本日は雪で作業を中止にしたので旅館でモニターを前にのんびりと事務作業中です。パソコン上でやる仕事はたくさんあるのですが、正月のご挨拶記事に書きました様に生活費稼ぎに昨年の終わりころから一般市民さん向けの山仕事講習以外の時には現場仕事にも出ているためにキーボードを打つ時間がありません。

 今日もやることが色々ありますが、大分間があいてしまいましたので簡単な記事をアップしようかとブログを開きました(書き掛けの記事のストックは膨大にあるんですけどね)。

 今の現場は、広島県某市の大きな公園の支障木の処理の仕事です。昨年に引き続き今年も仕事を頂きました。あと2年くらいはあるらしいです。

 昨年は、高所作業が多かったのですが、今年は少なめなので足で動いて稼ぐ実作業が多いために工期はあまり縮められそうにありません。

 一応、宿には三週間程度と伝えてあります。炬燵から灯油ストーブ、PCセットから調理器具や炊飯ジャー(朝夕は付いているけどお昼の仕出しはやって貰えないので自前で弁当を用意)まで持ち込んでいます(空調が嫌いなので)。

 山仕事の道具以外にもそんな生活用品も満載でやって参りました。正しく出稼ぎですね。とは申しましても往復で300km程度。たまに日帰りすることもあるエリアです。

 作業二日目に日本海側は暴風雪。とは言ってもこちら公園での作業なんて雪が降ったってそれも良し。公園が現場の作業なんて天国みたいなものです。スミマセン・・・

 わたし的には荒れた山を綺麗にするのが好きですが、中国地方の公園というのは山との地続きなのでイノシシ出まくりの様なシチュエーションの山にあります。
 なので、整備し甲斐がありますね。
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 もちろん、こんな平らなところは滅多にありませんし、藪の中での作業も少なからずあります。
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 この日の雪の量は大したことはないのですが、強風が横殴りなのと、時々ホワイトアウトするくらいに降ったりしました。山の上なので下の河からの風がかなり強く吹き上げます。

 初日は天気に恵まれて作業も捗ったんですけどね。
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 さて、今年の対象木のピックアップリストには190番までありますが、昨年は高所や大木が多かったので40本も行かなかった覚えがあります。さて今年はどんな作業になるでしょうか。

 そして、ここの現場の前には、山口県の海沿いの海岸林の山の中で作業をしていました。1月後半から2月前半まで行ってきました。作業を終えて帰りの景色はこんなです。
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 家から往復で130km程度なので通いです。下道で距離は長いですが、信号で引っ掛かっても5つ程度なので割と早く着きます。都会とは違いますからね。でも、朝の5時起きです。

 作業道脇の藪を綺麗にする作業です。
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 藪と言っても蔓性の植物はそんなに繁茂していないので楽な方です。
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 針葉樹林帯もあります。
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 細い灌木や枝葉はおおよそ空間中にある間に刈り払い機で細かく刻んでしまいます。そうすれば、林床に細かく密に敷き詰めらる様に散って広がるので大地に還元されやすいですからね。その次の仕事は小さな昆虫類と菌類の働きに期待します。

 逆に灌木などを根元から倒しっぱなしで全体に地面から浮いていると、ただ乾燥してしまい、いつ迄経っても大地に還りません。まあ、それが普通の除伐作業ですね。

 伐採時にも同様で、直接の頼まれ仕事の場合には、針葉樹の枝も元を揃えて寝かして、あとはチェンソーで細かく刻みます。
 そうすると枝を集めて積み上げた時よりも三分の一程度の容積になり、放っておいた時よりも大地に還元されやすくなります。

 太めの灌木は並べて置いて地元の人が薪用に持って帰り易い様に積みました。
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 たまに太い支障木や枯れ木の掛かり木処理にチェンソーやロープを使うことがありますけれど、作業のほとんどは2グリップの刈り払い機とトップハンドルチェンソーです。
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 トップハンドルチェンソーはエコー(やまびこ)の50Vのものですね。エンジン始動の手続きが要らずにボタン一つで運用できるのはホント楽です。

