※2020年6月追記:CS43RSについては、樹上伐採を行う人たち向けに此方のブログに記事をアップしました。また、カッティングスピードの比較テストを暫定ですが行ってあります

 久々のチェンソーネタ。ついに株式会社やまびこ(共立・新ダイワ)がやってくれた! かなり強力な新型が出るらしいですよ。仲間が画像を送ってくれたのでシェアしてみましょう。

 もしかすると50ccクラスイーター? それも超軽量で・・・

 実績高い共立のCS42RS新ダイワE1042S)が、ガツンと進化!!

(2019/9/27追記:出たね!共立CS43RS(新ダイワE3043SP)新型チェンソーが良い!の記事に製品画像を載せました。10月から発売の様です)

 新しい製品で、こんなにワクワクするのは久しく無かった気がしますね(自分的にですが)。我々の世代は技術革新の真っ只中に生きてきたので、自動車やバイク、電子機器が普及しながらどんどん変わっていく時代を生きて来て、けっこうワクワクドキドキすることが多かったと思います(でも、カタログスペックだけでは???で、結果ガッカリする経験もタップリと)。

 むかし長らく食べさせて貰っていた業界でも、ミニコン、ワークステーションからPCへと、CPUやデバイス、I/Fなどなど、パフォーマンスや規格がどんどん変わっていって、現在では民生的製品では、細かいところが変わっているだけで昔の様なダイナミックな動きがないのが今の時代。
 大体、世間自体がせせこましくて、他人の悪いところばかり粗探ししていたり、金がなければ何もできないと(損得勘定ばかりで、状況を打破するための違う切り口を見つけようと行動することなしに社会システムに絡め取られる様なマインドのまま)諦めてしまう様なマネーの奴隷になっている人たちや、他人のモノマネばかりで自分の頭も心も思いやりも(金も奉仕も?)使わない様なロボット人間が増殖したしね〜。

 通信も、インターネットも一般業者が参入できる様になった二十数年前の当初から仕事で使っていて、それでフリーランスとして生活が出来ていた訳だし、そこから様々な機器が小型化されて、さらに自由な生活が創れる様になっている訳ですけど、それでも小さなワクワク感くらいしか生み出していないのではないでしょうか。

 でも今、世界的に膠着化した時代は根本から変わろうとしていて、そして、その前にドカンと一発来そうなのが現在ですね。

 その時のための対策というだけでは無いですが、一般人の人たちがもっと地に足を着けて行ける様にと、山のことに関わって関わっている訳ですけど、それに必要なチェンソーについては、いざ使ってみれば、カタログスペックには出てこない部分で不満が結構あったりして・・・

 で、縁あってここ数年、石見エコーさんのお陰で、共立のチェンソーを手に入れることが増え(うちの協議会の場合には中古ね)て、色々考え方を変えていたところ、別の記事で何本も書いている様にオレゴンのスピードカットシステムをハスクだけでなく、重量が軽い上に、スタータレバーの引きも軽くてエンジンの始動性がよい(熱間再始動性も)共立のチェンソーに装着してカッティングスピードをテストしたら、ハスクやスチールを使う理由がますます無くなり、その上、1.3mmゲージのスピードカットシステムを装着した共立の42ccのCS42RSが、なぜか上位機種である50ccチェンソーと同等の鋸断速度だったり、また他の記事に書いたタダで中身が新品になったハスクの60ccの560XP(標準の21BP新品装備)に迫る速度を出したりで、音に酔いしれての気分や雰囲気だけではなく実際の数値を目の当たりにしてビックリしているのが今という訳です。
 後出のカッティングスピードを比較した表を見てください(オレゴンさんは、共立・新ダイワ用のものをリリース準備している様子)。
 下画像は、スピードカットシステムの20、18、16、13インチ(共立・新ダイワ用のものは14インチになる)のもの。20インチ(チェーン込み996g)、18インチ(チェーン込み848g)は、共立・新ダイワ用のマウントのものでCS500、CS42RSのオイル孔に合うK216タイプのものは今のところ日本未発売。20インチのノーズスプロケットの歯数は12。他のものは10。IMG_4657のコピー (2)
















※他の記事にも書きましたがスピードカットシステムは、オレゴンブランドを製造販売しているブラントインターナショナルの日本統括ブラントジャパンさんが扱っているものは、アメリカとカナダ製造らしいです。
 ところが、おなじオレゴンでも中国製造の並行輸入ものが廉価でネット販売されていて、、、ってわたしも買ったけど、、、それで95TXLのソーチェーンが焼きが入りすぎてヤスリが乗らないくらいに硬かったりすることがあった(ルーターにダイヤモンドヤスリを取り付けて擦った)ので、もしそうだったら正規輸入品を販売店さんから買う方が安心かも。
 あと、バーがアルミコアなので軽いけど、結構しなるので、元玉伐りの様なこじる使い方には向いてないと思います(共立=ツムラ?の頑丈な40cm16インチバーで1.3mmの95TXLが装着できるものが標準ラインナップにありますけどね。バーが挟まれそうになりながら木をゴリゴリと伐採するのでなければ、タフな1.5mmゲージの21BPXでなくて1.3mmゲージの95TXLが性能も扱いやすさも優れていると思いますが如何でしょうか。切れ味が全然違いますし、美点はキックバックが少なく、とてもスムーズに木の中に入っていきます)。

 そこへ、そのCS42RS・E1042Sをよりパワフルにした「CS43RS・E3043SP」がリリース待ちとのこと。少し排気量アップしただけだけど、噂ではなんとパワーアップが30%!らしい。
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 そして重量は「200g減!」 美しい! 当ブログで書き続けてきたこと、40ccクラスのチェンソーを軽くしてほしい、CS42RS・E1042Sを軽くして欲しいを実現してくれたわけです。近くで開催された林業機械展では2年続けて開発の人に言っていたし、西日本やまびこ資本(だった)の販売店さんからもメーカーに要求をあげて貰っていたのが実現するみたいな様子。

 それで、他からもそういう要求が多かったとかいう噂も聞いています。CS42RS・E1042Sはプロだけでなく、自伐とか木の駅、薪材収集の人たちが1台持っていて損のない機種ですからね。
 他に大きいのでも小さいのでも持っていても、このCS42RSだけは不動の地位を持っています。
 きっと、ネットでは出てこないリアルな現場の声が届いていたんでしょうね。皆さん、やったね〜!

 それにしても、凄すぎませんか? 自動車業界と同様で、肥大化するだけのチェンソー業界の傾向から、一転逆向する様なスリム化を成し遂げたなんて、凄すぎます。

 さてさて、本記事では、共立(新ダイワ)用マウントのスピードカットシステムの報告用鋸断速度のデータとか、CS43RS・E1042Sのチラシ画像とか、まだ正式のものではありませんけど、どちらも期待できるものなのでシェアしてみます。

 というか、この両方の組み合わせは、以前から記事で書いている日本人向けのチェンソーとして、現時点では最高のものになるのではないかと勝手に考えています。
 50ccクラスは共立CS500と新ダイワED2050にスピードカットシステムを装着すると、軽い上にほんと良く仕事をします。

 先日、以前の仕事仲間だった東京西の空師のお兄さんから電話を貰ったところ、『こっちでは、共立のCS500が若い奴らにフィーバーしていますよ。マフラーの部品取っちゃうとパワー出るし・・』『軽いからスッゲー良いって・・・』、という話が出ていました。CS500は軽くて良いですね。

 マフラー弄っているというのは、CS500には触媒とか入っていないからです。排ガス規制というのはメーカの製品に掛けられる全体の総量らしいので、入っていない機種があるそうです。

 自分で使っていても思うのですが、共立って結構真面目な会社の様で、見た目はマニアックでは無いですが、凝っているところはしっかりと考えて造ってあります。
 排ガス規制対策もやっている機種は真面目にやっているので、今後さらに厳しくなった時には他のメーカーさんはどうするんだろう共立みたいに対応できるんだろうかと言っているショップもあります。

 なので、「うちのCS500は吸排気のポートとピストンヘッドも研磨しているし、マフラーもいじっているからヒュンヒュンね、自分もやってみれば?」と言ったら、『俺のは伐れればいいからノーマルのCS500で充分。マニアじゃないし・・・』、と曰っていましたね。

 彼は昔から共立ユーザーだしね。今は、CS500とCS42RSとハスクの560XPを使っていると言っていました。木の上で使う小さいのは何使っているか聞き忘れましたけど、前に電話した時には、共立のCS252Tを使っていると言っていたような気がします。うちの協議会は前のCS251Tね。仲間に貰ったスチールの020Tもあるけど。

