4月半ばから5月半ばまでの怒涛の日々が過ぎて、やっとブログ記事なんぞに向かい合える時間ができた。IMG_2293のコピー

 記事のネタは相変わらず色々あるけれど、今回は久々の記事書きなので軽くジャブで済ませてみよう。

 チェンソー製材についての記事は、可なり以前にアップしたままだが、その後も結構やっている。







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 個人的にもイベント的にもやったり、また仲間の手伝いで製材作業に行っていたりしている。







 一昨日も知り合いの山のオッさんに頼まれて、松食い虫で倒れていた松の製材に行って来た。
 現場は隣の柿木村。有機農法を全村で取り組んで確か40年以上になるのではなかろうか。其処の中心部の山の上に、子供達を遊ばせるための場所作り(ホントは大人たちが心置き無く宴会IMG_4201のコピー (1)をやるための秘密基地?)をやっているところにある枯れ松の倒木が勿体無いので製材して貰えないかとメンバーの一人のオッさんからの依頼があったので手伝いに行って来たのだが・・・



 それと言うのも、昨年の11月にODSKさんの樹上伐採の島根講習で、トップカットのデモンストレーションに使ったヒノキを伐倒したものを柿木村の現場に寝かしたままだったので、それを製材したかったこともあり、またまたオッさんが古いハスクの99ccのチェンソーをくれると言うので、ついでの作業だからイイや、と下心満載でチェンソー製材のための道具立して遊びに行ったのだった。IMG_0051のコピー













【低速トルクのあるチェンソー閑話】
 その道具立ってのは、仲間のT口氏からハスクの395XPを借りる事。でもって、只って訳にはいかないしね。

 で、何時も借りているハスクの395XPは、型式からも解る様に95ccの大型チェンソー。大きいけれど、ロングストロークエンジンなので始動は楽な方だ。
 
 他の記事にも書いたハスクの560XPという60ccのチェンソーと比較してもエンジン始動は全然楽。

 これは、560がショートストロークでコンプレッションが強い高回転型エンジンのため、同じ様にデコンプを使って圧縮を抜いてからスタータを引いても、こちら95ccの395の方が全然楽に引ける。エンジンが掛かると、ボンッボンッボンッと回っている音を聴いてもロングストロークエンジンであることが分かると思う。
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 この傾向は、右画像の395XPの下に写っているハスクの昔の名機、242XPにも言える。こいつ、コンプレッションが強い高圧縮型の高回転エンジンなのにデコンプ無いので、(日本人には?)42ccの癖に超エンジンが掛けづらい。

 現役の山師だって、夏場のハスクの持病である熱間始動性が悪い病が出たら、今の様な温暖化で山の中でも暑い時代に於いて、それも湿度100%もあってお日様に炙られても汗が一切乾かない山陰地方の夏では、死ぬ人が人が出るんじゃなかろうかレベル。真冬だって最初の一発なんてスタータが引けない位にレバーが動かないからね。

 その代わり、ご存知の様にハスクのエンジン特性、高回転はヒャンヒャン回る。他の記事にも書いたかと思うけど、この242XPのスペックは最高回転数がノーマルの癖して、15500rpmってレーシングマシンの様なエンジン。

 で、同じく560XPも回転数で木を伐るタイプなので、同じ様にヒャンヒャン回るのため、長時間回しっぱなしのチェンソー製材に使ったらエンジン焼きつくんじゃないか位に回り過ぎて怖い。

 勿論、製材を行う際には、混合油はハスクのLS+オイルを濃いめ比率にしてあるし(55cc以上の機種に勧められているシンセティックオイルを使った方が良いのだろうか)、例のナノワークスという高性能添加剤も奢ってあって、細い木をちょこっと製材する分にはイイけれど、太い硬い、そして節がある様な木には、低中速トルクが無いので抵抗でエンジンが負けて刃が止まってしまう事がしょっちゅうある。

 低速域だけでなく中速域でも粘り強く回ることが出来ないから、抵抗が強い場合にはフルスロットルで回す全開域しか使えないと言う、レンジの狭いエンジン特性が浮き出てくる。

