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 仲間に頼まれて、またまた浜田市の城址の森の整備にかり出された。湿気の多い島根県(夏の湿度100%とか)では、蔦や葛が大活躍しているので一本の木を倒すのにも手間がかかる。

 ODSKさん達が島根に来てビックリするのは枝に生えた苔の抵抗でスローウェイトが降りて来ないこと。苔だらけのお肌の広葉樹だけでなく、カビて緑色した杉ヒノキなんてのもある。

 右画像は、樹上10mくらいの枝が分かれているところ。ロープを掛けたいところの木の股の全てには蔦がタップリと絡んでいる。そして、木は急斜面の谷側に15度くらい傾いていて、足場が悪いためにスローラインを投げてのロープアクセスは諦めざるを得ないほど。
 ODSKの中原氏にも言われていることなんだけど、支障木の伐採作業はスパークライミングの方が効率が良いよ、ということを改めて実感。やっぱりスパーを手に入れないとダメかなあ。

 その様な訳で混み入った森の整備には、道具も必然的に多くなる。今回、市役所へどんな道具を使っているのかを報告するために撮影をしてみた。

 この道具類の殆どがうちのデリカ(スターワゴン)に積み込んで行っているのだけど、講習会でも同様に大荷物を運んでいるので、何時もヘッドライトが空向になって対向車の迷惑になるほど。
 そんなんで山でサイドウォールをやられないようにタイヤは気をつかって6プライのトラック対応のサイドウォールに補強が入っているもの(BFGoodrichオールテレーンT/A KO2)にしてあるけど、特にリアサスの板バネが弱ってヘタレているし、走ると下回りからゴキゴキと異音がすることの多い今日この頃。もうヤバイっす。
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【ロープ系とワイヤー系混在】
 大抵、城址なんてところは山の急斜面の上にあるものだから、そこに生えている木は斜めっていることが殆ど。皆伐ではなくて抜き伐りしなくてはいけないのでほんとメンドくさい。
 起こし木や振り子伐倒などもありで、その上、蔦や葛の処理が真っ先にある。

 なので、道具類はロープ系とワイヤー系の併用が多い。それも放置されて半端なく大きくなってから、市役所が困ったところで仕事が出るのでヤバイ木ばかりが多いのね。市役所町役場は担当者が2、3年で移動するから、問題は先送りが前提だし、自然のことも林業の事も知らない人がやるのが通常だからね〜。
 浜田城址公園、、、良い森なんだけどね。
IMG_4513のコピー (1) さて、これらの写真はうちだけの道具(一部仲間のチェンソーも1台写っているけど)。仲間の車にも、1.6tや750kgのチルホール、延長ワイヤー類が積んである。



 そこへ、うちの1.5tのチルがあって、もう一つ750kg引きのチルも車に積んである。

 ワイヤーも9mm100mとか10mmの短いのとか、他にも何束にも30mとか短めのワイヤーも持って行った。

 ロープ系のウィンチは、PCウィンチのPCW5000、3000もありで、あとはODSKオリジナルのエレファントウィンチも念のために持って行く。
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 エレファントウィンチ(7.5kg)は、PCウィンチとの組み合わせや、ポータラップとの組み合わせで、集材を楽にするからね。

IMG_4517のコピー (1) それからPCウィンチが2台あるのは、万が一5000で3倍力(3t引き)にしても木が起きない時に3000で補助するかもしれないけれど・・・

 と言うのは傍に置いておき、それよりも5000(15kg)は力があるけど、地面に対して平行に設置する必要がある(20度までの傾きは対応)ので、立木に重たいマウントを設置するのがめんど臭い。

 対して3000(9.5kg)は刈り払い機と同じ様なキャブなのでひっくり返ってもエンジンは回っている。

 なので、ベルトスリングで立木に設置すれば良いだけ。斜面でも崖でも、場合によっては樹上でも使えるから。(^^;;

 ロープ類もたくさん。12mmの100mが2セットあって、10mmの60mが1つ。

 他には傷んで30mくらいに短くなったリギングロープが何束もありで、この位の長さのものも結構活躍する。

 えっ、何に使うかって? 例えば、今回の現場にあった大きな木が見えなくなる位のボリュウムで樹上から垂れ下がった蔓や葛があって、それを束にしてロープを掛けた上で、PCウィンチで引っ張って立木から引きちぎる作業を行なった。