 島根の何人かの若い仲間も共立のCS42RSのユーザーで、CS500と共に皆さんに評判が良い機種(他の記事に書きましたけど、こちらの事業体の中には、550XPが出た当時、湿気が多い島根の気候のせいもあってか、熱間再始動性の問題で全部CS500に入れ替え直したところもあった)。

 一人の人は、ハスクの242XP使いだったけど、共立のCS42RSに替えて不満なしとのこと。確かに、今回のテストでも2台とも16インチのスピードカットシステムを装着した242XPとCS42RSを比較テストしてみたけど、高回転が回る242XPよりも中低速のトルクがしっかりとあるCS42RSの方が若干速い数値を出していましたから。。。

 そういったエンジン特性については、前の記事「チェンソー製材用に、クラッシック大型チェンソーが使えるんだろうか? & 低速トルクのあるチェンソー閑話」、の前半に書いてありますので良かったらご笑覧ください。

 取り敢えず40ccクラスのチェンソーには、幅広い1.5mmゲージ21BPのカッティングシステムではなくて、1.3mmゲージの薄い95チェーンのカッティングシステムにすれば切れ味が良くなり、カッティングスピードが上がります。

 オレゴンの95VPXも95TXLにモデルチェンジして、色々機能アップしていますから、よっぽど荒っぽく使う人(刃付けがちゃんと出来て必要以上に熱を持たせないとか、掛かり木処理や玉切りの際の応力の変化に即時対応できてバーを挟まれない様にするとか出来ない人や回避わざを知らない人など)以外は、CS42RS・E1042Sの型式表示に95の数字が入っている、薄いチェーン装備の方にした方が良いのではないでしょうか。CS42RS・E1042Sがパワー不足と思っている人は特にですね。
 この型式表示は、新型のCS43RS・E1042Sにも引き継がれるでしょうから、購入の際にはご確認されてみて下さい。

 また、オレゴンさんも近いうちに、95TXLチェーン込みの軽量バーの共立・新ダイワ用スピードカットシステムをリリースしてくれると思いますよ。
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 さて、ハスクの60ccチェンソー、560XPに20インチバー&21BPチェーンの速度を基準に他機種のカッティングスピードのテスト数字も含めて載せてみましょう。
 以下、うちは共立ユーザなので共立型番をメインに書きますが、兄弟機種である新ダイワブランドについても同じことであることをご了承ください。
CS43RS














 こちらが、リリースを待っている新型のCS43RSだそうです。

 こんなの載せている方がいますね。

 スタータ側カバーの黒(新ダイワも同じだけど、ベースが赤だから...)は頂けませんね〜。(;_;) でも、それ以外は凄いですよ。エアフィルターも紙のまま大型化しているし。
 なにしろ、吸気ポートから掃気のやり方が大変革しているみたいでパワーアップできたらしいです。燃料とオイルのキャップも道具なしで開けられる様になっていますね。

 そんな盛り沢山のバージョンアップなのに、重量は200g減を達成して本体乾燥重量が4.3kg(ハンドルヒーター付きは4.6kg)と一時代前に戻った軽さに。

 CS42RS(共立直系)の前モデルはCSV397という40ccモデルで、これはうちの協議会でも持っていますけれど、これが4.4kgの本体重量だから、これよりもさらに軽くなっているという凄さ。
 いやあ、嬉しい!

 手元にあるフル装備重量計算表に数値を入れてみたら、スピードカットシステムの16インチを装着した場合には、『約5.59kg(予想値)』!
 前に記事に書いてお願いした40ccクラスチェンソーの自分的理想値5.5kgに限りなく近くなっていますね。

 因みに、現行のCS42RSにオレゴンの18インチスピードカットシステムを装着してオイル燃料をフルタンクにすると、5.9kg弱(下画像)。それが、新型のCS43RSだと5.7kg弱になるはず。18インチバーを装着した場合でも、フルタンクで5.7kgはとても素敵な数値。
 現行のCS42RSの5.9kgだって、持てば軽く感じますからね。同じ18インチバーのハスクの346XPが6.5kgくらいですから、そりゃあ軽いです。

 切れ込みの良いオレゴンのスピードカットにパワーアップしたやまびこの新型43ccチェンソーは、50ccクラスに迫る鋸断能力が期待できるのではないでしょうか。

 そして、他メーカーの50ccの同じ長さの標準バーのものだったら全装備重量が1kg近く、1kg以上?重たい可能性があります。1kg違ったら全然違いますよ〜。
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 例えば、入門者やプロのサブ機によく使われるスチールのMS201の16インチバーで、オイル・燃料フルで5kgちょっと(実測値)。これだと本当に軽くて楽。写真下は共立の同じクラス35ccのもの。IMG_4226のコピー (1)















 そして共立(新ダイワ)CS500にスピードカットシステムの16インチを装着すると、なんと!フル装備重量で、6kgくらい(実測値)。あ、現行機種だと6.1kgくらいね。
 それでも、50ccとしては非常に軽いカッティングシステムが組めます。

 それなのに、現行のCS500の本体乾燥重量が4.8kgで、CS42RSが4.5kgだったから、大した違いがなかったので、50ccでその軽さが実現できるのだったら42ccだったらもっと軽いのが出来るのでは?という疑問を多くのユーザーが想っていたんでしょう。

 それに応えるべく、排気量が下のクラスと上のクラスとの半分辺りの重量を実現したなんて素晴らしい!・・・因みにうちにある40ccの共立CSV397に16インチスピードカットで5.68kg位で、これは本当に軽いからね。

 皆さん40ccクラスだと50ccに比べて軽いだろうと思っているけど、実は大して重量が変わらないのが現実。それに重たいバーとソーチェーンを入れていたらこんな重さではないはずよ。燃料・オイルもフルにして体重計で計ってみてください。

 それにしても、うちのハスクの346XP 46ccは本体重量が4.8kgなんですけど、18インチのスピードカットシステム着けて、オイルと燃料満タンにしてからCS500の後に続いて測ったら、6.5kgくらいになってしまった。本当は6.2kg台のはずなんだけど。

 ハスク標準バーだと346XPは確実に6.5kgにはなるんだけどね。他にも、今の40ccクラスって、この位の重さのもあったりして、意外と軽くないんですよ。

 後は些細なことですけど、ハスクって切断有効長が短いものが多いですよね。バーサイズが同じインチ表記でも、実際に使える長さが少ないです。例えば、下画像はCS500と346XPでの比較ですが、同じ18インチスピードカットバーでも、バンパースパイクの前同士で くっつけると346XPの方が1cmくらい短いです。
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 で、このCS500の18インチバー装着と同じ有効長なのが、ハスクの60ccマシンの560XPの20インチバー仕様。
 後出の表にも載せましたが、ハスク560XPの21BP20インチバーに燃料・オイルフルタンクにした重量が約7.5kg(下画像:もしかして後期機種だと7.8kg近く?)。IMG_4693のコピー (1)
















 前出の様にこのハスクの60ccの20インチバーを着けた時に切断有効長が短くて、実際に使える長さは、共立CS500に18インチスピードカットバーを付けた時と同じ。そのCS500だと全装備重量が約6.2kg。有効長は同じで、重量は1.3kgも軽い道具です。
 柔らかい樹種だったら大したカッティングスピードの違いが出ないでしょうから、自分だったら軽い方を選びますね。後は、刃の研ぎの腕の方が違いが出るんじゃないですか。

 そして、ハスクの50ccクラスの新型550XP markⅡは、本体乾燥重量が5.3kgと上の60ccの560XPの5.6kgよりも300g軽いだけ(あれ!今の560XPは5.9kgになっている。何時の間にか重たくなったみたい。。。そうすると総重量が7.8kgくらいになるのかも。ちょっと対策をすると300g位すぐに肥大化してしまうのね。逆に200gのスリム化はすごいが判るでしょう)。
 と言うことは、同じ18インチバーを装着した550XP markⅡの全装備重量は7kgに近いのでは? 機会があったら測ってみたいですね。

 新しく出たハスクのXcutだって、バー自体は軽いわけじゃ無いみたいだから、トータルの装備重量で考えないと、デザインが幾ら持ちやすくても若くて元気な人たちでないと身体に堪えるかも。
 あ〜、良いんですよ。重機の側とか車の近くで仕事をする人たちは・・・
 
