野山での調理道具シリーズの3番目。一言で野山で調理をすると言っても、これまたピンキリで、ちょっと温めればいい場合から、刃物と調味料を使って本格的に料理をするところまで様々です。
また、それを目的に楽しみのためにするのか、山仕事の合間にお腹を満たすためにするのかで道具もやり方も異なりますね。
右写真は他の記事にも載せた9年くらい前に神奈川の山の上の方で仕事をしていた際の昼飯の時ですが、弁当を作って貰って持って行き、雪があって寒いのでラーメンを作っている時のものです。
イワタニの普通のカセットボンベが使えている位なので大して寒くはありませんでしたが、温かいものは身体が緩みます。
そういった山仕事のお昼の時には時間がないので、出来るだけさっさと食べられる様にしますけれど、自分が講師を行う一般市民のための搬出・集材講習の際には、自分が居なければ始まらないので、余裕をこいてご飯を炊くところから昼ごはんを始めることがあります(お米は朝のうちに水に浸して準備しておきます)。
直火でやれば最短20分ちょっとでご飯を食べるところまで出来ますから。
直火でやれば最短20分ちょっとでご飯を食べるところまで出来ますから。
そんな時のおかずは、小さいスキレットで軽く温めれば美味しく食べられるアジフライとかコロッケですけど・・・ご飯を蒸らしている間に温めてしまいます。
そういった時の火は、手軽で小さくなるバーナーです。SOTOのST310かな。レギュレータストーブとも言って低温下でもレギュレータにより使えるというのが売りです。
その上の画像のものは、小さなアルミケースに収まる同じSOTOのGストーブST320で、出たばかりの頃のものです。
今は右上画像のST310が手軽に使いやすいので、こればかりです。五徳の幅を広げて大きなものを載せても安定が良い様に調整してあります。他にも五徳を広げた意味があって、狭いと五徳の先が焼けるでしょ。そうすると冷めるまで時間が掛かるので、忙しいお昼時間になかなか片付かないので五徳があまり焼けない様にしました。
また、高度が高いところや寒い時には、同じイワタニのカセットボンベ(CB缶)でもアウトドア用のものがありますからそれを使えば良いですし、ボンベの放射冷却対策をドリンクホルダーなどで行えば良いですね。
とは言っても、歳食ったせいか、、、いや違うな、山仕事に関わっているからだと思いますが、わざわざ高い山に行かなくなってしまいましたね。
元々ピークハント自体にはあまり興味がなくて、若い頃に南アルプスや飯豊や丹沢に行ったくらいで、あとは沢登り&源流釣りばかりやっていましたから、冷え込んだときにこういったCB缶のバーナーを使うことはありませんでした。
車で長期に野宿しながら山旅をしていた時は、焚き火の他には車と燃料共有のガソリンバーナーでしたから。
その後、島根に来た当初の真冬は、雪に埋もれた家の中で風が吹いたりトイレが凍ったりしていましたし、他の時期は虫や動物天国なので、日々の生活がアウトドアライフみたいでそれだけで充分、みたいな感じ。この頃は、掘り炬燵と薪ストーブがなければ、嫁さんは凍ってしまっていたかも知れません。掘り炬燵は最高ですね。一番身体が芯から暖まります(但し、換気注意)。
その様な現在の使用状況なので、道具満載の車の中に納め易くて、おの時に昼に車の中で直ぐに使えるタイプ、と言うわけです。
とは言っても、歳食ったせいか、、、いや違うな、山仕事に関わっているからだと思いますが、わざわざ高い山に行かなくなってしまいましたね。
元々ピークハント自体にはあまり興味がなくて、若い頃に南アルプスや飯豊や丹沢に行ったくらいで、あとは沢登り&源流釣りばかりやっていましたから、冷え込んだときにこういったCB缶のバーナーを使うことはありませんでした。
車で長期に野宿しながら山旅をしていた時は、焚き火の他には車と燃料共有のガソリンバーナーでしたから。
その後、島根に来た当初の真冬は、雪に埋もれた家の中で風が吹いたりトイレが凍ったりしていましたし、他の時期は虫や動物天国なので、日々の生活がアウトドアライフみたいでそれだけで充分、みたいな感じ。この頃は、掘り炬燵と薪ストーブがなければ、嫁さんは凍ってしまっていたかも知れません。掘り炬燵は最高ですね。一番身体が芯から暖まります(但し、換気注意)。
その様な現在の使用状況なので、道具満載の車の中に納め易くて、おの時に昼に車の中で直ぐに使えるタイプ、と言うわけです。
他にデリカの中には、イワタニのカセットコンロの風まるという風に強いアウトドア用のものも積んであるのですが、カセットコンロを使うとご飯を炊いて吹きこぼれた時の掃除が面倒なので、ご飯炊きには大抵このST310を使っています。
他にもイワタニプリムスのOD缶の高出力バーナーもありますが、これは中華フライパンを使う様な高温で一気に火を通す時に使うのみです。OD缶なので安定が良くないですからね。
【アルコールストーブ(バーナー)】
さて、本題のアルコールストーブです。昔からある安定の製品ですね。山の縦走をやる人たちには昔からの定番ですが、最近は便利なものがあるのでシェアはかなり落ちたことでしょう。
でも、シンプルで故障がない機構は軍でも使われているんですね。知らなかった・・・・・
あと必要なのはアルコールだけです。
五徳はその辺の石っころや木の枝で作れば良いというシンプルな考え方。素晴らしい!
