講習会用の動画編集をやってみようと動画編集ソフトを導入したのですが、構い始めたら面白くなってしまい公開用の動画を作ってみました。

 相変わらず文字情報が多くて読むのに忙しないものになってしまいましたが、内容自体はなかなか良い出来になった様な気がするんですが如何でしょうか?

 動画は、Vimeoにアップロードしました。えっ、なんでyoutubeじゃないんだ?って・・・はい。へそ曲がりだからです。
 で、やっぱり長編になってしまいました。長文、長編。困ったもんです。
  

 ブログサイトには、youtubeとニコニコ動画用を載せる機能しか付いていないので、html構文への埋め込みでやってみました。此方で観られるかな。

 内容は、刈り払い機をもっと安全に上手に活用して日本の綺麗な里山・里地保全を推進しましょうという内容です。

2023/8/8追記:Vimeoからyoutubeへ引っ越しをしました!

※2022/8/10追記:動画の中ではアナウンスしておりますが、全編よく観ないと作った意図が判らないと思いますので予め注意点を。

・鑑賞、娯楽のための内容&造りにはなっておりません

・草刈りも状況によっては人の命に関わる危険作業になります。普通の草刈りでも飛散物による怪我、車両の窓などの破損事故が発生します。当ブログ全般で採り上げている伐採や木材の重量物に関わる作業は当然危険作業に当たります。よって、核心に関わる技術的なところは垂れ流しするつもりはありません。

・ただし、実際に作業をする人たち、自分の頭で考える人たちにはヒントになること、またはアクションを起こすキッカケになることを盛り込んでいます。

・無償で流している情報なので、その中から欲しいものがあれば自分の頭で掴み取ってください。

・当ブログも含めて、オフィシャルサイトもこの動画もアクセス数を稼ぐつもりはありません。また、内容中で紹介している道具類を皆さんが手に入れることで私が儲かることもありませんし、今まで島根に移住してモノを販売して稼いだことはありません。

・島根に移住した最初の3年間は行政の嘱託職員(集落支援員)として、月に10万円ちょっとの手取りでなんとか暮らしました。そのあとの1年間は、某町の委託で都会から若い者を集って自伐林業に取り組む人たちの育成を行いましたが、月に20万円弱でした。その後はハローワークに助けられて半年暮らしました。その間に、このブログを立ち上げたんですね。そしてその後には、長野の樹上伐採のODSKさんにわたしの活動のサポートを5年弱受けていました。だから、記事が沢山書けましたし、樹上伐採の道具と知恵を使った手法を地上での作業に使う応用技術をシェア出来るようになりました。それで、ODSKさんの宣伝をしています。ですが、道具が売れてお金をもらったことはありません。そして、その後は講習費と現場作業の労賃で暮らしています。この11年、お金があれば林業道具を手に入れることに使っていたので、生活できるかできないかのギリギリで生きてきています。

・何が言いたいのかというと、そういった犠牲を払った上での情報発信なので、必要な人たちに届けば良いと思って続けています。それが例えお一人でもです。

・よって、今回の動画も振り返ってみたら一ヶ月掛かっていましたが、生活を全て犠牲にしています。そして、発信するにあたって費用も掛かっています。ですから、刈り払い機の活用、安全運用について、本気で欲しい方に観て欲しいと思って作りました。

・文字が多くて忙しないですが、情報が必要な方はストップモーションで読んでください。Macならばスペースキーを押せば止まります。そして左右矢印キーでコマを戻したり進めたりで目的のコマに辿りつけます(表示がずれる時もありますが)。

・繰り返しになりますが、経験者には、よく観て貰えればヒントになることがあると思います。例えば、グリップの握り方でも場所によって違いますし、トリガーを操作する指も通常とは違う場合があります(見えないかも)。

・私よりも上手な方は観る必要はありませんし、もっと違う草刈りの方法もありますが、対象者は動画中にあるように実作業が未だの人たちと、あまり使いこなしていない方達向けに動画編集しているため、基本から大きくずれない手法のもののみを載せています。
また、カッティングシステムが、チップソーとナイロンコードのみなのは、他にもっと強力な刈り刃もありますけど、機械内部を痛めやすい、飛散物が危ない、刃そのものも千切れて飛んでくるなどネガティブな要素もあるため、標準的な道具立てで、どのくらいのことが出来るのか、何処までの作業が出来るのかを知ってもらう内容となっています。

・樹上伐採などもそうですが、凄いだろう!的なことを動画で流していても、基本的な安全管理や道具の扱い方が出来ていなければ、短期間の花火でしかなく、長続きしないことが多いのが現場的視点です。
ネット情報も同じですが、現場作業においても同様に「継続出来ているかどうかが、内容の信頼度を測る一つの観点」、かと思っています。動画内にも載せましたが、危ないと言われる林業でも怪我をしない人たちを何人も知っています。その精神性に関わることも載せました。