 さて、共立・新ダイワは、最初から1.5mmゲージの21BPと、1.3mmゲージの95TXL(以前は95VPXだった)が選べる様になっています。
 バーは多分ツムラのOEMで、スピードカットバーよりも、多分150g位重たいと思います(うちにある中古で測定)が、これはこれで丈夫なものですから、標準品とスピードカットシステムと両方あるといいですよね。

 わたしはメーカー標準バーを否定しているわけでもなんでもなく、より軽くするにはスピードカットシステムが優れていますし、頑丈さをキープするにはメーカー純正のものが良いと思っています。つまり両方持っているのが良いと。

 山で仕事をするのに予備も無しだったら、なにかあった時には作業にならないでしょ。予備を買う際には、同サイズのものでも良いですけど、違うサイズのものを揃えておくと、色々なケースに対応できます。RIMG0122のコピー (1)


 右画像は、城址の森の整備の時ですが、共立の40ccに13インチのスピードカットシステムをオイル孔を加工して取り付けて使っていました。CS42RSに着けて使うときもあります。


 名付けて『ボサ刈りスペシャル」、てなわけで、力はあるし軽いし、始動も楽勝なので、バーも短いからぶん回して鬱蒼とした森や放置林などの整備に活躍します。
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 これが、新しくリリースされる予定のCS43RSだったら凄いですよね。バー・チェーンの長さを数セット用意しておけば、色々なケースに対応できそうです。

 あ、それにスピードカットシステムの特長は、キックバックがほんとに抑えられていることです。
 この間、足場が非常に悪いところでの杉の伐採では、追いヅル伐りをするのにポジションが採れなくて、キックバックゾーンから突っ込んでみました。そうしたら杉で柔らかいためになんの問題もなく入っていくんですよ。
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 今回のテストでも、枯れ赤松に突っ込み伐りをしている動画も撮ってありますけど、最初に真っ直ぐ突っ込んでも刃が入っていく様子が判ります。
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 うちは16インチのスピードカットシステム(オイル孔改造:オレゴン製品の正規取扱会社のブラント・ジャパンさんが共立・新ダイワ用マウントのものを販売検討中)が重宝していて、これとCS500、またはCS42RSとの組み合わせで、『針葉樹枝払いスペシャル」として使っています。

 16インチあれば、太い木でも左右からやれば伐倒も問題ないし、玉切りも回し伐りや箱伐りで大丈夫ですもんね。短いバーで枝払いはリズムよく楽に出来ますし、短いから長いものよりも安全ですから。

 おっと、このブログ自体はプロ向けではなくて、一般の市民の人向けなので、こんなことも敢えて説明していますので悪しからず。

 ということで、カッティングテストの表を載せてみましょう。丸太が18インチバーが届くか届かないくらい(メーカーによって切断有効長が違うので)の太さの部分が連続して2m以上採れる、ちょうど良いものだったので、何回も同じ様な条件でカッティングスピードテストが出来たのが幸いでした。
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 クリックして貰って別ウィンドウで開けば大きめな字で見られるんじゃないですかね。

 ここに、記載してある様に、チェンソー側のクランクケース上の方は、新品かそれに近い状態。
 また、ソーチェーンも同じく新品かそれに近い状態でテストしていますから、比較としては同一条件に整えられたと思います。

 また、表にはCS500のクランクケースから腰上は部品交換したことを書いてありますが、初日のテストでマフラーの改造部品が外れて具合が悪かったついでに、シリンダーを開けたらピストンの吸気側がかじった跡(不調とは関係なし)があったために、テスト精度を上げるために思い切って換えてみました。
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 ついでに、吸排気ポート(346XPも)とピストンヘッドを軽く磨いてありますが、これはCS42RSには施していないので、CS500には大した効果がなかったとみるべきか、それともCS42RSが優秀とみるべきなのかは現時点ではわからないですね(上画像はCS500の吸気ポートを載せてますけど、メーカー出荷時だと梨地のザラザラだったんです)。
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 さて、皆さんはこの数字はどう思われますでしょうか。勿論、チェンソーはこの様な鋸断速度だけが全てではありません。
 排気量が大きければ応力が掛かっても伐り抜けるトルクがありますから、重たい木や硬い木など実際の現場では厳しい状況ほど大排気量の実力を発揮できるでしょう。

 なので、プロは複数種の道具を用意するでしょう。ここで注目しているのは機種間で競わせている訳ではなく、排気量が小さい機種でも、薄い刃(1.3mmゲージ)を装着すると、どのくらいカッティングスピードが上がり、排気量が大きい(標準のカッティングシステムの)上位機種に近づけるのか、という点です。

 それもクラス最軽量の機種が2台ある株式会社やまびこの共立と新ダイワの40ccクラスと50ccクラスにフォーカスしてやってみました。

 そうしたら、思わぬことに50ccクラスと同じ速度を出して、その上60ccに続く数値を出したんですよ。
 相手が、あまり硬くない枯れ赤松だったからでしょうけれど、そういうものなんですね。95ccの395XPだって飛び抜けて速かったわけでもありませんから。
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 でも、太くて硬い木の場合には、抵抗が強いので排気量が大きいと作業がスムーズです。
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 木の太さは、560XPの20インチバーが届かないくらい。とは言っても、前出のテストデータに出ていますけど、他機種の18インチバーと同じくらいの切断有効長しかないからなんですが。左右から突っ込み伐りをしてツルと追いヅルを作っています。
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 こんな風に倒して複雑に応力が掛かっている広葉樹の伐採木を切り離していく時には排気量がでかいほうが作業は速いですものね。

 でも、針葉樹の処理だったら、よっぽど枝の太いヒノキでなければ、短めのバーで刃が良く入る中低速トルクのある軽量なチェンソーの方が作業トータルでは全然楽ですよね。

 ところで、上と下の写真の彼は、広島出身で東京で大工さんをやっていて住みにくいために、こちらに戻ってきてあちこちから仕事を取ってくるお兄さんと一緒に山仕事をしているんですけど、林業年数は少ないものの伐採して応力が掛かった太い広葉樹を切り離していくのが本当に上手い人です。私が伐倒した後に、560XPを貸してあげて、「スッゲーな〜!上手だな〜。」、と観てみるという図です。

 後の話にも出てきますけど、職人仕事をしてきた人は観察眼も出来ているし、全体の段取りや作業工程もイメイジできるしで、難しい作業でもほんと仕事ができますね。彼らと仕RIMG0133のコピー (1)事をするのは(危険な木ばかりですけど。そういう時しか呼ばれないので...)、気持ちが楽でストレスがないです。













 逆にどうしようも無いのが事務系やコンピュータ仕事しかしたことが無い人。左脳で考えたことが全てと思っている人は、能書きばかりで身体を動かさないし、すぐに理屈だけで答えを出そうとするから、目先の解に固執していて先に進まず現場の邪魔にしかならないってことになります。

 そういう人たちの中には、結構間違った危険な作業方法で、無理くり作業を進めてしまう人が居ることにビックリしてしまいます。

 作業の推移がおかしな事にになっていることを「感じ取れない」みたいで、自分の考えは正しい(左脳は01=ノーかイエス=バツ/マルで考える)、というところから始まっているので、自分自身の行動や心を俯瞰できる視点を作り上げていない人は、危険な領域まで入り込んでしまうのでしょう。

 時として、此方が怒鳴ったり、笛を吹いたり、顔の直前で手を振っても、作業をストップしない人がいて、結構怖い目に遭わされそうになったこと何度もありました〜。

 元サービス業の人だったら未だ他人の言うことに耳を傾けるというか、コミュニケーションが取れるので連携作業ができますけど、こういった手の人は、「危ない!」、と注意しても自分で確認して納得しないと行動に移さないという我が強い特性があります。

 逆に、「なんでなんだ?」、と自分自身が動く前に説明を求める人も居たりして。。。つまり自己中の損得勘定ロジックが染み付いているんでしょうね。

 自分が何時も選択する側だと思っている勘違い人間が大勢います。危険要素が多い現場で経験者の言うことを先ず聞き入れるという心構えさえない自分中心の人が多いのは、周りとの関係性の中で生きて来なかった証拠です。

 仕事だけでなく、仲間と連携して行うチームスポーツもやったことがなければ尚更でしょう。そういう人は危険。ほんとに危ない。他人の忠告を素直に聞けない人、反応できない人、自分が未熟であることを受け入れない人は、自分独りでのんびりやる趣味の山仕事だけにした方が自身にも周りにも平和でいいでしょうね。