 ってことは、クラッチにも相当負担が掛かっているよね。なので、折角ハスクバーナ・ゼノアさんが、クレーム対応で中身(クランクケースからシリンダーまでのAssy)を折角新品にしてくれた560XPをパーにしては勿体無いので、製材には使っていないのが現状。
 あ、そうそう、前のチェンソー製材の記事に書いたと思うけど、縦挽きは横挽きと違って物凄く抵抗が強いんだよね(刃の付け方も違うし)。

 つまり、幅広板の製材には低回転(低速回転)でトルクがあるタイプのチェンソーでないと向かないということ。他のチェンソー記事に詳しく書いたと思うが、トルクというのは捻じ切る力のこと。チェンソーで言えば、抵抗が強い木を伐っているときでもエンジンが粘り強く回ろうとする力のこと。

 車両で言うと重たい荷を積んだ時でも粘り強く坂を登っていくディーゼルエンジンの様なタイプ。低回転でトルクがあるとエンジンを回さなくても、しっかりと力強く走るという仕事をするので燃費も良いのが一般的。回転を上げないでも良く走るディーゼルエンジン車は、荷の重さでは燃費に変動がないからね。

 その傾向は、昔の軽トラにも言えて、うちの20年以上前のスズキのキャリイの四駆は四速マニュアルだけど、このF6Aエンジンが低速トルクがあるセッティングなので、3速でも4速でもよく粘って走るので、ギアチェンジしなくてもオートマ車の様にいい加減に走れるからね。同乗者が居ても空荷の平坦地ならば、4速で20km/h〜80km/hまでカバーするし、クラッチに良くないからあまりやらないけれど平地ならば3速でスタートして加速できる。
 なので山道の登りもギアを頻繁に変えずに登って行くという、低中速のトルクが強いエンジンの特性。結果、昔の車の割には燃費も良いんじゃないかな。

 逆を言えば、ホンダのエンジンの様な高回転型の車では、エンジンを回せばヒュンヒュン走るけど、人が大勢乗ると途端に走らなくなる、という様な現象を例にすれば分かりやすいかも。だからヒュンヒュン回って高回転で木を伐る様なハスクの場合には比較的燃料喰いな訳でしょ。

 と言うことで、チェンソーも高回転でピークパワーだけがあれば良いというわけじゃない。チェンソーだって低中回転域でトルクがあると使いやすい場合が多い。
 なので、最近のコンピュータチューンのチェンソーは、高回転型のエンジンの場合には、電子制御で負荷に対してフレキシブルに混合比を可変することでトルクを補う様にしているわけ。
 この辺りの技術革新による性能アップに関しては、スペック表の数字からは読みきれない部分。何回転の時にどの位のピークパワーなのか、または何回転の時に一番トルクが出ているかという最大値が書いてあるだけだからね。なので、エンジン特性については実際に使ってみないと判らないよね。

 もう一つ、低速トルクのあるチェンソーについての体験談。昨年秋に自伐協の予算(日本財団助成)で耐災害性の高い作業路開設のための危険木処理のワークショップを開催した時の話。

IMG_0234のコピー (1) 二日間だったので、夜は山で寝る人も居たりして、大焚き火大会(樹上伐採やチェンソーワークの講習で使っている現場なので燃やすものがたくさん)で盛り上がった、って関係ないか・・・





 その時の参加者が持って来たチェンソーは、40cc台〜50ccクラスのものだが、その中で共立のCSV5001という一世代前の機種が2台あった。そして、うちのCS500と言う現在の共立のラインナップの機種もあり。

 その時のワークショップ講師をお願いした支障木伐採のプロ(ODSKさんの島根ツリーワーク講習のデモンストレータも務める)のH江氏(仕事歴14年間で一度も怪我をしたことがない!ただ、大雪の中での電力会社の支障木伐採では死にそうな目に遭っているそうだが)が使っているのがCSV5001。仲間から一升瓶一本と交換で手に入れたものだとか。

 H江氏は、アーボリストでもあるので様々な高価な道具は色々持っている(PCW3000のエンジンウィンチも個人装備で)が、小道具は他分野の道具を色々自分で工夫して加工してオリジナルのものを作って使う昔ながらの職人さん気質。無駄なお金は使わずに素晴らしく美しい仕事をする人。なので、チェンソーも実質的、コストパフォーマンスの高いものしか使わない???