・現場的視点といえば、自分はずっと現場の人間です。管理者側には人間の器が小さいのでとても成れません。ですから、発信していることは現場目線からになります。よって、里山維持とか森林資源活用とかバイオマスなんちゃらとか言っても、行政が税金を投入して仕事をしているふりをしている様な事業や、大会社のCSR活動では実際の成果には繋がりにくいことを感じています。
自分たちで実作業や現場づくりを最初から最後までをやったことがない人たちはどうしてもピント外れなのは仕方がないでしょう。結果、動画内にある様に(今まで山仕事を知らなかった)住民の人たちが、重量物相手の作業の何が危険かをも知らずに山の中で危ない作業をしているという現在です。

・ですから、田舎や山村に住む生活現場の人たち、また市井の人たちが賢くなって、自分たちが力を付けていくしかないと思うのですが如何でしょう(ちょっと端折っていますね。まあ、住民側も補助金目当てにいい加減な事業をやっている人たちも居ますから)。
田舎暮らしの草刈りについては、日本中ほんと切羽詰まっているところが多いと思います。今のところ、年寄りが何とか草刈りをやって地域維持されていますが、どうやって次世代に引き継いでいくかですね。特に農業者には大きな負担でしょう。そこには安全作業ということが大事ですから、何が危ないのか、それを防ぐにはということを動画の最後まで観てもらえれば解る様にしました。が、長くて途中で飽きるんでしたら、それはそういうご縁だったということです(トータルの時間が長くなるため、コマが短めになってしまっているのでご容赦を)。

・後は、下に書いた様に、今の時代、いつ何時なにが起きてもおかしくない時代なので、地に足がついたスキルを身につけておかないと生き延びられないことも発生する可能性があるでしょう。そのベースとなるスキルなどについても動画の中で少し触れています。
というか、私の発信しているものは全て楽しみながら難局を生き延びていくための(賢い、真の)スキルを身につけようというメッセイジです。今更ですが。

・今後、動画は実作業をやっている方達に役に立つものや、何かトライするキッカケになるものをアップロードするかも知れませんが、最初に書きました様に、---核心に関わる技術的なところは垂れ流しするつもりはありません--ということでご了承ください。一見、見たところ危なそうなものもアップする事があるかも知れませんが、最終的には安全作業手法となるものと考えるものです。(^^; いや、こういうのって携わる人に依るんだよね。危ない人は何やっても危ないし、危なくない人は全然危なくないからね。

・時々、ブログの記事に書いていますが、うちの協議会の講習で配布する各種テキストの表紙には、「目指せスーパー素人」、というお題目が書いてある事が多いです。動画の中で流しましたが、わたしはいわゆるプロではありません。が、プロと一緒に仕事をさせて貰うことも多々あります。
今の林業は魅力ないですから余り勧められませんけれど、若い方達で山仕事に興味がある人は一度林業事業体に入ってみるのも良いと思います。また、一般市民さんたちが山の整備に関われることが多くなってきた現在では基本的な安全作業を学ぶ機会も得られます。
一昔前は、農業者が農閑期に林業もやったり、林業を生業にしていたけれど年取って他の仕事をやったり農業をやったりして、その境が曖昧でしたよね。
ですから、此れからもそういった形態ができればいいなと思います。あとは事故の際の補償のシステムが整えばフレキシブルな雇用形態もありでしょう。その時に、プロとも仕事ができるスキルと経験のレベルが高いスーパー素人が育って居たら良いなと思い啓発活動をしているわけです。
日本の原風景の自然豊かな美しい田舎。林業事業体の仕事の仕方では保てません。地域に根ざしたスーパー素人が大勢育ってこそ、美しい田舎の景観が保てるのではないでしょうか。

追記、以上。
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 他の意図としては、大きな災害などが発生して長期の電源喪失が起きた場合には、この今のような酷暑では田舎でないと生き延びるのも難しい場合がありますから、もっと自然と共に暮らす生き方を検討して欲しいなということもあります。

 そして、此の動画の内容で足らない、もしくはよく解らないという方達向けに、刈り払い機のZOOM講習ができるかなと思っているのですが如何でしょうか。
・此れから刈り払い機を手にしようとする方向け
・刈り払い機を使っているけれど、疑問点がたくさんの方達向け & 労働安全衛生教育を受けたけれど、会社でちゃんと教えて貰えない人向け
・刈り払い機を使っていて、さらにスキルアップしたい人向け
とかね。

 ホントは、広葉樹伐採とか掛かり木処理の講習を、もっと他の地方まで出張してやりたいのですが、このご時世だとなかなか出来ないですものね。
 でも、木の伐採に関わるのはZOOM講習では難しいでしょうからやるつもりなし。

 あ、そうそう。数年ぶりにODSKさんの島根講習があります。クライミング、リギング、簡易架線&巻き上げ装置の特別教育など。
 もうちょっと詳しくヒアリングしたら、このブログに詳細を載せますね。

 取り急ぎ報告まで。以上