2020年11月22日追記:その後、シリンダーを開けてオーバーホールをしました。林業事業体がお試しで半年ほど使ったものを安く購入したのですが、どうも他のCS43RSと比較して力が無かったからです。

 案の定、排気ポートとピストンヘッドにはカーボンスラッジがベットリと張り付いていました。なんのオイルを使っていたんだろう?状態です。
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 取り除いて、吸気側と排気側のポートに少し磨きを入れたのと、それからピストンリングを交換したらトルク感が俄然アップしました(わたしが使うチェンソーはみなポートは磨いてあるので、速度測定条件はほぼ同等です)。
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 只今、厚労省の林業就労者のための講習を行っていたり、仲間の現場を手伝いに行ったりしていますので、また時間をとって、再度ハスクの346XPとの比較してみましょう。

 どちらもエンジンはいい状態でピストンリングを交換したのも同じ条件。そして、どちらも同じサイズのスピードカットバーに新品の95TXLチェーンを入れた状態で比較しています。

 調子が戻ったCS43RSだったら、完璧に346XPを凌駕しそうです。あとは軽さが武器。それは550XPも持っているけど、いやで346XP(46cc)を使っている仲間に持たせても、CS43Rの軽さにビックリされますし、燃費も良いので持ってあるくガソリンも少なくて済みます。
 今度、オーバーホールの記事も書いてみたいと思います。

 他にも、新しくやまびこから出た共立の大型機、CS73RSも10月にテストしてありますので、そちらの記事も書いてみたいですね。
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 あと、前に書いた記事にも重複しますけれど、いま行っている講習の補助をしてくれている仲間でスチールのMS261(キャブ)を使っている人に、共立のCS500を使わせてあげたら、その軽さに驚くとともに、MS261よりもトルクがあると言っていました。

 こちらは、内部に傷が付いていたシリンダー周りを一新してあるので、調子が良い状態です。刃も両方とも95TXLと同じ条件です。

追記以上。

 過去に株式会社やまびこがリリースしている共立のチェンソーCS43RS(新ダイワブランドではE3043SP)については、下記の記事をアップしています。

 リリースされる前の1年前の八月に書いた記事から古い順に・・・



 それから長野のODSKさんのブログには樹上伐採をやる人たち向けにも記事をアップしました。

 なぜ、そんな幾つもの記事を書いているかというと、そのまた前の記事何本かに42ccクラスをもっと軽くして欲しいと当ブログの記事に書きまくっていて、それをその通り前のモデルよりも200gも軽くしてリリースしてくれたからなんです。

 とは言っても、別にこのブログの内容を反映してくれた訳でなくて、そう思っている人たちの市場があったということでしょう。

 それにしても、本体重量4.3kg!!!
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 この様な軽さを持ったこの機種は、プロの方はもとより、個人で山仕事をされる方や、これから新規参入する人、また女性の方々にとっても検討の余地があるものと考えています。


【初心者用としても良さげかなと】
 以前だったら、山仕事への新規参入の方や女性の方で導入することが多かったのは、まずは下画像のスチールの35ccの機種MS201でしょう。
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 こちらは、6年くらい前に使っていたものなのでMS201Cだったと思いますが、本体重量が3.9kgだったと記憶します。
 当時、開催した住民向けのチェンソーの特別教育の際に、5台くらいチェンソーを用意して燃料オイルもフルに入れた装備重量を持った感じて当てるクイズを休み時間にやったことがあります。
 その中で、一番軽かったのがこのMS201Cでしたが、装備総重量は丁度5kgくらいでした。

 その後マイナーチェンジを経て、MS201C-Mになって本体重量が4kg。そしてエンジンスタートを楽にしてくれるエルゴスタートを装備したMS201C-EMという機種が4.1kgとなり若干重たくなっています。

 何っ!4.1kgって、CS43RSの4.3kgと大差ないじゃん。

 CS43RSはiスタートというスタートレバーを軽くしてくれる機能は最初から付いているので、女性(や年寄り)からみても機能条件は同じ。
 で、8ccも大きいとなるとパワーが全然違うしね。

 えっ?初心者にパワーの大きいのは危ないだろうって・・・ そりゃあ、無いとは言えないけれど、このクラスだとあまり関係ない様な気がするけど如何?

