共立の新型チェンソーCS43RSが期待できる話については、前の記事で紹介しましたが、その後、山で触らせて貰う機会を得たので、内容をシェアしてみましょう。今回は時間が無くなってしまい、一回だけのカットなので特性程度しか分かりませんでしたが、いやそれでもCS43RSは良いですね。素晴らしい! 謳い文句の通りトルクフル。

 テスト場所は、うちの集落の裏山。大橋式の作業道を入れて貰っているのですが、二つ前の記事にある阿武町の講習会の際に、講習のサポートしてくれた地域おこし協力隊の原氏に頼んで、うちの集落の作業道を入れてくれているO賀氏に18インチバーが届くくらいの丸太があるかどうかを確認して貰ったのでした。
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 と言うのも、原氏が軽トラに積んであったCS43RSを自慢するものだから、丁度近くの現場作業に来ているということなので、早上がりしてうちに寄って貰ってから裏山にテストに付き合って貰うことにしたという算段です。

 このCS43RS、他の記事に登場しているマネージメント担当の田口氏におねだりして導入して貰ったとか。
 最初は急にエンジンが止まるとか安定しない時があったらしいですが、石見エコーさんに診て貰い少し使ったら直ったそうです。
 なので、まだ慣らしが終わっていない程度。他の人も使ったところ皆さん評判は良かったとのことでした。

 でもって、原氏に来て貰った3時に、嫁さんがお茶とお茶菓子を出してくれたので、ついゆっくりと話し込んでしまい4時になってしまったのです。其れから急いで山に行ったのですけれども、どの丸太を切るか探していたり、枕を作って丸太を載せていたら大分暗くなってしまう始末。
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 現場の担当の人に言われていた通りに、直径は40cm程度のものしか見つかりませんでしたが贅沢は言えません。
 三脚にデジカメを固定して動画を撮影する準備をしてから、CS43RSにオレゴンさんから(石見エコーさん経由で)のモニター用に頂いた18インチのスピードカットシステムを装着しました(スピードカットバーのモータマウントはK216タイプのものです。CS43RSはこのK216タイプのものでないとオイル孔の位置が合わない様です)。

 この原氏が持ってきたCS43RSは、95TXLの刃がついた18インチの共立標準バーを装備したものですけど、7月から続けているカッティングスピードのテスト(株式会社やまびこから日本人向けの43ccの新型チェンソー『共立CS43RS・新ダイワE3043SP』が・・・もしかすると50ccイーターに?という記事の中に下記の表と同じ機種でスピード比較をしている)なので同じものを使いたかったという理由があります。
 とは言っても一回だけ軽く目立てをしてしまっていますが。


【テストの内容】
 今回のテストは、CS43RSだけでなくて前機種のCS42RSと50ccのCS500に同じバー&チェーンのセットを付け替えて、どんな数字が出るのだろうかというものです。

 ついでに、前にやったのと同じ様に、ハスクの560XPの20インチバー(共立の18インチ相当の有効長)に21BPXの新品のチェーンを装着したものも比較に使おうという算段です。

 下記の表にもありますが、7月と8月に行った枯れ赤松の直径43cmくらいの丸太のカッティングテストでは、幅広の1.5mmゲージの560XPと1.3mmゲージのスピードカットの共立の2台との差は今回ほど開きがなかったですが、今回は杉だったのが原因か圧倒的に560XPが速かったですね。

 さて結果は下記表のこんな感じでした。が、数字には表れないところを言うと、最初に書いた様に「凄いトルクフル!」、と言う印象です。回転が落ちないんですよ。

 CS42RSに続けて2cm厚位の位置でスライスしましたけれど、CS42RSでは抵抗に負けてエンジン回転が落ちたのが数度ありましたけど、新型CS43RSでは、一度も回転落ちがなく気持ちよく切れて行きました。
CS43RSカッティング速度データ
 カッティングしていて気持ちよくエンジンが回ります。カッティングの順番は、最初にCS42RSから行きました。16.57秒。

 丸太は40cm直径のものですが、後から数えたら80年生くらいの目が詰まったものでした。
 押さえ込んでいるつもりは無かったのですが、CS42RSでは、時々抵抗に負けて回転落ちをしましたけれど、新型のCS43RSは、そんな気配一切なし! 気持ちよく回っていました。16.03秒。

 でも、タイム差は16〜17秒の間の1秒差も無いんですね。もっと違いがあるかと思いました。
 何のタイムも前回前々回と同様に、動画撮影をしておいて、それを再生して手元のストップウォッチで3度確認したうちの順当なものをピックアップしています。

 で、問題は50ccのCS500のタイムが、CS42RSとCS43RSよりも遅いことです。


【考察】
 まず、CS43RSが旧型のCS42RSよりもパワーが30%アップしている点についてですが、カッティング題材が40cm直径程度と細めの杉丸太を使ったことが原因だったのか、二台間のタイムが1秒もない差しか無かったことが気になります。
 でも、CS43RSがまだ慣らしが終わっていない運用時間しか使っていないので、今後もっと使い込めば速くなる可能性があると思われます。

 ま、以上については大した速度アップは無いかも知れませんが、旧機種と比較しても抵抗負けしないトルクフルなことは十分に確認できました。音も少し良くなっていると思います。

 また、上位機種の50ccのCS500の方がカッティングスピードが40ccクラスよりも遅い測定速度になりましたが、その結果に関しての状況を書きますと、まず抵抗に対しては、新型のCS43RSと同様に軽快にカッティングができていたこととから顧みて、エンジンとソーチェーンの回転速度のセッティングの問題だと思われます。

 あとは、キャブの高回転域の調整は回転が上がる様な方向にセッティングしていなかったこともあるかも知れません。前回とか前々回のテストデータからもCS42RSと比較しても、時として遅かったこともありますから。

 正確なデータサンプリングのためには、各機種(共立の2台とハスクの1台)の状態が平等かどうかということに関しては、どの機体も全て腰上のシリンダー周りは新品を少し使用して慣らし運転が済んでいる状態であることです。
 また、共立系の3台は全て、同じバーとチェーンを入れ替えながら使っているので同等の条件ですね。

 あとは、またの機会を設定して、CS43RSとCS500との特製の違いをチェックしてみたいですね。
 その後、元共立資本の販売店である石見エコーの平岡社長にこの件をお話ししてみたら、CS500は回転が伸びるタイプではないからだろうとのこと。CS42RSも12000rpm位は回るタイプだしね。

 このCS500に関して言えば、自分的にはすごく気に入っている機種です。手元にハスクやスチールの最新機種が無いので比較できませんが、ハスクの346XP(46cc)との比較では、ピストン周りを一新してマフラーのスラッジを掃除したものと比較しても、カッティングスピードは何回かのテストでも優位な数字が出ていますから、50ccとして十分なパワーを持っているのでしょう。
CS500と346XPの速度比較を追加

 それに対して43ccのCS43RSがカッティングスピードで優っていることと、実際に鋸断抵抗に対しても負けないトルクがあることを感覚的に実感を得られるのは、実際にエンジン性能が上がっていることの証だと思います。

 次の機会を得られることを期待(うちは一年くらい経ってから手に入れるつもりなので)して、取り敢えず暫定の報告です。CS43RS良いです。以上