 特に搬出・集材は他の人と連携して行うものなので、間合いを採ったり、相手の意図を感じ取ったりできない人は、自分勝手な動きで他人を危険な目に晒してしまいがちです。

 ちょっとした勘違いでも事故は発生しますし、自分だけの考えで動く人(結構、そういう人多いですよ)は、勝手に動いて他人を危機に陥れるるので、共同作業に向いていないのは当然でしょう。自分自分ばかりで、全体の流れを観ることができないんですね。
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 うちの協議会の講習の際には連携する際の注意点や作業方法、何が危険なのかも教えていますけど、掛り木処理(楽で安全なロープワークを中心に)や搬出・集材・積み込み作業まで、自分一人で安全にできる方法(例えば、木に登らないで樹上にアンカーを採る方法とか)を中心に教えています。

 何故なら、自分の頭で現場に合ったシステムを考えて、機材を設置し、材を安全に動かして目的を達成するところまで出来なかったなら、そこへ他人が入った場合には、(自分の考えている通りにやるだろうという)期待的、依存的なお任せ状態になりがちだからです。

 一人一人が自分の頭で考えられる人たちで上手く連携すれば、自分だけでは気づかなかった危険要素を洗い出したりできるんですけどね。
 それに、重機がなくてももっと低価格な機材を使い一人で搬出・集材・積み込みまでできる様にならないと、資金がある人しか山の整備や資源活用が出来ないっていう事になってしまうでしょ。IMG_2181のコピー (1)















 そういった講習会をやっていると、(動力を使っても使わなくても)単に材を動かす事を目的としてしまい、周りの人が何人も材に取り付いて動かそう(または、止めよう)とする時があります。

 そんなお祭り的なことをみんなで行なった場合には、誰かがミスすると他人まで巻き込むのが重量物を動かす時に発生する事故です。

 むか〜し、浪人や学生の時のアルバイトで重量物運搬、ピアノなんですけどね、アップライトピアノでも200〜300kg弱。これを二人で担いで、三人目はサポートですが、ピアノを立てたり回したりギリギリの狭いところを傷つけない様に移動したり、場合によっては階段も人力で担いで昇り降り、または、クレーンやチェーンブロックなどで吊るして窓から出し入れしていた経験が生きています。

 昔は2t車の荷台にも人力で積んだり降ろしたりしましたからね。ほんとピアノ運送は職人技ですから。わたしは長年のアルバイトでしたけど、蹴っ飛ばされたり怒鳴られながら仕事を覚えました。民家の急な階段を下ろす時に下側の担ぎをやった時は死ぬかと思いました。そんな怪我や命が掛かっている仕事だからみんな気が荒いんですよ。
 そういったギリギリの作業は、相手の状態も察することが出来ないと仕事にならない仕事です。

 今は丸太の搬出にもポータブルな動力を使ってできますから、簡単そうに思えますけど、山では常に危険要素がどこかに潜んでいるので、事前に気がつかないと事故につながります。

 その為の安全なシステムを如何に構築するか、その頭(考え方)を自分の中に作り上げるための講習だったはずなのですが、ただの結果を求めるだけのお祭りで終わってしまいます。

 そのような事になる場合にはストップを掛けますけど、小さい林業の場合に他人と作業する場合には、システムをどうやって組むかという事を考えられないと(イメイジできないと・・・頭の中で時間軸上の流れで成功パターンをイメイジできないことは上手くいきません。期待だけでやっていると事故に繋がりますから)、いつも綱渡り的な作業になってしまいますね。
 そして、相棒の状態だけでなく、道具に何れだけの負荷が掛かっているか、アンカーを設置している立木が負荷に負けそうになって苦しがっていないかを察知する観察眼をもって気配りをする能力も必要です。

 だから、木の駅プロジェクト的な軽トラとチェンソーで林地残材を人力で出す程度のことだったらみんなで力を合わせてやっていれば良いですけど、太い木を切ったり、(必ず掛り木になる様な)放置林の整備をしたり、斜面の広葉樹の伐採をするレベルになってくると、(連携プレイを訓練された人、何が危ないかわかる人、その危険回避の仕方を理解している人など)人を選ばないと飛んでもないことになってしまうでしょう。

 そして、申し訳ないけれど、前出の様に精神的特性として山仕事に不向きな人は居ます。そういう人は別に危ない山仕事をやらなくても良いんじゃないですか。山の役に立ちたければ、他のことでやれば良いだけです。

 え〜、ここで書いているのは、事業体が人を雇う時の話ではなくて、自伐とか木の駅とか薪材収集の様な市民グループで共同作業を行う時の話です。参入する・しない、仲間にする・しないを自分たちで決められる人たちのスタンスのことです。

 山仕事では、体力はやっていれば付いてきますし、最初は道具の扱いが下手だって、練習すればいずれは上達します。でも、素直じゃ無い人や性格に捻りが入っている人が危険作業に関わると他人に迷惑を掛けることは必至です。
 よっぽど良い指導者がつかない限り、性格やものの考え方など、行動パターンや思考パターンは変わりませんからね(勿論、変われる可能性は常にありますけど...)。

 それから、仕事の仕方がいい加減な人、雑な人、荒っぽい人、いつも言い訳言っている様な種類の人たちも、シリアスな状況を呼んでしまい命がかかる場合もある仕事をやらなくても良いと思うんですけど如何でしょう。

 僕らの様な、時には死ぬ様なエキストリーム的な道具を使うアウトドアスポーツをやってきた人間にとってみれば、伐採・搬出作業は、道具を用意して順序立て、感覚を研ぎ澄ませて学んでいけばばそんなに難しい作業ではないのですが、机上の理屈だけでやってきた人たちにとってみれば、山の中は理屈では推測できない不確定要素ばかりなので甘い考えは止めた方が良いと思います。
(※危ない遊びをやる時には、仲間を選ぶのにも、最初から性格や考え方、そして運に問題がある人はオミットします:怪我や事故、トラブルの多い人は何度でも繰り返しますから。勿論のこと、大事な仲間だったらレベルを引き上げる様に何度でもサポートするか、またはアンタには無理だからと諭して、危険な目に遭わない様にしてあげるかですね。危ない遊びも山仕事も、道具と技術があれば出来るかというと、そんなことはなくて、精神的素養が無いと大自然の神様から摘み取られてしまうかも)

 みんな言わないけど、自伐とか木の駅でも結構人が死んでいますから。事業体の様な労災に入っていなければ数字にも出てこないし、どんな原因で亡くなったかも出ません。新聞の片隅に木を伐っていたら・・・死亡した。と、出るだけですから只の林業事故の様に思いますけど、プロじゃない人たちも結構亡くなっています。

 何が危険かも知らない人たちがブームに乗って、多く参入していますからね。林業の専門出版者である全国林業改良普及協会さんとかは、そう言ったことを知っていますから、安全作業のための記事を載せていますけど、林業を知らない編集者が出版している図書には良い事しか書いてありませんし、いい加減な技術記事も多いです。

 どんなメディアでも、自分たちが食べるために記事を書いているので、中身は結構違うことがあったりして、現場を知っていると笑ってしまう内容の記事がよく掲載されています。メディアに乗せられて実際は違っても責任とってくれる訳ではないのでご注意を。

 そして、役場は自分たちが手柄を上げるために、自伐とか言って誰でも彼でも入れて、大金の税金を使って林業に必要なあらゆる資格を取らせてあげた挙句、終了後に逃げられて林業とは関係ない仕事をしているということが勃発している事業自体を考え直したほうが良いですね。

 地元に指導的立場で面倒をみてくれる人が居なかったら無理でしょう(同時に面倒をみて上げたいという人柄じゃなかったら長続きしませんけど)。

 役人とメディアは生活の為の共同体ですから、ブームに乗って幾らメディアで華々しいことを言っていても、中身がスカのところが多いんじゃないですか? 教えるのが虚しい人たちが多いことを実感します。
 ま、地元住民がウェルカムと言っていないところは、みんな冷ややかに、また役場が税金の無駄遣いしていると観ています(と、あちこちで言われました〜)。

 それよりも、役場が間に絡まずに自力で移住してきて農業・林業、または自分自身の生業をやろうとしている人たちの方が地域に受け入れられて、しっかりと根付いていますね。そして、地域の同じ方向を向いている若い人たちとも連携が採れています(広島の場合。島根も居られますけど、若者自体の数が少ないし、島根は理念のために損得抜きで本気で他人と連携する人は少ないですね)。