追記:その後、友人の女性が貰ったチェンソーだと重たいし、エンジン始動が大変などがあって山の現場をやっている人たちに色々なチェンソーを持たせてもらい、最終的に選んだのが、このCS43RSでした。
 わたしが石見エコーさんに紹介して上げて格安で購入。出雲から当家に遊びに来ながらCS43RSを受け取った後、ちょっと試し切り。ま、空手もやっている人なので足腰がしっかりしていて安心感があります。
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 その後、我々の現場作業のお手伝いに来てくれたので、仲間の堀江氏の指導の下に伐採もやっておられました。
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 彼女自身は奥出雲の知り合いのお爺ちゃんの山で、古いチェンソーで伐採をやった事がありますけど基本初心者です。そんな方でもCS43RSは使いやすいと。バーは40cmの短い方の機種にしてあります。

 CS43RSのパワーは十分なお仕事をしてくれる位ありますけど、初心者の人でもブン回さなければ別に危ないということはないでしょう。スロットルワークは指の付け根の方を使えば微妙で繊細な回転のコントロールができますから、トリガーを指の先の方でコントロールしようとする様な不安定な持ち方をしなければ良いだけです。

 それよりも、選ぶバーの長さの方が問題の様な気がしますね。初心者は短いバーに替えれば良いんじゃないですか。
 わたしは日常的には、14インチか16インチのバーを装着しています。太い木の場合でも両側から受けと追いを作れば大丈夫ですしね。それにバーが短ければ、枝払いが楽に安全にできますから、結果的にその方が身体が楽で時間も節約できる場合もあるからです。

 そして、バーの長さは何種類か持っていた方が、現場に合わせて替えた方が身体が楽ですし、また一方のバーが何かの拍子でトラブってももう一本予備があれば、仕事を続行できます。
 初心者がやりがちな石を切ってしまうとかね。事業体の人だったら、刃の目立て直しは会社に戻ってからやるということで現場続行。

 それよりも、初心者が危ないと言えば、黙っているとMS201に標準で付いてくるソーチェーンがPS3というチゼルタイプの刃の方が問題かと。そもそも、この刃は初心者にはちゃんと砥げないでしょう。
 下手に研ぐとキックバックや振動が激しくなるしね。おっと、この件の説明は長くなるので後ろの項に回しましょうね。

 取り敢えず、もしMS201を導入される初心者の方には、PM3というセミチゼルのタイプに換装されることをオススメしたいです。この辺りのことをご存知ない方は最後の項をご参照ください。

 さて、今のチェンソーは、車と同じで肥大化して重くなる方向のものが多いのですが、車とおなじで道具は軽ければ本来の機能がより発揮できるもののはず。

 車は危機回避の時のハンドリングが思い通りに動くとか、ブレーキの効きが良いとかタイヤが減りにくいなどは軽ければ軽いほど実現できます。勿論車体重量は燃費にも効果がありますけれど、対外的には道路が傷みにくいことにも関連してきますね。

 チェンソーの場合には、軽ければ疲れも少なくなりますし、コントロールもし易くなるので安全性を高めることに繋がりますからね。軽さと燃費はリンクしないかもしれませんが、人間の方の燃費には関係あるでしょう。

 そう言う意味では、やまびこやスチールの姿勢は素晴らしいですよね。近年ではスチールの大型機は軒並み軽量化されています。素材技術や製造技術が進化しているということでしょう。以前、ネットに動画がアップされていたスチールのカーボンファイバーボディのチェンソーなんて憧れますね。

 で、共立CS43RS(新ダイワE3043SP)の重量は、なんと、わたしが10年前に居た神奈川の事業体で使っていた当時の(影に隠れたお仕事)名機の新ダイワのE1039S(排ガス規制前の39ccなのでパワフル)の重量4.3kgと同じなんですよ。

