にうるさいはず。国産のはメッシュの網が間に挟んであるだけだが、アメリカ向けはちょっと違うみたいだ。
 因みにCS500のマフラーはただのボックスで排ガス対策のための機構は見られない。日本では、メーカに対して排ガス対策は製品全体に対して総量が課せられているみたいで、対策してある製品とそうでない製品が混在する様子。

 あとは、オプションでエアーフィルターとガソリンフィルターが違うタイプのものが用意されていてチューンナップキットの様な書き方をされている。

 んで、以前検索して観たことがある動画「ECHO CS-500ES vs Husqvarna 545 vs Stihl MS-261」(2014年)では・・・
・ECHO CS500ES:2.14kW(重量:4.8kg)
・ハスクバーナ545   :2.5kW (重量:4.9kg)
・スチールMS261   :2.8kW (重量:5.2kg)---初期型のMS261
 と、数値が出てくる。そして、テスト切削で使った燃料の量を測ると、ECHO(共立)が一番少ないという動画だった。やっぱり共立は燃費が良いんだ・・・

 CS500の国内の表記とは、機種名だけでなく重さや出力が微妙に違うので同等品ではないかもしれないけれど、何れにしてもCS500が一番出力が低い。されば、燃費も良くなるのも分かるよね。

 これは、圧縮比が低いのかな。iスタートは無いし、デコンプを使わなくともエンジン掛け易いのもそんなところがあるのかもしれない。
 シリンダーを開けた時にピストンリングもチェックしたが圧縮漏れを起こすほど磨耗はしていなかったから、元からの設計が高圧縮、高回転型ではなく、扱いやすさ(始動性や熱対策など)を狙った低圧縮のものなのかも。

 というのも、ノーマルで15000rpm以上回るという242XPなんてデコンプが付いていないものだから、下手すると60ccの560XPをデコンプを使わないで掛ける時よりも、スタータの抵抗が大きい時(冷間時)があるために、如何に高圧縮(シリンダー内の二次圧縮。一次圧縮はクランクケース内を言う)なのかが分かる。

 これはエンジン特性の狙いが各社で違うのは当然なことで、ピストンリングの数からもわかる。
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 左画像はCS500のピストンで、ピストンリングが2本入っているのがわかる。右画像はハスクの242XPのものだが、リングの溝が1本だけとなっている。
 ピストンリングが2本ならば、フリクションが強くなって抵抗が大きくなるが圧縮漏れは少ない。これが1本ならばフリクションが少ないので抵抗が少なくて回転は上がりやすいが、2本リングと比較すれば圧縮は漏れやすい、ということ。

 このピストンリングは消耗品なので、磨耗すると圧縮が漏れやすくなるので力は出難くなる。でも、逆に抵抗が少なくなるのでエンジン回転は上がりやすくなる。
 勘違いしてはいけないのが、この状態で回転が上がり易いエンジンになればパワーがあるかというと、ピストンリングとシリンダーの磨耗を原因とする圧縮抜け(抵抗減)によって高回転まで回る場合には、力もトルクもなく、単に回転が上がるだけということもある。

 これは、チェンソーと同じ2サイクルのバイクのエンジンにも出る現象。2サイクルエンジンは、なにも弄っていない(イタズラしてチューンナップしていない)ものでも持ち主の使い方によって結構エンジン特性が変わってくるもの。
 整備の仕方も含めてだが、ノーマルの状態であってもエンジンを育てるという意味では4サイクルエンジンよりは個体差が出易いタイプなのは確か。

 こういったことからも分かる様にハスクはピストンリングが1本なので回転が上がりやすく、またレーシングエンジンの様にスロットルレスポンスが良いエンジン特性なのが特長ね。つまり回転を上げて、最高出力が出る回転数辺りで仕事をさせるというタイプね。取り敢えず、うちにある42、346、560はそう。