わたしが持っているのは、トランギアという昔からある元祖アルコールストーブなのですが、予備用に買っておいたものなので殆ど使っていませんでした。
それが何故今頃になって記事にしたかというと、先日車中泊しながら飲み会をやった際にスウェーデン軍の放出品のアルコールストーブのセットを仲間が持ってきたんです。
右画像真ん中手前の二つがそれです。結構強火で充分なくらいの火力があります。
火が結構強いでしょ。この楕円形の器の底にトランギアの軍用タイプ(火力調整の蓋がない)のものが入っていて、右の白っぽい同じく楕円形のアルミコッフェルがはまる様になっています。
スウェーデン軍、こんなものを使っていたんだ・・・
さて、彼氏のテント。こちらもポーランド軍の放出品だとか(最初うろ覚えでスウェーデン軍とか書いていたらご本人のチェックが入りました...)。質実剛健な軍の放出品良いですね。
目の詰まったしっかりした綿製のポンチョを二つ併せて作る簡易テント。機能的です。それに焚き火で穴が開かないし・・・
好きだね〜。アーボリストでもある彼氏は、シンプルで壊れない道具が好き。実は前の記事に書いた電力会社の支障木伐採をメインに行う人で、共立のチェンソーユーザーでもあります。
樹上伐採もやられますが、兎に角、道具は自分で工夫して、他のものを応用しながら併せ技で使うのが好きですね。兎に角ローコスト第一、質実剛健が好きみたいです。そして、哲学をもっています。だから、危ない仕事ばかりなのに14年間、一切怪我なしなのかも。
そのテントの中はこんなでした。ポンチョ2枚のテントの中にこんな居心地のよいものを設置していた様子。
朝、片付けるのを見ていたら、何時の間にかこんなのを組み立てていたんですね。でも、このベッド、組み立てが面倒だとか。
今回、車中泊キャンプをやることになったのも、先年に仲間3人で他のところでやったところ、彼のお子さんが気に入ってしまって息子さんの方から今年もやりたい!と積極的リクエストがあったからなのです。
その仲間の一人は、吉野の黒滝村へ地域おこし協力隊で行っていたのですが、家庭の事情で広島に戻ってきているので(本人はず〜っと行っているつもりで移住したんですが)、それもあってみんなで車中泊キャンプをやることにしました。
それがこんなところ。時々、市民向けの掛かり木処理のためのロープワークや集材・搬出講習をやらせて貰っているお寺の境内です。
下左の画像は、何年か前に農業雑誌の現代農業誌の小さい林業の特集ページにに記事を書いた時に載せたものです。このお寺の境内で、PCウィンチを使って集材した420kg位(計量計で測定)の杉丸太をロープ2本で軽トラの荷台に人力で載せた時のものです。
えっ、もちろん、軽トラでは山の裾まで運ぶだけで、公道は大きいトラックで運びましたよ。
此方のお寺の住職夫妻は、他に任されている別のお寺の方にかかりきりで、現在檀家さんがいない自分たちの此のお寺の手入れがなかなかできないでいるために、まずはわたしが草刈りをしてからの車中泊キャンプでした。
以前には、私たち夫婦に此のお寺に住んでくれと言っていましたけれど、冬季は2mくらい積もる地域なので、冬は境内まで車で登れないんですよ。お寺には太い杉がたくさん生えていて使い放題。チェンソー製材で小屋づくりなど色々出来るところです。自宅から近ければ良いんですけどね。
さて、その夜の様子。色々な料理が出ます。わたしも作りました。スキレット料理。ボクちゃんもポップコーンを作ってくれました。
我々の車中泊キャンプ開催時のお約束は、一人一品手料理を出すことです。ポップコーンも美味しかったけど、来年はもうちょっと修行してから来てもらおうかな。
そして、ボクちゃんは一人で車の中で寝るので、我々がそれぞれに寝てしまっても遅くまでゲームをやっていたみたいです。
其のわたしは、キャンプベッドを持って行ったので、蚊帳を吊って外で寝ようとしたところ、古くなったキャンプベッドのシートが座った途端に裂けてしまったために、今回は車中泊です。
便利なキャンプベッドですが、化繊はこういった事があるので長保ちしないですよね。同じく化繊の雨具なども、接着剤や裏地のコーティングが経年変化でボロボロになって早晩使えなくなります。
その点、自然素材のものは長持ちしますもの。イギリスの有名な雨具も綿に油のコーティングでしたですよね。
良い道具は手入れをしながら長く使えます。
そして、ボクちゃんとお父さんは、朝はわたしがピザをスキレットで焼いてあげて、それを平らげ、これで夏休みの宿題を頑張れるぞ、と山を降りて帰って行きました。そうそう、広島の仲間は体調不良で来られませんでした。この記事を観て参加した気分になって下さいね。お大事にどうぞです。
で、わたしは、その後のんびりと片付けをしてから草刈りの続きをやって、あとは秋に行う講習会の現場を確認してから片道200km離れた自宅へ戻りました〜。
【直火でご飯を炊く】
そんなことがあったので、質実剛健主義の彼氏に影響を受けて、家に戻ってからアルコールストーブでご飯を炊いてみました。って、わたしってミーハーなので、すぐに反応するんだよね。やってみないと気が済まないタイプ?