 それからもう一台のCSV5001は、県職の林業担当者の若い人のもの。これは、CS500が出た時に石見エコーさんから型落ちということで新古品を格安で手に入れたもので超ラッキー価格。
 現在は島根県中山間地域研究センターに居る林業の研究職だが、敷地内の県有林で伐採も行う人。

 その彼のCSV5001を枝払いの時に使わせて貰ってビックリ! 低回転からの立ち上がりが凄い! スロットルの開度にリニアに回転が付いてくる。枝払い作業で、スロットルの開け閉めする際に、それが良く分かる。枝の一本一本に対して大して回転を上げずに刃を枝に当て、それからスロットルを軽く握るだけで太い枝をグイグイと伐っていく快感。。。
 まさしくターボとか付いていないディーゼルエンジンの大型の車が、アクセルを軽く踏むだけでドンッと前へ飛び出す感じ?

 「おおっ、凄え〜。これ、良い買い物したよね! それと、CS500と違って紙フィルターだから安心だしね。」、とわたし。。。さらに、同じくCSV5001オーナーの講師のH江氏によれば、「スチールのMS261よりもトルクがありますよ。」、とのこと。
 へぇ〜!トルクで仕事をするスチールよりも強いんだ〜。こういう話って、現場ではあるのかも知れないけれど、ネットには載っているんだろうか。IMG_0461のコピー (1)













 その件を、元共立(西日本やまびこ)資本の販売店だった石見エコーさんの社長に言ったら、「でも、CSV5001はちょっと振動が大きかったんだよ。」、と言うことだった。
 今更ながら調べてみるとCSV5001は共立直系の機種。現行のCS500は、新ダイワの機種E-1045Sの発展系だった。以前に横浜市の水源林保全をやる事業体に居た時は、同じく新ダイワのE-1039Sを使っていたから傾向が似ているのが分かる気がする。

 で、CS500を手にいれてから可なり真面目な造りの共立のファンになってしまい、いまでは共立系のCSV397(40cc)、CS42RS(42cc)も手に入れる様な時代逆行モード。

 確かに振動対策がゴムだったりして弱いところもあるけれど、軽くて使い易いしエンジンかけ易いiスタートという補助が付いているので(再始動が嘘みたいに楽)、危険木処理ワークショップの時にH江氏に教わった、作業ごとにエンジンを止めるという安全管理がやり易い。ついでに、CSV5001も欲しいなあ、なんちゃって。

 そのCSV5001は、本体重量が5.1kgと、他の50ccクラスと比べて重たいこともあって過去には欲しいものリストに入っていなかったのだ。が、今度出たハスクの550XP Mark2 の本体重量が5.3kgでしょ。石見エコーさんで見せて貰ったけど全然初代とは別物ね(画像下がMark2)。殆どのパーツは互換性がないらしい。IMG_4057のコピー (2)














 この550XP Mark2に関して言えば、より上のクラスの560XPに近づいたと言うことで、毎日チェンソーを使うプロで重量が気にならないシチュエーションでの使用ならば良いと思うけど、そうでない人たちにとっては、ちょっと昔の機種にも良いものが埋もれているということをお伝えしたい。

 会社にチェンソーを買って貰う場合には、自分の懐が痛むわけではないから、そういった考え方は無いかもしれないが、自腹を切って道具を揃える場合には低コストの方が有難い。

 一般的にはチェンソーや刈り払い機の中古は荒い使い方をされているから使わない方が良いと云われるけれど、素性が確かならばそんな事は無いし、場合によってはタダみたいな費用で手に入れることも可能。そして、機械いじりが嫌いでなければ充分に実用的なものが(隠れた)巷にはあったりして。。。