 また、この重さはスタータを引く力を補助する機能が付いた上でなので、作業中のエンジンストップが気楽に行えます。再始動が苦にならないんですね。

 それも前の機種のCS42RSよりも30%のパワーアップをして。だったら期待が膨らんでしまうじゃないですか。
 それに国産のものは、夏場にエンジンが焼けてしまい再始動しないという事態に陥って、激しく体力を消耗する様なことはほとんどないですからね。


【切れる刃で50ccクラスを食えるか?】
 その43ccのどちらかと言うと小型機がどこまで仕事をするのかに興味がある訳です。重たい50ccクラスの仕事をカバーしてくれれば可なりの省エネになります。
 はい。人間も燃料もですよ。

 そして、その軽さと言う美点をさらに活かすには、幅が狭くて刃の入りもよい1.3mmゲージの95TXLの刃が装着されたタイプで如何でしょうか。

 共立CS43RS-40R95の様に型式に95と入っているタイプですね。その前の40はバーの長さが40cmという意味です。45cmタイプもあります。

 わたしの場合には、その95のチェーンが使えて、バー自体がさらに軽いオレゴンのスピードカットバーに換装して使っています。長さが14、16、18、20インチがあります。

 なので普段は14インチを付けていて、あとは必要に応じて付け替えています。短いバーならばビュンビュン回りますから細かい作業が捗りますものね。
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 スピードカットシステムの14インチとCS43RSの組み合わせだと、燃料オイルを目一杯満タンにしても総重量が5.5kg位です。

 となると、前出の35ccマシンのMS201C-Mの場合には重量増しているので、おそらく同じ長さのバーで5.2kgくらいになるでしょう。その差、300gで8cc大きくて30%のパワーアップですからね。
 軽量35ccに近い装備重量が実現できるわけです。

 また、18インチのスピードカットシステムを装着しても5.7kg弱くらいなので、50ccクラスの18インチバーを取り付けたマシンの装備重量が軽いものでも6.5kg〜重いもので7kg超になりますから、全然楽ですよね。

 で、どこまで50ccクラスに喰らいついて行かれるかと言うのが記事のテーマです。その為には、1.3mmゲージの薄くて軽い刃も一つのキーでしょう。

 このセットでは、然程負荷のない伐採用に使うのが目的で、うちの場合には硬い太い広葉樹にはハスクの560XP、21BPXのセットがありますので、ゴリゴリやる処理は其方をという使い分けが前提の話です。
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 それで、その前提で行なった今回のテストでは、一世代前の名機と言われたハスクの346XPとの比較を行いました。

 そんな相手だと、軽さとパワーのバランス、使いやすさとの兼ね合いで、知っている人たちにはイメイジが湧きやすいかなと思った次第です。
 で、客観性をプラスする為に前の機種のCS42RSも間に加えてみたというわけですね。
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 この日は、初心者のチェンソー教育を行う為に練習用の丸太を山から出してきたところだったので作業終了後に動画を撮ってみました。

 相手は直径30cm弱のヒノキです。前の記事の様な同じ直径が延々と続く丸太を用意出来なかったので、今回は1.5〜2cm厚に交互にマシンを替えてスライスしていくことで近い条件に整える様にしました。


【条件】
 使ったマシンの状況です。
・共立CS43RS:カッティングシステムは95TXLの刃にオレゴンのスピードカットバー18インチ(K216タイプマウント:共立のCS43RS、CS500に適合するタイプ)刃は1/4くらい減ったものを目立てし直し。デプスも調整

・ハスク346XP:カッティングシステムは95TXLの刃にオレゴンのスピードカットバー18インチ(K095タイプマウント:ハスク用)刃は1/3くらい減ったものを目立てし直し。デプスも調整