 他のメーカのものは、ピストンリングが2本なので高回転には向かないけれど、圧縮が抜け難くく粘りがあるのでトルキーなエンジン特性になる、と云う様な感じ。

 とは言っても、吸気、掃気、排気の各ポートの位置や形状にも関わるし、マフラーの構造にも関わるので、それらとの複合的なものでエンジン特性をチューニングしているし、近年では電子制御で混合気を調整する機種と混在しているので一言では言えないのが状況。

 それから石見エコーの平岡社長(元、西日本やまびこの部長)に教えて貰ったのだが、確かハスクはクランクケースのベアリングの圧入方法に特許をもっていて他社が真似をできないとか。そのためにハスクは高回転型にエンジン特性を振ることができるそうだ。だから混合に使うオイルは質の高いものが必須(そもそも、チェンソーのエンジンはバイクからみたらレーシングエンジンの様なレベルの回転数だから、オイルや燃料は良いものを使うべきで、ガソリンスタンドの混合油を買って入れるなんてのは論外かと。)。

 これは、他社のエンジンを高回転型にすると、圧入してあるベアリングのアウター側まで回る様になってしまい振動を起こす様になるのでハスクほどに高回転に出来ないということに繋がるらしい。
 じゃ、ポート研磨とかしてチューンしたらCS500はヤバイじゃん。あまりぶん回さない様にしよう。

 それで、もう一つ聞いたのは、最近になってハスクの550XPと560XPのクランクケースのネジ留めを5本から6本にして振動対策を採ったと云う話。すでにリリースされているらしい。
 これは、前に560XPの記事を書いた時の内容にあるクランクケースの精度不良による各種の不具合の話から、さらにもう一歩進んだ製品の信頼性向上のための対策みたいだ。
 とにかく550XPと560XPについては、中身を物凄い勢いで変えて来たので、営業マンの人がバージョン管理が出来ない位になってしまったらしい。

 うちの560XPについては、前に関連記事に書いたかもしれないが、ハスクがクレーム対応でクランクケースごとからシリンダー、ピストンまで新品にしてくれたけど、それでもイマイチだったので、自費でフライホイールからコンデンサー、キャブまでをバージョンを合わせたものに換えて調子良くなり、ついでにマフラーも新しいタイプに交換して一件落着となったのね。
 だから、これらの機種は一部だけ部品交換して手当をしても症状が落ち着かなかったということもあるらしいし、それ以前に、機体の当たり外れで、当たった人は問題は起らないということもあるのかも知れない。

 さて、前出のハスクの550XPも2.8kW/10200rpmと云う様に高回転型なのだが、そこで疑問になるのはスパークプラグの熱価が6番(NGKもチャンピオンも)を使っていること。これは550以降、560も含めて同じ。346XP以前は7番。
 6番と言うのは通常低回転で使う内燃機関のもので熱をあまり溜め込まないものの場合に使う番手のはず。車では6番はあるけれどバイクでは7番以上かと。
 だから、他のチェンソーは大抵7番以上を使っている。そして共立CS500は8番。だけど、プラグを診るとちゃんと灼けているんだよね。

 熱価が合わないスパークプラグを使った場合、例えば高い番手のものを低回転で使っているとスパークする電極が部分が黒く燻っていてカーボンのスラッジが電極周りに付いて湿っぽくなっている。
 逆に低い番手のものを高回転で使って灼けてしまうと真っ白になっていき、いずれ溶融してしまい、ピストンに孔が開いてしまうなどのトラブルに繋がる。ちょうど良いのは茶色く灼けてスラッジも溜まらずに電極が綺麗というのが大まかな症状。

 メーカ指定の番手のスパークプラグを使っていても、ガソリンと空気の混合比の具合やエンジンの回し方、はたまたフライホイール周りの掃除不徹底でエアを回してシリンダー周りの冷却ができていないことなどを要因としてプラグの灼け具合が変わるので、時々プラグを外して掃除をする必要がある。
 また、持ち主がエンジンを回す人なのか、回さない人なのかによっても不可の具合が違うし、その原因が目立てが下手で切れない刃によるのか、良く切れる刃だから回す必要がなく負荷も少ないためなのかは其々による。その原因を見極める必要がある。