 そのために蔓や葛をグルっとまとめて束ねるために使った。それも700kg引きのウィンチで牽引するので強いロープでないと使い物にならない。
 その時の様子を仲間が撮ってくれた画像を載せてみる。遊歩道脇にある胸高長直径1.2mくらいの大木の樹上まで覆う蔓とその中に潜む直径6cm位の葛をまとめて樹上まで全部一緒に剥ぎ取ろうとしているところ。
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 この時は、700kg引きのPCW3000で3倍力掛けて(要するに2tくらいの牽引力)で、引っ張って木のてっぺんから絡みついた蔓や葛の束を引き離した。だから普通にホームセンターとかで売っているロープじゃ役に立たないのよ。
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 今回も、蔓や葛を束ねた10mmのシリウス500ロープ(破断強度2.8t)は、途中にバタフライノットでアイを作ったけど、牽引後にはノットが固く締まってしまいワイヤースプライス用のスパイキーを突っ込んでやっと解いたくらいだった。

 画像は、木の天辺まで覆っていた蔓と、その中に潜んでいる葛を伸縮フッキングポールを2本使って(一本はシルキーのハヤウチノコのオプションのフックフォックスのフック)ロープを回し、ランニングボーラインで絞り込んで引っ張っているところ。そのロープは20m長くらいなので、途中にバタフライノットでアイを作り、そこへウィンチロープ(12mm)を通してWにしたボーラインで結んでいる、というもの。
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 ま、3倍力掛けているから許容オーバー。でも、切れてもいい捨てロープだからやれること。こんな作業はワイヤーじゃ危なくてやれません。強いロープがあってこその技。
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 要するに湿気の多い地方での景観維持作業にはそんなことまでやらないとならないと言う訳ですね〜。



 他にもホームセンターで売っている傷んでも良い安いロープだって活躍する時が多い。

 苔の多い枝とかガサガサの肌の二股に牽引伐倒用のリギングロープを回す時のリードラインにしたり、同様にワイヤーロープを高い樹上の枝に回す時には、こういう安いロープで十分。
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 他にも長ものは必須。シルキーの3段4.9mのノコも活躍するけれど、今回仲間と話ししたのは、先に電動のチェンソーが付いた高枝チェンーが欲しいねということ。

 樹上じゃ身体のアクションが要る高枝ノコだと仕事にならないもんね。特に空中の蔓はノコじゃ切りにくいからね。


 あとは、他の記事にも書いてあるアルミポールの伸縮5mのフッキングポール。

 アルミ製なので、降らすファイバーやカーボン製のケーブルキャッチャーの様に柔らかくなく、しならないので使い易い。

 こんなガサガサと蔓や葛で樹上が混み入ったこちらの地方では、木に登った樹上でもこんな伸縮棒が要る場合がある。

 ま、此れが一番活躍するのはヒノキの間伐などでの掛かり木処理対策用の樹上にロープをかける時だけどね。
 これは需要が多いので、近いうちにODSKさんで商品化しようかという話になっている。

 と言うのも、この春にシルキー(ユーエム工業)さんに対して、高枝ノコ用のオプションにこういったフッキングデバイスを作ったら?と企画書まで書いて提案したけど、オプション品のみの商品企画は上げられないそうなのだ。
 だったら、シルキーの高枝ノコのポールよりも軽いもので専用品を作った方が使い易いかなと。。。
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 と言うことで、道具を陳列する必要があったので写真を撮ってみました。こんなブログ本来の日記的使い方だとサクッと記事が書けるね。

 何時も長い記事ばっかり書いているから、多くの人たちに「記事長すぎ〜!」と言われるのでたまには短いものを書いてみた。

 このところ、ODSKさんのブログにも記事を書いていて、ワーキング館の中原さんや小坂さんにも、もっとわかり易いのを書いてと言われている。
 あと、レイアウトが結構崩れているらしい。このブログもそうかもしれない。MacのFirefoxとSafariで確認するだけではダメですね。Winもあるから観てみよう。

 それにしてもどちらも長い記事だ。たかがワンアイテムにここまで書くかと。。。
 けど、道具の使用状況の説明をするのにどうやって書いたら良いかわからない高濱でした〜。
 えっ?画像だけ観りゃわかるって・・・ 凄っ!!!