その興味がある部分は、アルコールストーブを使って、どれだけ火力のコントロールが効くかどうかといった点。
お湯を沸かすとかフライパンで何かを炒める。焼くなんてことは火力コントロールは然程のことではありませんが、炊飯は微妙な火力が要求されます。
火でご飯を炊く場合には、火力の調整と水の量で帳尻合わせをする訳ですけど、同じ道具を使って何回かやってみないとなかなかドンピシャには行かないのがご飯炊き。
実はわたくし35年間くらい日々を鍋でご飯を炊いて食べているんです。ご飯用電気ジャーは小さいのを貰って数回使ったことがあるくらいで、あとはずっとガス台でご飯を炊いて食べています。
そもそも甲斐性なんてないので結婚なんてする気が無かったのですが、マニアックな人(仲間にそう言われた)がいて、今では嫁さんが鍋でご飯を炊いています。
その鍋は、18-8ステンレス多層構造のものですが、其の手の調理器の中でも品質が高いものです。今のものの様にアルミ素材をステンレスで挟んだものではなくて、中に炭素鋼がサンドウィッチされていますので、非常に熱伝導と蓄熱性が高く無水鍋的に調理ができる超優れものです。
昔のものの方がコストを掛けて良いものを作っていましたね。
うちは40年近く前に母親に買わせたこの調理器のセットを譲って貰って島根に持ってきている(同じセットを持っている妹夫婦と母親は暮らしている)のですが、そのセット外の超小さいので炊いています。この単品だけでも40数年前に買った時は1万数千円しました。
でも、元はとっくに回収できたでしょう。本物の良い道具というのはそういうものです。
これは一合以下でも美味しく炊けて、二合まではこれで充分。もう、40年以上使っているアイテムです。27年くらい前に、東北や中部紀州を一ヶ月半ずつ回った時の山の中の野宿でもこれを使っていましたね。当時のバーナーはコールマンのピークワンだったと思います。
その上の大きいものならば、三合、四合、一升炊きも出来ます。どれも中火と極弱火だけで調理ができるエコな調理器です。
火加減は、中火(鍋底に火が届くくらい)で水分が蓋から吹き始めるまでやって、蓋をクルッと回してから極とろ火(今のガス台だと出来ないのが多い)で12分くらい。ですから、この鍋でやるときはそんなに難しくないです。水分量と時間を守れば大失敗はしませんから。
また、蓋を回すのは水分を蓋の口全体に回して火力を落とすことで中を負圧の状態にするから。だから炊き上がった時に蓋が吸い付いて開かない時があります。あとは蒸らして待つだけです。
エコでしょー。ガス代が少なめです。強い火を使わないので水分は飛ばないので、飯盒炊爨よりも水は少なくないと炊き上がったご飯が柔らかくなってしまいます。
余分な火力を使わない、それは蓄熱がいいからですよね。
ですから、薄っぺらなアルミの鍋だと、水を多めで火力を強くして調理しないと同様に食べられる様になりません。そして火力が強いわけですから、調理の際には食材が含有するビタミンとか酵素などを壊すことになります。
日本人は昔土鍋を多用していたので、そういった観点から行くと非常に健康的な食事をしていたわけですね。開国の頃に日本に来た白人たちが日本人の体力に驚いた、と言うのは発酵食品とともに必要以上の熱で微生物&酵素を殺さない食事をしていたからと推測できます。
人間だけでなく生物は、体内&体表の微生物と酵素によって循環サイクルが構築されています。その微生物のバランスが問題なのですが、それは大地も同じですね。
人間は植物と微生物には敵いません。逆に彼らに生かされて居ることを認識した方が良いでしょう。昔の山人は山やお天道さまに向かって手を合わせましたけど、今はそんな気持ちで生きている人はどれだけいるんでしょうかね。
そして、もう一つ大事なこと。上の写真にある今の自宅のガス台はかなり昔のリンナイのシンプルなものと二連の中華コンロ。何も邪魔なサーモスタットなんか付いていません。
長時間強火も可能です。まじで調理しようと思ったらサーモスタットがあったら邪魔以外の何者でもないですよね。特にダッチオーブン、スキレット料理なんか大失敗につながります。
中華コンロも置ける今の組み合わせが最高ですね。
前の独身時代から住んでいた右画像の鍋がたくさんある神奈川県の津久井の家でも3つの火口があってかつサーモスタットが付いていないキッチンでしたが、今の方が料理がしやすいです。
中華コンロがあると無いとでは料理の幅が違ってきますから。
そんな今の台所ですが、お世話になっている長野のアウトドアショップKのKさんが島根に来て料理する時も、このサーモスタットの無いガス台セットを大絶賛するのは、同じくアウトドア料理をやる人だからわかることですね。
わたしの場合には神奈川に居た時には、アウトドア料理(沢登り山釣の源流などで)だけでなく、味噌作りなのでも薪で大豆を炊いてやっていましたから、直火は大事なものです。それには薪。
大量の大豆を、台所のガス台でやっていたら時間もガス代も超掛かってしまって大変なことになります。
それが、薪の竃でやったら20分ちょっとで大豆が炊けますし、そして超美味しい!