 マシンの状態
・「共立CS43RS」:リリースされた最初の頃のもの。お試し用に事業体に半年近く貸し出されて使われていたデモ機を格安で売ってもらった。動作確認はされていたがマフラーには錆が入り、またスタータケース内部には汚れが多く、フライホイールには切粉がコーティングされていた。
 掃除はしたけれど、シリンダーは開けていない。

 以前に仲間のCS43RSを使ってテストした時よりも少し力が弱い気がするので、もしかすると多少パワーダウンしている可能性もあり。今度シリンダーを開けてみようと思っています。
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・「ハスク346XP」:8年くらい前に新品で買った2010年製の46cc後期タイプのもの。本体重量4.8kgの346XPの軽めのタイプ。熟成されて安定した時期のもので安心して使える。現場でガンガン使った訳ではないので、程度は上かと。昨年のカッティングテストの後半ではシリンダーを開けて中を確認。ピストンリングだけ交換して慣らしは終わった状態。
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 左奥が346XP。手前は共立のCS500.右はハスクの242XP。
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 ピストンはこんな状態。他の記事に色々書いている摺動面を合金加工化する優秀な添加剤のナノワークスのお陰かと。うちのエンジン類は全てこの添加剤をたまに入れているので、条件は同じです。
(時々の記事に、うちのブログから商品へのリンクを張っていますけど、それで売れても私には関係ないので安心してリンク先を観てやってください。ただ、ナノワークスはもう10年位以上も前から車や道具類に使っていますけど、他の添加剤と比較しても優秀だしフレキシブルに使えて効果が実感できるものです。うちのブログ記事だと此方に詳しく紹介しています。ここの会社の社長とも筑波サーキットで一緒に走ったこともありますし、担当者の方も親切で真面目な方です。使って良かった方で販売もされているのならば、代理店になられると良いとおもいますよ)

 と言うことで、もしかするとCS43RSは、もう少しタイムが伸びたかもしれない可能性があります。

 この可能性が高いと言うのは、昨年のカッティングテストの際には18インチのスピードカットシステムを装着した同じ条件で、ハスクの346XPは前モデルのCS42RSに負けていたからです。


【カッティングテストの実際】
 ということで、結果を先に書けば、今回はCS43RSと346XPはほぼ同等だったと言う感じです。CS43RSの方が、コンマ数秒遅い場合がありますが、コンマ以下なので目立ての誤差範囲に入ってくるレベルでしょう。

 当然、346XPが1.5mmゲージの21BPXの刃を付けていたら、前のテストの時に42ccのCS42RSにもぼろ負けしていたくらいですから、仕事の速さは1.3mmゲージの刃をつけたCS43RSの方が全然早いでしょうね。

 と言うことで、本当はCS43RSが346XPに段違いの差をつけて圧勝になるかと思っていたのですが、ほぼ同じくらいのタイムでした。

 でも、一昔前に多くのプロたちのメインマシンで活躍していた346XPと同等の仕事をするならば、重さ的にも全然軽い訳ですし、また燃費も当然ながら良いので、この43ccの小型機が活躍する場面が多いのではないでしょうか。

 そして、もしかするとCS43RSを整備し直したなら、今の50ccに近い仕事ができる可能性があります。そうすると燃料オイル、カッティングシステム込みで1kg以上の重量差がありますので、身体への負担が全然少なくなりますね。
CS43RS VS 346XPタイム表 (1)
 最初は根張りが付いたところからカットしました。時間軸上に画像を貼ります。
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 あ、そうそう。ハスクは音が良いのは皆さんが認めるところでしょう。この346XPの頃もいい音を出していますよね。
 そしてスロットルレスポンスが良いのと回転のオチが早いのでレーシングマシンのエンジン音の様です。それは、ピストンリングが一本で抵抗が少ないからですね。

 当然、摩耗が早く進みますから、マメにシリンダーを開けてメンテすることが前提のコンセプトでしょう。

 それとは逆に、回転数とかレスポンスは追わずに低速回転からトルクがある負荷に強いエンジン特性を求めた国産マシンは、メンテも滅多にしないダラズ(島根の言葉で怠け者)の人にも使えるというマシンコンセプトではないでしょうか?!