 これははプロだったら当たり前、素人は買ったところにメンテをして貰いつつそういった知識を教わっていくもの(お前が言うなって!)。だから、ネットで安物買いばかりしていると逆に高くつくということね。知恵やノウハウ、経験の様なソフト的なものにリスペクトがないと金だけの世界に終始するということに(これはどんな世界にも通じる話ね)。

 知恵や経験の蓄積のない販売者、つまり素人が素人にモノを売っているのが今の商業の傾向で、あとはネットの浅い情報だけで知った気になっているユーザが如何に多いかというのをつくづく感じる近年。

 だから若い人たちが山仕事に参入していても上っ面だけは知識豊富だけど、知恵がない人が多すぎ(世の中が二極化していて若い人たちには物凄く質が高くなっている人が居る反面、メインストリームではレゾリューションが粗い人が跋扈しているってこと?)。
 これは、他者の智慧や経験に対するリスペクトがないからだよね。だから定型的な林業作業しかやらないという・・・つまらない人が多すぎ。

 去年、うちの協議会で大借金(助成金が出る前の運転費として)をして、走行集材装置のうち小型林内作業車に限っての安全教育特別教育を開催して林業機会化協会さんから修了証を発行してもらう研修を開催した時の話。

 広島の中国林機の住田先生という架線からなにから集材現場の実績が素晴らしい先生を招聘し、また筑水キャニコムさんにもご協力をいただき九州から最新の機種を持ってきて貰い、さらには部長まで来られた研修を二日間みっちりやった。

 それにも関わらず、受講した地域おこし協力隊などは、そんなチャンスに先生が親切に参考になるだろうとやってくれた簡易なフォーリングブロック搬出のための架線設置の際にも手伝いもせずただ傍観していたり、質問もろくにせずに唯修了証を貰うためだけに来ていた様な人が殆ど。

 住田先生は、様々な搬出ノウハウや安全管理についての智慧の宝庫なのに、その先生に時間外にも食いついて行ったのはわたしの仲間の一名だけだった。
 だから、最後に言っちゃったね。「皆さん、学ぶ姿勢、心がけが出来ていない。そんなことで危険な林業現場をやっていけるのか?」って。。。

 結局、様々な資格を取って技術を身につけたら何時の間にか居なくなった人間がその後に何人もいた。

 地域おこし協力隊って、任期後に地域に残って地域維持をするための準備段階として総務省から賃金年間200万円と活動費200万円の併せて400万円が年間出て、それが3年だから1200万円の税金が隊員1名に対して使われるのだから、地元に何も還元せずに貰うもの貰って何時の間にか何処かに行ってしまう、というのは人間的にもおかしいでしょう。

 地域の人たちは、あいつら税金で山のこと習い、あちこちに研修に行かせて貰い、それで資格とってなんて遊んでいる様なもの、と言う(言葉の様に遊んでいるかかどうかは別としてそうやって見られるのが田舎だから、役場の仕事だけしていても地域には何にも役に立っていないというのは事実だし、実際の話、責任持って地域の仕事ができる様な一人前でもないのに生活を保障されて習い物しているのは遊んでいるのと変わらないでしょ)。

 本人たちは、そうやって観られている自覚もないみたいで(というか、腹の底で来て上げているのにという受身がの意識が見え隠れする。それは周りから何かをして貰う事が当たり前の様に育てられたからで、自分から奉仕することをやらない)、わたしが協力隊に言うのは、地域に入ったら地域行事以外の日でも、道の草刈りや土手の草刈りなど地域維持のための作業は必要だよ、と言うことをアドバイスしても意味が分からないみたいで、地域の一員になろうとしないところがある。

 農山村は草刈りなどの地域維持の作業が追いつかないのが殆どだから此方近県の人たち誰に言っても同意される話。

 これは受け入れている行政に問題があって、根本的にはサービス業の行政には人材育成は出来ないということ。。。って当たり前の話。それは担当者の役人や行政の手柄を立てる(血税で生活をしている理由を作る)ために利用するだけだから内容は大層お粗末になってしまう。元々人を選ぶ眼もなければ、育てる肚もないからね。