当然、できたお味噌の味も絶品。短時間で素材の中まで火を通せるということは結果に現れます。
この臼は、ケヤキの100年もので100kg近い豆用の返しが深いタイプです。神奈川に居るときはこれで味噌作りをやっていましたけど、重たいのでまだ島根には持ってきてありません。大豆を潰すのにはコツが要りますけど電気は要りません。
電気を使った調理! HIは測定器で測ると分かりますが、凶悪なくらい電磁波を飛ばしています。2m以上離れても凄いですから、妊婦さんは止めたほうが賢いでしょう。
電気炊飯器、メーカーによっては使っていない時でも電磁波を飛ばしているものがあります。トースターや電気オーブンはもちろん。そしてマイクロウェーブを飛ばす奴、電子レンジね。オーム真理教が証拠隠滅のために死体を処分したのがマイクロウェーブだけど、電子レンジは身体に悪いと、ロシアでは販売禁止になっているとか。
うちは電子レンジ(IHもTV)もないですけど、ダッチオーブンスキレットで同じこともでき、さらに美味しくできるので全然必要性を感じません。素材の水分をマイクロウェーブで振動させて熱を起こすっておかしいでしょ。ご飯だって二度やったら不味くて食べられないって栄養素を壊している以外ないのでは?
ということで、この組み立て式の鋳物の竃は、鉄の羽釜と一緒に島根に持ってきてありますが、最近は使っていませんね。向こうに居たときは、山梨の道志村の知り合いのところとかでそば打ちをやった時に、羽釜で蕎麦を茹でてみんなで食べていました。
こちら島根では高校生の林業体験をチェンソーとウィンチ搬出をやった後の最終日に薪割りをやってから手打ち蕎麦も教えて、その林産物である薪を使って竃で蕎麦を茹でて食べることをやって貰いました。
木を伐る体験だけでなく、山の生産物が生活に役立つところまで実感して貰う方がストーリーが通るからですね。
そして、薪の強火で手打ち蕎麦を茹でるのが一番いいですね。蕎麦は一気に火を通して山水に晒すのが美味しいです。家のガス台だと大きい鍋を使って最大火力でも、蕎麦の量は少なくして茹でないと美味しい蕎麦が茹でられません。
うちの妻は蕎麦屋の娘なのでその辺はシビアです。お義父さんは東京の蕎麦屋で修行した人ですが、蕎麦屋では釜前と言って蕎麦を最後に茹でる人が一番格上だと教えてくれました。
蕎麦切りが上手にできても茹で方一つでお蕎麦はおジャンになりますものね。
こういった昔の竃用には釜輪というものがサイズ違いで売っていて、釜の大きさに合わせられる様になっていました。
この様に分解して一纏めにできます。戦後は、農家が田畑に持って行って、作業の合間にご飯を炊いたり汁を作って食事をするのに重宝したらしいです。
この鋳物竃は大分前に埼玉の川口市の製造者が無くなるとかで貴重品になりそうでしたけど、多分まだ販売しているかもしれません。
これらの写真は、10年くらい前だったか、全林協さんから出版されたノウハウ図解山仕事の道具という本のコラムの鋳物竃の記事に載せました。
そして、これは災害時にも役に立つので、前に住んでいた神奈川の津久井の自治会役員だった時に自治会の防災用に3台導入してもらった事があります。
当時住んでいたところは、350戸もある自治会だったのですが、相模原市に併合された途端、消防団は地域の救助要求では動けず、市の消防署の指令のもとに活動する様になるとか、また災害時には直ぐには助けられないことがあるので、食料飲み物を家族分を今までの三日間分から八日間分まで増やして備蓄する様にと市からお達しがあったんです。14年位前かな。
山梨との境の津久井なんてところは、都市部とは言えず田舎の方なのですから未だ良い方だと思いますけど、行政としては災害時には自分たちでなんとかしてね、、、と万歳を宣言していることになりますよね。
まあ、そんなことは、自分的には当たり前の話ですけど、要するに何かあったら自分たちでなんとかする、ということです。
さてさて、話がずれていますけれど、この鋳物の竃の良いところは、鉄の鋳物なので寒い時期でも蓄熱がブリキのものよりも優れているのために、火が安定することでしょうか。
あとは畳めるのが持ち運びに便利かと。もし、釜輪が手に入れば、ダッチオーブンや中華フライパンにも使えます。
あ、それからちょっと工夫してベーコン作りには活躍していましたね。ソミュール液を使った簡単なやつではなくて、ちゃんと乾塩法で手をかけた方法でやっていました。
豚のバラ肉は色々やってみて岩手のパーマカルチャーの放し飼い豚さんもやって親戚や仲間に配ってあげたことがあります。
桜の枝を鉈で削ってチップを作り、火種は炭を使って温度コントロールをしたものですし、塩は本物の天日干し塩。
なので、勿体ないほどの絶品でしたから食べた人たちは幸せですね。
そんな風にいろいろ活用できる鋳物の組み立て竃です。
でも、薪でこういった調理器具を使うと後で鍋底についた煤の掃除が面倒なのでケースバイケースで使っている次第です。
要するにここで言いたかったことは、直火を使うにしても調理器具側の素性・性能で火力の使い方が違うということです。