 刃はスチールのマイクロチェーンに換装してありますが、これがちょっと使いにくい時があります。それはまた別の記事にしましょう。

 ところで、このバッテリー自体の保ちは二個で1日充分もつほど出番が少ないです。ここの除伐は、ツーグリップの刈り払い機があれば大凡の仕事ができますからね。
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 後述しますが、低中速のトルクがある刈り払い機を使えば、玉切りだったら10cm直径くらいの木も切れますから。山林用のチップソーでもササ刈り刃にアサリをしっかり付けて研ぎあげたものでも同じ様によく切れます。

 但し、山林用60Pチップソーの目立ては、丸ヤスリでできるササ刈り刃よりも面倒ですね。その代わり60Pと刃数が多いので、切った木っ端がササ刈り刃ほどには飛び散らないので安全度が高いです。
 刈り払い機は、此処の現場の作業期間中に最新の機種に更新しました。今迄は10年前に導入した共立の26ccのSRE2620のツーグリップだったのですが、一世代を飛び越えたSRE2730Pという同じツーグリップですけど、棹がジュラルミン素材の高強度のものになり、エンジンはピックアップが良いプロ用のになりました。

 これが感動もの!!! 低回転からのピックアップが爆発的に良くなり、その立ち上がりのレスポンスがチェンソーよりもすごいんじゃないかというくらい。
 低中速のトルクも増えていて、11年前に使っていた新ダイワの29ccの排気ガス規制前のパワフルな刈り払い機くらいに力があります。

 これは、SRE2730Pという「P」が付くものがプロ用のエンジン仕様になっているものなので、一見同じ様なSRE2730というPが付かない機種においては従来型のノンビリと回転が立ち上がるエンジンタイプだそうです。

 除伐の様なエンジンレスポンスが欲しい作業には「P」付きの機種にしましょう。
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 わたしのはツーグリップなのでSRE2730P-GHTという機種ですが、10年前の機種と比べて重さが全然軽いこともあって、エンジン性能と併せて作業の楽さが半分とは言わないまでも三分の二以下の楽さになりましたね。
 ほんと感動ものです。
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 右がSRE2730Pですね。追加でループハンドルを取り付けています。これがあるだけでツーグリップが万能になります。除伐でも綺麗に仕事をしようとすると大事な機能です。10年前に導入した左の古いタイプの時にも購入当時の初っ端から取り付けていました。

 私たち夫婦が住む此の島根の田舎の自治会での年二回の道刈りも、急傾斜の斜面と平地のボサ刈りが混合していますからね。大抵U字ハンドルとこのハイブリッドのツーグリップの二台をもって参戦しています。

 もちろん、平地や緩斜面用にはU字ハンドルが一番楽で効率が良いですけど、高いところから空中で殆どの除伐処理を行ってしまう場合にはツーグリップとループハンドルの組み合わせが超楽です。

 それにしても、刈り払い機でココまで感動するとはビックリ。今までがマーケット自体の要求が遅れていたんかな? チェンソーでもこんなガラッと進化することあるんだろうか。
 もしかすると最近仲間二人がかったスチールの500iがそんな感じなのだろうか、と思ったりして。今度触らせてもらおうかなと思っています。

 因みに此のSRE2730Pは4ポートの層状掃気になっているらしいです。エンジン回転のピックアップがリニアに立ち上がるので、ついついエンジンを煽るためか(チェンソーの如く反応が良いんです)燃費はちょっと悪いですけど、それを超える仕事量をしますからOKです。

 ダイヤモンドヤスリで研ぎ上げたチップソー(アサリが付いているので大変よ)や、ササ刈り刃と併せて太めの灌木もスパスパです。それも低回転から回転を上げる途中でも良く切れるので安全度も高くなります。