 だから自分が受け入れ担当だった時は、人材を選ぼうとしたら役場から横槍が入ってしまいピント外れな人材ばかりを受け入れられてしまったことがある。林業の地域おこし協力隊は他の様な立場のものと違って危険で厳しいものだから、そんな体制での人材育成は非常に難しいのは明白だもんね。

 そして、役場は担当がコロコロと変わるから事業そのものの内容や現場隊員の処遇なんて神のみぞ知るということに。結局、役場の担当者、現場の担当者の質に応じた人たちしか縁ができないからどっちもどっちという人たちが集まってくる。他人を利用しようとするだけで仲間を育てるというスタンスでなければ、制度を利用して上手い事やろうという人間が来ても仕方がない。

 これもご縁の法則。そして地元メディアはネタが欲しいから持ち上げ記事を乱発するということに。だから地方でやっている行政の事業は、一見派手に成功している様に見えたって内実はわからないと言うのが地域全体の理解。それでも持ちつ持たれつだから自浄能力が益々なくなる地方行政事業の実態ね。

 そういった人材誘致事業の実際は、地域の人たちに聞いてみればわかる。此方の流域各市町でも移住者たちの評判は概してよくない。年寄りたちが面倒をみてあげたり陰日向になりつつ応援していても何時の間にか居なくなったという例が枚挙にいとま無いからだ。
 勿論、地域に根ざした人たちも少なからず居るけれど、それは行政のアドバルーンとして持ち上げられた人たちではなくて、地域の仲間として地道なことをやって来た人たちだよね。

 地域の人たちへのリスペクトもそうだが、先祖代々努力を積み重ねて維持されて来たその土地へのリスペクトが移住者側にあって、地を維持の仲間になってこそ、地域の人たちも可愛がってくれるわけ。

 これは我々の仲間が吉野の黒滝村の森林組合へ地域おこし協力隊として入っていて、組合の人たちや地域の人たちに大事されて、それに応えるために日々精励しているということからもわかる。
 彼に聞いても他のメンバーもそういった心の姿勢を持っているみたいだし、彼自身も非常に人徳がある上に、常に周りのことを考えているし、感謝の気持ちを持っている様な人だからだと思う。そういう視点で観れば視るほどに、やっぱりご縁だよなあ、とつくづく考えてしまう。

 だから、危険要素が大きい林業版の地域おこし協力隊導入は、他の自治体の真似するだけでは無理で、しっかりと面倒をみてくれる外部の指導者がいない限り実績は上がらないし、その外部の指導者もビジネススタンスだったら無理かもしれない。

 黒滝村森林組合には地域の精鋭のお父さんたちと、そして10数年前に東京からIターンして樹上伐採も熟す有名な梶谷さんの様なリーダーを始めバリバリの若い方々が居られるから上手く行っているんだと思う。

 色々なケースが有っても良いけれど、でも縁あって其の地域に入ったら、地域の人たちに「ずっと住みんさい!」、と引き留められるくらいまで任期の間に精一杯やって(仕事以外で)地域に役立つ様になっていないのであれば、其の後に何処に行ったって通じないのは、会社を転々とする人と同じ法則の流れに乗ってちゃっている証しなのね。

 役所がおかしいとか文句言いつつ、美味しい仕事だけを選んでやっている様な見習いの半人前さん達が今後一人前になれる訳がないし、ましてや自営業の自伐型の林業なんて難しいことができる訳がないのは誰でも分かること。そんな奴ら事業体でも要らないだろうなあ。

 地域おこし協力隊というのは、切っ掛けだけ作ってもらうようなもので、あとは自分たちで助成金を取って来たり、仕事を創出して自分たちの将来のビジネスプランを実験する立場なのに何か勘違いしている人が多いみたいね。
 え、わたしは縁あった人にはちゃんとアドバイスしていますよ。地域おこし協力隊みたいに恵まれた立場にはなったこともなく、逆風も多かったけれど、それを糧に乗り越えて来ているからね。ま、突破力を身に付つけられない人が自伐ねぇ〜???