アルミは熱伝導がよい反面、放熱性が高いので、蓄熱性が高い素材の炭素鋼や鋳物などよりも強い火を使うということですね。その分を使う水の量など(酒とかの調味料の水分も)を調整して蒸発する分を補う必要があります。
また、単層のステンレスやチタン素材のものは熱伝導性が悪いので、素材の上面の部分で温度差が大きくでて、特にその辺りが焦げやすいです。
なので、炭層のステンレスやチタンは、水分が多い汁物とかお湯を沸かすなど以外では調理には向かないものです。自分はチタン素材のものは、コッフェルからフライパン類まで沢山のチタン調理器を持っていますが、これもまたケースバイケースで使い分けています。
でも、チタン素材の良いところはイオン化しない、つまり電気が流れないので、料理を入れっぱなしにしても悪くならないところです。
電気が流れる、つまり電子が移動する。食べ物からその分子を繋ぎとめている電子が抜ける=酸化するということですが、その電子の移動の過程で、すり減って地金がむき出しになったアルミ調理器具ならばイオン化してアルミ成分が溶け出して料理に入るでしょうし、鉄鋳物のダッチオーブン類ならば直接的に錆びて、料理がサビ臭くなります。
またステンレスの調理器具やカトラリーなどでは、口につけると金属臭がする、と言うのは口の中と電位差があるためにイオン化して電気が流れるということだと思うのですが、結果金属イオン臭がすることになります。
なので、うちはステンレスのものもありますが、チタンとか木のスプーンの方を活用しています。
これは、歯科医の人たちに聞いてみると良いのですが、歯の治療のために詰める金属の種類が複数あると電位差ができて電気が流れることにも通じます。
歯の詰め物の種類は統一しないと電位差ができるということですね。昔、散々歯医者さんに質問してみました。
異種金属同士を接続すると電食という現象で錆びていずれ崩壊しますけれど、これが口の中の水分を通じて起きることになります。
その上、この電食という現象はチェンソーにもあって、我々にも関係します。というのは、チェンソーのチェーンオイルに水溶性のエコなチェーンオイルを使っているとマグネシュームのクランクケースに孔が開くとかトラブルが起こるケースがあるのはご存知でしょうか。
これは、異種金属がオイルタンク内にあって、さらに水分があると長期間には電食が起きるからではないでしょうか。それとも異種金属ではなくて、フライホイールで発電をしている訳ですけど、ボディアースを採っているので、その電気とオイルタンク内の水分とで電食が起きているとか。
電食は金属素材の分子結合をしている電子が抜けてしまうことによる酸化現象かと思います。人間だと、酸化=老化(または病気)=死だし、食べ物ならば酸化=腐敗=崩壊ですね。全て電気現象でしょう。蘇生とは反対の現象です。
なので、環境負荷は高いですが、自分的には鉱物オイルを使っています。環境に微生物が多いことを願って、微生物除染を微生物さんにお願いしています。
微生物さんや菌さんも、地電流や地磁気に反応しますし、雷などの高電圧の電気現象にも反応します。土地によって電気の状態って異なりますからね。
【アルコールストーブでご飯を炊いてみた】
さて、やっと本題です。熱量コントロールの難しいアルコールストーブでご飯を炊きました。
結果を言えば美味しかったです。ただ、水が飛んでも良い様に水加減を多くしておいたので柔らかめになってしまいましたが。
まずは道具立て。
五徳は、他の記事でも取り上げた小枝とか松ぼっくりを燃料にするウッドストーブ。ソロストーブとバーゴのチタンヘキサ。
両方でやってみたら、バーゴの方だと火が近すぎて、ご飯炊きには熱量のコントロールできないのでソロストーブの方に乗せて使うことにしました。
こんな感じです。風除けはソロストーブ用のものがありましたので、周りに立てました。この日は雨風とも強く作業小屋の中も風が通っていましたけど、そもそもソロストーブの中にアルコールストーブが入っているので安定の火です。
左が全開の場合。右画像は、火力調整用のキャップを被せて調整蓋を半開にした状態です。
火は青い炎が上がっているんですけど画像だと分かりにくいですね。
そしてお米が沸き立って泡が噴いてきますが、暫く噴かせておいてから中火に強さを弱くします。中火ったって、分かりませんよね。
自分的には、コッフェルの中の水分が噴き飛ばない程度と考えています。そのまま時間の目安は10分ちょっとですが、時々菜箸を蓋に当てて、一方の菜箸の端を耳の耳殻でしたっけ、真ん中の出っ張っている部分に当てますと、耳の穴を塞いで共鳴するために振動が伝わってコッフェルの中の音がハッキリと聞こえます。
そうすると音の状態によって炊き具合の経過が判ります。コトコトいっているのか(水分が十分残っている)、プツプツいっているのか(水分が無くなり掛かっている)、またはパチパチいっているのか(水分が無くなって焼ける前に近づいている)を聞き分けるわけです。