 また、講習会では色々な人に、自伐的技術(自伐協がやっている本気の人たちだけの定型的パターンの手法ではなくて、より多くの人がが安全にローコストで参入するための先進的方法のですが)を教えさせて頂くことが多いですけど、経歴や出身大学が素晴らしい人(スポーツをやっている人は別なんでしょうけど)ほど危ないことが多かったです。

 頭(と心)の質が違うんですよね。単なる左脳偏重教育の弊害・・・そういう人は聞いてみるとつまらない事故や怪我が多いし・・・

 All My Relations.インディアンのラコタ族の言葉だったかな、私は全てと繋がっているということ。もう30年以上も前に本に載っていたと思います。昔の日本はアニミズムというのか八百万信仰というのか、特定の神を崇めるのではなく、全てに神は宿っていると感じていた人種でしょう。

 今は、大地、地球からも分離しただけでなく、家族とも仲間とも地域とも国とも分離してしまい、さらには自分自身の本性?、本音?、感情?からも分離していて、繊細な感覚が閉ざされて自我が肥大化した人たちが増えています。そういう人たちは自分で作り上げた分厚い自我のブロックで何も危険信号が感じられないんですかね。

 直感も働かなくなった人たちは、これから時代がさらにカオス化していったら、目先が真っ暗になってしまうだろうなあと思います。だから衝動的な惨劇がおきるのか。。。

 その点、木の命を頂く仕事でありますし、ある意味命のやり取りになる側面がある危険度が高い山仕事ですから、そんな汚濁した魂をシェイプするには打ってつけの仕事という側面もあります。ただし、心得違いをすると反動は凄いでしょう。
 また、右脳左脳をバランンスよく働かせ感覚を研ぎ澄ませないとできない仕事なので、参入できるレベルの人にとっては、ある意味能力開発にもなります。

 また、山のことが全般にできる様になれば、大災害時には人の助けになることが色々できることでしょう。重機が近くになくても、重たいものを動かす技術や知恵・経験があれば役に立つことが多いです。
 昔の人が出来たことを我々ができない訳がないですから、そういった技術や知恵を引き継いでいかねばと思う次第です。

 という事で、小さい林業の光と影。そんなことにフィーチャーして記事を立ち上げるのもなんなので、あちこちのブログ記事に忍ばせて書いているということでご勘弁を。記事のテーマで、観る人を引き込んでおいて能書きを垂れるのがうちのブログの手口。スミマセン。ま、読む人は殆どいないだろうと思っていますけど、誰か一人でもお役に立てば幸い。

 事業体の人たちには関係ない事だと思いますが、これから山仕事をしたいと考えている一般市民の人たちの指針になればと書いています。表の情報に惑わされないで、良い仲間とご縁を作ってください。自分の直感や閃きが大事ですね。何か気持ちが乗らない時は、なにか信号が来ているのかもしれません。

 そして、木に関わる仕事は刃物がないと始まりません。木工でもなんでもそうですが刃物ありきですし、資源を里に出してくるにもノコやナタやチェンソーの刃が切れないと労力ばかりかかって結果がついてきませんものね。

 包丁でもなんでも、刃を上手に研げない人は右脳的イメイジ力が不足していて、身体までの伝達ができていないんです。
 だから、刃物研ぎ、シャープニングは頭を真っ白にして心平かにするダイナミックメディテーションでもあります。左脳的、考えるというノイズを消去して無心で目前の事に取り組む(集中ではなく意識の拡大)ための良い練習になります。
 そして、左脳のノイズを消して、心が平か状態の時には創造的な閃きが生まれやすいものです。

 ですから、まずは、どんな場合でもまず目立てありき。ただし、チェンソーの場合も、先が単に尖った目立てでは暫くはよく切れてもその内に役に立たなくなります。
 またフック気味ならばキックバックが発生しやすいですし、振動も多くなります。クラッチにも負担が掛かっています。

 ですから、キックバックの発生を抑えつつ且つ切れる目立てが大事ですし、また樹種によっても角度が違うでしょう。
 切れない目立てでは燃料も食いますし、体力も時間も使います。

 でも、目立てがしっかりと出来れば、排気量の小さい軽い機種でも良い仕事が出来ることが今回よく判りました。今回は、工場出荷のままの新品のソーチェーンで比較できたので、機種本来の実力が表されていると思います。

 自分で目立てをした方が、新品よりも切れるという人は多く、また自分もそう思いますが、テストでは工場出荷のままの方が判りやすいと思います。

 ところで、わたしは20年近く前に、東京で故永人太郎先生(日本中の事業体や海外でも教えていた)に目立てを教わりました。

 その後は、9年くらい前に特別教育で相模原のキャタピラ三菱で教わり、その時の先生は今思うと可なりレベルが高かった様に思います。現場実習で突っ込み伐り(ボアカット)を可なりやりましたしね(その後、思ったのは最初に良い先生についておかないと後がいい加減になりがちということ)。

 いやいや、探してみたら自分が受けた特別教育の時の画像がありました。う〜ん、わたしって記録魔なんだね。

 突っ込み伐りをしようとしているのは、同じ受講者で確か小田原の方の事業体の人。会社はゼノアと契約しているのでゼノアしか使ったことがないと仰っていました。一日中、トラックの荷台で排気ガス吸いながら刻みばかりやっていることがあるとか。大変です。
 上手に突っ込み伐りをやっていました。その後もお元気でお過ごしでしょうか。
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 突っ込み伐りを使った追いヅル伐りは、林災防でも推奨する伐倒方法ですね。5年くらい前に津和野町役場の委託事業でチェンソー特別教育を実施した際に林災防から取り寄せたテキストには詳しく追いヅル伐りの方法が書かれていました。

 追いヅル伐りも突っ込み伐りも知らないプロも結構いますので、ここ暫くで普及された技術なのでしょうか。IMG_0047のコピー (1)















 追いヅル伐りが正確にできるだけで、伐採の際の安全性が高まります。そのためには、キックバックを少なくした目立てで突っ込み伐りがスムーズにできないとなりませんから、特別教育で突っ込み伐りをやらせていたことは素晴らしいことかと。

 そんなこともあり、この特別教育を受けた後に仕事をした会社では、わたしのチェンソーが一番よくキレました。

 そして、その後島根に来てからは、以前の記事や自伐林業の本に書いた様にジット・ネットワークサービス(島根ジットの人たちと石垣氏)の人たちに6年近く何度も教わりましたし、また彼らを招聘しての特別教育などの講習会も運営していました。

 石垣氏もしょっちゅう島根に来ていますけど、島根ジットの人たちが優秀なので、島根でジットに教わった市民の人たちのシリアスな伐採事故って今まで耳にしたことがありませんね。
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 ホント、ジットの講習会は、目から鱗でした。チェンソーワークも理論がしっかりとしていますから、後進に伝えるのにも、その様にする理由を説明できますからね。全林協刊『伐木造材のチェンソーワーク』をじっくりと読むだけでも学べることはたくさんあります。
 まだの方は、このテキストをまず手に入れて欲しいと思います。

 ところで、一般の方で追いヅル伐りをご存知ない方にざっと説明しておきましょうか。急斜面に斜めに生えている木とか、裂けやすい木を伐採する場合に安全性を高める手法ですね。
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 受け口を作ってからツルを作るのに、まずバーを突っ込んで正確に前ヅルを作ります。その時には、上左画像の様に後ろ側のツルが残っていますから、木は倒れません。

 また上右画像の様に、反対側のツルの厚さを確認しながら作れますので、正確に作れます。その際にも、受け口側から覗いても大丈夫ということです。これは、島根県林業研究グループ連絡協議会主催の女性のためのチェンソーワーク講習の時のものです。下は津和野町町民のための講習でした。
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 追い伐りの際にもバーが水平に入っているかどうかも、前に回って確認ができます。

 皆伐の様な簡単な伐採ではこういった技術は必要ないですが、ピンポイントに倒す必要がある抜き取りの伐採や、急斜面での重心方向以外に倒す必要がある時には、追いの水平を修正したり、場合によっては受けも直したりできる余裕を持つことができます。

 そして、足場の良い場所に移ってから後ろヅルを切り離せば速攻逃げられますから、裂けた木に襲われるとか、足を滑らせて逃げられずに木に潰されるなんてことは発生しません。