 だから、この比較テストの際にエンジンを掛けた時には、「346の方が圧倒的に強いかな?」、なんて思ってしまいました。

 CS43RSは、音が静かでモワンモワン言っているだけですからね。まあ、聴覚障害避けには良いですが。ところが実際には殆ど同じ程度だったのです。
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 ところどころに隠れ節があって若干タイムに影響しているかもしれません。
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 最初からすると大分細いところまでカットしました。全部で20回くらい伐っています。

 あと上の表に失敗と書いてあるのは、カットが斜めになって途中で刃が出てしまったケースです。346で3回もやっているので、目立てが左右違っていたとか。またチェックしておきましょう。気をつけないとね。

 あ、それでハスクの勇ましくも官能的な音の話ですが、かつて若い時分にモトクロス場で走り回っていた頃のことですが、まずは走っている人たちを観察するわけですね。

 で、派手なアクセルワークでワンワンやってコーナーでも派手に土煙を上げて走っている人がいる訳ですけど、それが一緒に走ってみると此方がグリップ走法で適当に流して追いかけると、なんとも相手が遅いことがよくありました。
 音だけだと実力が判らないというオチです。

 ま、みんな遊びの走りですからね。でも、たまに相手がレーサーで走っているのを、こちらは公道走行用のノーマルオフロード車を少し弄っただけの排気音の静かなマシンで追い回すのも楽しかったのも事実です。性格が悪いでしょ。
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 んで、何か言いたいかというと、CS43RSの冴えない音とレスポンスでも、実際に伐ってみれば官能的な音の346XPと同等だったということです。

 また、以前の記事にも書きましたが、346XPの前モデルの15500rpmも回る超官能的な242XPの絶好調の極上ものと、同じ42ccの共立のCS42RSを同じカッティングシステムでテストしたら、CS42RSの方が速かったですからね。つまり・・・

 音で騙されてはいけません・・・
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 もっとも、多くの人が言う様に、音で気分が乗るという大事な要素もありますから、良い排気の音色も大事です。営業的にも効果あるでしょうしね。うちにスチールが少ないのも音の要素が大きいかなあ。耳障りなんだよね。

 また、バイクや車の場合には吸気音が良いというもう一つのファクターも大事なんですけどね。排気音が小さいやまびこのマシンは吸気音に拘ったら面白いかも。

 内燃機関のマシンはエンジン音でどこのメーカか判ることが多いですよね。盆地的地形のうちの集落の山で作業をしているチェンソーの音が聞こえるのですが、あれはハスクの560XPだな?とか共立だな?とか判ります。

 うちの嫁さんなんか、ハスクの560XPの音が聞こえてきたら、「牛さんが、モォ〜モォ〜、モォ〜〜〜〜!!!、って、随分辛く苦しがっているのかと思った!」、と曰っておりました。

 うちの集落は牛の肥育をやっている農家が三軒ほどありますので、出産の時は苦しそうにモォ〜モォ〜啼いているからです。「おまえ、560XPのむせび泣きサウンドが牛の啼き声に聞こえるのかよっ!」、って。
 森の中だと音が篭って響きますから、アクセルワークによっては、確かにそんな風にも聴こえますね。皆さんは牛さんに間違えられない様にお気をつけください。


【スチールのソーチェーンPS3のこと】
 ソーチェーンには刃の形から大きさや幅、ピッチなどで様々のものがあるわけですが、ワークポイントという木を切っていくのに一番大事なポイントが、PS3(ピコスーパー3)の場合には鳥のクチバシの様に尖っている「チゼルタイプ」のものとなります。
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 上の画像の一番下のものがPS3です。真ん中がPM3ですね。一番上は、オレゴンの25APで、3本とも新品です。
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 角度を変えて撮ってみるとこんな風に尖っています。怖いですね〜!
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 横から観るとこんなですが、反対側から観るとこの様になっています。
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 上刃の目立てが円ではなくて平面ですね。これはメーカ出しの新品の状態です。で、皆さんはどうやって刃付けをしていますか? 4mmの丸ヤスリ? 4.8mmの丸ヤスリ?