 新しくSRE2730Pを導入する切っ掛けになったは、例によってガンガン除伐作業をやっていたら今迄使っていたSRE2620の棹が曲がってしまったからなんですね。
 キックバックで跳ねられた時にありがちなのですが、この現場に入ってからあらためて棹を見たら曲がっていることに気がつきました。
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 しまいにはシャフトのところからキュルキュル音がし出したのでデリカのリアバンパガードのパイプを使って直したのですが、其の前にSRE2730PのU字ハンドルをちょっと使わせてもらったところエンジン性能が全然違ったので勢いで注文してしまったのです。

 と、言うことでツーグリップで除伐作業をされる方にはSRE2730Pは絶対オススメです。是非、一回誰かに使わせて頂いてください。そうすればご理解を頂けると思います。、

 これは、当ブログの対象読者の方(一般市民さん)にもお伝えしたいですが、こう言った道具を使ったことがない方ならば最初の一本はホムセンの刈り払い機でも良いですけれど、早晩使い物にならなくなります。
 これはホムセンチェンソーもそうですが、精々、庭木をちょっと切ったり薪作りに使う程度が前提の造りです。メーカはわざわざ言いませんけれど、この値段の安さでは当たり前ですよね。
 剛性だけでなく、重さも同じ排気量ならば重たすぎるくらいです。つまり構成する素材や設計自体が違うということですね。

 草刈りのための刈り払い機も同様で、庭や畑の草刈りをしている分には使えますけれど、棹やハンドルの剛性もなくてフニャフニャなので、頑固なものを相手にする様になると、これまた早晩逝かれてしまうでしょう。

 道具は少し高くてもプロ用のものを使った方が良いと思います。何事もそうですが本物や質の高いものを使ったり、また飲食したりしないと人生が粗雑になりがちです。
 とくに危険作業である山林に関わることは、そういった精神では要らぬトラブルや事故を招きがちです。

 スキルを上げるのも良い道具からと改めて思うのですが如何でしょうか。作業自体が楽しくなりますからね。

 そのお陰で、作業が捗ってこんなに綺麗になりました。
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 人が入ることを拒む様な林内がスッキリ。デリカまで尾根を登れます。もう、ほとんどプライベートキャンプ場状態。

 最初の画像にある様な藪藪状態から光が射し込む綺麗な林に変わりました。ただし、下画像の途中までが対象エリアなので、その奥は藪藪のままですが・・・

 問題は、獣道があちこちにありますけれど、小型だけではなくて踏み固められたイノシシ道も沢山あります。

 昼にデリカの中で弁当を食べていたら、目の端に黒いものが横切る印象が来たので其方をみると体長1mを超える真っ黒いイノシシが尾根を横切って行きました。

 また、壊れない作業道づくりエキスパートの仲間が明るくなった林内を見にきて見つけたのか此の木です。
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 クマさん大活躍ですね。木の裏から上の方までガッツリと爪の跡が付いていました。
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 因みに、地面の上の緑は草ではありません。伐った灌木の葉っぱを刻んだものです。土壌が貧弱なので刈り払い機で刻んだものを全体に散らしました。下の画像の地面も同様です。
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 薪が幾らでもあります(但し今の内だけ:いずれ地域の人たちが持って行ってしまうでしょう)。
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 こういった細いものはお風呂用とか焚き付け用ですね。

 最初に此の現場に入った頃に、尾根部にあったと言うかつての山道(地元の人たちが芝刈りに通っていた)の跡を切り開きました。其処までが対象エリアで、その向こう側は別の山主さんだからです。
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 ある程度の除伐が終わってから自分の車が入れるところを切り拓いたのは、法面が低くなっていてデリカならアクセス出来そうだったからです。
 軽トラ用に拓いた道をさらに広げました。これで作業道を往来する仲間の車の邪魔にならずにすみます。
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 切り株も地際で綺麗に伐ってあります。ラジアル構造のタイヤのサイドウォールは弱いですからね。
 この中古で手に入れたデリカスターワゴンはリアにリミテッドスリップデフが入っているのでホイールが浮いても駆動力があります。

 結局、労賃を貰いながら山を拓いてプライベートエリアづくりのシミュレーションをやっていた様なもの。仲間たちもこの様変わりを喜んでくれていました。お仕事は楽しくやりたいですね。