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 枝払いだって、外人がやるやり方も参考になる部分は多いですが、日本の林地での事情には応用できないものもあります。

 それよりも、ジットが教えている基本操作、前ハンドルを固定(腕のホールドや身体を使っての固定)して、後ろハンドルを動かしてバーをコントロールするという方法の方が、安定かつ楽です。
 下の画像では、腿の上に前ハンドルを乗せて回転軸にしています。長い枝(実際の現場ではもっと太い枝)を2段伐りの方法を講習しているところです。
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 つまり、脇が空いた両手だけでチェンソーを持つ様な、不安定なワークをしないという体技ですね。腕が疲れません。そして大事なのは、キックバックなどチェンソーが暴れた場合にも身体で受け止め易い体勢であることで。

 体力が外人よりもない(体型に対してチェンソーが大きい?)日本人のためのチェンソーワークはジットの方が肝を押さえているのではないでしょうか。
 ジットが教える方法で枝払いを行えば、チェンソーの切削事故が一番多い枝払い時の怪我の殆どが回避できるのではないかと思います。
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 そう言えば、石垣氏は共立ユーザーです。CS500とCS42RSを使っているんでした。審査会とかで受験者が外国製のチェンソーを自慢していると、あの性格ですから、「お前らバカだ。」、と一喝しておられました。(^-^;
 まあ、性格は好き好きがあるとしても、石垣氏の慧眼は凄いですし、考え方や姿勢は素晴らしいものがあります。

 チェンソーワークを体技として捉えて理論的に教えられるメソッドを持っているところはそんなに無いのではないでしょうか。特に、事業体の人たちに教えるプロ同士の際の内容ではなく、一般の人のレベルまで降りて分かり易く教えられる人は限られていると思えます。

 自治体でバイオマス活用のためのチェンソー運用のための講習が開かれていますけど、担当者は地域の事業体の経験者を引っ張って来て講師に据えるわけですが、経験者だから本当に上手かというとそんなこともなかったり、すっげーいい加減な伐採しか出来なかったり、作業に関しては上手だけど、上手すぎて説明が出来なかったり、、、しますよね。。。

 それにコストギリギリで仕事をしているプロの仕事の仕方は素人には危なかったりすることもあります。上手いから適任とは言えなかったりします。

 例えば、食べ物や料理店について、みんな美味しいとか自分也の評価を言いますけど、評価をする人自体が普段どんな作物をどんな調味料や塩を使って料理して食事をしているのか、それとも添加物や化学調味料が入ったものを平気で美味しく食べている人が言っているのか、そのアナウンスをする人の素養によって、本物の美味しさなのか、それとも作られたインチキの味なのか全然違いますよね。

 チェンソーワークや目立ても正しくそうです。木を伐って倒れりゃ良いってもんではないんですね。言うことや、結果が似ていても、どれだけコントロールされているのか、また危険因子を見抜けるのかとか、先を見通すだけの経験値や観察眼、直感力、知恵などが浅かったらば、いずれ何処かで破綻することになるでしょう。

 これは、怖いことに食べ物や飲み物も同じで、中身を気にせずに安いからとか単に美味しいからとか食べたり飲んだりしていたら、変な病気になったら精神がやられたりしてしまい、人生を全う出来ないという持続性のないことになってしまいます。
 島根に来てからの8年間でさえ、注意喚起して伝えていたのにインチキ飲食を止めずにつまらない病気になって死んでいった山仕事の仲間が何人もいます。安いものには理由があります。

 ガンやアルツが諸外国の中で飛び抜けて発生率が高い日本、それは口から入るものへの規制が緩くて経済優先であったりしますし、また薬も毒になるものばかり。

 こんなことは公の情報で明らかになっているのにも関わらず、心が弱く知恵がない人、真実を自ら知ろうとしない人が多いから、自分で自分自身や家族を守ることが出来ていないだけ。全て精神的なスタンスの問題でしょう。

 自我やプライドばかりが強くて心が弱いから邪なものを惹き付けてしまうんですね。心が弱いのは依存心ばかりで常に何事も他者のせいにしている癖がついているから。
 そんな人は、感謝の気持ちや笑顔がなくて、何時も他者から認められたり、教えてもらって当たり前という物貰い根性の人たちの様です。自分から差し出すことがないんです。

 色々な人たちに教える立場になることが多いですけど、そういう人たちに何かを伝えたりアドバイスをしても、ありがとうの一言も返ってこないことが普通です。
 そしてお礼だけでなく挨拶もできない人たちが多いですね。そういう人たちは伝統的な技術や、そして智慧などを引き継ぐ立場には成れないでしょうし、コミュニティの中でも浮いた存在でしかないでしょう。

 差し出すものが還ってくるもの、これはどんな社会へ行ったって普遍的にある法則です。タダでものを教えて貰えると考える人が多いのは教育も商売としてお金中心で動かして来たから教えない方が悪いと考える人が多いんでしょうね。本物の智慧はそんなところにないのにね。

 だから、山の作業の様なかなり高度な精神性が必要な仕事の智慧を引き継ぐことが出来ずに消えていく人たちもたくさんいます。

 他の記事にも書いてますけど、うちの協議会のテキストに書いてあるのは『目指せスーパー素人』という謳い文句ですけれど、一般市民の本業でちゃんと食べている人たちで、かつ山を大事に守っていきたいから山仕事を覚えたいという人たちの方が持続性もあるし、社会経験も積んでいるから真っ当なものの見方ができるので、そういった人たちが賢くなり経験も積んで現場もできる様になって行かないと本当の意味で山を守ることができないですよね。

 山仕事こそ最初が肝心。教える側も教わる側の両方ともね。そういった本質を見抜く心の姿勢を持っていて、かつ素人の心理も分かりつつ教えられる人でないと、職人の様な仕事の指導なんてできないですから、後進ってなかなか育たないですよね。
 一般社会常識も身につけていない狭い世界で天狗になっている人たちが多いからなのではないかと考えてしまいます。

 というのも、教える側にも問題があって、技術は確かにすごいみたいだけど(何も知らない素人は、先生がチェンソーギャンギャン回して...本当は目立てが悪くて切れないだけ...強い言葉で色々能書きを言い、そして安全安全というから凄い指導者だと思っているけれど、傍目から観ると結構危なっかしいことやっていて、他から学ぶ気持ちがないから自分が一番という狭い世界の先生は)、心が貧相で、人を育てられない人って林業界には結構居るかも。

 要するにそれでも食べられる世界ということで、補助金頼りの業界って人間性が低くても平気で仕事になるからね。こちらの地方にも盗伐やっている業者(やられた人から聞いている)や、下請け制度で若い人が山の事故で死んでも表に出ない様にしている業者の話はあちこちで聞きます。
 お役所も知らんふりだし、その上、元お役人が退職後の仕事でそんな業者のところに勤めていたり。やっていることはバイオマス景気で山を壊す様な仕事ばかりだったり。

 また、補助金貰うためにやっているこちらの森林組合の仕事の汚さといったらびっくりしますよね。自分が島根に来る前にいた会社では、社長は其処までやらなくても良いと言う人でしたが、班長や班員が綺麗好きなので、まいど検査に来た県の職員が喜んで帰るほど現場跡が綺麗だったから余計そう思います。

 また、都会の個人事業者で本物製品を扱ったり、一流企業相手に新しい仕事を成り立たせていくための切磋琢磨をしながら揉まれてきて、そして良い仲間に恵まれて来た自分としては、ほんと違和感だらけの世界。。。
 都会の一般事業者には、補助金なんてものはないし、そんな世界を知らずに事業をやっている都会の人たちから見たら、農林水産業や地方自治は本当にゆるい世界でしょう。

 結果をキチンとださなくても平気な仕事が多いから現場もナアナアだし、そんな精神だから事故も多いみたいな負の連鎖となるわけではないでしょうか。

 これは地方だけでなくて、20年くらい前に東京西部の森林組合の下請けで冬の除伐の仕事をやったことあります(当時はネットビジネスをやっていたけど、山のこともやっていた)けれど、検収には役人が何人もゾロゾロときて親方と一緒に歩きやすいところだけ簡単に見ていって、まだ現場作業が全然終わっていない山の上の尾根なんて登って来なかったしね。

 当時も林業やりたい若い人は結構いて、立川にあった東京都の林業関係の事務所には、募集待ちが三十名以上居るって問い合わせた時に担当者が言っていました。でも、幾つもある森林組合では、山梨側の安くやる人に仕事を出して自分たちはピンハネするだけで事業を終えてしまうので、若い人が育たないという状況だったですね。