 おっとっと、また話がずれたが、このプラグの番手の設定からみるとハスクの近年のものは熱価の低い6番で済んでいるというのは、シリンダー及びヘッド周りの空冷の能力が高いというこ5IMG_4304となのだろうか。

 手持ちのハスクの560XPのシリンダーの形を観てもかなり変わった形をしているけれど、鋳型で作ったシリンダーフィンなどの表面は共立のものよりもスベスベとしている。
 昔の242XPなどはもっと綺麗で、有名な九州の販売店さんのサイトには、その質の高さについて言及されているほど。

 ところが共立のものはおろし金とは言わないけれど、かなりザラザラ。
 だから、前に載せた写真の様に茶色く汚れ易いんだろうね。えっ!だから熱を溜め込むことを前提に熱価が高いプラグを使っているの?って勘ぐってしまいたくなる。

 と言うことで、共立(新ダイワ)の設計の意図、基本的な考え方が分かる様な気がするけど、勘違いも多々あると思うのでゴメンなさい。

 そもそも、プロ機をネット上で大してアピールをしていないところからも会社の少し姿勢が判る。様々な情報をオープンにしていないということは、既存の事業体や販売店、農協、農機具屋さんなどのネットワークだけでをお客さんと見ている傾向が強いということでしょ。

 それから、東京の八王子で頑張っている若い人ばかりの会社、株式会社木林士さんの動画に、「Husqvarna 346XP VS  共立 CS500 (木林士チェンソーNo.1決定戦)」、というのがあるが、50ccの346XPに切削速度で負けているから、やっぱり出力は低いんだと思う。

 ところで、共立のカタログを観ていたら、「プロソー CSVE4503/45RVD21
鋸断回転域で優れたエンジン特性を持つ軽量タイプ」
という製品を見つけた。これは、こちらの益田市の石見エコーさんにも展示してあるので実物を見てみた。

IMG_4155(1)
 45ccで、下のクラスの42RS系ではなくて、明らかに上のクラスの500と同じ系統のもの。本体乾燥重量が4.7kgで余計なiスタートが付いている。これがなければ4.6kgか。

 45ccというと、ハスクの346XPの以前の型と同じ排気量。とは言っても、きっと、必ず、絶対パワーは無いだろう。
 でも、“鋸断回転域で優れたエンジン特性を持つ軽量タイプ”、というキャッチに興味が唆られる。それも、“CSV”という前時代のモデル名が付いている。ん?プラグは6番が付いている。
 実は、共立の以前のCSVモデルは、いまのラインナップよりも重量が軽かったものが多かったのだ。

 このCSVE4503に余計なiスタートが無くて100g軽くなり、そしてスピードカットバーが付いていたら、結構良い仕事をする機種になるのではなかろうか、と興味あり。今度、中を開けて見せて貰おう。

 そして、その後よくよく見せて貰ったのが右の上の方の画像。外観上で、CSVE4503とCS500の違いは、マフラーのボルトカバーの有る無しと、それからバンパースパイクがIMG_4162(1)CSVE4503は小さいこと、それからシリンダーフィンの素地が色が濃くて暗いねずみ色だったことくらい。VEが付いている意味が分からなかった。
(その後の確認:CSVE4503はCS500の前身だそうだ。

 他に分かり難い右画像だが、CS500の廉価版のCS480とその下のクラスのCS450が置いてあった。
 前ハンドルが樹脂のコンポジット(一体型)だったりあちこちをコストダウン下機種で、ハスクの550XPに対する545みたいな位置づけの様子。

 そんなところに力を入れていないで、CS42RSを軽くしてスピードカットバーを標準装備したプロ用の超軽量モデルをラインナップして欲しいね。
 両方とも実売価格が10万円くらいになるだろうから、ゲージが1.3mmの刃の切れ込みが良いチェンソーで軽くて燃費が良い方が、CS480が狙っている一般人の客層と共にプロにだって大量に売れるモデルに仕上がるでしょ?