 さて、もう少し遡って昨年の11月と12月には仲間の切り捨て間伐のサポートに行っていました。
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 ここは自宅から往復160kmはある広島の山の中。中国山地のど真ん中の標高700m以上のところ。
 途中で吉和の安田林業さんの前を通るので安田孝会長(今は次男さんが社長を継いでいる:長男さんとは仲間が海外にも一緒に行く仲良しさんなので)には、通い始めた当初にご挨拶。

 なんでも広島市内の石窯焼きのピザ屋さんに薪供給をされているので、会長は薪を積むためのパレット作りをされていましたね(その後年末に島根で開催されたアーバンフォレストリー吉見氏の講習にも寄られましたし次男の安田林業社長は参加)。

 この時も5時起きで通っていました。ここは斜度は30度以上あるところで車を停めたところから30分は登るか降りるかしないといけないので、荷物が重たくて大変でしたね。
 上画像は天気がよく気持ちの良い時でしたが、雪が降ったあとも入りましたからね。

 それで、メタボだった腹が一気に元に戻りました。でも、こんな時には前から記事に書いている共立のCS43RSの軽さと燃費の良さが助かります。

 仲間はハスクの346XPの50ccを使っていましたけど、またわたしより20歳も若いのでガンガン伐りまくっていますから仕事量が多いこともあり、燃料はわたしの倍使っていました。
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 と言うのもCS43RSはエンジン始動が楽なので、いちいち作業の合間にはエンジンを止めていますけれど、彼の場合には一日中エンジンを回しっぱなしですからね。

 その11年ぶりの切り捨て間伐の現場。足腰に加齢を感じた次第です。癒されるのは、尾根部の広葉樹側での昼飯。
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 尾根の日当たりが良いところって気持ち良いですよね。
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 もっと上がったところには赤松の太いのが元気よくたくさん生えています。こういうところって歩くだけで元気が出ますね。

 と言うことで、この数ヶ月で3箇所の現場作業がバラエティに富んでいて楽しい!という話でした。

 是等みな其々に仲間あってこその仕事です。他にも講習会をサポートしてくれる仲間が居て、仲間がいるから成立する仕事が色々あります。

 互いに現場スキルを上げることは当然の如くありきですし安全管理の姿勢もあって当然ですけれど、それ以外に必要なのは営業センスなどを含めた人柄と共に、其々の生き方のスタイルがあってこそ良いご縁が展開します。
 基本的には皆さん魂の自由ありきですね。其のためには自分たちで仕事を創り出したり、また仕事を取ってこれないと無理ですしね。

 そして自然界に感謝。その自然界のエネルギーを整え、場を造る仕事が楽しいです。つまり森の空間中の淀みを取り去り、空気と光が入って輝くエネルギーフィールド造りの作業ですね。

 別に森林整備作業に限ったことではありませんが、場を整えるとか、場をつくるというのは人生の色々な場面ごとに必要な作業ですね。

 こと森林整備に関して言えば、森の植生は植物同士の生きるための鬩ぎ合いの中で形成されていくわけですから、その不安定な状態を人為的に安定化させているのが里山というものなのでしょう。

 何百年何千年の間に変動する地球環境と地域の気候に適合していったものが原生林となり、またそれ自体も地球環境の変化に応じて遷移していくものですよね。

 そのせめぎ合いの中で優勢になった植生が安定化して森が形成されるわけですけど、そうでない場合には人の手を介した里山という二次林というものになります。

 その場合には、人間による利用や整備があって整った環境が維持されますが、放置されると途端に植物同士の光や栄養、水の取り合いというせめぎ合いが始まるわけです。
 そうなると見た目にも美しくなく、空気もスムーズに流れずに気が淀んだフィールドになってしまいます。
 里山に関しては放置状態は自然の天然活動ではないということでしょう。

 山も川沿いも人の手が入って整えられると景色が光り輝いてきます。島根の里山はそういったところが多い様な気がしますが如何でしょうか。
 あらためて他地域に出入りして感じる次第です。

 皆さま作業ご安全に。