 農家の納屋とかね。個人所有だったものには、見た目は汚くとも中身はしっかりと生きている型落ちのチェンソーや刈り払い機があるし、中には綺麗なままのものもある。また、排ガス規制前のやつは、今のよりもエンジンが元気いいのが嬉しい。わたし?わたしはチェンソーも刈り払い機も貰い物を結構持っている。
 何でか?それはお金を介在しないリレーションをたくさん持っているから・・・

 ただし、それらはあくまでもホームセンター売りの使い捨て道具ではなくて、プロ用のしっかりした造りの道具の話ね。流石にプロ用のものは、最新型でなくても道具として十分にお仕事する。昔の型の方が余計なものが付いていないから軽い場合も多いしね。
 此れらの道具が、昔のタイプと何が一番違うかというと振動かな。振動対策が弱いものが多いかも。でも、プロみたいに一日中使う訳ではない人には関係ない部分だろう。

 そういったものを手にいれて、もし力が無くなっていたらシリンダーを外して排気ポートのスラッジを取ったり、マフラーを焚き火やガスバーナーで焼くだけ(排ガス規制の触媒が入っていないタイプ)でも、可なりパワーが復活するかもしれない。または、ピストンリングを交換するか、ピストンごと換えるだけで済む場合も多い。
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 勿論、キャブはエンジン掛ける前に取り外して開けて、パーツクリーナーやエアコンプレッサーで吹いておいた方が良いし、放置したエンジンで一番やばいのはガソリンがキャブ内に残っていて腐って固着しているのが殆どだからね。

 まず其処からメンテ。右画像はホンダのカブのキャブのフロート室。6年くらい放置していたもの。
 ジェット類もガチ詰まっていて大変だったが、ガソリンとパーツクリーナーとエアコンプレッサーと歯ブラシと針で綺麗になって復活した。

 で、これは只のストレートのガソリンで此処まで腐るわけ。それをオイルを混合したガソリンだともっとひどいことになる。それも短期間でね。農機具屋さん曰く、『大ていのエンジン不調は、燃料入れっぱなしで放置したキャブが問題。』、ってことで。

 夏場は、混合油の賞味期限は1週間とか2週間とか言う。暑いところに置いておけばガソリンも揮発しちゃうからね。その上、長期間ペットボトルに入れているガソリンの場合には、樹脂成分が溶け込んでいて、それがキャブの中で腐ると、もうアウト!
 新品キャブAssyは高いよ〜。ものによってだけど、1万、2万はすぐに吹っ飛ぶからね。そしてホームセンターで直してくれないところならば、また新しくチェンソーを買うしかないということに。

 日本人て依存心が強いのか、自分でも出来る簡単な整備ですらやろうとする人が少ないよね。なんで金で済まそうとするのか判らない。欧米の人たちは車でも自分で整備するし、家も自分でメンテするでしょ。ましてや東南アジアやインドの人たちは、トラックのエンジンまで載せ替えるからね。

 こういう道具のメンテを自分でやろうとしない人が自伐型(副業型)林業なんて言っていたらチャンチャラおかしいよね。コストを如何にかけないかを工夫しないと。
 それこそ林業機械・機材は、自分でメンテしながら使わないと大事故の元。使い捨て文化に洗脳されている消費奴隷のマインドしかない人は自伐型林業なんて考えない方が良いかも。

 自分的には自伐型って言う切り口は、山造りというもっとも経済効果から考えると遠く離れた立ち位置の仕事で、手間は掛かるし、結果はすぐに出ないし、仕事に対する工夫は半端ないし、その間には道具などの消耗品には金が掛かるしで、エコにやらないとすぐに頓挫する取り組みに思える。
 つまり、利益優先の大規模林業に対し、アンチ的なスタンスとして自伐型の林業を捉えていたんだけど、最初から資本金が掛かるものばかり揃えて木を伐ってそれを売っているだけなら大してやっていることは変わらない様な気がするけどどうなんだろう。