勿論、匂いが焦げ臭くなったら、もうやばい領域に入っていますものね。
水分量が少なかった時には、この音の変化は早く展開しますが、多かった場合には時間がかかります。途中で、火を強めにして水分を飛ばすかどうか、その辺の塩梅で炊き上がりが変わります。
この始めチョロチョロを、コッフェルなどの小さいものでやるといつの間にか水分が減ってしまっていたりして、中火のアイドル状態にする時がわからなくなりますから、最初は噴くまで強火であとは中火で10分+アルファの時間にしたほうが良い様に思います。
そして菜箸で音を聞きつつ、一回強火にしてみると中の水がなくなったかどうかが分かります。
右画像は、火力調整用のキャップを全閉にした状態。孔と隙間からまだ火が上がっています。弱火のアイドル状態です。
これで、暫くおいたら出来上がり。
さあ、どうでしょう。
そうですね、先に書いた様に柔らかめになってしまいました〜。
でも、美味しかったですけどね。硬めよりも未だ食べられます。
と言うことで、火加減をやりにくいアルコールストーブでも充分食べられるご飯が炊き上がりました。
アルコールストーブはガスバーナーと同じで、調理器具が汚れないのが助かります。ガソリンバーナーも若干煤けますしね。
大きさも小さくでザックの片隅に入れておけます。あとは燃料ボトルあればOK。
と言うことで、またまた世の中の電源喪失が起こった際の楽々安心生活のためのレッスンでした。
【追記】:
そこで、わたしの方も標準の調整用のキャップだと火が綺麗に上がらないために興味があったので、彼の哲学を見習って身の回りのものを利用して出来ないか探してみたら、こんなものがありました。
LPガス用コンロの火口と、あとは刈り払い機のヘッドに付ける留め具の部品です。
結果、解ったのは、アルコールバーナーの燃焼システムは、真ん中の大きな口から空気を吸って小さい孔から炎を出しているという事。其のために、コンロの火口は裏表どちらでも小さい孔を塞いでしまうために上手く燃えません。
それから純正のキャップで、小さい孔から安定した細い炎が出るのも、蓋の周りから空気を上手に吸っているからみたいです。
これだとコッフェルのお湯を長時間温めておくのにアイドルの火が使えますね。前出のうちのご飯炊き用の小さいステンレス鍋ならば、近いところに置けば12分間この火でご飯炊きができそうです。
その後、スウェーデン軍のものでタンクが大きいタイプのストックが有ったからと彼氏から頂いてしまいました。キャップのネジなどはトランギア標準タイプのものと違って互換性がないので使い回しはできません。
が、タンクが大きいですから、今後火口の孔を改造して高出力タイプのものにしてみようと思っています。
このコンパクトでシンプルなアルコールストーブも様々に工夫したものが多種リリースされていますので、検索してみてください。
それから、件の仲間の方とメイルをやり取りしていて教えて貰ったのはアイラップ炊飯と言われているものです。
わたしは、以前の仕事でお世話になった人が、ジップロックを使って炊飯したりチャーシューを作るのを見せて貰いましたが、それは10年前の都会の池袋での話。
その後、ジップロックだと溶融温度が低いことや体に良くないものが溶出するのでポリエチレンの高密度袋を使って調理する方法が進化していたんです。そんな方法に対応する袋がアイラップという商品であるんですね。
そんな調理法は嫁さんも雑誌で知っていたらしいです。
これでやれば、あまり量の多くない調理だったら、調理器具を汚さずにお湯で一度にいろいろ作れそうです。ご存知の人もおられると思いますが、アルコールストーブではどんな具合にできるのか我々もやってみます。
【料理と山での作業に通じる相似性】
さてさて、うちの協議会がやっている活動は、楽しく自給生活ができる基礎スキルを身につけることです。
農作物の栽培は簡単なことなので誰でもできますけど、それよりも木を安全に伐採して、それを搬出して活用することは、スキルの積み重ねがないとできないですからね。
そして、技術の積み重ねだけでは対処できない想定外のことがあるのが山の作業です。それを直感的に嗅ぎ取る能力や、またブレークスルーへ繋げるための閃きは、左脳的論理思考の外側からきます。
それは、こういった直火を扱うことも同じなので、日々楽しみながらスキルと感覚の鋭敏さを維持することが大事だと思います。マニュアル精神からの脱却の糸口は日常の中にもあります。
そういった日常の些細なことであっても、生物本来が持っている直感を研ぎ澄ませたり、生きている感覚を実感するグラウンディングにも繋がります。つまりロボット人間からの脱却です。
自分だけの思い込みの「虚の世界」ではなくて「実の世界」に自分の魂をリンクできるかどうか。それは、些細な身の回りのことをコントロールできるかどうかに掛かっています。
この地球次元に生まれて来るということは、自分の小さな心の妄想だけでなく、もっとダイナミックに物理的に想いを反映させるレッスンを目的としているのではないでしょうか?