【ピークパワーだけが大事な訳ではない】
 そこで、今回の記事のテーマは、刃が入りやすくなる様にゲージの狭いソーチェーンを付けて、パワー負けしているのをカバーするための常套手段を投入したということね。

 BP21の耐久性の強い広いゲージのものを設定して同条件にすれば、力は他メーカーと比べれば弱いけれど、それでも、CS500の軽さを活かすことと燃費の良さで補えば其処に存在価値ありということかなと・・・で、夏の熱間再始動生が良かったら、作業が相当楽じゃないですか。
 超が付くくらい湿度が高い山陰の猛暑対策軽量モデルということで。。。
 
 また、チェンソーだけでなく、車、バイクも同じだけれど、エンジンのピークパワーだけが性能ではないことは趣味やスポーツ的に走っている方々には周知のこと。
 それは別な切り口では、重たい荷物を運ぶ様な仕事でディーゼルエンジンを使うトラックやフォワーダなどでも同様で低回転数の時に粘り強い特性も大事だったりする。

 つまり負荷が高い時には、低回転でのトルクの方が重要なわけ。トルクは捻る力のことを言い、ピーク回転数の時ではなくてて、例えばチェンソーで木を伐っている時の抵抗に対して負けずに粘るという力のこと。

 それは、エンジンの場合には、ガソリン混合気の流量設定や、圧縮比と点火時期や吸気、掃気、排気のタイミングの設定の仕方でエンジン特性が設定される。

 聞いた話だと、山師のプロの中には、チェンソーは全開で使うと教える人が居るとか。オンとオフしか無いらしい。
 他には、チェンソーワークを教える団体の講習で、わたしが枝払いの際に枝ごとにエンジンを吹かして、「フォン、フォン、フォン」、と枝を払っていったら叱られたことがある。特にハスクはレスポンスが良くてエンジンのピックアップと回転のダウンの収束が速いのでそんな感じになってしまうのだが、そうではなくて、「ワ〜〜ン、ワ〜〜ン」、と枝を切っていく実演を島根のトップの人にされたこともある。

 でも、我々一般人は、そんなことをやっていたらチェンソーや燃料オイルが勿体無いし、それに危ないので臨機応変にエンジン開度は変えたい、と思うのだがどうなんだろう。

 そもそも、受け口を作る際に、角度の調整や会合線の手直しなどに全開で切る必要はなく、逆に切れる刃ならばアイドリングの少し上くらいでも受け口を修正できるから、落ち着いて丁寧な仕事ができる。

 素人がチェンソーを習って受け口が上手く作れない要素の一つに切れない刃をぶん回しているからと言うこともあるし、スパイクを使ってバーを円運動で動かさないからというのもある。
 枝払いだって刃を入れる時には高い回転でも、細い枝ならば、後は回った余力の惰性で切れるからエンジンの回転を保つ必要もない。それよりもリズムで伐っていく方が理に適っていると思うんだけどね。
 何にしても高回転ばかりで使う必要がないことを刃付け次第で実現できる。

 そういった低速回転で作業をする際には、パワーよりもトルク、粘るエンジンが大事という訳ね。ま、これは作業ノルマに追われない素人考え、一般人の考え方、燃料が潤沢に使えない自腹山仕事の考え方と言うことでちょっと書いてみたのでご容赦を。


【エアフィルター】
IMG_4161(1) 中古で手に入れたこのCS500を整備するに当たってあちこちの消耗部品を交換したのだが、エアフィルターもその一つ。

 以前、画像右のCS42RSも使ったことがあるので共立のエアフィルターは紙のものを期待していた。が、CS500に付いていたのは普通のメッシュのフィルターだった。

 そこで、石見エコーさんに電話をして紙のフィルター、もしくはフェルトのフィルターのオプションが有ったら取り寄せてと、他の部品と一緒に頼んだ。
 そして来たのは、普通のメッシュタイプのフィルターだった。聞いたらCS500には、その手のものはラインナップしていないとか。
 共立のプロソーには、是非紙フィルターをラインナップに加えてほしい。専用カバーごとオプション扱いで、少し値段が高くても紙フィルターを付けられる様にお願いをしたい。
IMG_4122 (1)IMG_4121 (1)