 地域性や植生などによって取り組み方も千差万別だから、定型的な手法ばかりが役に立つわけじゃないし、搬出の方法だって様々にあるし、ちょっと前まで使っていたジグザグ架線だってケースによっては未だ未だ使える。

 そういった、古い道具や機種でも十分に使えるものが沢山ある。これは農機具だって同じ。貰って直せば使える農機具も田舎には結構ある。爺ちゃん婆ちゃんが高い金払って買った農機具が、古金屋に持って行かれる前にインターセプトしないと・・・

 林業機材だって農機具だって、古金屋に上げちゃったと言う話をよく聞くよね。そんな地域に移住してきたって地域の溶け込めない人は付き合いも視野も狭く、お宝の近くまで行っていながらご縁が出来ないので、金に汲々とした暮らしをしている人もいる。
 地域社会で暮らすには、まずは自分が役に立つことをしてこそ人に引き立てられるんだから自己中から脱皮しないと思い、お金を介在しないお付き合いの仕方をそれとなく伝えているんだけどね〜???

 今回の記事のテーマである古いものの方が材質が良かったり構造がしっかりとしていて、リペア・リサイクルを受け付ける造りだったりする(そういう文化を壊したのは、わたし的にはホンダだと思っていて、昔からバイクや車は、どこかが腐蝕してダメになるとどんどんダメなところが出て使えなくなる全体で廃棄モードになる様なコスト管理をしていたからね。だからバイクのフレームなんかも他社と比べてちゃっちい造りだったし、昔羽田に雹が降った時にホンダの車だけ屋根がベコベコになったとANAの整備士の友達が言っていた。だからホンダのバイクは買ったことがない。ただ、カブは3台くらい貰ったので乗っていた。あ、それ以外にハンターカブCT110のオーストラリア仕様は友達から買って乗っていたことあるけどね)
 また、昔のものは造りがシンプルなものが多いしね。石見エコーさんが言っていたけど、昔のハスクも最初の一発が回れば、あとは結構動くものが多いとか。

 なんでもそうだけど、新しいものが何でもかんでも良くなっているかというとそういうことは無いからね。これは、550XP Mark2 には当てはまらないかも知れないが、燃料タンク容量も大きくなっているのが気になったりして・・・

 取りあえず、夏の湿度が100%とか90%台という島根では、共立(新ダイワ)のチェンソーの夏場のエンジンが焼けた後の安定始動性は賞賛されているファクターであるのは事実。550XP Mark2 が島根でどんな評価をされるか今後をみてみよう。

 初代が出た時には、一気に導入した事業体が550XPの熱間再始動性が悪くてどうにも使い物にならないもので、全部共立のCS500に総入れ替えしたこともあった。でも、全然問題なしという山師のオッさんも居る(下記の2100CDをくれた人)。使い方が違うのか、それとも当たり外れもあるのか、このオッさんの話は、もうちょっと調べてみたい。

 取り敢えず島根の夏は湿度90〜100%。家の中も同じ。タンスや押入れに革のものを入れたら速攻カビる。倉庫に入れても同じ。ウェアだけでなく、ロープバッグや棒の類もどんどんカビる。女性は日本一の素肌美人の県。山陽側から来た奥さんは、冬の唇のヒビ割れとか、手の荒れが無くて超楽、と曰う。でも、素肌美人とか言って、ホントはカビもあるじゃないのか〜、と思ったりして。。。


【ハスク2100CD、スチール076AV】
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 スチールの076AVは知っていた。ネットや林業雑誌に時々出てくるスチールの昔の大型チェンソーで、未だに現役のものが各地にあるみたいだ。
 東京、八王子の空師の仲間が時々手伝いに行っている有名な製材所さんの道具のページにも出ていたし。

 でもハスクの2100CDって、聞いたことも見たこともなかった。これが、山師のオッさんがくれると言っていたやつ。

 オッさん曰く、このハスクの2100CDの始動は、デコンプが無いので、前ハンドルと後ろハンドルに丸太を通して、それを足で踏んづけておいてからスタータを両手で引くんだとか。
 おいおい、そんなんじゃあチェンソー製材に使えないよ!と。そして、コイルかコンデンサーが逝っていてエンジンが掛からないのは聞いていたモノだしね〜。