 だから、まともな価値観を持った人たちを森林保全の世界に引っ張り込んで、未来を再構築するために、と思っているんですが・・・仕事自体を創り出していける人でないと、今の林業界の延長線上でしかないですから。そんな事を出来る人は少ないでしょう。

 でも、周りにはコツコツと積み上げている人、可なり活躍している人もいますから、何れ結果が出てくるでしょうね。素人にも色々居ます。(特別交付税という税金で食べさせて貰いながら、自分探しや自分の目的だけを得るために来る人もいますけど)。

 道具と技術があれば、山の仕事が出来るってわけではありません。勿論、下請けではできますけど。。。それに、山は魔が差すという危ない時がありますから、謙虚な心と感謝の気持ちをもって山に入らないと魔に差されかねません。

 そういった意味も含めて、危険な職人仕事なのが山仕事だから、知識や技術だけじゃなくて、智慧や心の姿勢を学ぶことが大事なんだけど、そう言った次元のものを学ぶ姿勢が出来ていないのが今の人たちだから、どこかで精神的な質の転換が必要でしょう。

 この間、本物大工の若い人たちに講習をする機会があったので、改めて日本の伝統文化を師匠について智慧を学ぶ心の姿勢を身につけている人たちのレベルの高さを目の当たりにして、改めて今の教育による人間の劣化を感じるんですけど(いや、前にも書いている様にホントすごい子は次元が違ってしまっているのが今の時代ね)、、、と、ジタバタ。。。お前が言うな!って・・・

 で、こんな程度と言えばこんな程度ではありますが、それでも皆様のおかげで、マジでやれば目立ては(老眼・近眼併発で結構大変なんです)ある程度までちゃんとできる様になりました。伐採は職人さんたちの様には上手くないですけど、手抜きをしないようにして安全に出来ているかと思います。

 一応、そういった程度のものがこんな記事を書いているという説明です(実際には、現場で一緒に作業を続けないと、相手のレベルって判らないですもんね)。

 さてさて、今回図らずも新型CS43RS(新ダイワE3043SP)がリリースされる前に、現行機種のCS42RSの実力を数値で確認できて幸いでした(以前にも津和野の地域おこし協力隊募集育成の際にも使っていましたけど、その時には21BPのものだったのであまり実感がなかったんですね)。

 大分以前から、大型機はハスクやスチールなどが良いけれど、中型機は国産の方が良いよという話は聞いていましたけど、改めて数値としても実感する次第ですね。

 真夏の暑い時期に、何度スタータを引いたりあちこち弄ってもウンもスンも言わないチェンソーにどれだけ死ぬ思いしたか。それも、重たいスタータを全身を使って引っ張ってね。

 ところが、国産の始動補助機能がついて、熱間再始動性に全然問題ないチェンソーでは、掛かるやつは一発、掛かりにくいものでも2.3回スタータを引けばエンジン始動が、少ない力で出来るなんてのは、歳食って分かる有り難みなんですよね。

KX on GAP (2) 中学生の時からオフロードバイクばっかり乗っていて、その後はレースをやったり山岳アタックをやったりで結構手を酷使してきたせいか、振動病(レーサーのハンドルの振動は結構凄いからね)までとはいかないものの、バネ指という症状が出て右手が故障中なのです。

 だから、若いうちはチェンソーのエンジン始動もこんなものだろうと力自慢をしていても、年取ってから持続的にやっていけるかの方が問題でしょう。

 それから、他の記事にも書いたかも知れませんが、仲間の人で14年間一度も怪我をしたことがないと言う人がいます。この方は、誰がみても凄いという身体捌き、仕事の速さ丁寧さを兼ねて持つ人なのですが、電力会社の支障木伐採の作業もやっていて高圧線に倒れ掛かっている木などの処理をする樹上伐採の作業もやっています。

 昨年秋に予算がついたので、危険僕処理のワークショップを開催し、彼を講師に招聘しました。その際に徹底して言われたのが、作業の合間のチェンソーのエンジンストップです。

 ほんと、少しの確認作業の間や移動の際にもエンジンを止めているんです。いや、凄いな、と思っていたら、使っているチェンソーは全て共立製。

 自分も手に入れてやってみれば、ほんと始動が楽勝なんですよ。自分の場合には、まだまだエンジンを掛けっぱなしで他のことをやることが多いので見習ってエンジンストップを励行したいと思っていますし、また集材・搬出講習の際には受講者にもこの話を伝えています。

 が、今度から共立・新ダイワのチェンソーが良いことも含めて、現場での安全な運用方法について、もっと積極的に伝えないといけないかなと、このCS43RSの中身のすごさを聞き及び、また先に載せたカッティングスピードのテストデータを得た今となっては芯からそう思います。

 さて、オレゴンのスピードカットシステムのテストの件は、またシリーズの続きで記事を増やしたいと思います。あと、撮った動画もその内にYouTubeに載せられると、実際の感じが判りやすくなるかなと考えています。

 それから、このテストデータには載せていませんけれど、他の記事でも書いているハスクバーナの一昔前の名機、242XPもCS42RSとのカッティングスピードの比較テストをやっています。
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 ノーマルで15500rpm回ると云う242XP。うちのもオーバーホールして絶好調です。あの鳴き叫ぶ様な最高回転域の音は本当にしびれます。
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 が、有り体に書けばCS42RSにタイムは敵いませんでした。カッティングシステムは、同じ16インチのスピードカットシステムですけど、高回転で回していても抵抗に負けちゃって回転落ちをしてしまいがちなんですね。242XPはピストンリングは1本で高回転型仕様です。

 スタータレバーを引いた時の抵抗については、他のところにも書きましたが、60ccの560XP並みでして、寒い時期の朝の一発なんか560XPよりも重たくて、地面に置いて後ろハンドルを靴で踏んでいないとスタータが引けないほど高圧縮です。はい242XPに、デコンプはありません。
 で、シリアルナンバーから行くと27年前製造のこの242XP、圧縮もあるしよく回るしで絶好調。これが本来の能力なんでしょう。
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 丸太の太さに有効長が足らないので、回し伐りでやっていますから、タイム幅の変動がありますけど、複数回やってもCS42RSの方が速かったです。

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 その辺がCS42RSのトルクがあるエンジンの方が回転を保っているからでしょう。あ、それと新型のCS43RSは中速トルクが太っているらしいです。

 ということで、チェンソーのエンジンは回れば良いということでは無いんですね。ハスクバーナは高い回転数で仕事をするチェンソーと云われて来ていますけれど、その定説が果たして正しいのかどうか、と改めて疑問が呼び起こされるテストとなりました。
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 また、エンジンが良く回れば力があると勘違いしている人がいますけれど、若い頃の自分自身の拙い経験を書いてみましょう。

 先に書いた様に2サイクルエンジンのレーサーでオフロードレースをやっていたり、また山岳アタックなどもやっていた時のことですが、ピストン、ピストンリングが磨耗して磨り減った2サイクルエンジンはエンジン自体は圧縮が抜け気味なので高回転でよく回る様になりますけど、反してトルクとパワーはないという状態になります。

 特に2サイクルエンジンって、持ち主の性格を反映するのか、よくぶん回す人のエンジンはよく回りますけど、トロトロ使っているひとのエンジンはプラグがカブるとかとは関係なく、回り癖がないので、いくら整備しても高速がイマイチ鈍臭いんです。

 で、よくぶん回している人のエンジンはヘタレてきてもよく回るけど、実際は圧縮抜けで力がないという状態になります。
 これって、島根に移住する前に少しだけ居た横浜の水源林保全をやっている事業体のチェンソーでも感じましたね。IMG_0034のコピー (2)















 そこでは、全部新ダイワのE1039S(右画像:今のCS500のご先祖)でしたけど、ちゃんとメンテして、そして別記事でもかいているナノワークスという摺動面を合金化して鏡面加工してしまう添加剤を自分だけ自費で使っていたので、他の社員が使っているヒャンヒャン回るやつよりも、わたしのチェンソーの方が力がありました(と、わたしのを使った他の社員がそう言っていました)。

 上の写真では、チェーンオイルに添加していますけど、燃料タンクに一垂らし入れる(2サイクルエンジンの場合)と、古い機械ほどエンジンがよく回る様になります。時々、そんなことをやっているとほんと調子良いですね。