 メーカ推奨では、3/8ピッチのPS3には4mmのファイル、ヤスリですね。この刃に4mmのヤスリだと可なりのフック状の刃にならないでしょうか。え、ガイドが付いたスチール推奨のものを使っているから大丈夫だと。

 でも、僕らは色々な種類の刃を擦るのでフリーハンドなんですよ。フリーハンドでほとんど可能です。ただ、老眼が酷くなり、また近眼との複合なので目視が大変です。

 でも、このPS3は、4.8mmでさえフック気味になるので引っかかりやすい刃ですよね。それ以前の話として、新品の状態だと4.8mmの丸ヤスリをこの間に入れることさえできません。使うなってことですね。
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 あの「伐木造材のチェンソーワーク」の著者、ジットネットワークサービスの石垣氏は、5.?mmかの丸ヤスリで研ぐと言っていたけど・・・

 それ以前の話として、このメーカ出しの刃の状態を維持するには、丸ヤスリではなくて角ヤスリを使用するものなのではと思ってしまいます。
 工場の機械がそういった造りをするものらしいので、まあ別に拘らなくても良いんでしょうけれど。
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 今では輸入物でなくても、ハリマ興産さんのサムライレジェンドブランドの角ヤスリ、いや平ヤスリって書いてある方ですが、この六角平の特殊な形のものが一般店でも手に入る様になっていますので、それを手に入れれば良いと思います。
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 厳密には六角なのですが、平たい部分が二面あるこのタイプは平ヤスリとしても使えます。一番尖ったワークポイントにヤスリの角が通る様に擦るのが決まりです。

 ね、面倒でしょう? 丸ヤスリがちゃんと使えない初心者にはまず無理です。

 我々はジットネットワーク方式のヤスリの持ち方、小さい柄に替えて肘から一直線状に(掌を上に向けて)ヤスリを持って前後するとか、横80%した20%の力配分で、横方向には親指か人差し指(方向によって変える)の腹を使ってヤスリを押すなどをやっているので、このチゼルを研ぐ時にも片手フリーハンドで上からでも下からでもヤスリを正確に真っ直ぐ送れます。
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 この辺の、チゼル(角刃)の目立てについては相当以前からプロの方々が色々アップされていますから、「チェンソー目立て 角刃」とかチゼルをキーワードに検索されてみて下さい。勉強になりますよ。

 ということで、チゼルは目立てをしっかりすれば超切れる様になるのですが、この尖ったタイプの刃の目立てが上手にできないと、木に引っかかって振動が多かったり、またキックバックの原因となって危険な状態に晒されるので、初心者の方達は、スチールのMS201を使われる場合には、一般的なセミチゼルタイプのPM3(ピコマイクロ3)のソーチェーンの装着をお勧めしたいと思います。

 いや、スチールの刃は長持ちするんで素晴らしいんですよ。スイスで作っているらしいですが、チェンソーメーカが自社で刃まで作っているのはスチールだけですからね。

 この項の意図は、初心者のかたはチゼルタイプは手に余るからセミチゼルの刃を使った方が怖い目に遭わなくて済むということです。PM3という型式のものね。

 ほんと、目立てがちゃんと出来ていないと、ツッコミ伐りの時にもチェンソーがガツンガツン暴れるし、場合によっては飛び出してくることも無きにしもあらずなので、お気をつけ下さい。

 時々書いていますが、本ブログは林業のプロ向けの話を書いているのではなくて、一般市民さんや、将来的には林業や森づくりを目指す初心者の方達向けの内容です。

 でも、仲間にはプロが少なからず居るので、素人たちがこんな風に底上げをしているんだぞ、というメッセージも少し入っていますけどね。
 と言うことで、皆様方の何かしらのお役に立てば幸甚。

以上