 と、わたしが現場でボヤいていたら、その秘密基地?づくりの責任者たち若者二人のうちの一人が親父さんの住宅建築会社の倉庫にでかいのが放ってあったと・・・IMG_4195のコピー (1)
 で、速攻山を降りて持って来てみてくれた。






 それが、このスチールの076AVと、ハスクの268XP。

 右画像では、手前が076、手前から3台目が268。2台目は貰った2100CD不動。
 この2台は預かって整備してみることにした。
 動く様になれば、また製材するときやイベントなどにも使えるからね。

 因みに、一番奥が今回の製材で使っていたハスクの395XPで、32インチバー(82cmだったかな。でも、ハスクのこのバーの長さ表示は、有効長でもなく、実際にはスパイク外しても使える長さの指針にはならない)。画像の装着しているアラスカンミルは、一番小さな機種で、製材できる木の幅は53〜54cm程度のもの。

 また、この395XPのバーは、ゲージが1.3mmのスプロケットノーズバーで、画像の位置以上に先端部近くにフレームを設置するとチェーンが回らなくなる。なので、この32インチバーとアラスカンミルの最小サイズで丁度のコンビ。

 手前の076AVのバーは1mものだろうか。まだ調べていない。動く様になったら、アラスカンミルの上のサイズのタイプを来冬に買おうかと考え中。

 さて、これらクラッシック大型チェンソーが3台。動く様になるんだろうか。あと、山師のオッさんが、古いタイプのハスクの1m(40インチ)バーとチェーンを持って来た。チェーンは、オレゴン製だが、ワークポイントが25APよりも丸い様な古いタイプのものだった。
 その内、お金が出来たら1万円で買うことになっている。IMG_4221のコピー (1)











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 バーが入っていた包みにあった使用説明書きは、知らない言語も書かれていた。





【リサイクル・レストア好きだけど・・・】
 一気に、このバーの長い大型のチェンソーが4台も家に来たら、置くところに困ること。

 取り敢えず、作業場の床に置いてあるけれど、棚を作らないと差し支えが出る状況。

 へっ?なんで4台か。。。

 395XPは、持って居て貰ってイイ、とT口氏。冬になればお金稼げるから支払うよ、と言っても自分のものの方が嬉しいらしい。

 んで、なんで持って居てもイイかと言うのは、もっと大きいチェンソーをT口氏が手に入れたから。IMG_4188のコピー

 ハスクの3120XP! 120ccのやつね。届いたばかりでやっと箱から出したそうだ。バーは40インチ(1m)。
 彼氏は、この間の冬にもポータミルという台座付きのチェンソー製材機も導入している。


 この画像は、今回395XPを借りに行った5日ほど前のもの。

 松江と雲南市に三日間行っていた帰りに寄ったのだが、一緒に行っていた嫁さんと友達の娘に嬉しそうに話しているという図柄。

 でも、ターゲットはわたし。ものの価値が分からない人に自慢しても仕方がないが、私の場合には素直に、「イイなあ!」、と羨ましがるから。

 その時ちょうど神奈川から、島根に来てみたかったと1週間ほど遊びIMG_4078のコピーに来ていた友達の娘(24歳)が、「T口さん、目がキラキラ輝いて、ほんと嬉しそうに話していたよ!」、とのこと。

 そう、彼はわたしが5万円位の高性能のモバイルバッテリーを買うと、それよりも性能の良い、更に進化型の使いやすいモバイルバッテリーを手に入れるタイプなのだ。他人の経験値を踏み台に、さらに高みにステップアップするという学習能力が高いというか目敏いというか。そういう観点から観ると彼はクリエイティブだね。