 前出と後出のハスクの242XPと346XPのピストン側面が周りの景色が写り込む鏡面になっていますけど、多分、その効果かと思います。

 因みに、カッティングスピード測定ですが、うちのチェンソーは全部、このナノワークスを添加していますから、条件は平等です。

 ナノワークスは、こういった道具も車(新車だと分かり難いかも)にも、効果がありますので使って損はないと思います。わたしは10年以上使っていて、今も愛用していますから。

 ところで、石見エコーさんによれば、ハスクバーナ社はクランク軸受の圧入に関して特許を持っているために高回転型のエンジンが開発できるとのことです。

 そのためにピストンリングは1本にして抵抗を減らしています。今回のテストで使用した242XPは、圧縮抜けが発生している兆候は無かったですけど(ほんと始動が大変なくらい重たい=560XPよりも)、前述のの様に、2本のピストンリングを設定している共立の同排気量のCS42RSよりはトルクが少ない感じでした。

 これも同一サイズの16インチスピードカットシステムを双方に装着していたから得られた知見かもしれません。

 わたしの242XPは27年前生産のものですが、他にも仲間がたくさん同じ242XPをくれていますので、いずれ再生したらもっとよく分かるでしょう。

 同じく名機と云われた346XP(18インチスピードカットシステム)のカッティングスピードの数値ですが、シリンダーを開けてカーボンを取ったらピストンもいい状態だったため、ピストンリングのみ交換して速度測定したものです。
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 あとは、マフラーを掃除すれば若干数値が伸びるかも知れませんけれど、今回は、CS42RS(18インチスピードカットシステム)よりも遅かったですね。

 それにしても共立のCS42RSは、クラスの中では軽いしパワーとのバランスがよく採れています。

 そこへ新型のCS43RS! 思い出してみれば、本体重量の4.3kgというのは、先に書いた横浜の水源林保全の仕事の時に使っていた新ダイワのE1039Sと同じ!十何年も昔の39ccの機種と同じ重さ・・・いやあ、痺れますね。やまびこさん凄い。ホントに凄い。

 これにスピードカットシステムをつけて使ってみたいですね。その内、突然ブログに登場したりして・・
 あとは、CS43RSの音がハスクみたいに良ければね〜。うちのCS500はちょっと弄ってあるので、ノーマルよりは良い音しますけど、どうやったらハスクみたいな音になるんだろう。

 因みに、CS43RSは、共立直系のもの。CS500は新ダイワ直系の発展型。名機とも云われたE1039Sに似てます。

 ということで、プロの方もプロじゃない皆さんも、この組み合わせ、検討される価値あると思いますよ。

 昔、記事を書いた全林協刊『森と暮らす ノウハウ図解「山仕事の道具」』の手道具の智慧のなかに、「素人こそ良い道具を使おう」、という話を載せました。

 利益優先ではない素人は自分の好きな道具を選べるし、また良い道具には先人の智慧が篭っているから、それを使うことで自分を引き上げることができるという話と、良い道具を使えば、大事に作業をするので安全性にも繋がる、という内容の話を書いたつもりです。

 道具はその人の中身を表す鏡です、ってのも書いたかも知れません。怖いですね、道具にはその人の考え方、心のあり方が出てしまうんです。履歴書みたいなものでしょう。
 そして、チェンソーの音ね。遠くから響いてくるチェンソーの音には心の状態が出ていますよね。怖い怖い。

 道具が綺麗な職人さんは、仕事も綺麗で丁寧です。道具箱も現場も片付いています。そして、多分お家の中も整理されていてスッキリしているでしょう。玄関も片付いています。
 不思議と全て相似的に表れるものなんですね。

 そう言った方々は、何でそんなことやっちゃうの? と言う様なつまらない事故はやりません。つまらない病気にもならないのではないでしょうか。

 家の中が乱雑に散らかっている人たちは、人間関係にも摩擦が多かったり、仕事のトラブルも多かったりします。と言うか、逆かも知れませんけれど、トラブルが多い人の家を覗くと大抵は汚いですね。玄関も便所もね。

 要するに道具を綺麗にしている、と言うのは、自分たちを食べさせてくれる道具を尊重するという心の姿勢になるわけですが、それは生きるための道具である身体も大事にすることに繋がりますから、体調不良になる要素を排除する努力をします。また、日頃体調を整えていれば、具合が悪くなった時に直ぐに気がつきます。
 これはチェンソーなどの道具類を使っていても同じでしょう。

 と同時に、道具や設備を尊重している訳ですが、こういった人は仲間や雇い主からも尊重されていることでしょう。

 逆に、チェンソーを作業の合間にその辺に投げて、ボディが傷だらけだったりしていれば、砂利や土埃も当然中に侵入してきて、摩耗や折損の原因となりがちです。

 大抵、そんな人は、仕事への不満、他人や会社や社会への不満を抱え込んでいる人です。そういう人であれば、他人から尊重されることはないですよね。ただ、頭数が足らないから員数に入っているだけということ。。。

 つまり原因は自分自身であり、また自分がそういった自分自身を認めてくれない、大事にしてくれない人たちに縁ができるのも、自分自身を高める生き方をして来ずに、自分自身を粗末に扱っているから巡り巡って今の状況があることがわかるでしょう。
 自分以外のせいにすることを止めて、言い訳をせずに、自分自身の中を精査すれば、小さい時からの心グセが反映されているだけと言う事に・・・

 例え、育った環境が良くなくても、それをバネに人生を変えた人たちは幾らでもいますから、今を逃げずにできる事をやっていく、と言う意味では道具を綺麗にして整備をすることくらい容易いことでしょう。
 職人さんたちだけでなく、様々な障害を乗り越えてきて人並みの仕事ができる様になっている人たちは、後進のそういったところ、将来気持ちを入れ替えて伸びていく人なのか、心の姿勢を見ています。

 結局、全てその人の行動や言動、心の姿勢への反応ですね。それは、自分自身が気づかない部分に反応しているだけかもしれません。動物が嫌いだったり、攻撃的な心を持っている人たちには、犬猫たちは素直に嫌悪的に反応するがごとくです。

 だから、家の中が汚くてもわたしの人間性の方が大事だろうとか、仕事さえやれば良いだろうなどと思っていたら大間違いで、いずれそう言う人は失敗したりトラブルを起こす可能性が高いから、今のうちに言っておいて上げようと、心がけや人生訓を言ってくれるだけの話でしょう。

 そんな卑近の話だけでなく、全ては精妙なところで繋がっていて、人間関係だけでなく、山や地域、土地の神様に愛されない人は、何事も良い方に回っていかない様子を観てきました。

 逆に周りから愛される人たちは、例え大変なことがあっても、何処かで助けられていたり、うまい具合に回っていく運を引き寄せることができます。移住してくる人たちには、田舎に来たら草刈りくらい綺麗にしっかりやれよ、と言っていますけど、周りの環境を整えて、よき場(フィールド)を造れない人は、よき巡り合わせも創造出来ないですね。観ていてつくづくそう思います。

 これって誰にでも平等にある法則の様で、心の向き状態が現実世界に反映されているだけで、本当の意味で平等に視えます。

 山も植生もバランスが良かったり、見た目が生き生きとしていたら崩壊に繋がることも少ないでしょう。
 人の手を入れて整備してスッキリと綺麗になれば、山全体の生命力も上がっていることでしょう。
 風の流れや気の流れが整い、フィールド全体が輝いて観える様な整備作業ができれば、山と感応することもあるかも知れません。その様な風に役に立ちたいものです。
 山に喜ばれない事を続けているから、事故が多いんですよね。林業=山を守るとか自然を守る、なんて嘘の能書きを信じてはいけません。ほんとに良い山を造っているのかどうか現場を見てからご縁を作りましょう。

 今の日本の林業なんて兎に角伐って金にすることばかりですけど、山造りや森林整備という地域の人が山とともに恵みを分け頂きながら生活基盤を維持していくという意味では、フィールドを整えること=バランスが良い生命エネルギーが活性した場を造ることなのではないかと思われます。

 色々な生命の循環サイクルが整った山に居るだけで、身体も心も癒されます。里山は人の手が入らないと、そういったバランスが採れなくなるというのは放置された山に入ってみればわかります。
 其処を整えて整備しつつ資源利用が安全に出来る様にして、上手い循環を復活させることがさらに各地で進みます様に。

 それには、手入れをしたちょっと良い道具を使って気持ちよく作業をしたいですね。作業のご安全を祈念させて頂きます。ではでは。