 上画像の左はCS500。右側は共立のCS251T。251Tにはフェルトタイプのフィルターオプションがあるのに、なんIMG_4158(1)CS500には無いのだと考えてしまう

 なぜ紙フィルターに拘るかというと、これまたネット情報だが、火山灰地帯の九州の阿蘇山の周りでの災害復興の際に使えたチェンソーは紙フィルターを使っていた共立とスチールの製品だけだったとのこと。
 右画像は、スチールのMS261Cだが、こんなに立派な紙フィルターが奢られている。

 近年、豪雨災害に関連した土砂災害が多いけれど、土がついた災害木を処理する上でワイヤーブラシで擦ってから切断を行うというシチュエーションでは、どうしても土埃が多くなりがちだからだ。排気などを含めて粉塵を起こす作業だからね。
IMG_4136
 うちはショボい協議会なので道具は大事に手入れをしながら扱うが、それ以前に出来る手当はしておきたいので、251Tだけでなく右画像の様にハスクの560XPにもフェルトフィルターのオプションを入れてある。

 別にそれでパワーが喰われる感じはしないから使っているけれど、フェルトの場合には毎日使う人だと掃除が手間かもしれない。
 だから、紙フィルターが欲しい。フェルトよりもゴミを吹き飛ばしやすいからね。

 また、石見エコーの青木さんによると、チェンソーメーカはフェルトがボロボロと古くなってシリンダー内に吸入されるのを嫌がるそうだ。フェルトの様なものでも摺動面が相当すり減るらしい。
 であれば、紙フィルターが良いけれど、この辺のことになってくるとエンジン性能や熱間再始動生にも関わって来そうだからコストだけの問題じゃないのかも。

IMG_4147 ところで、251TもCS500も短時間使っただけでもエアフィルターに切粉が付着する。ゴミが入りやすい構造みたいだ。気にくわないのでエアの流入路にスポンジを設置してみて様子をみている最中。



 それからCS42RSは、雨に弱いという話も聞く。吹けが安定しなくなったりするみたいだが、人によってはそんなことは無いと言うことも。

 これは、紙フィルターが侵入した水分を含んでしまい、空気の通りが悪くなることを原因とするみたいで、共立のカタログにはCS42RSのオプションには、雨雪用にメッシュフィルターが別に用意されているからだ。

 これは一見親切そうだけれど、フィルターのところまで雨水が入ってしまう構造の方が問題の様に思えるんだけどどうなのだろうか。
 CS500は、大丈夫なのかもしれないが、エアフィルターのケースカバーのボディ接合点裏側に熱に強いシリコンシーラントを引いて塗り、外から水が入りにくい様にしてみた。
 木屑対策のスポンジと併せて、最高回転のところのノビに多少影響している様に思えるけれど、木屑と共に雨対策が功を奏するかどうか様子をみてみよう。

 終わりに、要らないと思うが、手持ちの(古い)機種のエアフィルターの部分を載せてみる。
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 上の左が2011年もののハスク346XP。黄色エアフィルターボックスだが、下面内側にメッシュのフィルターが付いている。右は1991年もののハスク242XP。写真では分かりにくいがシリンダーの色や質、そして仕上げも346XPと比べても良い。
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 この上の左は、ハスクの300周年記念モデルだから1989年ものの39という39ccのもの。右は2001年もののスチールの021Cという一般向けのもの35cc。当時定価が5万円代だったような。。。
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 此方はスチールの35ccモデル020。今IMG_4182 (1)のMS201のご先祖。多分2000年頃のもの35cc。右は同じ020でもトップハンドルの020T。こちらの方が古くて1990年代終わりころだと思う。

 020は、カーヴィングバーを付けてフルタンクの装備重量で5kgを切っている。20年近く前のものが今でも活躍。道具は大事にしましょうね。

 取り敢えず以上。