身の回りの掃除や整理ができない人が、山の危険な作業を持続的にできる訳がありません。持続的にです・・・
整理されていない、つまりノイズと邪に囲まれる環境を許していると言うことは、魔が差す状況を自ら作っていることと同じです。これは、人間関係に於いても同様です。
その状況を変化させるには日常のルーチンさえも楽しめる様な工夫、そして成果を喜んで受け取って感謝することが必要でしょう。
ご縁を変えるには、原因である自分自身が変わらないとステージが変わらないという当たり前の法則ですね。感謝の気持ちをアクションに変えて、他人や世の中に差し出しているかどうかたバロメータでしょう。
お米や食材なども、無駄なく美味しく食べて上げて、美味しかった!有難う、と感謝の気持ちを差し出して上げることで役目を全うできる訳です。
ですから、食事をするのだって、餌を食べるのか、それとも料理を楽しんで喜びと感謝で食べるのかで人生が違ってきてしまいます。
これは山での仕事も同じ。ルーチン作業を何も考えないでやっていると魔に刺されることが起きやすいですが、常に工夫しつつ意識的に作業をしていると色々な感覚が周りからの信号を受け止められる様になります。
要するに心が常に浮遊している人は、虚になっているが故に周りのノイズに影響を受けてしまいがちです。そして、身の回りのことさえ綺麗に片付けしておらずに、地に足が着いた生活ができていないというのは所詮責任感がないからです。
人が地球上で生きていくには少なからず環境負荷が発生しますから、少しでも軽減するにはインチキの商売ベースに踊らされないこと、つまり真実をや現実を見抜く知恵と眼力を付けることですね。
それには人の間で活動しないと現実と乖離してしまいますし、ノイズと
余所の芝生ばかり見て綺麗だとあっちが良いなばかりで自分の足元を綺麗にしないからですね(あっちの良い話、こっちの良い話など他人の褌で相撲をとるだけで、他人の従属物でしかなく、自分自身の在り方を俯瞰的に視る視点を自分の中に作っていない、つまり我欲だけで生きているというクレクレ人生)。
ですから、自分の身の回りさえ整理できない精神性(依存心が強い、自己責任意識に欠ける)が、増幅してアンコントロールドな状態を呼び寄せてしまいます。
それは、自分の身の周り、環境が乱れていることの単純な反映です。そう言う人たちは、依存的で甘えていますから、挨拶、お礼、報告などの他人とのコミュニケーションが苦手です。ひとつひとつのケジメを付けないから、同じループの中でドツボにはまったままです。
同様に、山の作業も虚ろな気持ちでやっているから依存的衝動的な筋が通らない作業をやって事故るわけですから。自分の中が整理出来ていないからノイズが錯綜しておかしな判断をして間違ったアクションを起こす訳です。
山を綺麗にするという役目を果たせずに、自ら混乱を招いてしまうのは日常生活でさえもコントロール出来ていないからですね。山を綺麗にする前に、自分の生活環境を綺麗にしましょう。
田舎暮らしならば、自分の敷地だけでなく、みんなが通る道も草刈りをして綺麗にしましょう。自治会での草刈りとは別な話です。義務でやらされているだけでなく、自分から能動的に綺麗な状態を保つことは自分自身が背負う負のエネルギーを解放することに繋がります。
混濁した精神は自分自身の不徳の積み重ねの反映ですから、その負のエネルギーを解放するには無償の善業をひたすら積むことが道である、というのは先人たちの教えですが、実際にもその様なものでしょう。
お金のために山仕事をするのであっても、心を籠めて、其処の環境に住む生き物たちのことを思いやって作業をするのか、ただノルマを果たすために動力機械をブン回すのかの意図の違いによって自分自身の錬成にもなり、また不徳の積み重ねにもなり得ます。
また、草刈りもチェンソーワークもそうですが、心構えひとつで全てが自分のコントロール下におけるかどうかの訓練になります。
そう言った意味でも、山仕事は非常に高度な自己鍛錬にもなります。なんと言っても危ないし、目に見えない圧力の中で作業を展開しますからね。
今回一緒だった彼の作業は非常に美しいです。伐採の際の作業一つとっても、確実にひとつひとつの作業をこなしながらも流れる様に進めていきます。
歩き方からフォームまで無駄がありません。でも、身体が出来ていない素人が真似をしたら危険ですし、効率も必要なプロの仕事の仕方なので一般の人たちには参考にはなりませんけどね。
それでも、自分の頭で考えながら鍛練した身体さばきと、その仕事のロジックは観るだけでも価値があるものだと思います。