 もっとも、自伐型林業だけに限らないけど、難しい物事を学ぶという「心の姿勢の無い人」が相当数を占めていて(低レベルでのパクリは得意)、先輩、先達たちが既にクリアしているテーゼを調べてみようともせずに、低いレベルから抜け出せない(自分の頭で考えられない:人に教わるばかりの依存的精神性:ネット検索では身に付かない本物の智慧に辿り着けない)人たちが結構いることにビックリすることも多い。

 逆に色々工夫はするものの、自分たちの手法が一番と思っているプライドが高い人たちもいる。他の人のやっていることを先ずは否定するっていうタイプの人たち。林業業界って、そういう人たちが結構多くて、ツマラナイ摩擦が多いのを散見できる。

 もうちょっと高い視点から観ると、樹上伐採の人たちは、作業内容のレベルが高いために自分の頭で考えられない人は残っていけないし、さらに道具も技術も日進月歩でどんどん変わっていくから、自分が一番なんて言っている暇もなく、それよりも知恵を互いにシェアする様な、良い意味での切磋琢磨がある様に見受けられるのだが如何だろうか(飯喰うためだけの目的に膠着してはおらずに、さらに自然を守るという理念があり、先進的で活性化している業界の特性かも:但し、樹木管理や林分の植生管理という人為的な要素に対しての謙虚な心持ちを持っている人たちを増やさないと、何れは林業界と同じ波長になっていく可能性が...)。

 どの道、言っている言葉上は素晴らしい活動であっても、派閥を作って人の囲い込みをする様になったのならば早晩崩壊に向かうのが世の常。ストラクチャは出来上がった時から崩壊が始まる、という言葉がある通りではなかろうか。

 さてと、話は戻して、、、その彼が地域おこし協力隊で2014年に移住して来た時の担当者がわたし。そして、あちこちで自己紹介に使うセリフが、、、「タカハマさんに騙されて移住して来たんですけど、三ヶ月で居なくなってしまいました」、というもの(彼は、12月に着任したけど翌3月までの体制づくりに付き合ったわたしはその後にフェイドアウト。当時の所属長との相談で継続しない事にした大人の事情だし、後にその意味を理解して貰った様子なので個人的にはずっと付き合っている、、、と言うよりも、以前には此方から仕事を斡旋していたけど、今では彼から講習の仕事を貰う立場に逆転か...)。

 でも、その後、お互いに良い形で発展しているから良いんだけど、結局、共通項は道具好きってということで。
 ところが、彼は自伐協(自伐型林業推進協会)のメンバーになってしまい、しょっちゅう東京やあちこちに出張している始末。そして、全然山をやる暇が無くなっていて、そのガス抜きに道具自慢をしているというフェーズになっているので、今では忙しい仕事の合間に愛犬と道具に癒される日々の様子。う〜ん、自分もそうだけど嫁さんで癒されないのは男の性?

 なので、今となっては御用済みになった此の395XPは名義だけT口氏で、実質私が運用することに。そして、さらにスチール076AVとハスクの268XP、はたまた2100CD不動の大型チェンソーの復活をすることに。都合4台。(おっと、そう言えばこの間、仲間が242XPのジャンクを3台くれたんだ。併せて242系が8台もあるから此方も合体して動くのを作らなくては〜)

 でも、見た目ほど重たくはないこのスチールの076AVがどんなトルクがあるのか楽しみだ。それからハスクの268XPについて検索したら最高回転が13000rpmと。。。危ねえだろう70cc近いチェンソーがそんなに回ったらというマシン。
 この268XP、親父さんの会社から076AVと共に持って来たT村氏が、直して使おうかな、って現場の山で言っていたけど、動く様になっても安定した材の玉切りには良いけれど、立木の伐採には気軽には使えないだろうね〜。

 さて、此れらが動く様になったら報告の記事を書きたいと思う。それからチェンソー製材のその後の記事は早いうちに書こうと思っている。

 排気ガス嗅ぎながらの山でのチェンソー製材は体力気力も必要だけど、綺麗な製材をするにはノウハウも要る。道具さえあれば、という訳にはいかないので、良いことばかりでもないから、前に書ききれなかったことも書いてみたい。
 と言うことで、簡単な記事だけど、相変わらず長いの〜。