この2年間は、コロちゃんのお陰で講習会が激減。で、リモートでどの程度のことが出来るか実験してみようと、何時も講師でお呼ばれしている広島のひろ森あんの増野さんから提案いただいてZOOM対応してみた。

 1月の終わりと2月の建国記念日のこと。建国記念日の時には、現場の方は仲間二人にお願いしてわたしは休みを貰って対応した次第。
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 現場の方は一ヶ月の作業予定で、まだ始めたばかりなので気持ち的に余裕があったので休めた。その後だよね、雪で一週間も作業が出来なくなって押せ押せになってしまったのは。

 さて、ZOOMは2020年の7月に自伐型林業推進協会が行う厚労省の林業就労者支援講習二十日間の講習のチェンソー・刈り払い機特別教育の島根山口担当講師を行う際の事前会議で2回ほど使ったことがある。
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 こんな風にZOOMって人の顔だけ観るものかと思っていたけれど、今回の実験で現場の様子が結構判ることを理解した次第。

 現場側の技術ベースが分かっている仲間同士ならば結構使えるかも、と言うのが今回の感想。なので、もう使っている人たちも多いかもね。

 で、未だトライしたことがない人たちの参考値になるかもしれないと今回記事にしてみる次第。
 現場での危険作業に於いてはどの位のレベルまで突っ込んで出来るかは未だ未知数だけど、講習内容に依っては十分に使えるのではないかと思えるんだけど如何だろう。
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 今後、ひろ森あんが活動している様な市民さん向けの講習では、色々な切り口で活用が可能だと思うので、山のお守りに興味がある市民さんたちの間口を広げる良い手法の一つになるかもしれないね。

 うちもやろうかな。事前に基礎的な講習を行ってベースを同じにしてから実際の現場を一緒にやった方が無駄な時間が少なくなりそうだしね。
 特に遠くの人たちとの講習を行うには、無駄なコストを省けそう。


【スマホでZOOM接続すれば切り株の状態も判る】
 今回ZOOMで接続した現場は、昨年暮れに危険木処理ワークショップで実際に作業を行っているので自分自身が現地を知っていることからも指示がし易かったのは事実。

 今回の作業テーマは、前の記事の一番最後に説明をした偏心木を重心以外の方向へ制御しながら寝かせる振り子伐倒の手法について。

 この初回の時にうっかりして、Macのスクリーンショットの機能でキャプチャを撮ればいいことを失念してデジカメで画面を撮影してしまった。アホですね。
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 2回目はちゃんとキャプチャで対応したので画質は綺麗に。
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 先ずは対象木の樹上に振り子用のラインを張る。下に垂れているのはタグラインというかプルラインにもなる木を寝かせる方に引っ張るためのもの。
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 振り子で伐倒方向を制御するロープはポータラップに固定。作業者は2年くらい前からひろ森あんに参加しているお仕事がカメラマンのK井氏。
 もう、各種ノットもマスターして、木登り用具も揃えた本気の人。狙うポジションは樹上カメラマン。果たして新しい境地を拓けるだろうか。
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 スマホを近づけて貰うとツルの状態も判る。

 余計な話だが、わたしはスマホは使わない。ガラケーが使えるまでそのままの予定。スマホはあの4Gの電波が身体に合わなくて、一回Fomaは使えなくなるからとdocomoに脅かされて夫婦で同じガラホに替えたけど、中身がバカなのと電波が気持ち悪いので違約金を2年間も払いながらガラケーに戻して使っている次第。

 Wifiのモバイルルータも4Gのものと、電波環境が悪くても繋がりやすい3Gのものの両方を使っているけど、4Gを長時間使っているとやはり調子悪いから、携帯まで4G以降にする気はない。

 でも、今回の様に現場の画像が接写で撮れるのは良いね(但し電波環境による:休日はトラフィックジャムでカクカク動画になりがち)。

 さてさて、2回目の画は車の中から。スターワゴンの運転席で対応することに。と言うのも、宿屋の部屋は電波環境が良くないもので、仕方がないので外に出てエンジンを掛けずにカセットヒータで室内を暖めながら行った。

 電源はモバイルバッテリーがあるので大丈夫。
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 先ずはデジカメでMacの画面を撮影。そして、仲間に朝の挨拶を。今回もひろ森あんのスタッフ三名。増野さんとS吉さんとK井さん。って、名前出しても良いんだろうけど取り敢えず。
 S吉さんは、かつては吉野の黒滝村の森林組合へ地域おこし協力隊として2年間行っていて吉野林業を体験してきている。

 なんか最近、国産最後のマジ四駆ワンボックスである四駆副変速機付きボンゴバン(2019年まで生産)を手に入れるとか入れたとか。ボンゴには吉野でも森林組合のものを乗っていたらしい。

 思い出せば、2014年にデリカを車屋さんに探して貰っている時に四駆ボンゴは第二候補だったんだよね。今度見せてもらって記事にしようかなっ。
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 今回の現場。
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 此処にも、前にワークショップを行った時に訪れている。
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 対象木は偏心した大きな栗の木。失敗して重心方向に倒れると構築物がある。そんな所にスタッフの軽トラを置いて良いの?と。
 絶対に失敗しないための生贄だとか。
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 この後ろの木にブロックを設置してリダイレクトを入れて。。。
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 先ずは、この株別れした様な大きな枝を落としてから・・・と。

 この実験の前にわたしだったらこんな風に考えるという伐採手法の資料を送っておいたものを自分たちで検討して貰った手法と擦り合わせ作業を行った。
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 秋の危険林作業処理のワークショップでも、参加者みんなで様々なケースについて手法のアイデアを交換しているので、基礎的な技術知識のベースが構築されているのでコミュニケーションし易い。
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 と、此処までは良かったんだけど、その時に主催者増野さんから、「スミマセン。グリーンボランティア保険の加入日が昨日で切れていたことを思い出しました。今日の分は入っていないため危険作業はできないので、本日は此処で終わりで良いでしょうか?」、と衝撃の事実が・・・
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 と言うことで、あとは宿屋に戻って部屋で一杯始めましたとさ・・・いやいや、明日の現場作業のために身体を休めたと言うこと。

 この大きな栗の木の振り子伐採は、来年度秋の講習で行うとか。さて、どうなることでしょう。

 今回のZOOMによる作業サポートは大したことは出来なかったけれど、通信やデバイスの環境(さらにカメラを増やして伐採の動画も同時配信)さえ整えればかなりのことが可能になりそうでしょ。
 再度、取り組んでみたい興味深い手法だと思うのですが如何?

以上