こういう人は魔がさすことは無いだろうと思われるものを持っています。
でも、一般市民の人で山仕事に関わる人たちは、ノルマに追われてやる作業ではないでしょうから、あらゆる場面に自分自身をステージアップする機会があります。
これは日常でも同様。様々な切り口で楽しみながらステージアップして参りましょう。以上
上記に書いた様に精神性が虚のエネルギーで満たされていたならば、地に足が着いていて精神的にも自立している社会(ネットワーク、コミュニティ)の中では、浮遊してしまい其処に溶け込めることはないでしょう。
※因みに2011年3月16日には神奈川を出て、その日の夜8時過ぎには名神高速関ヶ原付近を吹雪の中で渋滞する高級乗用車群を見ながら兵庫県加古川市の仲間の家向かっていたのですが、その後、確か加古川でもそうでしたけど、其処から鳥取へ行って野宿をしながら益田市へ到着する半月近くの間、カセットボンベを買えたのは、3月末に益田に到着する二日前に立ち寄った島根県の大田市の海沿いの漁村にあった小さな個人店だけでした。
兵庫以降、立ち寄った途中のスーパーやホームセンターにも売っていなくて、全部震災対応で東北に送る人が買っていったそうです。
と言うことで、何か災害等あったときにカセットボンベでなんとかしようと思っていても、自宅の在庫分で対応するしかなくなる可能性があります。
現在うちの場合には、CB缶もOD缶も在庫していますが、その他にはガソリンバーナーがあり、灯油バーナー、灯油ストーブ各種があり、灯油は夏でも在庫(お風呂が灯油ボイラーなので)してありますし、他にも炭・炭団・豆炭・薪などと共にそれぞれの燃焼器具があります。と、燃料用アルコールですね。あとは、モキ製作所の竹(薪)ボイラーもあります。
つまり、大規模災害が自分の地域だけでなく、遠く離れた他地域で起こった際にも、広範囲で影響があるということを認識されておいた方が良いでしょう。
それは電気も同じで、遠方から送電されて成り立っている首都圏の人は電気が止まった時のことを年間を通して対応を考えておいた方がいいですね。
と、言うのも東京は新潟から電気が来ていますが、福島の山奥からも送られているそうです。以前、福島の奥只見の奥へブナの原生林を見にいった時に役場の人が教えてくれたのは、夏の甲子園の時期に試合が始まると、奥只見湖の下流にある田子倉湖の水位がガクンと下がると言うことでした。要するに都市部で一気にエアコンの利用量が増えるから、ダム発電を稼働させる必要があるからなのだそうです。
この様に、都市部の生活は他者依存的なものです。ところが地方の山の中でもオール電化とか言っちゃって、他の生活基盤を維持する方法を放棄してしまうお年寄りも増えています。やばいですよね。
そもそも、日本という国は、他国の作物とエネルギーで依存的に成り立っている訳ですから、精神的にも依存心が強い人たちの集まりなのでしょうか。天候異変で世界中で災害が起きている現在、他国からの供給が止まったらどうなるのでしょうか。
この様な状況は、お年寄りたちよりも若い人たちの方がしっかりと受け止めている様に見受けます。虚業でお金を儲けるのも一時的には良いですが、それと共に電気やエネルギー供給、はたまたお金の流れがストップしても、しっかりと生活できる地に足がついた実体に基づいたネットワークを構築しておくことを各個々人がが推進する必要が迫られているのが今ですね。
でも、全てが相似的に展開するので、人の在り方は地域の在り方、その集合体が国というわけですから大から小まで、様々な単位で、前述の内容が反映された状況になることでしょう。
もう数十年前から、今の世の中は二極化していると云われて来ましたが、ますます世の中は混迷を深めており、虚と実の相反する在り方が明確になっています。
自分自身の中身を実のあるもので充実させておかないと、只のクレクレ君になってしまいます。
わたしは8年半くらい前に都市部から農山村に移住して、地域社会というコミュニティに生活拠点を置き、市民による森林資源活用と整備活動を行っている人たちのネットワークの中で暮らしているわけですけど、自分で言うのも何ですが、ハッキリ言ってかなり楽しいです。
嫁さんも、地域社会に溶け込んでいますし、また私が最初の設立に関わった団体のスタッフとして子供達の環境教育のお手伝いにたまに行っていて野山で各地から来る子供達と一緒に川遊びしたり昆虫採集や植物キノコ採集を行い、紙漉きや木を材料とした工作のサポートをしながら楽しんでいます。
(以下製作中)